ほむホーム

ほむか「それじゃあ、お姉ちゃん。今からオムライス作るから待っててね」

ほむら「うん、ありがとう」

ほむか「お姉ちゃんはテレビでも見ててよ」

ほむら「あ、何か手伝うことがあれば……」

ほむか「んー…ううん、大丈夫だよ」

ほむら「そう…?」

ほむか「うん、だから待っててね」

ほむら「あ……」

ほむら「………」

ほむら(わたし…お姉ちゃんなのに、いっつもほむかちゃんに任せっぱなし……)

ほむら(こんなんじゃダメだよ……)

ほむら「………」

ほむか「あれ?どこに行くんだろ…?」

お風呂場

ほむら「せめて、これくらいはしなきゃ」

ほむら「お風呂掃除くらい、わたしにもちゃんとできるはず…」

ほむか「えっと…これを…」シュッシュッ

ほむら「こうやって洗えば…」ゴシゴシ

ほむら「んしょ…」ゴシゴシ

ほむら「…ふぅ……」

ほむら「うん、少しは綺麗になったかな?」

ほむら「あとは水で流せば」

ツルッ

ほむら「えっ!?」

ほむら「きゃぁぁっ!?」

ガシャン

ほむか「え?え?お姉ちゃん!?」

ほむか「だ、大丈夫?どうしたの?」

ほむら「うぅぅ……」

ほむか「お姉ちゃん……」
―――

ほむか「お風呂場で足を滑らせちゃったんだね……」

ほむら「ごめんなさい……」グスン

ほむか「怪我がなくて良かったぁ」

ほむら「………」

ほむか「…でも、お姉ちゃんは体が弱いんだから、あんまり無理しちゃダメだよ?」

ほむら「…でも……」

ほむか「お風呂掃除くらい、わたしがしとくから、お姉ちゃんはゆっくりしててね?」

ほむら「………ごめんなさい」

ほむか「謝らなくっても大丈夫だよ?」

ジュー

ほむか「…ん?」クンクン

ほむら「焦げ臭い…?」

ほむか「あっ!?卵が!」

ブスプス

ほむか「…あーあ、焦げちゃったぁ」

ほむか「また作り直しかな」

ほむら「……ごめんなさい、わたしのせいで…」

ほむか「え?いや、これは消し忘れたわたしがいけないから、お姉ちゃんは関係ないよ?」

ほむら「そんな…わたしがこんなんだから……」

ほむか「大丈夫だよ、今から作り直すから待っててね」

ほむら「………」

ほむか「えっと、卵を…」

ほむら「………」

ほむか「あっ、チキンライスも作らなきゃ」

ほむら「………」

ほむか「えっと、鶏肉を…あ!卵が」

ほむら「……ほむかちゃん」

ほむか「なーに、お姉ちゃん?まだ時間かかるよ?」

ほむら「わたしも…手伝うよ」

ほむか「んー、大丈夫だよ」

ほむら「でも……」

ほむか「………」

ほむか(お姉ちゃんに無理させないように、わたしが頑張らなきゃ…)

ほむか(お姉ちゃんは病気で大変なんだから、その分わたしが…)

ほむら「………」シュン

ほむら(ほむかちゃん…わたしが役立たずだから怒こっちゃったのかな…?)

ほむら(お姉ちゃんなのに、何にもしてあげられないんだもん…)

ほむら(怒られて当然だよね…わたしなんて……)

ほむか「……」チラッ

ほむか(お姉ちゃん…落ち込んじゃった……)

ほむか(心配かけさせちゃったかな?もっと一人でテキパキできれば……)

ほむか(……それとも)

ほむか(お姉ちゃん…わたしに無理させてるって思ってるのかな?)

ほむか(だから手伝おうとしたり、お風呂掃除したりして……)

ほむか(あかねさんが頼れるお姉ちゃんだって言ったから、その事を気にしてるの…?)

ほむか(わたしはお姉ちゃんが……)

ほむら「……」トボトボ

ほむか「お姉ちゃん!」

ほむら「……」クル

ほむか「やっぱり、お姉ちゃんと一緒に作ってみたいなぁ」

ほむら「えっ?」

ほむか「だから、手伝ってくれる?」

ほむら「…うん!」パァァッ

ほむか「えへへ、ありがとう」

ほむら「うんっ」ニコニコ