その頃
粟根家周辺
まさら「……はぁ…」
まさら「ダメね…」
まさら（何を考えてもこころのことしか浮かばない…）
まさら（私…本当にこころで頭がいっぱいなのね…）
まさら（こころ…あなたのことを本当に愛してる）
まさら（なのに…私…こころの気持ちを理解できていなかった…）
まさら（だから昨日はあんなことになってしまった…）
まさら（…違和感はあった、こころの様子が明らかにいつもと違っていたし）
まさら（私自身も違っていたはず…）
まさら（こころと口論になったのもそうだけど…あんなに泣いてしまうだなんて…）
まさら（感情のコントロールが全くできなかった…）
まさら（……こころの言う通り、私もこころもおかしくなってしまったんだと思う…）
まさら（だから一旦距離を置こう…そして頭を冷やそう…）
まさら（そうこころは言いたかったのよね…？）
まさら（一応…頭では理解できたはずだけど…）
まさら（…でもやっぱりダメよ…こころに嫌われたんじゃないかって…ずっと考えてしまう）
まさら（こころに会うのが怖くなってしまっている…）
まさら（…きっと、こころは私に謝ろうとしてくれていたはず…）
まさら（私だって謝りたい…）
まさら（なのに…もし謝れなかった…謝られなかったら…）
まさら（まだこころが怒っていたら…）
まさら（そう考えてしまう…逃げ出してしまうのよ…）
まさら（今日は1日中こころを避けるように過ごしてしまった…）
まさら（きっと…こころは悲しんでいるはず…なのに…私は…）
まさら（いつから私はこんなに臆病になっていたの…？）
まさら（いったいどうすれば…）
まさら（……こころの家に近づけない…近寄る勇気がでない…）
まさら（…あいみが一緒にいてくれれば…でも、あいみに迷惑をかけるわけにも…）
まさら（………やっぱり明日にするしかない）
まさら（今こころに会っても…私は何もできない…）
まさら（それどころか…またこころを悲しませてしまいかねない…）
まさら（……昨日は一睡もできなかったし…今日は帰ってもう寝よう）
まさら（明日…明日には…きっと…）
加賀見家周辺
まさら「…！？」
まさら（この魔力は…魔女…！）
まさら（家の近くに…気づかなかった…）
まさら（それに魔法少女の反応…）
まさら「っ！」
まさら（こころ…間違いなくこころの魔力…！）
まさら（こころが戦ってる！早く助けないと！）
まさら「……！」
まさら（……体が…動かない？）
まさら（金縛り！？魔女の仕業…？）
まさら（いや…違う…）
まさら（これは…私がこころに会うのを恐れているから…）
まさら（その恐怖で体が鋤くんで動かない…）
まさら（……）
まさら（それに…下手に合流して…お互い変に意識してしまうと）
まさら（かえってお互いの足を引っ張りかねない…）
まさら（今の私は…いつものようにこころとのコンビネーションは…できない…）
まさら（……こころだってかなり強くなった、そう簡単に負ける子じゃない）
まさら（でもこのまま見過ごすわけには…）
まさら（だったら…！）
伊勢崎家
隼人「ありがとう、あいみの顔を見たら病気もふっとんだよ」
あいみ「そお？ふふっ、よかったー」
隼人「この調子なら明後日には学校に行けると思う」
あいみ「うん！明日まではゆっくり休んでね！」
あいみ「ノートはちゃんととってあるから！一緒に勉強しよ？」
隼人「うん、ありがとう」
あいみ「今日はさみしかっ」
まさら『あいみ！聞こえる！？』
あいみ「！？……」
隼人「うん？」
あいみ『まさらっ！？どこにいるの！？大丈夫！？』
まさら『私なら大丈夫…でもこころが一人で魔女と戦っているわ』
あいみ『なっ！？どこ！？』
まさら『私の家のすぐ側よ…私も助けに入りたいけど…』
あいみ『…わかった！私がまさらの分もがんばる！』
まさら『ありがとう…本当に助かるわ』
あいみ『いいって！その代わりちゃんとこころに謝りなよ？』
まさら『ええ…明日には…』
あいみ『うん！じゃあ今すぐ行くから！』
隼人「あいみ…？」
あいみ「ごめん隼人くん！急用思い出した！また明日お見舞いくるね！じゃあ！」
隼人「ああ…」
隼人「……気を付けて」
加賀見家周辺
まさら「……」
まさら（こころの魔力が少しでも減ったら突入するつもりだけど…）
まさら（こころの魔力は減っていない…でもどうして…？）
まさら（何か…違和感が…）
まさら（何か…何かが…違う…？）
あいみ「まさらっ！」
まさら「あいみ！」
あいみ「こころは！？」
まさら「大丈夫だと思う…でも…」
あいみ「わかった！後は私に任せて！」
まさら「ありがとう…」
あいみ「いいよいいよ！じゃあ！」
まさら「あいみ…こころを…お願い…」
結界
あいみ「さーて、こころと早く合流しよう」
あいみ「こころの魔力は…んっと、こっちかな」
あいみ「えーっと…」
隼人「あいみ」
あいみ「！？えっ？隼人くん！？」
隼人「……」
あいみ「どうしたの？って言うかなんでここに…？」
隼人「あいみ、何か隠してるだろ」
あいみ「！」
隼人「いつも急にどこかに行くし、今日だってそうだった」
隼人「前からずっと怪しいとは思ってたけど、もう我慢の限界だ」
隼人「あいみ…他に好きなやつができ」パァン
隼人「た…っ！？」
あいみ「隼人くんに成り済ますなんて絶対許さないから」
使い魔「ЛЛ∪ФππЭТ」
あいみ「やっぱり幻だった…！残念だったね！私はついさっきまで隼人くんの部屋にいたから！」
あいみ「それに隼人くんは私のこと信じてくれてるからっ！！」バキュンバキュン
使い魔「」
あいみ「ふーっ…質の悪い使い魔…ってことは魔女はもっとだろうね」
あいみ「早くこころとごうりゅ…」
あいみ「！？」
こころ「……」
あいみ「っ！！こころ！！」
こころ「…ぅ……」
あいみ「こころっ！しっかりしてっ！こころっ！こころっ！！」
こころ「……ぁ…」
あいみ「っ…」
あいみ（な、なにこれ…こころ真っ青…いや、真っ青どころじゃない…）
あいみ（全身…すごくおどろおどろしい…毒…？）
あいみ（こころの体がどんどん禍々しくなっていく…やばい…！！）
あいみ（こころのソウルジェムも…）
あいみ「グリーフシードで…！」
こころ「…あ…」
あいみ「こころ！しっかりしてっ！」
こころ「…ま…」
あいみ「！」
こころ「さ…ら……」
あいみ「今すぐまさらのいるところに連れていくからっ！だから耐えてっ！！」
こころ「…ごめ…な…ぃ…」
あいみ（っ…ソウルジェムは回復したのに…体がどんどん…）
あいみ（どう見てもこのままじゃ…）
あいみ「どうしてっ！ソウルジェムは大丈夫なのにっ！」
こころ「……」
あいみ「こころっ！？こころ！こころーーっ！」
魔女「ЬЬ[<@@〆［」
あいみ「はっ！？」
魔女「иииΑ――――ΚФФ」
あいみ「きゃぁぁぁぁっ！！」
暫くして…
あいみ（もう日が暮れちゃった…）
あいみ（まさら…まだ家に帰ってないみたいだし…どこにいるの…？）
あいみ（まさら…まさら…どうしよう…どうしよう…）
あいみ（……ダメだ、焦りすぎて探し方もヤケになってる）
あいみ（一旦落ち着かないと、探せるものも探せなくなっちゃうよ…）
あいみ（…ちょっとだけ隼人くんのお見舞いに行こう）
その頃
公園
こころ「……私のバカ」
こころ（なんで昨日あんなこと言っちゃったんだろう…）
こころ（まさらのこと今でもすっごくすっごく大好きなのに…）
こころ（何故か落ち着けなくなっちゃって…それで…）
こころ（……あいみからは、まだまさらが家に帰ってないって聞いたけど…）
こころ（やっぱり行こう…それにおじさんとおばさんにも謝らなきゃ）
加賀見家前
こころ「まさら…帰ってるといいんだけど…」
ピンポーン
まさら母「まさらちゃんっ！？」ガチャッ
こころ「あ…」
まさら母「…こころちゃん」
こころ「…あの…昨日は本当にすみませんでした…挨拶も何もしないで帰ってしまって…」
まさら母「ううん、いいのよ…こころちゃん、変わりに叱ってくれたんでしょう？」
こころ「えっ？」
まさら母「大丈夫、何も言わなくてもわかってるわ」
こころ「…！」
まさら母「まさらちゃんはこころちゃんに嫌われたと勘違いしちゃったのかもしれないけど…」
まさら母「まさらちゃんもすぐわかってくれるわよ」
こころ「…はい」
まさら母「こころちゃん、これからもどうか…私たちの娘のことをよろしくお願いします」
こころ「え、ちょ…あ、頭をあげてください！」
まさら母「…こころちゃんには本当に感謝しているの」
まさら母「まさらちゃんの素の笑顔をまた見られるようになったのも、こころちゃんのおかげなの」
まさら母「感情がなくなっていた、あの子の感情を取り戻してくれて本当にありがとう」
こころ「…私だって、まさらにいろんなものを貰いました」
こころ「私の方こそ、まさらがいなかったら…今ごろとっくに魔女に…」
まさら母「魔女？」
こころ「あ、いえっ！その…とにかくおかしくなってたんだと思います」
こころ「だから私がまさらに助けてもらってるんです…」
まさら母「…ふふ、そうなのね」
こころ「きっとこれからも、まさらに…」
こころ「！？」
こころ（魔力…魔女！？近い…！）
こころ（もしかして、まさら…！？）
まさら母「こころちゃん？」
こころ「…ごめんなさい、まさらがいそうな場所に心当たりがあるんです！行ってきます！」ダッ
まさら母「あっ、こころちゃん！」
まさら母「……」
まさら母（すごく嫌な…胸騒ぎがする…）
まさら母（こころちゃん…まさらちゃん…）
公園
こころ「あった！結界…！」
こころ（こんなに近くにあったなんて、どうして気付かなかったんだろう…？）
こころ（ううん、今はそれよりも早く倒さなきゃ！）
結界
こころ「もしかしたら、まさらはここに…？」
まさら「…」
こころ「！？まさらっ！」
まさら「…」
こころ「よかった！まさら…無事だったんだね！？」
まさら「…」
こころ「まさら…？」
まさら「…あなた、誰？」
こころ「えっ…」
まさら「気安く話しかけないで、気が散るわ」
こころ「まさ…ら…？」
まさら「それにここは危険よ、死にたくなければ引き返すべき」
こころ「ま、まさら…？私だよ…」
まさら「だから誰？魔法少女のようだけど」
こころ「こころだよ…？粟根こころ…」
まさら「…あぁ、粟根さん…たしか同じ学年だったわね」
こころ「え…」
まさら「あなたも魔法少女ならわかるはずよ、この魔女はかなり手強い」
まさら「見たところ、あなたは隙だらけだし、このままじゃ瞬く間に魔女に殺されてしまう」
まさら「悪いことは言わないから、早急に立ち去るべきよ」
こころ「そんな…どうして…私がわからないの…？」
まさら「名前と顔くらいしかしらないわ」
こころ「私たち…恋人同士なんだよ…？」
まさら「恋人？」
こころ「恋人だよ…もう少しで付き合い初めて一年になるんだよ…？」
まさら「……知らないわ、私は誰も愛してなんかいない」
こころ「っ！？」
まさら「たしかにあなたは可愛いと思う、でも好きなるとは思えない」
こころ「そ…んな…」
まさら「早く立ち去りなさい、でないと死ぬわ」
こころ「まさら…」
こころ（私が…昨日あんなことを言ったから…？）
こころ（昔に戻ろうって…）
こころ（違う！違うの！そう言う意味なんかじゃない！！）
こころ（最近の私たちはお互いに甘えすぎてたから）
こころ（昔みたいにお互い注意しあえるようになりたかっただけなの！）
こころ（こんなのじゃない！違う！違うの…！）
こころ「まさら…ごめんなさい…昨日は私が全部悪かったの…」
まさら「……」
こころ「お願いだから元のまさらに戻って…」
まさら「……今でも私のこと好き？」
こころ「うん…好き…大好きだよ…」
まさら「私のこと愛してる？」
こころ「愛してるよ…」
まさら「それなら、私の言うこと…聞いてくれる？」
こころ「うん…」
まさら「じゃあ、ソウルジェムを出して」
こころ「え…？」
まさら「いいから、変身を解いて」
こころ「……」
まさら「私のこと、好きなんでしょう？」
こころ「うん…」
まさら「なら、できるわよね？」
こころ「…わかったよ」
こころ「…はい」
まさら「ありがとう…ふふ…ふふふふ」
あけみふうふ！
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加賀見まさら✨粟根こころ💛マギレコとまさここが大好き！2023/6/9まさここ結婚おめでとう💙💛💙💛！まさここイラストやマギレココラも少々。ブログにて、まどマギ&マギレコのSS等もやってます。無断転載禁止！Pixiv→https://t.co/W1mmKUdOAt
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