ほむら「永遠の物語の続きを書いていくわ」
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まどか「時間を巻き戻す演出が入って、時間軸は一周目に戻るの」

ほむら「ええ、私が初めて転校したあの日にね」

まどか「これが本当の始まりの物語だと思うなぁ」
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ほむら「たしかに全ての始まりはここから始まったわ」

ほむら「でもそれは、あくまで私視点の話に限るわね」

ほむら「魔法少女まどか☆マギカとしてならやっぱり1話が始まりの物語よ」

まどか「うん、それはわかってるよ」

ほむら「ふふ、そうね」

まどか「ほむらちゃんの転校初日の私との会話は、みんな1話のほむらちゃんと私の会話の対になってるんだよね」

ほむら「ええ、私もまどかも性格がそれぞれ変わっているんだもの」

まどか「ここでの私のほむらへの台詞が、1話でほむらちゃんが辛そうな表情をしてた理由だよ…ね」

ほむら「…ええ、恐らく親意外で初めて私の名前を誉めてくれたのはまどかよ」

まどか「焔みたいに、燃え上がれ~って、ね」

ほむら「それは名前負けだと落ち込むのも当時の私なら仕方のないことよ」

ほむら「でも、それが嬉しいことだったのは間違いないわ」

ほむら「だから、1話でまどかに変わった名前と言われた時は辛かったのよ」

まどか「…その後にカッコいいって言ったけど…」

まどか「…い、言い訳にしか聞こえなかった…よね?」

ほむら「…仕方のないことよ」

まどか「ご、ごめんね…それに一周目は私からほむらちゃんって呼び出したのに…」

まどか「1話じゃほむらちゃんから名前で呼ぶように言われてからになっちゃって…」

ほむら「…逆の立場なら私もそうなっていたはずよ」

ほむら「それに、私がいろんな感情を堪えてあんな態度になっていたわけだし」

ほむら「まどかの態度は至って自然よ」

まどか「う、うん…」

ほむら「とにかく、1話と10話…劇場版なら前編と後編」

ほむら「この2つのまどかと私の会話は2つを見て初めて意味を成すものになるわ」

まどか「私とほむらちゃんの会話はマミさんが死んじゃった後の会話でも10話を見てわかるものがあるよね」

ほむら「……まどかが忘れないって言うところね」

まどか「…うん、でも私は結局忘れちゃってて……」

ほむら「……仕方ないわ」

まどか「…うん……」

ほむら「とにかく、私とまどかの出逢いが描かれて、そして私が契約するに至るわ」

ほむら「そして二回目の転校、時間軸」

ほむら「あの時の私は、まどかと同じ魔法少女になれて本当に嬉しかったのだと思うわ」

まどか「私も純粋に喜んでたね」

まどか「たぶん、私の純粋な笑顔はほむらちゃんに抱きついた時が最初で最後なのかも…」

ほむら「概念化の時の笑顔はどうしても純粋な笑顔とは受け入れられないわ……」

まどか「うん…たぶん、本当は純粋に笑ってるんだと思うけど…」

ほむら「…どうしても、私はまどかの最後が概念化と言うのが未だに納得行かないのよ」

ほむら「たしかにあの方法で綺麗にまとまったのだけど…」

ほむら「でも…やっぱり……」

まどか「そこは新作に期待しておこうよ」

ほむら「…ええ、もちろんよ」

ほむら「…話を戻すわ…こうして私は何度も時間を巻き戻して行くのよね」

まどか「そして万を持してあの曲が流れたよ」

ほむら「コネクトね」

まどか「劇場版でもたぶんコネクトは流れると予想はしてたよ」

まどか「たぶん、10話の時と同じようにあのタイミングで流れるんだろうなって」

ほむら「あそこで初めて歌詞の意味がわかるのよね」

まどか「うん、そして本当にコネクトが流れたんだ」

まどか「予想通り!って少しニヤリとしちゃったけど…」

ほむら「それもつかの間だったわね」

まどか「うん、だってコネクトの映像が変わってたんだもん!」

まどか「前半はほむらちゃん中心の映像になってたの」

ほむら「あれには良い意味で裏切られたわ」

ほむら「でも、途中から普段のオープニングに戻ったから、どうせなら完全に私verが見たかったと思っていたら…」

まどか「最後のシーンが、私とほむらちゃんの2ショットになってたんだよ!」

ほむら「あれは本当に嬉しかったわ」

ほむら「アニメ版じゃ最後まで私はまどかの後ろにいるだけだったから」

ほむら「まどかと並んで座ってるあのシーンはルミナスのスリスリより嬉しかったのかもしれないの」

まどか「うん、思わず泣きそうになっちゃったよ…」

ほむら「…ふふ、私だって……」

ほむら「やっぱりコネクトも良い曲よね」

まどか「うん…!」

ほむら「そして、いよいよワルプルギスの夜との戦いになるわ」

まどか「あの戦いの時のほむらちゃんの悲鳴がアニメ版よりつらそうになってた気が……」

ほむら「ええ…絶望感がアニメよりもあったわ」

まどか「そして、私とママのシーン……」

ほむら「詢子さんはやっぱりまどかの母親よね」

ほむら「ここぞと言う時の決断力と精神の強さは私たち魔法少女の中じゃ」

ほむら「まどかが一番強いと思うの」

まどか「そ、そうかな?」

ほむら「ええ、ワルプルギスに一人立ち向かって行った時」

ほむら「マミを射ぬいた時」

ほむら「私に嘘をついてグリーフシードを使った時」

ほむら「そして、全てを受け入れて魔法少女になる決意をした時」

ほむら「やっぱりまどかは一番の強さがあると思えたわ」

ほむら「私もさやかもマミも杏子も…誰もまどかと同じ決断はできなかったはずよ」

まどか「……」

ほむら「私がここまでまどかが好きな理由の一つがここになるわね」

まどか「…えへへ」

ほむら「とにかく、まどかが魔法少女になる決意をして私の元に駆けつけてくれた」

ほむら「そして、追加シーンよ」

まどか「私がハンカチでほむらちゃんの血を拭き取ってたね」

ほむら「ええ、それにあのハンカチは私が昔使っていた物と同じに見えたわ」

ほむら「あのハンカチはまどかが私にくれたものだったのかもしれないわね」

まどか「うん…そして私が魔法少女になって、そして…」

ほむら「私との別れ…ね」

まどか「あのシーンの私とほむらちゃんは光のドレスを着てるみたいだったよ」

ほむら「ルミナスの冒頭はこことリンクしていたのかもしれないわ」

まどか「うん…色々考えちゃうよね…」

ほむら「……でも」

ほむら「正直そのシーンの時はひたすら切なくて仕方がなかったから…」

ほむら「考察してる余裕なんてなかったわ」

まどか「……そうだね」

ほむら「いくら結末を知ってると言っても…やっぱり切ない……」

まどか「………」

ほむら「…改変後のさやかのシーン」

まどか「……やっぱり悲しいよね…他に方法はなかったのかな…」

ほむら「…そして私と詢子さんとのシーン……」

ほむら「やっぱりここの会話は泣けてくるわ…」

ほむら「何でかな…今も泣きそうになりながら書いてるのよ…」

ほむら「ただでさえアニメ版で一番泣けたシーンなのに」

ほむら「ルミナスのまどかの成長記を見たあとだとなおさら…」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「本当に…本当にまどかはただただ普通の女の子だったのよ…?」

ほむら「仲の良い夫婦の間に生まれて…入学して…この入学式時、たぶんさやかも写っていたわ…」

ほむら「そして…遅いけど一生懸命かけっこして…お昼寝して…」

ほむら「さやかや仁美と遊んで…両親と手を繋いで帰って…」

ほむら「弟が生まれて…幸せに暮らして……」

ほむら「そんな…普通の女の子なのに…どうして……」
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ほむら「ダメ…本当に涙が……」

まどか「……特別なのは私だけじゃないよ」

まどか「さやかちゃんだって、ただ上条くんの腕を治したくて…正義の味方に憧れて…」

まどか「マミさんも、生きるために…そして一人でみんなの為に戦って…」

まどか「杏子ちゃんも、ただお父さんの話を皆に聞いて欲しくて…お父さんと自分が世界を救うんだって…」

まどか「私だけじゃないよ、みんなもただ純粋に願っただけなの」

まどか「ほむらちゃんだって、そうでしょ?」

ほむら「……うん」

ほむら「私も…まどかと……」

まどか「だから、私だけが特別じゃないの」

ほむら「…でも…まどかだけは家族の描写が…幼少期から概念になった後まででてくるのよ?」

ほむら「知久さんがタッくんをだっこしてるシーンも、ルミナスでまどかをだっこしてるシーンと重なるし」

ほむら「他にも…いっぱい…」

まどか「……」

ほむら「やっぱり切なくて仕方がないわ…」

まどか「ほむらちゃん……」

まどか「……でも、まだ魔法少女まどか☆マギカは終わっちゃいないよ」

ほむら「まどか…」

まどか「…また、会える日が来るはずだよ!」

ほむら「……」

まどか「だからそれまで待ってよう?」

ほむら「……うん」

まどか「次は新作の考察をしようね」

ほむら「……そうね」