海水浴場
アルティメットまどか「夏休みも、もう終わりだし今日は空いてるね」
アルティメットまどか「…って言っても、わたしは誰にも見えないから関係ないんだけどね」
アルティメットまどか「うぇひひ…」
アルティメットまどか「……」
アルティメットまどか「ぷっぷー!」
アルティメットまどか「ばしゃばしゃ」
アルティメットまどか「ばた足~!」
アルティメットまどか「……」
アルティメットまどか「ぶくぶく」
アルティメットまどか「……はぁ」
アルティメットまどか「やっぱり、ひとりだとつまんないや」
アルティメットまどか「わたしも人間だった頃は、さやかちゃんや仁美ちゃんと毎年海に来てたんだよね」
アルティメットまどか「懐かしいなぁ」
アルティメットまどか「……わたしも、もしかしたら今ごろ、ほむらちゃん達と海に来てたのかな…」
アルティメットまどか「浴衣着て、お祭りに行って、花火を見て…」
アルティメットまどか「………」
アルティメットまどか「そんな未来も、あったのかな」
アルティメットまどか「でも、わたしが知る限り、どの未来も過去も…そんな世界はなかったんだよね」
アルティメットまどか「…そしてわたしが知らない、たった一つの世界」
アルティメットまどか「それがこの世界」
アルティメットまどか「もしかして、と思って来てみたけど…」
アルティメットまどか「この世界でも、他の世界でも同じように…」
アルティメットまどか「そう思ったら、怖くて見滝原にはいけない…かな」
アルティメットまどか「とりあえず神浜に来てみたんだけど、ここって魔法少女がこんなにたくさんいたんだね」
アルティメットまどか「この近くにも魔力をいくつか感じるし…」
アルティメットまどか「ってあれ!?この魔力って…」
杏子「やーいやーい、さやかー!」
さやか「こらー!まてっての~!」
アルティメットまどか「き、杏子ちゃん!?さやかちゃん!?」
アルティメットまどか「ど、どうしてここに…?」
マミ「二人とも!あんまり騒いじゃダメよ!」
アルティメットまどか「ま、マミさんまで?」
杏子「あん?…あ、そういや!あんたが寝てるとこ、前に出たことあるらしいよ」
マミ「え?出るって何が…?」
杏子「おーびーえーけーいー!」
マミ「OBAKE…おばけ!?」
マミ「わーーーん」タタッ
さやか「おいこら!マミさん泣かしちゃダメでしょ!」
杏子「あいつああ見えて結構子どもらしいとこあるから面白いんだよなー」
さやか「ったくねぇ…」
杏子「まっ、マミのことはどうでもいいじゃん」
さやか「よくなーい!」
杏子「どーせ、ほむら達のとこに言ったんだろうし、あたし達はこっちで楽しもうぜ!」
さやか「ったく、あんたはもー」
杏子「おりゃーっ!」バシャッ
さやか「わぷっ!?」
杏子「そりゃそりゃー!」バシャバシャ
さやか「ぐ…やったなぁー!」バシャバシャ
杏子「あははっ!」
さやか「えへへっ!」
アルティメットまどか「さやかちゃん…すごく楽しそう」
アルティメットまどか「そっか、こっちの世界では杏子ちゃんと…よかった」
アルティメットまどか「……さっき杏子ちゃん、ほむらちゃん達って言ったよね?」
アルティメットまどか「まさか…?」
少し離れた場所
マミ「佐倉さん…ひどいわ…」
なぎさ「はいはい、今日も一緒に寝てあげるのです」
まどか「んー!おいしいね、ほむらちゃん!」モグモグ
ほむら「はい、おいひいれす」ホムホム
アルティメットまどか「…!!?」
アルティメットまどか「わ、わたし…!?」
アルティメットまどか(まさかとは思ったけど、まさか本当に…)
アルティメットまどか(ううん、それよりも…!)
ほむら「うぅ…?」
まどか「ど、どうしたの?」
ほむら「あ、頭がキーンってします…」
まどか「わわ!えっと、こう言うときは温まるといいらしいよ!」
ほむら「でも温かいものは今…」
まどか「えいっ」
ほむら「わわっ?」
まどか「まどくらまんじゅうだよ♪」
ほむら「か、鹿目さん…///」
アルティメットまどか「…うぇひひ」
アルティメットまどか「そっか、よかった…!」
アルティメットまどか「この世界では、わたしとほむらちゃん上手くいってるんだね」
アルティメットまどか「わたしは…ほむらちゃんに酷いことしちゃったから…」
アルティメットまどか「……」
アルティメットまどか「全ての未来、過去、そして今」
アルティメットまどか「どの世界でもわたしはほむらちゃんと離ればなれ…」
アルティメットまどか「そう思ってた」
アルティメットまどか「でも違ったんだね…!」
アルティメットまどか「まだまだ、わたしの知らない世界があったんだ」
アルティメットまどか「…うぇひひ!」
その日の夜
さやか「たーまやー!」
マミ「わー!ほら見て見て!すっごく綺麗よ!ほらっ!」
なぎさ「はしゃぎすぎなのです」
杏子「ぷはーっ!もぐもぐ!」
さやか「あんたはほんと花より団子よねぇ」
杏子「ばーか、花火見ながら食うのがおいしいんじゃん」
さやか「その気持ちはわからなくはないけどさ、少しはあの二人を見習いなさいよねー?」
杏子「うん?なんで?」
さやか「なんかすっごい絵になってるじゃん」
うぇひひ!
さやか「ほら、楽しそ…あれ?」
さやか(今違う方向からまどかの笑い声が聞こえたような…?)
まどか「綺麗だねー、ほむらちゃん」
ほむら「はい、とっても…」
まどか「来年も一緒に見たいね」
ほむら「っ…はい…!」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「見ます…絶対見ます…!」
ほむら「また来年も、みんなで…!」
まどか「ほむらちゃん…」
まどか「「大丈夫だよ、絶対に見れるから」」
まどか「「だから、泣かないで?」」
ほむら「鹿目さん…?」
まどか「…ほら、すっごくおっきいよ!」
ほむら「わぁ…!」
まどか「毎年見ようね」
ほむら「…はい!」
てぃひひ!