ほむら「………」

まどか「ほ、ほむらちゃん…」

さやか「へぇ、あのほむらが…ふぅーん、へぇー!」

杏子「話で聞くよりも動画見た方がわかりやすいな」

マミ「ええ、百聞は一見に如かず、ってやつね」

ほむ母「ふふ、懐かしいわね」

ほむ母「でも…まだ最近のことなのに、随分と前のような気がしちゃうのは何でだろう?」

ほむか「うん、そうだね」

さやか「ねーねー、ほむかちゃん」

ほむか「はい?」

さやか「ほむらがさ、何か色々変わっちゃってるけど、その事は驚かないわけ?」

ほむか「うーん……」

ほむ母「私は何度か見滝原に言ってたから慣れたけど、最初は本当にびっくりしたわ」

ほむ母「自分の娘なのに、私より精神年齢上なんじゃないかって思うこともあったもの」

杏子「まぁ、たしかに精神年齢は高いような気がするよな」

マミ「ええ、でも…」

ほむ母「うん、何度か会ってる内に分かったけど、やっぱりほむらちゃんはほむらちゃんよ」

ほむ母「本質は昔と変わらないまま、私の娘なんだなって実感できるようになったの」

さやか「なるほどねぇ」

ほむ母「最初は本当に一人暮らしをさせる事が怖かったけど、やればできるんだなって」

ほむ母「むしろ、良く成長してくれたって今は思えるわ」

マミ「ふふっ、お母さんにそう思って貰えるなんて羨ましいな」

杏子「ああ、そうだね…」

ほむ母「ふふ、マミちゃんや杏子ちゃんのお母さんも、きっと同じような事を思っているはずよ」

マミ「………」

ほむ母「?」

杏子「…あはは、だと良いんだけどね」

マミ「え、ええ…そうね」

ほむ母「……うん、絶対そう思ってるわ、口に出さなくても」

さやか「ほむかちゃんはどうなの?」

ほむか「わたしは…ある程度はママに聞いてました」

ほむか「だから、一応心構えはちゃんとしてたつもりなんですけど」

ほむか「何て言うか…お姉ちゃんはお姉ちゃんのまま変わってないのはわかるんですが」

ほむか「…わたしの知ってるお姉ちゃんはもう帰ってこないのかなって」

ほむか「ちょっと寂しい…かな」

ほむか「ビデオを見て、益々そう思っちゃいました」

さやか「そっかぁ…んー、そうなるよね」

さやか「だって、あたしもびっくりしたもん」

さやか「普段はクールに決めてて、人の事を馬鹿馬鹿煩く言うあのほむらが」

さやか「あんなに弱々しい性格だったなんてね」

ほむか「うん、お姉ちゃんは守ってあげたくなるような女の子で」

ほむか「わたしが付いてなきゃ。って心配だったんです」

ほむか「でも、今は大丈夫そうで…それは良いことなんだってわかるんですけど」

ほむか「やっぱり少し、寂しい…かな」

マミ「ふふ、ほむかさんは暁美さんのお姉ちゃんをしてたのかも知れないわね」

杏子「ほむらが姉ちゃんなのにな」

ほむか「んー…双子だから、あんまり姉とか妹とか気にしたことはないんです」

ほむか「でも、ずっとそうやって育ってきたから」

ほむか「これからもずっとそうやって生きていくのかな、って思ってたのに」

ほむか「何て言うか…お姉ちゃんがかっこよくなったのは嬉しいんですけど」

ほむか「やっぱり寂しいや…」

マミ「そう思うのも無理は無いわよね」

ほむ母「ほむかちゃんは、まだほむらちゃんと再開して間もないからわからないかもしれないけど」

ほむ母「お姉ちゃんはお姉ちゃんのままよ、何時かわかると思うわ」

ほむか「そうかな?」

ほむ母「うん、だから今は新しいお姉ちゃんを歓迎しないとね?」

ほむか「……うん、そうだね」

杏子「そういやさ、ほむかはほむらと連絡とか取ってなかったの?」

ほむか「電話やメールならしてましたよ」

杏子「それで違いがわかったりはしなかったのか?」

ほむか「うーん、電話でもメールでも、わたしの知ってる普段のお姉ちゃんと変わらなかったから……」

さやか「ん?じゃあさっきの動画みたいに『ほむかちゃん』って呼ばれてたの?」

ほむか「はい、だから『ほむか』って呼ばれて、内心凄くびっくりしちゃいました」

さやか「そりゃそうよねー」

さやか「なら、電話先の妹相手には昔の自分のままで居たってことかぁ」

ほむか「ただ、ママから話しは聞いてたから少しは…」

マミ「なるほどねぇ」

杏子「つーか、ほむらは何時までしょぼくれてんのさ?」

さやか「ほんとよほんと、さっきから部屋のはしっこで丸くなっちゃってさ」

ほむら「………」

まどか「ほむらちゃん…」

さやか「恥ずかしいのはわかるけどさ、いくらなんでも落ち込みすぎじゃないの?」

ほむら「………」

さやか「それともあれかぁ?愛しのまどかが構ってくれるからわざとしてたりとかぁ?」

まどか「さ、さやかちゃんっ!」

ほむら「………」

さやか「……あら、何時もなら突っ込みがくるとこなんだけどなぁ」

ほむか「……お姉ちゃん?」

まどか「ほむらちゃん、さっきから返事してくれないの……」

マミ「鹿目さんまで無視するなんて…」

杏子「重症じゃねぇか」

さやか「んんー?」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「………」