ほむホーム

ほむら「すぅすぅ」

まどか「ほむらちゃん、可愛いなぁ」

まどか「最初は、何か怖くて近寄りがたかったけど……」

まどか「でも、それは気のせいだったもん」

まどか「ほむらちゃん、いっつもわたしを見ていてくれて」

まどか「目があったら、キリッとした表情になるけど」

まどか「その表情がちょっと赤面してて、無理してそんな表情してるのかなって」

まどか「本当は恥ずかしがり屋さんなのか、照れ屋さんなのかもしれないって」

まどか「そう思ってた」

まどか「そうやってる内に、だんだん距離が近くなっていって」

まどか「今じゃ、ほむらちゃんが怖いなんて全く思えない」

まどか「むしろ、すっごく可愛いって思えるの」

まどか「ほむらちゃん」

まどか「わたしが転校してきた時にくれた、赤いリボン」

まどか「これは、わたしの宝物だよ」

まどか「だって、ほむらちゃんからの最初のプレゼントなんだもん」

まどか「ほむらちゃんは『初日に抱き着いてリボンを渡した自分は気持ち悪い』って言ってた」

まどか「たしかに、普通じゃないと思うよ」

まどか「でも、わたしが本当にそんなこと思ってたら」

まどか「このリボンもすぐに捨ててたと思うな」

まどか「だけど、わたしは宝物にしたの」

まどか「日本に帰ってきたわたしの最初の友達、ほむらちゃん」

まどか「わたしは、あなが……」

まどか「えへへ」


円環の理

アルティメットまどか「わー!わー!」

さやか「だからうるさいっつーの」

アルティメットまどか「なにあの子!一人でずーっと話して笑ってるよ!」

アルティメットまどか「こんなのとっても恥ずかしいよ!」

さやか「まぁ、あんたの分身だしねぇ」

アルティメットまどか「だから、私じゃないもん!」

さやか「ならさ、あのまどかは何なのさ」

アルティメットまどか「私のライバル、鹿目まどかだよ!」

さやか「んじゃ、あんたは?」

アルティメットまどか「鹿目まどかだよ?」

さやか「だったら、やっぱり分身じゃんか」

アルティメットまどか「私はあんなことしないもん!」

さやか「うーん、一人言言うくらい別に良いじゃん」

アルティメットまどか「むむむむ!」

さやか「あはは…」

アルティメットまどか「それに!あの赤いリボンは元々私がほむらちゃんに渡したものなんだよ?」

アルティメットまどか「それを宝物にって」

さやか「あっちのまどかは事情知らないんだから仕方ないじゃん」

アルティメットまどか「ほむらちゃんのリボンだと思った?残念、まどかのリボンだよ!」

アルティメットまどか「って言ってあげたい!」

さやか「はいはい」

アルティメットまどか「うー!」

さやか(マジでネタでも何でもなく、こっちのまどかが全然まどかっぽくない……)

さやか(あたしがいない間に性格変わりすぎじゃない?)

さやか(どうなってんだか……)

さやか(元々のまどかの性格から、ほむらへの気持ち以外全部無くなったって言うか)

さやか(なんというか……)

さやか(とにかく、まどかがまどからしくない)

さやか(まずったなぁ、マジで収集つかないっつーの)

さやか(あたし一人でどうにかできるのかな?)



ほむホーム

ほむら「すぅすぅ」

まどか「えへへ、ほむらちゃん」

ほむら「くしゅん」

まどか「あっ、ほむらちゃん寒いのかな?」

まどか「たしかに、この部屋暖まってないし、何も被ってないし」

まどか「このままじゃ、体が冷えちゃうよ」

まどか「掛け布団とかないのかな?」

まどか「うー…見当たらないよ」

まどか「たぶん、ほむらちゃんの寝室に行けばあるんだろうけど…」

まどか「でも、勝手に入るのは悪い…よね?」

まどか「寝室にだけは、入れてもらったことないし……」

まどか「うぅ、どうしよう」

まどか「ほむらちゃんが風邪ひいちゃうよ…」

まどか「……あっ」

まどか「わたしの上着…これなら」

まどか「少しは暖かくなるかな?」

まどか「えぇと…は、はい」

ほむら「すぅすぅ」

まどか「…えへへ、これで大丈夫…かな?」

まどか「くしゅん」

まどか「うぅ、寒いけど我慢しなきゃ」

まどか「……でも」

まどか「少しだけ、ほむらちゃんにくっついて暖まっても良いよね?」

まどか「このくらいなら、神様も許してくれるよね?」

まどか「えへへ…ほむらちゃん」ピト

まどか「あったかい」



円環の理

アルティメットまどか「ぶっぶー!許さないよ!」

さやか「許してやれよ」

アルティメットまどか「あざといよ!」

さやか「良いじゃん優しいじゃん」

アルティメットまどか「ううん、絶対ほむらちゃんとくっつく為にわざとしてるよ!」

さやか「どうだかなぁ」

アルティメットまどか「そもそも、部屋の暖房暖めればいいのに、その発想がないあたりがダメだよね」

さやか「まどかもうっかりさんだから、気づかなかったんでしょ」

アルティメットまどか「ううん、わざと気付いてないふりしてるよ!」

さやか「んなことないと思うけどなぁ」

アルティメットまどか「うー!」

さやか「はぁ……」