1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 22:15:37.93 ID:/p1J/Ev40
本文

まどか「まっどかー!」

まどか「はーいっ!」

まどか「まどまど、はっじまっるよー!」


4 >>1 ありがとうございます 2012/09/13(木) 22:17:53.89 ID:MSmK4w8MO
まどか「え?まどまど?それはね?んっと、私が…その…」

まどか「私の…楽しい日常……かな?」

まどか「なーんて…えへへ、一人で何言ってるのかな私…」

まどか「はぁ…寂しいなぁ…」

まどか「何か良いこと…」

まどか「!」

まどか「あ、ほむらちゃんだ!」

まどか「ほむらちゃーん!」


8 >>7知らなかった…すみませんでした 2012/09/13(木) 22:26:54.78 ID:MSmK4w8MO
マミ「暁美さん、佐倉さん。お茶の準備ができたわよ」

杏子「さんきゅー、マミ」

マミ「ふふっ、今日のおやつは私の手作りマドレーヌよ」

ほむら「美味しそう…」

まどか「わぁ、今日はマミさんの手作りマドレーヌなんだね」

まどか「おいしそうだなぁ」


10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 22:31:45.30 ID:MSmK4w8MO
マミ「さ、遠慮は要らないから食べてみて?」

ほむら「ええ、いただくわ」

杏子「あたしもー」

まどか「おいしい?」

ほむら「……」モグモグ

マミ「どう?お口に合うと嬉しいのだけど…」

杏子「さすがマミだよなー、普通にうめぇよ」

マミ「本当?ふふ、よかった…暁美さんはどうかしら?」

ほむら「うん、美味しいわ」


13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 22:36:16.75 ID:MSmK4w8MO
まどか「やっぱり美味しいんだね、マミさんは凄いなぁ」

マミ「ふふっ、そっか。ありがとう、暁美さん、佐倉さん」

杏子「ん?」

マミ「佐倉さん、どうかしたの?」

杏子「いや、さっきから妙な違和感があってさ」

マミ「え?そう?……なにかしら?」

マミ「暁美さんはわかる?」


15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 22:40:40.84 ID:MSmK4w8MO
まどか「何かあったのかな?」

ほむら「……いえ、特に何も」

マミ「そうよね?」

まどか「私もわからないよ?」

杏子「んー…なーんかあるんだよな」

杏子「違和感違和感…」ジィー

マミ「な、なに?私何かしたかしら?」

杏子「あ、そうだ!そうだよ!」

まどか「杏子ちゃん、何かわかったの?」


18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 22:44:02.82 ID:MSmK4w8MO
ほむら「…」モグ

まどか「ほむらちゃんもわかったのかな?」

ほむら「……」モグモグ

杏子「マミだ!マミに違和感あるんだよ!」

マミ「え?私に?」

杏子「ああ、なんでマミはマドレーヌ食ってないのさ?」

マミ「え?あ、あぁ…それは…その…」アセッ


19 >>17迷惑かけました… 2012/09/13(木) 22:46:58.82 ID:MSmK4w8MO
まどか「マミさん?うーん…何かあるかな?」

杏子「いつもは3人で食うのに、今日はあたしとほむらしか食ってないじゃんか」

マミ「え、えーと…」

ほむら「言われてみればそうね」

杏子「だろ?」

まどか「あっ、そうだったんだね」

マミ「あはは…」


21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 22:51:00.45 ID:MSmK4w8MO
まどか「でもどうして食べないのかな?美味しそうなのに」

杏子「ああ、あれ?マミはダイエットでもしてんの?」

まどか「えー?マミさんはダイエットする必要ないよ?」

マミ「佐倉さん…その、そ、そう言う訳じゃないの」

マミ「ただ、その…味見しすぎちゃって…」

杏子「んじゃもうたらふく食ったってことか」


23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 22:55:14.90 ID:MSmK4w8MO
マミ「う、うん…」

まどか「そうだったんだぁ。ふふっ、マミさんったら」

ほむら「……」モグ

杏子「んじゃ代わりにあたしが食ってやってもいいんだぜ?」

マミ「え?それはっ?」

杏子「ん?いいじゃん、食わないんだろ?」

まどか「私も食べたいなぁ」

マミ「え、えと…良いわよ、佐倉さんにあげるわ」


24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 22:58:50.68 ID:MSmK4w8MO
杏子「へへっ、さんきゅー!」

マミ「その代わり味わって食べてね?」

杏子「ああ」

ほむら「…」モグ

まどか「いいなぁ、杏子ちゃん。私も食べてみたいよ」

ほむら「……ごちそうさま、美味しかったわ」

マミ「あっ、ええ。ありがとう」

杏子「おい、まーた半分しか食ってないじゃんか」

ほむら「これでいいのよ」


26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:01:36.46 ID:MSmK4w8MO
まどか「えー?勿体ないよ、ほむらちゃん」

マミ「…暁美さん、どうして何時も半分だけなの?」

ほむら「……おなかいっぱいになるからよ」

マミ「本当に?」

杏子「ならあたしが代わりに」

ほむら「ダメ」

杏子「って絶対言うんだよなぁ…粗末にすんなよ?」

ほむら「別に粗末になんかしてないわ」


28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:05:15.76 ID:MSmK4w8MO
まどか「ほむらちゃん…?」

マミ「うーん…できるなら全部食べてほしかったけど」

マミ「無理に食べてもらうのも、それはそれで悪いし…」

ほむら「それよりも、もう時間よ?そろそろ出掛けましょう」

マミ「あら?もうこんな時間?」

杏子「げ、マジじゃんか…」

まどか「あっ、がんばってね!みんな!」


31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:09:22.51 ID:MSmK4w8MO
ほむら「杏子、早く食べなさい」

杏子「わかってるって!」モグモグ

マミ「ふふ、また作ってあげるわ」

杏子「楽しみにしてるぜ、ごちそーさん」

ほむら「さあ、行きましょう」

マミ「ええ」

杏子「杏子」

まどか「いってらっしゃい!」

ほむら「……」ジッ


35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:13:18.78 ID:MSmK4w8MO
まどか「?」

杏子「ん?なんだよ、そんなとこ見ても何もないぜ?」

マミ「暁美さん、行きましょ?」

ほむら「…ええ」

ほむら「……残りはあなたが」ボソッ

まどか「えっ?」

マミ「え?何か言った?」

ほむら「いえ、何も」

杏子「ほら、さっさと行こうぜー」

ほむら「ええ」


40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:16:05.81 ID:MSmK4w8MO
まどか「ほむらちゃん、何か言ってたような…」

まどか「……」ポツン

まどか「ほむらちゃんの食べかけマドレーヌ…」

まどか「それに、マミさんの手作りなんだよね」

まどか「食べてみたいなぁ…でも、私は……」

まどか「………」

まどか「ちょっとくらい…いいよね?」


42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:18:16.16 ID:MSmK4w8MO
まどか「うん、今日だけ。今日だけだから」

まどか「い、いただきます!」

まどか「ぱくっ」

まどか「んー!おいしいー!」

まどか「おいしい…」

まどか「おいしいよっ…」

まどか「……ぐすっ…」

まどか「…また…みんなと一緒に食べたいなぁ……」

まどか「みんなと…笑って……」


45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:20:21.06 ID:MSmK4w8MO
まどか「みんなと一緒にいたい…」

まどか「ちょっとだけ…ほんのちょっとだけで良いから……」

まどか「誰か…私の願いをかなえてよ…」

まどか「…ほむらちゃん……」

まどか「………」

―――


48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:23:12.93 ID:MSmK4w8MO
―――

チュンチュン

まどか「……ふにゃ?」

まどか「…ん……」ポーッ

まどか「んん…もぉ朝ぁ…?」

まどか「ふあっ…」

まどか「あれ…?どうしてわたし、泣いてるんだろ?」

まどか「んーと?」

まどか「何か…悲しい夢を見ていたような……」

まどか「うーん…まぁ夢で良かった…よね?」


50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:26:01.20 ID:MSmK4w8MO
まどか「うん、夢でよかった!」

まどか「んーっ」ノビー

まどか「えと…今は何時かな?…6時?」

まどか「うーん、起きるにはまだちょっと早いけど、二度寝は寝坊が怖いし…」

まどか「どうしよっかな?何かして時間潰さなきゃ」

まどか「宿題はもう終わってるしなぁ」




53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:30:45.30 ID:MSmK4w8MO
まどか「さやかちゃんに借りてた本も読んじゃったし…」

チュンチュン

まどか「あっ、外にすずめさんが来てる」

まどか「うぇひひ、遊びに来てくれたの?」

パタパタ

まどか「あっ、行っちゃった……」

まどか「あ、でもお外気持ち良さそう!」

まどか「うん、今日はちょっとだけお散歩しよっ!」


55 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:33:57.05 ID:MSmK4w8MO
まどか「んー、風が気持ちぃー」テクテク

まどか「えへへ、たまにはこんなのも悪くないよね?」

まどか「今度さやかちゃんと仁美ちゃんを誘ってお散歩行きたいなぁ」

まどか「あ、公園だ。少し休憩して行こっと」

「おまたせー、待った?」

「ううん、私も今来たところよ」

「へへっ、そっか」

「うふふっ」


57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:37:44.36 ID:MSmK4w8MO
まどか「あの子達も一緒にお散歩するのかな?」

「ねえ、早く行きましょう?」

「うんっ!」

ギュッ

まどか「あ、手を繋いで…ふふっ、仲良しなんだね」

「今日は何処に行きましょうか?」

「あたしはマミさんとなら何処でも良いよ」テクテク

「なら―」テクテク

まどか「あっ、わたしもそろそろ行かなきゃ」


59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:40:52.02 ID:MSmK4w8MO
まどか「えへへ、今日はなんだか楽しい一日になりそうだよ」

まどか「早く学校に行きたいなぁ」

まどか「あ、ママもそろそろ起こさなきゃ!」

まどか「早く帰って…」

仔猫「ニャー」

まどか「あっ、猫の泣き声だ」

仔猫「ミーミー」

まどか「何処かにいるのかな?」キョロキョロ


60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:44:02.67 ID:MSmK4w8MO
仔猫「ミャー」

まどか「あっ、むこうに仔猫ちゃんがいる!」

まどか「うぇひひ!」

仔猫「ミャ?」

まどか「おいでー」

仔猫「ニャー」

「てぃひひ!」

まどか「?誰かの笑い声…なのかな?」

まどか「変わった笑い声だなぁ…可愛いけど」


63 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:46:09.26 ID:MSmK4w8MO
まどか「あっ、仔猫ちゃんがむこうに行っちゃった?」

まどか「まってー」

「エイミー、こっちだよ!」

仔猫「ニャアニャア」

まどか「あっ、飼い主さんなのかな?」

まどか「って…!?」

「えへへ、くすぐったいよぉ」

仔猫「ミャアミャア」

まどか「わ、わ、わわわ…」

まどか「きゃぁぁぁぁぁっ」タタッ


66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:48:30.46 ID:MSmK4w8MQ
――――

さやか「おっはよー!」

恭介「おはよう、さやか」

さやか「ごめんね、ちょっと寝坊しちゃってさ」

恭介「いや、大丈夫だよ。僕もそんなに待ってないし」

さやか「そっか、良かった」

さやか「ってかあれ?まどかと仁美はまだ来てないの?」

恭介「志筑さんは今日は休みらしいよ」



67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:51:51.16 ID:MSmK4w8MQ
さやか「休み?どうして?」

恭介「海に遊びに行くんだって」

さやか「え?学校休んでまで海に?なんでまた?」

恭介「さぁ?」

さやか「ふーん…ん?まどかは?」

恭介「鹿目さんは僕も聞いてないね」

さやか「なんだろ?まどかも寝坊したのかな?」

恭介「ははっ、さやかじゃあるまいし」



72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:55:09.63 ID:MSmK4w8MQ
さやか「むむっ!どう言うことだぁ?」

恭介「あははっ!」

さやか「……ふふっ」

さやか(恭介…)

恭介「あっ、さやか。今日の放課後はTATSUYAに…」

~♪

さやか「あれ?ケータイが鳴ってる」

恭介「ああ、鹿目さんからかもよ」

さやか「あっ、ほんとだ」

さやか「もしもーし?」


73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/13(木) 23:57:22.18 ID:MSmK4w8MQ
まどか『さ、さやかちゃん?』

さやか「やーやー、まどか。どうしたの?」

まどか『えっとね?その、わたしが…えぇと…ふた…』

さやか「ん?」

まどか『き、今日は学校休むから和子先生に言っておいて?』

さやか「え?なんで?」

まどか『お願いするね?そ、それじゃあ!』

ツーツー


76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:00:46.48 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「ちょっと?まどか?まどかー!」

恭介「鹿目さん、何だって?」

さやか「何か学校休むらしいよ」

恭介「えっ?どうして?」

さやか「さぁ…あたしにも何がなんだか…」

恭介「となると今日はさやかと二人で登校だね」

さやか「そうだねー」

さやか「………」


78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:04:47.18 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「えっ?き、恭介と二人っきり?」

恭介「ん?そりゃそうなるだろ?」

さやか「あぅぅぅ…」カァッ

恭介「あれ?顔が赤いような…風邪でも引いたりした?」

さやか「えっ?えっ?」

恭介「ちょっとごめん」スッ

さやか「わ、わ、わ、わ!」

恭介「うーん、確かに少し熱い気がするね」



79 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:06:49.45 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「き、き、きききき」

恭介「き?」

さやか「わぁぁぁぁぁぁっ!」ダダダッ

恭介「えっ?ちょっと、さやかー?」

さやか「恭介のばかぁぁぁぁ!」ダダダッ

恭介「な、なんで?ってか待ってよ、さやか!」



81 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:09:12.99 ID:Z3I4MqGgQ
学校

さやか「はー…はー…」

恭介「急に走り出してどうしたのさ、危ないじゃないか」

さやか「だ…だってぇ…」

ガラッ

恭介「あ、先生が来たよ」

さやか「あ…せんせー!」

和子「美樹さん、おはようございます」

さやか「おはよーございます」


83 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:15:41.43 ID:Z3I4MqGgQ
和子「どうかしたの?また宿題忘れた?」

さやか「いや、そうじゃなくって…って宿題?」

和子「教科書の確認問題があったでしょ?」

さやか「やばっ?忘れてた?」

和子「やっはり、ならそこは美樹さんに当てようかしら?」

さやか「そんなー」

和子「まだ時間があるから今のうちに少しでもしてなさい?」


84 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:18:08.73 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「はーい…って、そうじゃないんですって!」

和子「?」

さやか「まどか、今日は休むみたいです」

和子「あら、鹿目さんが?知久さんからは何も聞いてないわよ?」

さやか「あたしにもよくわからなくて」

和子「そう…わかりました、鹿目さんのことは後ほど聞いておきます」

さやか「はーい」



85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:21:10.17 ID:Z3I4MqGgQ
和子「鹿目さんと志筑さん、なんだかちょっと勿体ないわね?」

さやか「え?何でですか?」

和子「ふふ、すぐにわかるわよ」

さやか「?」

キーンコーンカーンコーン

さやか「げっ!」

和子「はい、みんな!席についてください!」

さやか「宿題がぁー…」

恭介「あはは」



86 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:24:22.46 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「うぅぅ…」

恭介「ほら、さやか」スッ

さやか「恭介…?」

恭介「ほんとはダメだけど、今日は特別だよ」

さやか「えっ?見せてくれるの?」

恭介「ああ、先生には内緒にね」

さやか「あ、ありがと!恭介!」

恭介「うん!」

和子「はい、そこ!静かにしなさい!」



87 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:26:58.49 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「あ、ごめんなさい…」

恭介「すみません」

中沢「あはは、夫婦で怒られてやんの」

恭介「な、中沢っ!」

さやか「え?え?え?」

「さやか、照れない照れない」

さやか「わわわわ?」

「あははっ、美樹さん顔あかーい」

恭介「あぁもう…中沢、お前覚えてろよ!」

中沢「はははっ!」


90 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:31:19.28 ID:Z3I4MqGgQ
和子「中沢くんっ!静かにしなさい!」

和子「す、すみません…」

和子「まったく、転校初日から騒がしいところを見せてしまったわね…」

恭介「転校って…まさか転校生?」

和子「その通り!」

ザワザワ

和子「暁美さん、いらっしゃい」


94 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:38:17.51 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「………」スタスタ

「わぁー!」

「きれー!」

中沢「か、可愛い…」

恭介「女の子か、よかったねさやか」

さやか「……」ボーッ

恭介「さやか?」

さやか「……え?」

恭介「転校生、女の子だよ」

さやか「あっ?ほんとだ」

ほむら「…」ファサッ


95 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:41:12.11 ID:Z3I4MqGgO
和子「暁美さん、自己紹介いってみよう!」

ほむら「…暁美ほむらです、よろしくお願いします」

ほむら「…」ペコ

中沢「短っ!」

恭介「お前はもう少し静かにしてなって」

さやか「女の子かぁ、仲良くなれるといいな」

恭介「大丈夫、さやかなら仲良くなれるよ」


96 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:43:41.87 ID:Z3I4MqGgO
さやか「恭介…うん、そうだよね!」

ほむら「……」キョロキョロ

ほむら(まどかがいない…?)

ほむら(……どうやら、今回の時間軸は何時もとは少し違うみたいね)

ほむら(まあいいわ、今までにも何度かこのケースもあったもの)

ほむら(この程度で動じてはいけないわね)


97 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:45:46.24 ID:Z3I4MqGgO
ほむら(まずは普段通り過ごすべきかしら)

ほむら(ただ…)

ほむら「……」チラッ

さやか「?」

恭介「ん?」

ほむら(……上条くん…よね?彼が何故学校に?)

ほむら(どうやら腕の怪我もなさそうね)

ほむら(……となると、美樹さやかが契約して?)


98 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:48:00.93 ID:Z3I4MqGgO
ほむら(それとも最初から怪我なんてしてないのかしら?)

ほむら(…美樹さやかが魔法少女か否かは要確認ね)

ほむら(うん、今日はまず美樹さやかと接触してみようかしら)

ほむら(美樹さやかが魔法少女なら…まどかも……)

ほむら(……そんなことがあったら、私は…)

ほむら「………」


100 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:50:32.11 ID:Z3I4MqGgO
休み時間

中沢「暁美さんって髪長いよね」

中沢「どんなシャンプー使ってるの?」

ほむら「お店で売ってるシャンプーよ」

中沢「東京の時はどんな学校に通っていたの?」

ほむら「東京にある学校よ」

中沢「部活は―」

ほむら(さて、どうやって美樹さやかと接触しようかしら?)


101 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:52:57.96 ID:Z3I4MqGgO
ほむら(極力、敵対は避けて通りたいもの)

ほむら(なるべく慎重にいかなくちゃ)

さやか「あの転校生、変わったふいんきだなぁ…」

恭介「雰囲気。だよ、さやか」

さやか「あれ?そうだっけ」

恭介「まったく、さやかはおバカさんだね」

さやか「ふふっ、あたしってほんとバカ」


102 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:55:18.29 ID:Z3I4MqGgO
恭介「あはは…あ、そうだ」

さやか「どうしたの?」

恭介「先生から伝言があるよ」

さやか「え?あたしに?」

恭介「ああ、暁美さんを保健室に案内するようにって」

さやか「え?別に良いけど、なんであたしが?」

恭介「ほら、鹿目さん今日は欠席だから保健委員がいないでしょ?」



103 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 00:57:40.87 ID:Z3I4MqGgO
さやか「だから、あたしが代わりに…ってことかな?」

恭介「だろうね」

さやか「なるほど…うん、わかった。行って来るね!」

恭介「ああ、あの子と仲良くなれるといいね」

さやか「うんっ!ありがと、恭介!」

中沢「暁美さんって眼鏡も似合いそうだよね」

ほむら「そう」



104 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:00:24.90 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「そう」

さやか「やっほー」

ほむら「!」

ほむら(美樹さやか…!)

さやか「暁美さん…だったよね?」

ほむら「ええ」

さやか「あたしはさやか、美樹さやか!」

さやか「このクラスのヌードメーカーとはあたしのことだぁ!」

ほむら「えぇっ!?」

ほむら(は、破廉恥な…)


105 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:03:10.51 ID:Z3I4MqGgQ
恭介「ムードメーカーだよ、さやか」

さやか「あっ?そうだっけ?」

恭介「あはは、ほんとさやかはバカだね」

さやか「もー、やめてよぉー」

中沢「夫婦漫才は帰って、どうぞ」

恭介「ばっ…!な、中沢!こっち来い!」

中沢「いだだだだ」ズルズル

さやか「恭介ー、頑張ってー!」


106 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:06:03.19 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「……」キョトン

ほむら(ここまで良好な関係の二人を見るのは初めてだわ…)

さやか「いやぁ、めおと漫才ってなんなんだろーね?」

ほむら「……仲良し、ってことよ」

さやか「そっかそっか!そりゃ良かった!」

ほむら「…それで、美樹さん…よね?私に何か用かしら?」


107 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:08:56.80 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「うん、あたしが保健室に連れてってあげるね」

ほむら「あなたが保健室に?」

さやか「うん、今日はまどかが欠席だからさー」

ほむら(…良かった、少なくともまどかの存在は確かなようね)

さやか「あ、まどかってのはあたしの親友ね?」




108 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:11:23.68 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「そのまどかが欠席だから、今日は保健委員がいないのよ」

さやか「だから、あたしが代わりに連れてってあげるってことなのよ」

ほむら「…そう」

ほむら(とりあえず、美樹さやかが魔法少女か否かの確認をしなきゃ…)

さやか「ってことて、着いてきて」テクテク

ほむら「ありがとう」テクテク




109 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:14:08.18 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「あ、そーだ!暁美さんのこと、ほむらって読んでもいい?」

ほむら「構わないわ」

さやか「えへへ、ありがと、ほむら!」

ほむら「…」

さやか「ねー、ほむらはさ音楽とか聞く?」

ほむら「…いえ、あまり聞かないわ」

さやか「んー…ならスポーツは?」

ほむら「特に…」


111 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:16:56.10 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「むぅー…なら…えぇと…」

ほむら(この際、ストレートに聞いてみるのも悪くないかしら?)

ほむら(白黒はっきりさせた方が良いわ)

ほむら(よし…)

ほむら「……さやか」

さやか「んー?」

ほむら「…魔法少女って知ってる?」

さやか「魔法少女?あー、知ってる知ってる!」


112 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:19:22.32 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「!!」

ほむら「そ、そう…」

さやか「?」

ほむら(まさかとは思っていたけど、やはり契約して上条くんの腕を…)

ほむら(…となると不味いわね…まどかまで魔法少女になっていたとすれば…)

ほむら(……この時間軸は諦めて次に行くべきかしら?)


113 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:21:36.27 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら(いや…でもまだそうと決まったわけじゃ…)

ほむら(どうするべきかしら…早くまどかと会わなきゃ…)

さやか「ってかどうしたの?魔法少女が気になるわけ?」

ほむら「え、ええ…」

さやか「ふーん?まぁあたしは詳しくは知らないからなぁ…」

ほむら「えっ?そうなの?」


115 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:25:30.84 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「うん、だってアレでしょ?最近テレビでやってるやつ」

さやか「カレーに豆乳!だっけ?」

ほむら「いや、華麗に登場よ…」

さやか「あー、それそれ!恭介の家で見ただけだから詳しくは知らないんだよね」

さやか「ほむらも見てたりする?」

ほむら「ええ、ライバルの子が気になって」


116 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:27:44.98 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「ああ、あの子ねー。なんか声が良いよね」

ほむら「うん!」

ほむら「って……」

さやか「そっかそっか、ほむらは魔法少女もののアニメが好きなのか!」

ほむら「ち、違うわよ!」

さやか「えー?そうなの?」

ほむら「そ、そうよ…」


117 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:30:41.94 ID:Z3I4MqGgO
ほむら(危ない…醜態を晒すところだったわ…)

ほむら(それよりも良かった…どうやらさやかは魔法少女のことを知らないみたいね)

ほむら(この様子なら、まどかも魔法少女になっている可能性が低いわ)

ほむら(よし…なら、このままさやかとまどかを魔法少女に関わらせずに)


118 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:33:22.08 ID:Z3I4MqGgO
ほむら(巴マミと佐倉杏子と共闘できれば…!)

ほむら(…うまくいけば、これなら……)

ほむら(こんどこそあなたを魔法少女にさせずに守って見せるわ)

ほむら(まどか…!)


120 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:37:38.04 ID:Z3I4MqGgO
放課後

さやか「いやー、ごめんね?付き合わせちゃってさ」

さやか「恭介がTATSUYAにどうしても行きたいって言うもんだから…」

ほむら「気にしないで、私もあなたと一緒にいたかったから」

さやか「なっ?それはもしかしてあたしにホレちゃったってこと?」

ほむら「……違うわよ」


121 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:40:04.49 ID:Z3I4MqGgO
さやか「しかし残念!さやかちゃんには恭介が…」

さやか「って、あわわわわわわわ!」

ほむら「……あはは」

ほむら(さて、早くさやかにまどかの家を紹介するように頼まなきゃね)

ほむら(早くまどかの無事を確認したいわ)

ほむら「あの、さやか―」

恭介「ごめん、おまたせ!」




122 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:42:25.31 ID:Z3I4MqGgO
さやか「恭介!遅いよー?」

恭介「悪かったよ、どうしてもこれが欲しくってさ」

ほむら「!」

さやか「あっ、これってあの魔法少女アニメのフィギュア?」

恭介「うん、暁美さんも好きなんだよね?」

ほむら「え、えっと……うん」

恭介「これ、あげるよ」

ほむら「えっ?私に?」



125 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:44:59.13 ID:Z3I4MqGgO
恭介「ああ」

さやか「さっすが恭介!優しい!」

恭介「ほら、受け取って?僕とさやかの友達になってくれたお礼さ」

ほむら「いや、でも…」

恭介「ほら、ここを押すとボイスが流れるんだよ」

ほむら「えっ?ほんと?」

恭介「うん、ほら」スッ

ほむら「わぁ…!」


128 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:47:50.22 ID:Z3I4MqGgO
さやか「いやー、ほむらはクール系かと思ってたけど、そうでもないんだねぇ」

恭介「ははっ!…って…しまった!これじゃ僕の分がない!」

恭介「ごめん!もう一回行ってくる!」タタッ

さやか「いってらっしゃーい」

ほむら「…」ジィー

さやか「あ、そうだ…ね?さっき何か言いかけなかった?」




130 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:51:29.59 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「え?あっ…そ、そうよ」

ほむら「さやか、その…鹿目さん…よね?あなたの親友の」

さやか「え?まどか?うん、まどかは親友だよ?」

ほむら「よかったら紹介してくれないかしら?」

さやか「んー?別に良いけど何で?」

さやか「たぶん、まどかは魔法少女のアニメ見てないよ?」



131 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:53:43.29 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「いえ、そう言うわけじゃ」

さやか「恭介はさ、バイオリンに疲れた時、あのアニメを見て世界が変わったんだって」

さやか「それからの恭介はさ、なんか生き生きしてていいんだよね」

さやか「バイオリンを弾いてる恭介も無敵だけど、今の恭介も無敵だわ」

ほむら「聞いてないし…無敵?何が?」



133 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 01:58:21.65 ID:Z3I4MqGgO
さやか「で、まどかだっけ?いいよ、連れてってあげる」

ほむら「ありがとう、さやか」

さやか「んじゃ、恭介が戻ってきたら行こっか」

ほむら「ええ」

ほむら(よし、これでまどかと…)

ほむら「!?」

さやか「ん?どったの?」

ほむら(この感じ…ゲルトルートね)



135 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:01:09.45 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら(使い魔ではなくさっそく魔女が…)

ほむら(よし…)

ほむら「ごめんなさい、少し待ってて」タタッ

さやか「え?あ、待ってよー!」タタッ


恭介「おまたせー」

恭介「って、あれ?」

恭介「さやか…?」


137 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:04:27.74 ID:Z3I4MqGgQ
結界

ゲルトルート「☆★○●◎◇◆□□■△▲▽▼」

マミ「今回は魔女よ、張り切って行きましょう!」

杏子「ああ、あたしとマミさんの二人なら絶対倒せるよ」

マミ「そうよね、だって私たちは最強の魔法少女タッグだものね!」

杏子「うん…!」

マミ「帰ったら二人でパーティーしましょ?」


140 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:09:15.81 ID:Z3I4MqGgQ
ゲルトルート「℃¥$¢£%#&*@§」

杏子「なら帰りにケーキ屋さん寄ってかないとね」

マミ「そうよね、二人で行きましょう」

杏子「ああ、二人で」

マミ「佐倉さん…」ジッ

杏子「マミさん…」ジッ

ゲルトルート「………」

ゲルトルート「アノ…マッテルンダケド…サッキカラズット…」



141 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:11:47.39 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「!!」

ほむら(巴マミと佐倉杏子が一緒に?)

ほむら(今回の時間軸は色々と特殊なケースが重なっているようね)

ほむら(…って言うか、何魔女の前で見つめあってるのよ?)

さやか「こ、ここどこ…?」

ほむら「さ、さやか?あなたどうして付いてきたの?」

さやか「だってぇ…」


143 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:14:14.54 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「っ…大丈夫、心配いらないわ、あなたは私が守ってみせる」

さやか「ほむら…?」

ほむら(やむを得ないわ、まずはさやかを守ることを優先しなきゃ…)

ほむら「!!」

さやか「きゃっ?」

マミ「きゃぁぁぁっ?」

杏子「うわぁぁぁっ?」

ゲルトルート「ξοοοπρστυκι」



145 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:16:51.03 ID:Z3I4MqGgQ
マミ「さ、佐倉さんっ…大丈夫?」

杏子「あ、ああ…マミさんこそ大丈夫か?」

マミ「そう…よかった…ねえ、佐倉さん…聞いてくれる…?」

杏子「な、何さ…?」

マミ「私が死んだら…お墓は湖の見える綺麗なお墓に立ててほしいの」

杏子「な…何言ってんだよ!」



147 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:20:15.46 ID:Z3I4MqGgQ
マミ「私…自爆してこの魔女を道連れにするわ…」

マミ「だから佐倉さん…あなたは生きて…」

杏子「ま、マミさん…?」

マミ「佐倉さん…今までお友達でいてくれてありがとう…」

杏子「マミさん…」

マミ「さようなら、佐倉さん…たぶん…好きだった…」

杏子「マミさぁぁぁぁんっ!」


149 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:24:19.28 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「二人して何やってるのよ!もう!」

ほむら「私が…!」

さやか「きゃぁっ?」

さやか「ほ、ほむらぁ…」フルフル

ほむら「……大丈夫よ、あなたは私が守るといったでしょ?」

さやか「そんなこと言ったって…ほむらは…」

ほむら「…私が変身して」

「その必要はないよ、ほむらちゃん」



150 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:26:40.39 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「えっ…」

さやか「なっ…」

まどか「えーいっ!」パシッ

ゲルトルート「!?」

ゲルトルート「ωωωωω……」

ゲルトルート「」シュゥゥゥ

マミ「あ、あれ…?」

杏子「マミさんっ!」タタッ

マミ「さ、佐倉さん…私たち、生きて…?」

杏子「死ぬなんて言うなっ!ずっと一緒にいてやるよ!」


152 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:29:13.44 ID:Z3I4MqGgQ
マミ「佐倉さん…」

杏子「マミさん…」

マミ「ありがとう…」ギュッ

杏子「えへへっ…!」

ほむら「………え?」

まどか「よかった、マミさんと…えっと?赤毛の子も助かったみたい」

まどか「それに、ほむらちゃんとさやかちゃんも」クルッ

まどか「てぃひひ!」ニコッ


153 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:31:37.06 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「ま、ま…」ワナワナ

さやか「まど…か…?」

ほむら(何で…?)

さやか「ま、まどか…何?何なの…その格好…」

ほむら(そうよ…どうして…)

まどか「さやかちゃん…」

ほむら(まどかが…魔法少女に…?)

さやか「何でこんなとこでコスプレなんてしてるの?」

ほむら「え?そっち?」


156 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:35:45.78 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「恥ずかしくないの…?」

まどか「あはは…」

まどか「さやかちゃんにもバレちゃったね」

まどか「これで、ほむらちゃんとさやかちゃんの二人にバレちゃったのかな?」

さやか「まどか?」

ほむら「……」

ほむら(嘘よ…どうして…どうしてまどかが魔法少女に…?)


159 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:38:27.23 ID:Z3I4MqGgQ
まどか「…さやかちゃん、私ね?魔法少女になったんだよ」

さやか「魔法…少女…?」

まどか「うん、クラスのみんなには内緒だよ?」

まどか「そしてさっきのは魔女って言うの」

まどか「私たち魔法少女は魔女と戦ってるんだよ」

さやか「え?あ?えーと…?」

さやか「???」プシュー


161 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:40:27.75 ID:Z3I4MqGgO
さやか「うーん…」パタ

まどか「あっ、さやかちゃん?大丈夫?」

さやか「んん…」プシュー

まどか「ま、魔女にやられちゃったのかな?」

ほむら「…いえ、さやかの脳みそがショートしただけよ」

まどか「そ、そっか…さやかちゃんには難しかったのかな?」

ほむら「……それよりも」


163 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:42:34.42 ID:Z3I4MqGgO
まどか「ねえ、ほむらちゃん?さやかちゃんどうしよう?」

まどか「それに、あの赤毛の子は誰なのかな?マミさんのお友達?」

まどか「あと、私はワルプルギスに…ってあれ?」

ほむら「……まどか」

まどか「あれっ?ほむらちゃんイメチェンしたの?」

ほむら「えっ?」



165 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:45:09.59 ID:Z3I4MqGgO
まどか「メガネも可愛かったけど、こっちはこっちで綺麗だね!」

ほむら「!」

まどか「えへへ、似合ってるよ、ほむらちゃん」

まどか「それに、ふいんきもかっこよくなった気がするよ」

まどか「ほむらちゃんはやっぱり名前負けなんて絶対してないよ!」

ほむら「まどか…?」

まどか「てぃひひっ」ニコッ


169 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:47:57.81 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「も、もしかして…私のことがわかるの?」

まどか「え?」

ほむら「だって、私とあなたは…」

まどか「あっ!わかるよぉ、いくらイメチェンしてもほむらちゃんはほむらちゃんだもん」

まどか「うん、可愛いよ!それに私のこと、まどかって呼んでくれるんだね!」

まどか「嬉しいなぁ」ニパー


172 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:51:07.08 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「……まどか」

まどか「……」

ほむら(まさか、このまどかは…)

ほむら(私と同じで…この時間軸のまどかじゃない?)

まどか「ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「…なに?」

まどか「私ね?ワルプルギスと戦って…気がついたらここにいたの」

ほむら「えっ?」


174 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:54:34.56 ID:Z3I4MqGgO
まどか「あの時、マミさんはもう…でもマミさんは無事みたいだし」

まどか「見滝原だって…ワルプルギスにめちゃめちゃにされたのに、綺麗なままだし…」

まどか「それにあの知らない子も…わからないことが多くって」

まどか「だからね?…私、夢を見てたのかなって」

ほむら「…まどか」


175 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:57:09.67 ID:Z3I4MqGgO
まどか「今は○月☆日…だよね?」

ほむら「!」

ほむら(やっぱり…!)

まどか「ほむらちゃん…?」

ほむら「……今は○月□日よ」

まどか「えっ?それじゃあ…何週間か前…だよね?」

ほむら「…ええ」

まどか「えっ?えっ?えっ?」

まどか「えーっ?」


177 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 02:59:40.61 ID:Z3I4MqGgO
まどか「じゃ、じゃあ私…タイムスリップしちゃったの?」

ほむら「…おそらくそう見たいね」

まどか「そ、そんな…」

ほむら「まどか…」

まどか「……でも」

ほむら「?」

まどか「でもっ!それならまたやり直せるってことだよね?」

ほむら「…うん」

まどか「ほむらちゃんっ!」ギュッ


179 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:02:09.61 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「ま、まどか…」

まどか「ほむらちゃん!私、今度こそみんなを」

まどか「ほむらちゃんを守ってみせるからね!」

ほむら「!」

まどか「えへへ」ニコ

ほむら「まどか…」

ほむら(私を…守る……)

ほむら(まどか…あなたはやっぱり……)

ほむら(でも…私は……あなたを……)


181 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:04:27.07 ID:Z3I4MqGgO
まどか「あれ?そう言えば○月□日ってほむらちゃんが転校して来た日だよね?」

ほむら「ええ、そうよ」

まどか「ならどうして私のことがわかったの?」

ほむら「それは…」

まどか「それは?」

ほむら「……私も魔法少女だから…よ」

まどか「…え?」

ほむら「…まどか、私も魔法少女になったのよ」


183 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:07:34.60 ID:Z3I4MqGgO
まどか「魔法少女…になったの?」

ほむら「…そして時間を繰り返して何度も何度もあなたを…」

まどか「ほむら…ちゃん…」

ほむら「まどか…」

まどか「……そっか、ごめんね…ほむらちゃん」

まどか「私が弱かったせいで…みんなを守れなかったから…ほむらちゃんは……」

ほむら「……」



185 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:09:48.48 ID:Z3I4MqGgO
まどか「ごめん…ごめんね?」ギュッ

ほむら「…大丈夫よ」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「魔法少女になったおかげで、あなたと」

ほむら「まどかとの出逢いをやり直せたんだもの」

ほむら「後悔なんてしてないわ」ニコ

まどか「…ありがとう」 ニコ




186 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:12:13.53 ID:Z3I4MqGgO
まどか「えへへ、なら私もほむらちゃんもこの世界の人間じゃないんだね」

ほむら「ええ…そうなるわね」

まどか「なら、二人だけの内緒だよ?」

ほむら「…わかったわ」

まどか「あっ、そうだぁ」

ほむら「どうしたの?」

まどか「ね?この世界の私って二人いるのかな?」

ほむら「えっ?」


188 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:14:51.16 ID:Z3I4MqGgO
まどか「だって私はタイムスリップしちゃったけど、元々この世界にいる私もいなきゃダメでしょ?」

ほむら「いえ…私は何度もタイムスリップしているけど」

ほむら「もう一人の私と出逢ったことは一度もないわ」

まどか「えー?そうなの?」

ほむら「ええ、もし二人存在したら面倒なことになるわ」


191 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:20:20.22 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「世間にどう説明すればいいのかわからないもの」

ほむら「双子の姉妹だと説明するのも難しいし」

ほむら「二人の私が合体して二重人格になったりしたこともないもの」

ほむら「だから、二人とも存在することはないと思うわ」

まどか「そっかぁ、ちょっと残念かも」


193 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:22:24.74 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「………」

ほむら(たしかに残念…)

まどか「んー…」

まどか「なら、元々この世界にいた私が私になっちゃったのかな?」

ほむら「そう考えるのが妥当ね」

まどか「うーん…よくわかんないけど、わかったよ」

ほむら「そう…」

まどか「あっ!そうだよ、マミさんにも挨拶しなきゃ!」




195 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:26:52.27 ID:Z3I4MqGgO
ほむら(まあ…まどかと巴マミが出逢っても特に支障はないけれど)

まどか「マミさんは…えぇと…」キョロキョロ

ほむら「…ずっと向こうにいるわね」

まどか「あっ、手繋いで歩いてる」

ほむら(佐倉杏子とはどうかしらね?)

ほむら(……まあ、あの佐倉杏子は私の知ってる佐倉杏子じゃないけど)


198 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:30:06.81 ID:Z3I4MqGgQ
マミ「佐倉さん、ケーキは何が食べたい?」

杏子「あたしはマミさんと同じならなんでもいいよ」


マミ「ふふっ、なら二つ買ってはんぶんこにしましょ?」

杏子「ああ!」

マミ「楽しみね」

杏子「楽しみだな」

マミ「食べさせあいっこしましょうね」

杏子「もちろん」


200 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:32:31.65 ID:Z3I4MqGgQ
マミ「うふふ」

杏子「あはは」

イチャイチャ

まどか「……マミさんも性格変わってちゃったりするのかな?」

ほむら「……さあ、どうかしら?」

まどか「え、えと!とりあえず挨拶してくるねっ!」

ほむら「ええ」

まどか「ほむらちゃんはそこで待ってて?」タタッ

ほむら「…いってらっしゃい」


202 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:34:40.56 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「………」

ほむら「まどか…」

ほむら「……まどかが私のこと覚えていてくれたのは凄く嬉しいわ」

ほむら「でも…まどかはもう魔法少女に……」

ほむら「……もうこの時間軸は…」

ほむら「っ?な、何を考えているのよ!」

ほむら「……だけど…もう…」

ほむら「私…どうすれば…」


204 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:37:05.66 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「うーん…?」ムクッ

ほむら「さやか…」

さやか「あれ?ここは…?」

さやか「あっ!そうだ、あたしさ変な夢見たんだよ?」

ほむら「……」

さやか「なんかでかくて気持ち悪いのがいてさ!」

さやか「そんでもって、そいつをコスプレしたまどかがやっつけたのよ!」

ほむら「…そう」


205 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:40:01.92 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「で、何であたしはこんなとこで眠ってたの?」

ほむら「……」

まどか「あっ、さやかちゃん!」

さやか「おー、まどか!噂をすればなんとやら、ってやつだね」

ほむら「まどか、もう戻ってきたのね」

まどか「え?え?…あ、んと…う、うん…?」

ほむら「まどか?」

さやか「?」


207 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:42:52.05 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「まどかー聞いてよ?あたし変な夢見てさぁ」

まどか「あっ、夢ならわたしも見たよ?さやかちゃんはどんな夢なのかな?」

さやか「んとさ、なんかまどかがコスプレして変なやつと戦ってたんだよねー」

ほむら(だからコスプレじゃ…)

まどか「えっ?もしかしてコスプレって…こんなの?」



209 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:45:55.44 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「ん?落書き…うん、これこれ!」

まどか「!!」

ほむら(可愛いイラストね)

さやか「それにしてもよくわかったねー」


まどか「そ、それは…」タジッ

ほむら「まどか、一先ず家に来ない?そこで話し合いましょう」

まどか「えっ?わ、わたし…と?」


212 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:50:17.01 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「ええ」

まどか「え、えーと…?」

ほむら「とりあえず今後のことを二人で話し合いましょう」

まどか「あ、あの…あのね?あなた…だあれ?」

ほむら「……え」

さやか「ん?」

まどか「さ、さやかちゃん、ちょっと」

さやか「なにー?」

まどか「この子、誰?さやかちゃんのお友達?」コソッ


214 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:53:27.25 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「あー、あんた欠席してたからわかんないか」

まどか「うん」

さやか「この子は転校生だよ」

まどか「そ、そっかぁ…転校生さんなんだね」

まどか「でもどうして…わたしのことを…?」

さやか「むむっ!たしかに…!」

ほむら「ま、まどか…?わたしよ?ほむらよ?」



216 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 03:56:17.11 ID:Z3I4MqGgQ
まどか「あ、んっと!ほ、ほむらちゃんって言うんだ!」

ほむら「私のことがわからないの…?」

まどか「…え、えと…ごめんなさい…」

ほむら「そんな…?」

さやか「ほむら、まどかは初対面なんだから分からなくても仕方ないって」

ほむら「で、でも…」

さやか「ほら、まどかも自己紹介して」


219 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 04:00:53.49 ID:Z3I4MqGgQ
まどか「あっ…わ、わたし…鹿目まどか…」

まどか「ん、んと…よろしくね?ほむら…ちゃん…」

ほむら「………」

さやか「ほーら、ほむらも自己紹介!」

ほむら「…あ、暁美ほむら…です…」

まどか「よ、よろしくね。ほむらちゃん」

ほむら「……よろしく」


225 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 04:09:54.91 ID:Z3I4MqGgQ
まどか「う、うん…」



ほむら(な、何…?どう言うことなの?)

ほむら(どうして…だって、まどかとはさっき…)

ほむら「…」ジィー

まどか「うぅ…」コソッ

さやか「あはは!怖がんなくてもほむらは良い子だよ!」


ほむら(……もしかして…)

ほむら(元々この世界にいた…まどか…?)


227 >>222正解 2012/09/14(金) 04:12:30.41 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら(…と、言うことは…?)

ほむら(これは間違いなく…)


まどか「おまたせ、ほむらちゃーん」

ほむら「…まどか」

さやか「んん!?」

まどか「えっ?」

まどか「えっ?」

さやか「んん!?」

ほむら(まどかが…二人…!)


228 >>222正解 2012/09/14(金) 04:14:47.99 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「あ、ああ…」

まどか(魔法少女)「あ、あれ?私がもう一人…?」

ほむら「…やっぱり」

さやか「んん!?」

まどか(魔法少女)「あっ!もしかして…!」

まどか(魔法少女)「ほむらちゃん、もしかしてこの私はこの世界の?」

ほむら「ええ、どうやらそのようね」


229 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 04:17:10.98 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「い、いやだぁ…」

さやか「あれ?なんかまどかが二人いなくない?」

まどか(少女)「うぅぅぅ…」グスッ

まどか(魔法少女)「わわ?だ、大丈夫?どこか痛いの?」

まどか(少女)「うぅっ…まだ死にたくないよぉ…」

まどか(魔法少女)「えっ?ど、どうしたの?魔女にやられたの?」


231 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 04:20:29.13 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「わたし…今年でまだ14歳何だよ…?」

まどか(魔法少女)「あっ、私も今年で14歳だから大丈夫だよ?」

まどか(少女)「嫌だよぉ…」
ほむら「まどかがまどかを慰めてる…」

さやか「わわわわわわわわ」

ほむら「…不味い、さやかの頭が大変なことになってしまうわ」


234 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 04:24:38.37 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「それにまどかも…って」

さやか「しすてむえらーえまーじぇんしー」

ほむら「はぁ…さやか。素数を数えて落ち着きなさい」

さやか「えっ?そ、素数?」

ほむら「ええ」

さやか「え、えっと!」

さやか「1、3、5、7、9、11、13、15…」

まどか(少女)「死にたくないよぉ…」


235 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 04:26:39.74 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「だ、大丈夫だよっ!何にもないよ?」

まどか(少女)「だって…ドッペルゲンガーを見たら…ぐすっ…」

まどか(少女)「死んじゃうって…ぐすっ…タっくんが…」

まどか(魔法少女)「えっ?タツヤそんなこと言ってたの?」

まどか(魔法少女)「どこでそんなことを…?」


236 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 04:28:56.67 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「で、でもっ!私はドッペルゲンガーじゃないよ?まどかだよ?」

まどか(少女)「ならドッペルゲンガーだよぉ…」

ザワザワ

ほむら「?」

「女の子が泣いてる?」

「大丈夫かな?」

「そっくり、双子かな?」

「なにあれ?コスプレ?」

「かわいー」


238 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 04:32:17.14 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「……見世物じゃないのよ、立ち去りなさい」キッ

まどか(少女)「うぇぇぇん…」

まどか(魔法少女)「あわわわっ…」

さやか「23、24、25、26、27、28、29…」

ほむら「…埒が明かないわね」

ほむら「…時間停止」

カチッ


249 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 05:01:08.47 ID:Z3I4MqGgO
ほむホーム

ほむら「ふぅ…」

まどか(少女)「うぇぇん…あれ?」

まどか(魔法少女)「ここは…ほむらちゃんのお家だ!でも何時の間に…?」

さやか「37、38、39、30、31、32、33、34…」

ほむら「私の魔法で時を止めて、その間に連れてきたわ」


252 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 05:26:35.44 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「そっかぁ、ほむらちゃんの魔法は時間停止なんだね!」

ほむら「ええ」

まどか(魔法少女)「で、でも…私、重たかったよね…?」

まどか(魔法少女)「それに二人分…さやかちゃんもいるし…」

ほむら「それなら大丈夫よ、ゴロゴロに乗せてきたから」



257 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 07:00:28.00 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「ゴロゴロ?」

ほむら「これよ」ゴロゴロ

まどか(魔法少女)「あっ、それに私たちを?」

ほむら「ええ」

まどか(魔法少女)「ほむらちゃんはいろんな物を持ってるんだね」

ほむら「ループさている間に自然と貯まってきたのよ」

まどか(少女)「うぅぅ…さやかちゃ…助けてぇ…」



258 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 07:05:30.56 ID:Z3I4MqGgO
さやか「37、38、39、30、32、33、35…」

ほむら「それにまどかは重たくなんかなかったわよ?」

まどか(魔法少女)「そ、そうかな?」

ほむら「ええ、すっごく軽かったわ」

まどか(魔法少女)「えへへ」

さやか「37、38、39、40…あれ?次は41だっけ?」

まどか(少女)「さやかちゃ…助けてよぉ…」


262 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 07:41:25.00 ID:Z3I4MqGgO
さやか「ん?まどか、どうしたの?」

まどか(少女)「ドッペルゲンガーがぁ…」

さやか「え、なにそれ?」

まどか(少女)「ほ、ほらっ!あっちの…」



ほむら「それよりもまどか、どうまどかに説明するのか考えましょう」

まどか(魔法少女)「そ、そうだね…」




263 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 07:43:56.11 ID:Z3I4MqGgO
さやか「あれ?なんでまどかコスプレしてんの?」

まどか(魔法少女)「さやかちゃん、だからこれはコスプレじゃなくて魔法少女…」

さやか「ん?てか何で二人いるの?」

まどか(魔法少女)「これはその…どう説明すればいいんだろ?」

まどか(少女)「ドッペルゲンガーだよぉ…」


264 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 07:46:32.09 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「いや、だから…えぇっと!」

ほむら「二人ともまどかよ、それ以上でもそれ以下でもないわ」

さやか「ふむふむ」

ほむら「さやか、とりあえずは深くは考えないで、わかった?」

さやか「………」

ほむら「…さやか?」

まどか(魔法少女)「た、立ったまま気絶してる…」


265 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 07:50:05.47 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「うぅぅぅ…さやかちゃん…」

ほむら「…さやかをどうにかしないと、このままじゃさやかの頭が心配だわ」

まどか(魔法少女)「そうだね…私が連れて帰ろっか?」

ほむら「そうしてもらえると助かるけど、その格好じゃ…」

ほむら「まどか、変身を解かなくてもいいの?」


266 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 07:52:18.32 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「私もできればそうしたいけど…」

ほむら「もしかして、できないの?」

まどか(魔法少女)「う、うん…今朝からずっとこうなんだ」

まどか(魔法少女)「だから学校にも行けなくって…」

ほむら「……なるほどね」

まどか(少女)「さやかちゃん…起きてよぉ…」

さやか「……」


267 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 07:56:48.71 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「…なら私がさやかを…」

まどか(少女)「ぐすっ…」

まどか(魔法少女)「で、でも…私と二人っきりになったらこの子は…」

ほむら「それもそうね…」

ピンポーン

ほむら「あら?」

まどか(魔法少女)「お客さんかな?」

ほむら「どうかしら…まだ先生以外誰にも住所は伝えてないのだけど…」


268 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 08:04:56.23 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「なら宅配便かな?とりあえずでてみようよ」

ほむら「そうね」

ガチャッ

恭介「あっ、暁美さん!」

さやか「」ピクッ

ほむら「あっ、上条くん?」

恭介「ごめんね、先生に住所を聞いてきたんだ」

ほむら「そ、そう…でもどうしてここに?」



269 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 08:07:12.78 ID:Z3I4MqGgO
恭介「さやか来てないかな?」

ほむら「さやか?」

恭介「うん、実はこのあと二人でアニメを見る約束があったんだけど」

恭介「さやか、暁美さんと一緒にいなくなってたから」

恭介「ここに来たのかなって思ったんだ」

ほむら「そう、ごめんなさい。さやかなら此処にいるわ」

恭介「やっぱり?」


270 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 08:09:58.06 ID:Z3I4MqGgO
恭介「あっ、でも何かしてるんだよね?もしかして邪魔しちゃったかな?」

ほむら「いえ、大丈夫よ。まどかー」

まどか(少女)「うぅ…」

まどか(魔法少女)「はーいっ」

ほむら「さやかを連れてきて?」

まどか(魔法少女)「うん、わかったよ」

恭介「あれ?鹿目さんも来てるんだ」


271 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 08:12:38.84 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「さやかちゃん、上条くんが迎えに来てくれたよ」

まどか(少女)「……」

さやか「……はっ?」

さやか「あ、あたし…?」

まどか(魔法少女)「ほら、行ってあげなよ」

さやか「え?あ、うんっ!」

まどか(魔法少女)「てぃひひ」

まどか(少女)「……」ジィ


272 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 08:17:01.84 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「あ…えと、私も向こうに行ってくる…ね?」

まどか(少女)「……ぐすっ」

恭介「そうだ、あのフィギュア気に入ってもらえた?」

ほむら「え、ええ…」

恭介「そっか、よかったよ。後さあのフィギュアの声」

恭介「何処と無く鹿目さんと似てないかな?」

ほむら「ええ!」


273 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 08:20:25.04 ID:Z3I4MqGgO
恭介「あ、やっぱり?そう思ってたのは僕だけじゃなかったんだね」

ほむら「ふふっ」

さやか「恭介ー!」

恭介「あっ、さやか!」

さやか「ごめんごめん!今日は約束してたのにさ」

恭介「いや、大丈夫だよ」チラッ

恭介「…!!」

まどか(魔法少女)「上条くん、こんにちは」


275 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 08:24:00.99 ID:Z3I4MqGgO
恭介「なっ…?」

ほむら「ま、まどか?その格好で出てきちゃ…」

まどか(魔法少女)「わわっ?そ、そうだったね?」

さやか「でもコスプレ可愛いじゃん」

まどか(魔法少女)「だ、だからぁ…」

恭介「……か、鹿目さん…」

まどか(魔法少女)「か、上条くん…これはね?その…コスプレじゃなくって…」


276 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 08:29:00.39 ID:Z3I4MqGgO
恭介「鹿目さん!」ガシッ

まどか(魔法少女)「きゃっ?」

さやか「なっ!?」

ほむら「ちょっと、あなた?」

まどか(魔法少女)「か、上条くん…?」

恭介「鹿目さん…君は…君は…!」

まどか(魔法少女)「え、えぇと…」

恭介「君はコスプレイヤーだったんだね!」

まどか(魔法少女)「え?え?」


278 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 08:33:03.17 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「え、えーと?」

恭介「うん、凄く似合ってるよ」

まどか(魔法少女)「あぅぅ」

さやか「ば、バカ恭介っ!何言ってんのさ!」

ほむら「…そ、そうよ」ボソッ

恭介「さやかも見ただろ?凄く似合ってるじゃないか」

さやか「そうだけど!でもっ!」

まどか(魔法少女)「て、てぃひひ…」


279 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 08:35:51.80 ID:Z3I4MqGgQ
恭介「そうだ!実は前から鹿目さんに来て欲しかった服があるんだ!」

まどか(魔法少女)「え?えー?」

ほむら「ちょっと、いい加減に…」

さやか「そうだよ!」

恭介「これ…なんだけどさ」

ほむら「!!」

まどか(魔法少女)「な、なにこれ?」

恭介「声が鹿目さんに似てるキャラのコスプレなんだ」


280 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 08:38:57.24 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「ろ、露出多いし…恥ずかしいよぉ…」

恭介「でも似合うと思うんだ、暁美さんもそう思うよね?」

ほむら「異論はないわ」

まどか(魔法少女)「えぇ?ほむらちゃんまで?」

さやか「恭介っ!」

恭介「さやかはどう思う?」

さやか「まどかには似合わないよ!」

さやか「ってか着させない!」


281 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 08:41:22.71 ID:Z3I4MqGgQ
恭介「何で?」

ほむら「そうよ」

まどか(魔法少女)「……」

さやか「いや…だって何か悔しいし…」

さやか「それに、コスプレならあたしがいくらでもしてあげるから!」

恭介「えっ?それは本当に?」

さやか「うん!恭介のためならあたし、魔法少女にでも魔女にでも何にでもなるよ!」


282 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 08:44:18.68 ID:Z3I4MqGgQ
恭介「さやか…!」

さやか「恭介…!」

恭介「うん、わかった。それじゃあ帰って早速来て貰ってもいいかな?」

さやか「もっちろん!さやかちゃんは一肌脱いじゃいますからね!」

恭介「ありがとう、なら帰ろっか」

さやか「うんっ」

恭介「暁美さん、お邪魔しました」

さやか「またねー」


283 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 08:46:25.14 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「あ、コスプレが…」

まどか(魔法少女)「あはは…」

ほむら「……そ、そうよ!それよりも今後のことを話し合わなきゃ」

まどか(魔法少女)「うん、そうだね」

ほむら「先ずはまどかにまどかがドッペルゲンガーじゃないことを信じてもらえなきゃ」

まどか(魔法少女)「大丈夫かな?」


285 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 08:48:30.55 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「まどかは…」

まどか(少女)「…すー…すー」

まどか(魔法少女)「あれ?眠っちゃってる」

ほむら「そうみたいね」

まどか(魔法少女)「疲れちゃったのかな?」

ほむら「学校にも来てなかったし、何かをしていたのでしょうね」


286 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 08:51:36.38 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「このままじゃ風邪引いちゃうよ」

ほむら「うん、でも」大丈夫よ

ほむら「んしょ…」パサッ

まどか(少女)「むにゃ…」

まどか(魔法少女)「あっ、ありがとう、ほむらちゃん」

ほむら「ううん。さて、とりあえずはどうする?」

まどか(魔法少女)「んっと」グー

まどか(魔法少女)「……//」


288 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 08:56:52.05 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「今朝から何も食べてないのでしょう?」

まどか(魔法少女)「う、うん…お金も持ってないし」

まどか(魔法少女)「魔法少女のままじゃお店にも行けないから…」

ほむら「うん、わかったわ。まどか、何か食べたいものはある?」

ほむら「作れるなら私が作るわ」

まどか(魔法少女)「えっ?いいの?ほむらちゃん!」


289 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 09:01:13.41 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「ええ、私もちょうどお腹が空いていたし」

まどか(少女)「むにゃむにゃ……」

ほむら「この子もこの様子じゃ何も食べてないと思うわ」

まどか(魔法少女)「私のため何かにごめんね?」

ほむら「ううん、いいの。気にしないで?」

まどか(魔法少女)「ほむらちゃん、ありがとう」


290 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 09:03:39.46 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「まどか、何が食べたい?何でも大丈夫だから遠慮せず話して?」

まどか(魔法少女)「んー、えとね?…そうだぁ」

ほむら「決まった?」

まどか(魔法少女)「マドレーヌが食べたいなぁ」

ほむら「マドレーヌ?」

まどか(魔法少女)「うん、何となく食べたくって…ダメかな?」

ほむら「わかったわ。作ってみるから待ってて?」


291 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 09:07:41.51 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「わぁい!ありがとう!」

ほむら「ふふっ」

ほむら(ずいぶん前の時間軸で巴マミに教えてもらったことがあったわ)

ほむら(なんとかしてつくって見せる!)

ほむら「えっと…」イソイソ

まどか(魔法少女)「……」ジィー

ほむら「きゃっ?あ、違う?」

まどか(魔法少女)「んふっ」

ほむら「まどか?」


293 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 09:15:10.77 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「えへへ、やっぱりほむらちゃんはほむらちゃんなんだね」

ほむら「えっ?」

まどか(魔法少女)「実は…今のほむらちゃん、私の知ってるほむらちゃんとは」

まどか(魔法少女)「ふいんきとか性格とか…見た目も、みんな違ってて」

まどか(魔法少女)「ちょっと寂しかったんだ…」


294 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 09:18:13.94 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「まどか……」

まどか(魔法少女)「私のほむらちゃんじゃない気がして…」

ほむら「…そう」

まどか(魔法少女)「でも、やっぱりほむらちゃんはほむらちゃんだよっ!」

ほむら「ふふ、そっか」

まどか(魔法少女)「えへへっ」

ほむら「さて、それじゃあ私はマドレーヌを作るから」

まどか(魔法少女)「あっ、手伝うよ」


295 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 09:24:21.71 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「ありがとう。でもまどかはゆっくりしてていいのよ?」

まどか(魔法少女)「ううん、ほむらちゃんだけに任せるのは悪いよ」

まどか(魔法少女)「それに、二人で作った方が楽しいし」

まどか(魔法少女)「美味しく作れるよ!」

ほむら「ふふっ、うん、そうだね」

まどか(魔法少女)「頑張ろうね、ほむらちゃん」

ほむら「ええ」


296 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 09:27:15.90 ID:Z3I4MqGgO
―――

まどか(少女)「…ふにゃ?」

まどか(少女)「ん…あれ…眠ってたんだ…」

まどか(少女)「んと…ここは?ど、どこ…?」

まどか(少女)「あっ、そうだよ!ほむらちゃんって転校生のお家…なんだよね?」

まどか(少女)「そして…私のドッペルゲンガーも…」

まどか(少女)「うぅぅ…怖いよぉ」


297 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 09:32:22.77 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「朝のお散歩の時…わたしそっくりの女の子がいたから」

まどか(少女)「驚いて逃げちゃって…学校にも怖くて行けなくて…」

まどか(少女)「それ家でもしばったり出会ったりなんかしたりしたら怖いから」

まどか(少女)「ずっと一人で隠れてて…」

まどか(少女)「なのに結局…うぅ…」


298 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 09:37:34.14 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「どうしよぉ…わたし、本当に死んじゃうのかな…?」

まどか(少女)「そんなの嫌だよ…まだやりたいことたくさんあるのに…」

まどか(少女)「………」

ジュー

まどか(少女)「?」クンクン

まどか(少女)「いい匂い…何かな?」

まどか(少女)「キッチン…だよね?何かを作ってるの?」


299 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 09:42:53.93 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「できた!」

まどか(魔法少女)「うん、時間かかっちゃったけど何とかできたね」

ほむら「ええ、まどかのおかげよ」

まどか(魔法少女)「私はマミさんに教わった通りにしただけだよ」

まどか(魔法少女)「でも、マミさんみたいに上手に作れなくってごめんね?」

ほむら「ううん、そんな」


300 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 09:50:36.69 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「そう言えば、マミには会えたの?」

まどか(魔法少女)「あっ、それが…あの赤い子とすごく楽しそうにお話してて」

まどか(魔法少女)「すごく話し辛い気がしたから、そのまま帰ってきたの」

ほむら「やっぱりね…杏子はたまにあんな感じの時間軸はあったけど」

ほむら「マミまでも…と言うケースは珍しいわ」


301 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 09:58:27.07 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「あれ?そう言えばほむらちゃん」

ほむら「なに?」

まどか(魔法少女)「マミさんのこと、呼び捨てにしちゃってもいいの?」

まどか(魔法少女)「マミさんだって、一応先輩なんだしさ」

ほむら「…大丈夫、これで良いのよ」

まどか(魔法少女)「そうなの?」

ほむら「ええ、それよりも食べましょうか」


302 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 10:02:55.57 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「あっ…」

ほむら「まどか、目が覚めたのね」

まどか(少女)「う、うん…」

まどか(魔法少女)「脅かせちゃってごめんね?」

まどか(少女)「………」

ほむら「そんなに怖がらなくても大丈夫よ」

まどか(少女)「でも…わたしが二人いるなんて…」

まどか(少女)「こんなの絶対おかしいよ…」


305 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 10:21:21.28 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「…まあ、ふつうはそう思っちゃうよね」

まどか(少女)「そうに決まってるもん…」

ほむら「たしかにそうなのだけど、信じる他に方法はないと思うわ」

ほむら「ここにいる二人ともまどか。これが事実なの」

ほむら「まどか、今すぐにとは言わないから…いつでもいいから」

まどか(少女)「えっ?」


306 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 10:24:32.84 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「まどかのことを信じてあげて?」

まどか(魔法少女)「ほむらちゃん…」

まどか(少女)「そんなこと…言われても…」

ほむら「……まあいいわ。今はこれを食べましょう」

まどか(魔法少女)「うん、そうだね」

まどか(少女)「あっ、良い匂い…」

ほむら「マドレーヌよ、二人で作ったの」


307 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 10:28:23.21 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「ちょっと失敗しちゃったけど、きっと美味しいよ!」

ほむら「ええ、だから3人で食べましょう」

まどか(少女)「わ、わたしは…」グー

まどか(少女)「あぅ//」

まどか(魔法少女)「てぃひひ!ほら、お腹もそう言ってるんだしさ」

まどか(魔法少女)「遠慮なんかしないで食べちゃおうよ!」


308 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 10:32:51.47 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「うぅ…でもぉ…」

ほむら「まどか……」

まどか(魔法少女)「…もういいよ、なら私たちだけで食べちゃうんだから!」

まどか(少女)「……」

ほむら「えっ?でも」

まどか(魔法少女)「はい、ほむらちゃん」

ほむら「?」

まどか(魔法少女)「あーんして?食べさせてあげるね」

ほむら「えぇっ?」


309 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 10:34:56.88 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「えへへっ、ほら。あーん」

ほむら「ま、まどかっ!わ、」私は…」

まどか(魔法少女)「ダメだよほむらちゃん、遠慮なんかしちゃ嫌だよ?」

ほむら「で、でも…まどかが見てる前でなんて…は、恥ずかしいわ」

まどか(少女)「……」ジィー

まどか(魔法少女)「大丈夫、私もまどかだから!」


310 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 10:38:27.02 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「そ、そうだけど…」

まどか(魔法少女)「食べてくれなきゃ、私…ほむらちゃんのマドレーヌも食べちゃうよ?」

ほむら「えぇ?なんでそうなるの?」

まどか(魔法少女)「だって、ほむらちゃんがあーんしてくれないんだもん」

ほむら「それとこれとは関係ないような…」

まどか(魔法少女)「ううん、関係あるよ!」


312 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 10:41:17.17 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「そうかしら…?」

まどか(魔法少女)「そうだよ!ねっ?あなたもそう思うよね?」

まどか(少女)「え、えぇっ?わ、わたし?」

まどか(魔法少女)「うん!」

まどか(少女)「え、えーと…関係ないような気が……」

ほむら「ほ、ほら…まどかもそう言ってるんだし」

まどか(魔法少女)「もー、何もわかってないなぁ」


314 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 10:44:05.08 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「そ、そんなこと言ったって…ねえ?」

まどか(少女)「う、うん…ちょっと強引だよ?」

まどか(魔法少女)「うぅー、つまんないよぉ」

ほむら「まどかはそんなに食べさせてあげたいの?」

まどか(魔法少女)「うん!」

まどか(少女)「どうして…?」

まどか(魔法少女)「だってさ、その方が楽しいし、きっと美味しいよ!」


317 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 10:55:30.44 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「ん…まぁたしかにそうかも知れないわ」

ほむら(それに、まどかがそこまで言うなら…)

まどか(魔法少女)「でしょ?」

まどか(少女)「そうなの…かな?」

まどか(魔法少女)「だからさ、食べてみようよ」

ほむら「…わかったわ、お願い」

まどか(魔法少女)「はい、あーんして」

ほむら「あ、あーん」


319 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 11:01:39.97 ID:Z3I4MqGgO
パクッ

まどか(少女)「あっ…」

まどか(魔法少女)「えへへ、どう?美味しいでしょ?」

ほむら「…うん」ニコ

まどか(魔法少女)「なら次は私の番だね」

ほむら「?」

まどか(魔法少女)「あーん」

ほむら「えっ?えと?」

まどか(魔法少女)「あーん」

ほむら「わ、わかったわ!」


322 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 11:08:51.04 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「は、はい、まどか。あーん」

まどか(魔法少女)「あーん」

パクッ

まどか(少女)「!」

まどか(魔法少女)「えへへっ」

ほむら「ど、どうかしら?」

まどか(魔法少女)「うんっ、すごく美味しいよ」

ほむら「そう」クス

まどか(魔法少女)「てぃひひ!」

まどか(少女)「……」ジィー



324 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 11:15:01.58 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「あ、次はまたほむらちゃんの番だよ」

ほむら「うん」アーン

まどか(魔法少女)「はい、あーん」

パクッ

まどか(魔法少女)「てぃひひ!」

ほむら「ふふっ」

まどか(少女)「……」ジィー

まどか(少女)(…わたし……)

まどか(少女)「あっ」グー

まどか(少女)「うぅぅ…//」


325 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 11:18:03.69 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「ほら、そろそろあなたも食べたくなってきたでしょ?」

まどか(少女)「そ、それは…」

まどか(魔法少女)「だから我慢なんかしないで食べちゃいなよ」

まどか(少女)「でもぉ…」

まどか(魔法少女)「…どうして嫌なの?」

まどか(少女)「だって…ドッペルゲンガーに殺されるって…」


326 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 11:21:54.97 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「えー?私がそんなことするわけないよ?」

ほむら「ええ、同感よ」

まどか(少女)「でもっ…タッくんが言ってたもん…」

まどか(魔法少女)「んー…でもあの子まだ三才だよ?」

ほむら「むしろよく知っていたわね…」

まどか(魔法少女)「だよねー?」

まどか(少女)「うぅ…」


327 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 11:24:39.98 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「それともあれかな?マドレーヌに毒が入ってるとか?」

まどか(少女)「そ、それは…」

まどか(魔法少女)「ね!なら私が口移しで食べさせてあげよっか?」

ほむら「ちょっ!!」

まどか(少女)「え?えぇっ?」

まどか(魔法少女)「だって、これなら毒が入ってないってわかるし」


329 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 11:30:04.71 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「それじゃ、いくね?」

まどか(少女)「わわ?ま、まって…」

まどか(魔法少女)「もぐもぐ」

まどか(少女)「あぁぁっ」

まどか(魔法少女)「んふっ。ほら、お口あけて?」

まどか(少女)「で、でもっ!でもぉっ!」

まどか(魔法少女)「大丈夫、ここには私たちしかいないから」


331 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 11:32:48.73 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「だ、ダメだよ!ほむらちゃんが見てるよ!」

まどか(魔法少女)「なら、後からほむらちゃんにも二人で…ね?」

まどか(少女)「えぇっ?」

まどか(魔法少女)「これならおあいこだよ?」

まどか(少女)「あわわわ…」

まどか(魔法少女)「クラスのみんなには内緒だよ?」アーン

まどか(少女)「ん…」


334 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 11:37:33.47 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「わわわわわわわっ」

ほむら(な、なんてことになったら私は!?)

まどか(魔法少女)「あれ?どうしたの、ほむらちゃん?」

ほむら「ま、まどか!口移しは!口移しだけはっ!」

まどか(少女)「あぅぅ」

まどか(魔法少女)「あはは、さすがに冗談だよぉ」

ほむら「えっ」


336 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 11:39:45.77 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「いくら私が相手でも、本当にするのはすっごく恥ずかしいもん」

まどか(少女)「そ、そうだよね?」

ほむら「…そう」

ほむら(安心したような…残念なような…)

ほむら(って、何考えてるのよ?私?)

まどか(魔法少女)「でも、食べてくれなきゃ嫌なのはほんとだよ?」

まどか(少女)「わたし…」


338 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 11:45:50.78 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「さ、食べてよ!」

まどか(魔法少女)「絶対おかしいよ?食べなきゃ勿体ないよ」

まどか(少女)「ん…」グー

ほむら「まどか…」

まどか(少女)「え、えーいっ!」

まどか(少女)「ぱくっ!」

まどか(魔法少女)「わぁ!」

まどか(少女)「もぐ…もぐ…」

まどか(少女)「ごくん」


340 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 11:48:27.42 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「どう?美味しいでしょ?」

まどか(少女)「…うん」

ほむら「ふふっ」

まどか(魔法少女)「わぁい!作ったかいがあったね、ほむらちゃん!」

ほむら「そうね」

まどか(少女)「もぐもぐ」

まどか(魔法少女)「まだあるよ?食べる?」

まどか(少女)「うん、でもちょっといいかな?」


343 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 11:53:21.85 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「えっ?なになに?」

まどか(少女)「ここ、ちょっと失敗しちゃったんだよね?」

ほむら「ご、ごめんなさい…それは私が…」

まどか(少女)「んとね?ここは…ほむらちゃん、キッチン借りてもいいかな?」

ほむら「え?構わないけれど…」

まどか(少女)「ありがとう、ちょっと待ってて?」


345 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 11:56:44.79 ID:Z3I4MqGgQ
数分後

まどか(少女)「ど、どう…かな?」

まどか(魔法少女)「すごいよ!ちょっと工夫しただけで前より美味しくなった!」

ほむら「ええ、すごいわ。まどか」

まどか(少女)「えへへ…」

まどか(魔法少女)「でも誰から聞いたの?」

まどか(少女)「私のオリジナル…かな」

まどか(魔法少女)「えぇっ?私が考えたの?」


347 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 12:00:14.68 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「う、うん…」

まどか(魔法少女)「えー?でも私は全然思い付かなかったよ?」

ほむら「まどかは料理をするの?」

まどか(魔法少女)「う、ううん…全然…」

まどか(少女)「わたしはお菓子だけちょっと…」

まどか(魔法少女)「そうなんだぁ…私と違うんだね」

ほむら「同じまどかでも違うのね」


349 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 12:04:05.16 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「へ、変…かな?」

まどか(魔法少女)「ううん!凄いよぉ」

まどか(少女)「そう?」

まどか(魔法少女)「うん、私は料理も運動も勉強も…何も取り柄ないもん」

まどか(少女)「そ、そうなの?」

まどか(魔法少女)「でも、あなたは違うのかな?」

まどか(少女)「んー…どうなのかな?わたしもお菓子くらいしか…」


351 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 12:06:39.40 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「お菓子作りは誰に教えてもらったの?パパ?」

まどか(少女)「ううん」

まどか(魔法少女)「えっ?じゃあ…」

ほむら「なら巴マミ?」

まどか(少女)「ともえまみ…?」

ほむら「…違うようね」

まどか(少女)「わたしは…趣味で自分で工夫するのが好きなの」

まどか(魔法少女)「そうなんだぁ!」


355 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 12:11:35.25 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「ねね、今度は私にも教えてくれると」

まどか(魔法少女)「それはとっても嬉しいなって」

まどか(少女)「え、えと…うん、いいよ」

まどか(魔法少女)「えへへ、ありがとう」

まどか(少女)「えへへ…」

ほむら「……」ニコ

ほむら(まどかとまどかが打ち解けた…よかった)


357 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 12:15:46.07 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「てぃひひ!」

ほむら(魔法少女のまどか)

まどか(魔法少女)「うぇひひ」

ほむら(普通の女の子のまどか)

ほむら(私が憧れたまどかと、私が守りたいまどか)

ほむら(この二人が今、私の目の前で笑ってる)

ほむら(私は…守りたい)

ほむら(この二人のまどかを…絶対に…!)


360 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 12:19:54.15 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「ふぁっ…ちょっと眠くなっちゃった…」

ほむら「少し眠っていく?布団ならあるわよ」

まどか(魔法少女)「ううん、大丈夫。まだ起きてるよ」

まどか(少女)「でも…不思議だなぁ」

まどか(魔法少女)「えっ?何が?」

まどか(少女)「だって、わたしが二人いるなんて、普通は絶対おかしいもん」


362 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 12:23:25.58 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「あはは…そうだよねぇ」

まどか(少女)「それに…」ジィー

ほむら「?」

まどか(少女)「ほむらちゃん…最初は全く知らない子だと思ってたんだけど」

まどか(少女)「今は…ちょっぴり懐かしい気がするの」

ほむら「なつかしい?」

まどか(少女)「うん…よくはわかんないんだけどね?」


363 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 12:26:22.66 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「まどか…」

まどか(魔法少女)「ねっ、二人とも」

まどか(少女)「ん?」

ほむら「どうしたの?」

まどか(魔法少女)「せっかくだし、何処かにでかけようよ」

ほむら「私は構わないけれど…」

まどか(少女)「わたしも大丈夫だけど…でも」

まどか(魔法少女)「でも?」

ほむら「まどか、その格好じゃ…」


366 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 12:34:11.11 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「さっき…と言うか、朝からずっと気になってたんだけど」

まどか(少女)「その服はどうしたの?」

まどか(魔法少女)「え、えぇーっと、これは…」

ほむら「まどか、ちょっといいかしら?」

まどか(魔法少女)「ほむらちゃん?」

ほむら「着替えてくるから、まどかはそこで待ってて?」


369 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 12:42:04.67 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「まどかには魔法少女のこと、話さない方がいいでしょ?」

まどか(魔法少女)「うん、ありがとう」

ほむら「それと、もう一つ」

まどか(魔法少女)「ん?」

ほむら「まどか…変身が解けないって本当なの?」

まどか(魔法少女)「あっ…」

ほむら「元の姿に戻れないなんて考えられないわ」


371 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 12:45:23.88 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「その…実は…」

ほむら「やっぱり戻れるのね?」

まどか(魔法少女)「う、うん…でも、できれば元に戻りたくなかったから」

まどか(魔法少女)「ずっと魔法少女の姿でいたの」

ほむら「何か理由があるのね」

まどか(魔法少女)「…私、ワルプルギスと戦った時も制服だったんだけど…」


372 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 12:48:06.29 ID:Z3I4MqGgO
ほむら(あの時の…)

まどか(魔法少女)「それでね?こっちの世界に来た時、すぐに変身を解いたの」

まどか(魔法少女)「そしたら、その…制服がボロボロになってて…」

ほむら「!」

まどか(魔法少女)「あんな姿じゃ外を歩けないから、魔法少女のままでいたんだ」

ほむら「そうだったの…」


373 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 12:50:26.78 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「それで、朝エイミーと遊んでたら」

まどか(魔法少女)「私の姿を見て逃げちゃった女の子もいて…」

まどか(魔法少女)「だから、あの時までずっと隠れてたんだ」

まどか(魔法少女)「学校の時間だから、家にも帰れなかったし…」

ほむら「なるほどね、わかったわ」



374 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 12:53:29.00 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「まどか、私の服でよければ何を来ても構わないわ」

まどか(魔法少女)「えっ?いいの?」

ほむら「ええ、サイズもそんなに違わないだろうしね」

ほむら「私はまどかと話しておくから、あなたは今のうちに着替えていて?」

まどか(魔法少女)「うん、ありがとう。ほむらちゃん!」

ほむら「ふふっ」


376 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 12:56:38.88 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「あっ、ほむらちゃん」

ほむら「あの服はまどかが自分で作ったものなのよ」

まどか(少女)「へぇー、すごいね」

まどか(少女)「……でもやっぱりおかしいよね?」

ほむら「えっ?何が?」

ほむら(嘘がバレた?)

まどか(少女)「わたしが二人いるなんて…」

ほむら「……それは」


378 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 13:00:08.81 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「ほむらちゃんは、もう一人のわたしを知っていたんだよね?」

ほむら「……ええ」

まどか(少女)「どうしてなの?」

ほむら「それは……」

ほむら(なんとか魔法少女のことを伏せて話さなきゃ)

ほむら「……私とまどかは、別の世界の人間だからよ」

まどか(少女)「え?」


380 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 13:04:36.65 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「私たちは未来から来たんだよ」

まどか(少女)「わ、わけがわからないよ?」

ほむら「…理由は私にもよくわからないのだけど、私とまどかは」

ほむら「約一ヶ月後の未来から来たのよ」

まどか(少女)「???」

ほむら「その理由は誰かの願いなのか、奇跡なのか魔法なのかはわからない」


382 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 13:10:06.57 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「でも、もしかしたら神様のいたずらなのかもしれないわね」

まどか(少女)「神様のいたずら?」

ほむら「ふふっ。その方が素敵でしょう?」

まどか(少女)「…うぇひひ、ほむらちゃんは不思議なこと言うんだね」

ほむら「そ、そうかしら?」

まどか(少女)「だって神様のいたずらなんだもん」


384 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 13:12:48.03 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「あ、あはは…」

ほむら(ちょっと恥ずかしいかも…)

まどか(少女)「でも、わかったよ」

ほむら「え?」

まどか(少女)「考えたってわかんないんだもん」

まどか(少女)「だから神様のいたずらってことにしておくね?」

ほむら「…ええ、ありがとう」

まどか(少女)「うぇひひ」


388 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 13:22:16.72 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「二人とも、おまたせー」

ほむら「あら、紫もなかなか似合うわね」

まどか(魔法少女)「えへへ、そうかな?」

まどか(少女)「うん。でも…わたしは髪がピンクだから、ちょっと…」

まどか(魔法少女)「…やっぱりそうだよね?」

ほむら「そ、それでも似合ってるわ、まどか!」


389 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 13:24:58.99 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「ありがとう、ほむらちゃん」

まどか(魔法少女)「だけど…ほむらちゃんみたいな綺麗な黒髪だったら」

まどか(魔法少女)「もっと良かったのかなぁ…?」

まどか(少女)「わたしもそう思うよ」

ほむら「まどか…」

まどか(魔法少女)「まあ、髪色を気にしても仕方ないよ」


393 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 13:28:20.54 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「それよりも、何処かにでかけよう?」

ほむら「そうね」

まどか(魔法少女)「ほむらちゃんは何処に行きたい?」

ほむら「私はまどかが好きな場所で構わないわ」

まどか(少女)「あっ、わたしはお散歩に生きないなぁ」

まどか(魔法少女)「お散歩?いいよ、ほむらちゃんは?」

ほむら「ならお散歩にしましょう」


396 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 13:32:44.26 ID:Z3I4MqGgO
―――

まどか(少女)「朝もここをお散歩したんだよ」

まどか(魔法少女)「えっ?そうなの?私もここにいたよ」

まどか(少女)「うん、知ってる」

まどか(魔法少女)「あれ?もしかして会ってた?」

まどか(少女)「うん、と言っても私は直ぐに逃げ出しちゃったんだけどね」


398 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 13:35:18.69 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「だからドッペルゲンガーだって思ったんだ」

まどか(少女)「うぇひひ…」

まどか(魔法少女)「ほむらちゃんは自分が二人いたらやっぱり驚く?」

ほむら「……そうね、驚くなと言う方が無理があるわ」

まどか(魔法少女)「だよねぇ」

まどか(少女)「二人…かぁ」


403 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 13:41:21.49 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「ん?どうかしたの?」

まどか(少女)「んとね、二人いるなら三人もあるのかなって」

ほむら「二度あることは三度ある…かしら?」

まどか(少女)「うん」

まどか(魔法少女)「そっかぁ…でもそんなことあり得るのかな?」

まどか(少女)「でも、二人いる時点でおかしいからね」


406 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 13:47:11.59 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「ふふっ、それもそうね」

まどか(魔法少女)「てぃひひ…あっ!」

ほむら「まどか?」

まどか(少女)「あっ、小川だね」

まどか(魔法少女)「風邪が気持ち良さそうだね」

まどか(少女)「ちょっと休憩していこうよ」

まどか(魔法少女)「うん、ほむらちゃんも」

ほむら「ええ」


408 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 13:49:52.78 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「もうすぐ日が暮れるね」

まどか(少女)「うん」

ほむら「今日の夜はどうしようかしら…」

まどか(少女)「あれ?そう言えば、あなたはどうするの?」

まどか(魔法少女)「ん?なにかな?」

まどか(少女)「夜…家に来ても大丈夫なのかなって」


410 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 13:52:40.77 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「あ……そ、そっか…私が二人いるなんてバレたら…」

まどか(少女)「うん、パパやママがどうなるか…」

まどか(魔法少女)「さやかちゃんみたいにおかしくならなきゃいいんだけど…」

まどか(魔法少女)「うぅ…どうしよう…」

まどか(少女)「ご、ごめんね?わたしがいなければ…」


415 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 13:59:09.64 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「ううん、元々あなたの世界のなんだし…」

まどか(少女)「ごめんなさい…」

まどか(魔法少女)「でも、私…」

ほむら「まどか」

まどか(魔法少女)「ほむらちゃん…」

ほむら「私はひとり暮らしだから、私の家を使って構わないわ」

まどか(魔法少女)「えっ?ほんと?」

ほむら「もちろんよ」


418 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 14:04:00.43 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「えへへ、ありがとぉ!」

ほむら「ふふっ」

まどか(少女)「良かったね」

まどか(魔法少女)「うんっ」

ほむら「さて、そうと決まったら帰りましょうか」

まどか(少女)「うん、わたしはこのまま帰るね?」

まどか(少女)「たぶん…パパとママに起こられちゃうし…」


420 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 14:06:48.94 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「学校勝手に休んじゃったし…何の連絡もしてないし…」

まどか(魔法少女)「わ、私も一緒に謝るよ!」

まどか(少女)「ダメだよ、余計に大変なことになりそうだし…」

まどか(魔法少女)「そ、そっか…」

まどか(少女)「怖いけど、怒られてくるね…」

まどか(魔法少女)「か、がんばって!」


422 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 14:09:48.18 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「まどか、なら私が謝るわ」

まどか(少女)「ううん、ほむらちゃんに迷惑かけちゃうし、大丈夫だよ」

ほむら「そ、そう…」

まどか(少女)「うん。それじゃあ帰ろう?」

まどか(魔法少女)「そうだね」

ほむら「ええ」

「ほむらちゃ、ほむらちゃ」

ほむら「?」


424 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 14:12:08.81 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「ほむらちゃん?」

まどか(少女)「どうしたの?」

ほむら「……今、私を呼んだ?」

まどか(魔法少女)「えっ?ううん」

まどか(少女)「わたしも…」

ほむら「そう、聞き間違えかしら?」

「てぃひぃ」

「うぇひぃ」

ほむら「…?」


425 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 14:14:23.95 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「何か…」

まどか(少女)「変な声が聞こえたような…」

ほむら「となると、やっぱり私の聞き間違えじゃなさそうね」

まどか(少女)「うーん…なんなんだろ?」

ほむら「わからないわ…ただ、まどかの声とよく似ている気がするの」

まどか(魔法少女)「わたしの声…あっ!わかった!」


427 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 14:18:17.75 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「心当たりがあるの?」

まどか(魔法少女)「ほら、ほむらちゃんが上条くんから貰ってたお人形だよ!」

まどか(少女)「えっ?上条くんがほむらちゃんに?」

ほむら「ええ、ちょっと意見が合って…それで、どうしてそのフィギュアが?」

まどか(魔法少女)「あのお人形って喋ってくれるんでしょ?」


430 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 14:21:15.53 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「あっ、だからそれが喋って…ってことだね?」

まどか(魔法少女)「うんっ!」

ほむら「いえ…残念だけどそれは違うわ」

まどか(魔法少女)「えっ?」

ほむら「あのフィギュアは部屋に飾ったもの、今は手元にないわ」

まどか(少女)「そうなの?じゃあさっきのは?」

まどか(魔法少女)「んと…」


435 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 14:25:47.09 ID:Z3I4MqGgQ
「ほむらちゃ!」

ほむら「まただわ」

「うぇひぃ」

「てぃひっ」

まどか(少女)「これって鳴き声なのかな?」

まどか(魔法少女)「うーんペット…とか?」

ほむら「どうかしら?とりあえず周りをよく見てみましょう」

まどか(魔法少女)「そうだねー」


439 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 14:31:17.44 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「とは言ってみたものの…何も見つからないわ」

まどか(少女)「なら聞き間違えかな?」

まどか(魔法少女)「そうかもね」

「ほむらちゃあー」

ほむら「…いえ、間違いなく言っているわ」

「てぃひー!」

まどか(魔法少女)「あ、また鳴いてる」

「うぇひぃ!」

まどか(少女)「でもどこから?」


442 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 14:33:56.50 ID:Z3I4MqGgO
バシャバシャ

ほむら「水の音…?」

ほむら「もしかして、川に?」

ほむら(三人目のまどかが溺れて…?)

ほむら「っ…今助けるわ、まどか!」

まどか(魔法少女)「あっ、ほむらちゃん!」

まどか(少女)「ま、待って!」

「ほむらちゃ、ほむらちゃあ」

ほむら「まどかっ!」


445 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 14:36:37.44 ID:Z3I4MqGgO
「うぇひぃ!」

ほむら「…え?」

「ほむらちゃあ!」

まどか(魔法少女)「ほむらちゃん?…あっ!かわいいー!」

まどか(少女)「うん、かわいいね!」

「てぃひー」

まどか(少女)「でも、なにこの子?こんなペットいたかな?」

まどか(魔法少女)「んと…あざらし?かな?」


447 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 14:38:52.19 ID:Z3I4MqGgO
ごまどか「ほむらちゃ!」パタパタ

まどか(少女)「うん、あざらしさんみたいだね」

まどか(少女)「でも、この子なんであざらしさんなのに、ツインテールなのかな?」

まどか(魔法少女)「しかも、私たちとお揃いだよ」

まどか(少女)「えへへ、なんか不思議だね」

まどか(魔法少女)「うん」

ごまどか「うぇひうぇひ」


452 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 14:42:54.55 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「???」

ほむら(な、なに?何がどうなっているの?)

ほむら(あざらし?まどかじゃないの?)

ほむら(でもこのツインテールはまどかそっくりだし)

ほむら(それにこの鳴き声、そして私の名前まで…)

ほむら(この子はいったい?)

ごまどか「ごまろかー」


456 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 14:48:50.18 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「わわっ?今度は私の名前まで?」

ごまどか「ごまろかー」

まどか(少女)「ごまどかー?って言ってるのかな?」

ごまどか「てぃひてぃひ」

まどか(少女)「そっか、あなたはごまどかちゃんって言うんだね」

ごまどか「うぇひー!」パタパタ

まどか(少女)「うぇひひ!」


459 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 14:54:37.04 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「すごいね、この子の言葉がわかるの?」

まどか(少女)「うん、なんとなくだけどね」

ごまどか「ほむらちゃ!」

まどか(少女)「ほむらちゃん、ごまどかちゃんがダッコしてだって」

ほむら「え?ええ」

ごまどか「ほむらちゃー!」ピョン

ほむら「…こ、これでいいのかしら?」


463 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 14:58:03.32 ID:Z3I4MqGgO
ごまどか「ほむらちゃ!ほむらちゃ!」パタパタ

まどか(少女)「うぇひひ、すっごく喜んでるみたいだね」

まどか(魔法少女)「でも不思議な生き物だね」

ほむら「ええ、私もこんなことは初めてよ」

まどか(魔法少女)「キュゥべえのお友達…とかかな?」

ほむら「どうかしら?まったく見当がつかないわ」

まどか(少女)「?」


467 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:03:07.95 ID:Z3I4MqGgO
ごまどか「ほむらちゃ!」

ほむら「ふふっ、かわいい」

ごまどか「てぃひー!」

まどか(魔法少女)「ねね!私にも抱かせて?」

ほむら「ええ」

まどか(魔法少女)「いい子いい子」

ごまどか「うぇひぃうぇひぃ」

まどか(少女)「うぇひひ!変な鳴き声」

まどか(魔法少女)「てぃひひ!そうだね」


470 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:07:45.10 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「…あはは」

ほむら(それにしても、本当にこの子は一体?)

ほむら(普通の生物じゃないのはまず間違い無さそうだけど)

ほむら(かと言って、魔女や使い魔の類いでもないわ)

ほむら(本当に何者なの…)

「ごまどかちゃーん!」

まどか(魔法少女)「あれ?」

まどか(少女)「今呼ばれたような…?」


473 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:10:47.30 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「!?」

ほむら(この声は…)

「ごまどかちゃん、でておいでー!」

「いなくなっちゃったら嫌だよ!」

「一緒に帰ろうよー!」

まどか(少女)「声がするよ?」

まどか(魔法少女)「でもどこから?」

ごまどか「うぇひー!てぃひー!」

「あっ?ごまどかちゃん?ごまどかちゃんなの?」


475 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:14:05.44 ID:Z3I4MqGgQ
ごまどか「まろかー」ピョンピョン

まどか(少女)「あっ、何処に行くの?」

まどか(魔法少女)「待ってよぉ!」

ほむら「……」

ほむら(今の声…間違いないわ…だって間違えるわけないもの)

ほむら(今日一日だけで十分その声は聞いたわ)

ほむら(…まどか)


477 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:16:34.61 ID:Z3I4MqGgQ
ごまどか「うぇひー!てぃひー!」パタパタ

「よかった、やっと見つけたよぉ」

まどか(魔法少女)「!?」

まどか(少女)「!?」

ほむら「!?」

ごまどか「まろかー」

「えへへ、くすぐったいよぉ」

ごまどか「うぇひー」

「もぉ、本当に心配したんだからね?」


479 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:20:20.45 ID:Z3I4MqGgQ
「ここで遊んでたの?」

ごまどか「うぇひ!」

「良かったねー、どんな子達と一緒に…って」

「えっ?」

「……え!」

「え?え?え?え?」

「えー?」

「な、なんで?どうして?」

「こんなの絶対おかしいよ!」


482 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:23:01.48 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「……」ジィー

まどか(少女)「……」ジィー

ほむら「……え」

ほむら(え…?)

まどか「ど、どうして私がここにいるの?」

まどか「しかも二人も!」

ごまどか「てぃひぃ」

まどか「それに…ほむらちゃんまで!」

ほむら「まどか…」


484 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:25:21.15 ID:Z3I4MqGgQ
まどか「あれ?ほむらちゃん、私のリボンしてくれてないんだ…」

ほむら「えっ?」

まどか「残念だなぁ…嬉しかったのに」

まどか「でも、ここには私が二人もいるんだもんね」

まどか「なら私のリボンなんて…」

ごまどか「うぇひぃ」

まどか「慰めてくれるの?えへへ、ありがとう」

ほむら「まどか…?」


487 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:27:49.21 ID:Z3I4MqGgQ
まどか「あっ、もうそろそろ帰らなきゃ」

まどか「私にしかできないことがあるんだもん」

まどか「ごまどかちゃん、帰ろう?」

ごまどか「ほむらちゃあ…」

まどか「……ほむらちゃんとお別れするのが寂しいんだね」

まどか「うん…わかるよ、その気持ち…」


491 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:30:01.51 ID:Z3I4MqGgQ
まどか「こんなに近くに私はいるのに、ほむらちゃんには私が見えてないんだもん…」

ほむら「えっ?」

まどか「でも、私はほむらちゃんが私のことを覚えていてくれるだけで幸せだよ」

まどか「パパやママ、タツヤ…」

まどか「さやかちゃんや仁美ちゃん」

まどか「マミさんや杏子ちゃん…」


494 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:33:10.35 ID:Z3I4MqGgQ
まどか「みんな…私のこと忘れちゃったけど…」

まどか「ほむらちゃんだけは私のこと覚えていてくれてるんだもん」

まどか「私、幸せだよ」

ほむら「まどか…よね?」

まどか「あれ?そう言えばどうしてごまどかちゃんはほむらちゃん達と会えたのかな?」

まどか「概念になった私たちはみんなに見えない筈なのに…」


497 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:36:23.86 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(女神)「ほむらちゃん…またお話したいな」

ほむら「まどかっ!」

まどか(女神)「えへへ、今日はほむらちゃんと目があったよ」

まどか(女神)「まるで私が見えてるみたい」

ほむら「何を言ってるのよ、まどか!」

まどか(魔法少女)「……」ジィー

まどか(少女)「……」ジィー


499 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:38:49.57 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(女神)「あれ?そこにいる私たちは何も喋ってないよ?」

まどか(女神)「まるで私に言ってるみたい…」

ほむら「いや、だからっ!」

まどか(少女)「ね、ねえ…見えるよね?」

まどか(魔法少女)「うん…綺麗…」

まどか(少女)「天使みたい…」

まどか(女神)「えっ?天使?な、何かあるのかな?」キョロキョロ


500 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:41:40.94 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「まどか、お願いだから返事をして?」

まどか(女神)「ほむらちゃんも二人も何を言ってるんだろう…?」

ほむら「まどか、まどか!」

まどか(女神)「?」

ほむら「まっどかー!」

まどか(女神)「はーいっ!」

まどか(女神)「えへへ、なんちゃってね」

ほむら「まどか…」


503 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:44:27.82 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「まどか…」テクテク

まどか(女神)「わわっ?ほむらちゃんが目の前に来ちゃった?」

ほむら「まどかなんでしょう…?」ギュッ

まどか(女神)「えへへ、ほむらちゃんに抱きつかれちゃった」

まどか(女神)「こんなの概念になってから初めてだよぉ」

ごまどか「ほむらちゃ!」

ほむら「まどか…!」


506 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:47:01.28 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(女神)「えへへ…」

まどか(女神)「………」

まどか(女神)「……あ、あれっ?」

まどか(女神)「えっ?どうしてほむらちゃんが触れるの?」

ほむら「どうしてって…そこにまどかがいるからよ?」

まどか(女神)「……あれ?あれ?あれ?」

まどか(女神)「え?…ほむら…ちゃん?」

ほむら「どうしたの?」


509 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:49:53.44 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(女神)「あれ?もしかして…私が見えてたりとか…」

ほむら「何を言っているの?」

まどか(女神)「そんなわけないよね?偶然が重なっただけだよね?」

ほむら「いや、私はここに…」

まどか(女神)「そうだよ、だって私は概念だもん」

ほむら「が、概念?まどかが概念になったの?」


511 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:52:24.03 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(女神)「そうだよ、私は概念なんだから何をしてもバレないよね?」

ほむら「あの、さっきから何がなんだか…」

まどか(女神)「ほむらちゃん」

ほむら「?」

まどか(女神)「ちゅっ」

ほむら「!?!?!?」

まどか(少女)「あわわわっ!」

まどか(魔法少女)「ほ、ほむらちゃんになにするの!」


515 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:55:25.23 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(女神)「えへへ、ほむらちゃんにキスしちゃった!」

まどか(女神)「このくらい良いよね?」

ほむら「ま、まままま……」

まどか(少女)「あぅぅ…恥ずかしいよぉ…」

ごまどか「うぇひぃ!てぃひぃ!」

まどか(魔法少女)「ちょっと、いくらなんでも急すぎるよ!」


517 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 15:57:56.68 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(女神)「わわ?まるで怒られてる気分になっちゃうよ」

まどか(魔法少女)「違うもん!私は怒ってるの!」

まどか(女神)「怒ってる?何に対してかな?」

まどか(魔法少女)「あなただよ!」

まどか(女神)「?」

まどか(魔法少女)「さっきからぜんぜん話が噛み合わないのに」


518 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:00:14.11 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「どうしていきなり、キ…キスだなんて!」

まどか(女神)「え?でも私は概念…」

まどか(魔法少女)「概念って何なの?いい加減にしなきゃ怒るよ!」

まどか(少女)「わ、わたしもどうかと思うよ…」

まどか(女神)「わわ?」私二人が私を怒ってる?


521 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:02:24.99 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(女神)「でも何で?私は誰からも認識されないんだよ?」

まどか(魔法少女)「もうっ!こっちに来て!」グイッ

まどか(女神)「わわわっ?」

まどか(魔法少女)「あのね?最初は天使みたいで綺麗だって思ったけど」

まどか(魔法少女)「ワケわかんないことしかしないんだよ?」

まどか(女神)「あれ?あれ?」


523 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:05:31.06 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「あ、あの…あなたもわたしなの?」

まどか(女神)「え?え?あなたって…わ、私?」

まどか(少女)「うん」

まどか(魔法少女)「髪色も長さも目の色も違うけど、絶対私だよ」

まどか(少女)「やっぱりそうだよね?」

まどか(女神)「………」

まどか(女神)「あ、あの…ちょっといいかな?」


525 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:09:30.45 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「なに?」

まどか(女神)「ごめんなさいっ!」ダキッ

まどか(魔法少女)「きゃぁっ?」

まどか(少女)「あわわわわっ!」

ごまどか「てぃひぃー」

まどか(女神)「…この感じ…この感触…この匂い…」

まどか(魔法少女)「ちょ、ちょっと…は、恥ずかしいよぉ…」

まどか(女神)「………」


530 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:12:11.69 ID:Z3I4MqGgO
まどか(女神)「……ねえ、あなた」

まどか(少女)「う、うん」

まどか(女神)「ほっぺたつねって?」

まどか(少女)「こ、こうかな?」

まどか(女神)「いたたたたっ?」

まどか(少女)「あっ、大丈夫?」

まどか(女神)「だ、大丈夫…大丈夫だけど…」

まどか(女神)「もしかして、私…ほんとに見られてる?」


533 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:14:40.87 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「だからそう言ってるでしょ?」

まどか(女神)「えっ?うそっ?いつから?」

まどか(少女)「ごまどかちゃんを探してる時から…」

まどか(女神)「え?うそ…でしょ?」

まどか(女神)「私がどうやってここに来たかわかる?」

まどか(魔法少女)「普通に小川沿いを歩きながら来たよ?」



534 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:17:34.99 ID:Z3I4MqGgO
まどか(女神)「それじゃあ、もしかしてほむらちゃんは…」

まどか(女神)「さ、最初からほむらちゃんは私に話しかけてたの?」

まどか(少女)「そうに決まってるよ、だって目の前で話してたでしょ?」

まどか(女神)「あなた達に話しかけてたんじゃないの?」

まどか(魔法少女)「私たちは後ろの方にいたもん」


537 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:21:11.32 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「なのにあなたは概念が何とかって言って」

まどか(少女)「ほむらちゃんを無視して…そ、そして」

まどか(女神)「わ!わ!わ!わ!わ!」

まどか(魔法少女)「もぉ、わけわかんないよ?」

ごまどか「てぃひてぃひ」

まどか(女神)「わ、私!なんてことを!」

まどか(女神)「はずかしすぎるよぉ…」


541 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:24:16.00 ID:Z3I4MqGgO
まどか(女神)「でも…と言うことは私…概念じゃないの?」

まどか(魔法少女)「髪が伸びた私にしか見えないよ?」

まどか(女神)「あっ!ほむらちゃんは?」

まどか(少女)「むこうで固まってるよ」

ほむら「ま、ま、ま、ま、ま、まままま」

まどか(女神)「ほむらちゃんっ!」


544 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:27:42.07 ID:Z3I4MqGgO
まどか(女神)「ほむらちゃーんっ!」ダキッ

ほむら「はっ?」

まどか(女神)「ほむらちゃん、ほむらちゃんっ!」

ほむら「ま、まどか…?」

まどか(女神)「ほむらちゃん、会いたかったよぉ…」

まどか(女神)「またお話したかったよぉ…」

まどか(女神)「ぐすっ…」

ほむら「……まどか」ギュッ


547 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:30:51.69 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「あっ!ずるいよ!私だって我慢してたんだからっ!」

まどか(魔法少女)「ほむらちゃんっ!」ダキッ

ほむら「わわっ?」

まどか(女神)「ほむらちゃん…うぇぇぇん…」

まどか(魔法少女)「えへへ、ほむらちゃん」

ほむら「え、えへへ…?」

ほむら(わ、私今すごい状況にいるような…?)


549 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:33:10.14 ID:Z3I4MqGgO
ごまどか「うぇひー」

まどか(少女)「ごまどかちゃん、おいで」

ごまどか「うぇひっ!」

まどか(少女)「えへへ」ナデナデ

ごまどか「うぇひぃ」

まどか(少女)「……それにしても、二人ともわたし…なんだよね?」

まどか(少女)「ううん、むしろこの子もわたしなのかな?」

ごまどか「ごまろかー」


554 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:37:22.18 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「…なんでわたしがこんなにたくさんいるのかな?」

まどか(少女)「そしてほむらちゃんを取り合いっこしてる…」

まどか(少女)「わたしって、もしかして女の子が好きなの?」

まどか(少女)「で、でも…わたしは…」

まどか(少女)「さやかちゃんには上条くんがお似合いだし」

まどか(少女)「仁美ちゃんも特別…」


557 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:41:19.57 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「それにほむらちゃんはまだ会ったばかりだし…」

まどか(少女)「うーん…わかんないや。でも…」

まどか(女神)「ほむらちゃん…ぐすっ…」ギュゥゥッ

まどか(魔法少女)「てぃひひ、ほむらちゃんっ!」ギュゥゥッ

ほむら「まままままま」

まどか(少女)「今は見てるのが楽しいからいっか!」

ごまどか「うぇひぃ!」


560 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:44:56.10 ID:Z3I4MqGgO
その夜

まどか(少女)「結局わたしもお泊まりすることになっちゃった」

まどか(魔法少女)「ママが味方してくれて良かったね」

まどか(少女)「うんっ」

まどか(女神)「実際にほむらちゃんのお家に入るのは久しぶりだよぉ」

ごまどか「ほむらちゃ!」

ほむら「うーん…」


563 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:49:10.84 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「ほむらちゃん、なかなか目を覚まさないね」

まどか(女神)「大丈夫なのかな…?」

まどか(少女)「あなた達がほむらちゃんの取り合いっこをしたせいだよ?」

まどか(魔法少女)「ご、ごめんね…ほむらちゃん…」

まどか(女神)「私も涙が止まらなくって…」

ごまどか「てぃひうぇひぃ」


566 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:52:03.30 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「よーし、今のうちにお料理しよっかな」

まどか(魔法少女)「あ、手伝うよ!」

まどか(女神)「私も久しぶりにお料理したいなぁ」

ごまどか「ごまろかー」

まどか(女神)「ごまどかちゃんはほむらちゃんの側にいてあげてね」

ごまどか「ほむらちゃ!」


568 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:54:18.65 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「それじゃあ何を作る?」

まどか(魔法少女)「私はオムライスがいいなぁ」

まどか(女神)「私はクリームシチューがいい」

まどか(少女)「んー…オムライスとクリームシチュー…」

まどか(少女)「うん、わかったよ」

まどか(女神)「どっちを作るの?」

まどか(少女)「うぇひひ、出来てからのお楽しみだよ?」


572 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 16:57:14.53 ID:Z3I4MqGgO
―――

ほむら「ん…」パチッ

ほむら「ここは…私の部屋……?」

ほむら「…何かすごい夢を見ていたような……」

ほむら「そうよ、まどかとまどかが私を取り合いしてる夢」

ほむら「すごい状況だったわ…」

ほむら「でも、夢…全部夢だったのよね?」モフッ

ほむら「モフッ…?」

ごまどか「ほむらちゃ!」


575 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:01:29.13 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「み、みんな…」

まどか(魔法少女)「あっ、ほむらちゃん。おはよう!」

まどか(女神)「目が覚めてよかったぁ」

まどか(少女)「もうご飯の準備ができてるよ、食べる?」

ほむら「……」キョロキョロ

ほむら(すごい光景だわ…)

ほむら「ええ、いただくわ」


579 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:04:56.16 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「今日のご飯はクリームシチューの卵とじだよ」

ほむら「見た目はオムライスだけど…」

まどか(魔法少女)「食べてみればわかるよ」

まどか(女神)「食べようよ!」

まどか(少女)「あっ、ごまどかちゃんはどうしよう」

まどか(魔法少女)「ごまどかちゃんの好物は何なの?」

ごまどか「ほむらちゃ!」パタパタ


582 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:09:03.47 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「え?」

まどか(女神)「あはは、ごまどかちゃんは何でも食べるよ」

まどか(少女)「ならみんなで一緒に食べようよ」

まどか(魔法少女)「うん」

まどか「いただきます!」

ほむら「いただきます」

ほむら(すごい…本当にすごい状況だわ)

ほむら(夢じゃないのが本当に不思議よ…)


586 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:13:15.58 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「ぱくっ」

まどか(少女)「どうかな?」

まどか(魔法少女)「おいしい?」

ほむら「ええ、とっても」ニコ

まどか(女神)「よかったね、みんな」

まどか(少女)「えへへ」

まどか(魔法少女)「うんっ」

ごまどか「うぇひー」

ほむら(今…私、幸せだよ)

ほむら(でも)


589 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:16:28.81 ID:Z3I4MqGgO
ほむら(そろそろ話し合わなきゃいけないわね)

ほむら(どうしてワルプルギスと戦ったいたまどかがここに来たのかを)

ほむら(そして、この雰囲気が少し違うまどかの正体を)

ほむら(どうやってみんなを助けるのかを)

ほむら(私たちの…未来のことをね)


595 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:21:55.99 ID:Z3I4MqGgO
数時間後

ほむら「みんな、お疲れさま」

まどか(魔法少女)「てぃひひ、頭が痛くなっちゃった」

まどか(女神)「うまく話せなくてごめんね?」

まどか(少女)「だ、大丈夫…だよ…」

ごまどか「Zzz…」

ほむら「最後に、今日の話をまとめるわね」

まどか(女神)「お願いするね」


599 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:24:39.98 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「まず、この世界は再構築された世界…と言うことよね?」

まどか(女神)「うん…私もよくわかんない内にこうなっちゃってて…」

まどか(女神)「私はこことは違う世界で、魔女を消し去る概念になったの」

まどか(女神)「だからその世界を再構築して…みんなに認識されなくなって…」


602 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:26:45.93 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「ただ、ほむらちゃんだけが忘れないでいつくれたんだよね?」

まどか(女神)「うん…だから私はよくほむらちゃんに会いに行ってたんだけど」

まどか(女神)「そのほむらちゃんにも、私の姿は写らなくって…」

まどか(女神)「結局、私はひとりぼっちだったんだ」

まどか(女神)「唯一のお友達のごまどかちゃんを除いてね」


604 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:30:09.38 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「まどか…」

まどか(魔法少女)「ごまどかちゃんはどうやって生まれたの。」

まどか(女神)「わかんない…わかんないけど、気がついたら側にいてくれたの」

まどか(女神)「そうなんだ…」

まどか(女神)「それで、この前ほむらちゃんに会いに行って…」

まどか(女神)「寂しくなって、たった一度だけ、あの世界に干渉しちゃったんだ」


607 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:33:43.24 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「マドレーヌを食べたんだよね?」

まどか(女神)「うん…そしたら涙が止まらなくなって…」

ほむら「……」

まどか(女神)「そこで何かを願った気がするの…でもよく覚えてなくって…」

まどか(女神)「そのあとに、ごまどかちゃんがいないことに気がついたの」


612 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:36:15.61 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「そして、ずっとごまどかちゃんを探してたら」

ほむら「私たちと出逢った…と言うわけね」

まどか(女神)「うん…いつの間にか概念じゃなくなってて肉体まであったみたいで…」

まどか(魔法少女)「それで概念のつもりでやりたい放題だったんだね」

まどか(女神)「ご、ごめんなさい…」

ほむら「いえ、大丈夫よ」


618 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:39:40.52 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「………」

ほむら「まどか、大丈夫?」

まどか(少女)「え?う、うん……ただ…」

まどか(女神)「ただ?」

まどか(少女)「わたしの知らないところでは凄いことが起こってたのに」

まどか(少女)「わたしだけ何にもしないで…」

ほむら「まどか…」


622 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:44:07.55 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「みんなを守る為に最後まで逃げないで魔女と戦ったわたし」

まどか(少女)「概念になってみんなをずっと見守ってるわたし」

まどか(少女)「同じわたしなのに…わたしなんかよりも全然すごくって…」

まどか(魔法少女)「そんなことないよ、私は後悔も何もしてないもん」

まどか(女神)「私もだよ」


625 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:46:53.10 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「……それに、ほむらちゃんは私の為に魔法少女になったんでしょ?」

ほむら「それは私がそれを望んだからよ」

まどか(魔法少女)「ほむらちゃん…」

ほむら「私だって何一つ後悔はしていないわ」

ほむら「むしろ魔法少女にならなかったらもう二度とまどかと会えなかったんだもの」

ほむら「その方がずっとずっと嫌よ」


628 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:51:28.44 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(女神)「ほむらちゃん、本当にありがとう」

まどか(女神)「ほむらちゃんには本当に感謝してるよ」

まどか(女神)「ほむらちゃんが何度も何度も頑張ってくれたから今の私がいるんだもん」

ほむら「それは私だってそうよ、まどかが私を守ってくれたから」

ほむら「勇気をくれたから、笑ってくれたから、友達になってくれたから」


630 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:53:35.17 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「だから私は頑張れたし、これからも頑張れるわ」

ほむら「それもみんな、まどか。あなたがいてくれたからよ」

まどか(魔法少女)「ほむらちゃん…」

まどか(魔法少女)「…私はエイミーの為に契約して魔法少女になって…」

まどか(魔法少女)「マミさんと一緒に戦って…最後はひとりになたちゃったけど」




633 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:56:25.91 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「それでも私、ほむらちゃんを助けることができてすっごく嬉しかったんだ」

ほむら「まどか…」

まどか(魔法少女)「えへへ」

まどか(女神)「私はほむらちゃんが、ほむらちゃんは私がいたから」

まどか(魔法少女)「ここまで来れたんだよね」

ほむら「うん…そうだね」

まどか(少女)「………」


636 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 17:59:00.18 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「なのに…わたしは…わたしなんて……」

ほむら「ううん、まどか。あなたの存在が私たちの全てよ」

まどか(少女)「えっ?」

まどか(魔法少女)「うん、そうだね。私たちが守りたかった象徴なのかも」

まどか(女神)「そうだよ」

まどか(少女)「わたしが?」

ほむら「ええ、だからそんな顔をしないで?」


638 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 18:01:26.14 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(女神)「あなたはありのままの鹿目まどかであればいい」

まどか(女神)「そうだよね?ほむらちゃん」

ほむら「うん」

まどか(少女)「ありのままの…わたし…?」

まどか(魔法少女)「んとね?つまり、あなたはそのままが一番ってことなの」

まどか(女神)「胸をはってていいんだよ!」

まどか(少女)「…うん」


644 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 18:05:18.66 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「これで後はワルプルギスを倒せば」

まどか(女神)「ほむらちゃんの願いがついに叶うんだね」

ほむら「…ええ」

まどか(魔法少女)「でもすごいよね、本当に良いことばかりだもん」

ほむら「ええ、さやかと上条くんの仲は良好で」

まどか(女神)「マミさんと杏子ちゃんは凄いことになってるもんね」


646 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 18:07:31.80 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「それも、あなたが無意識に願ったからなのかな?」

まどか(女神)「うーん…そうなのかも…」

まどか(女神)「マミさんと杏子ちゃんはそこまでなるとは思いもしなかったけどね」

まどか(魔法少女)「女の子同士でラブラブなんだもんね」

まどか(女神)「びっくりしたゃったよね」

まどか(魔法少女)「てぃひひ!」


650 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 18:10:52.02 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「…」クスッ

まどか(少女)「あなた達も十分すごかったよぉ…」

まどか(魔法少女)「さーて、難しい話しはおしまいにして」

まどか(女神)「今日は眠ろうよ!」

ほむら「ええ、今布団の準備をしてくるわ」

まどか(少女)「手伝うよ、ほむらちゃん」

ほむら「……あ」


653 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 18:14:19.20 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「……あ」

まどか(女神)「どうしたの?」

ほむら「布団…二人分しかない…」

まどか(少女)「そっかぁ、ならわたしはソファーで寝ようかな?」
ほむら「いえ、風邪を引いてはいけないわ」

ほむら「それに、あなたには学校があるんだから」


655 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 18:17:08.80 ID:Z3I4MqGgO
まどか(女神)「そうだね、私たちの分も」

まどか(魔法少女)「あなたが学校を頑張らなきゃいけないんだからね」

まどか(少女)「え?ならわたしが布団使ってもいいの?」

まどか(魔法少女)「うん、それにほむらちゃんも学校あるから布団だね」

ほむら「あなた達は?」

まどか(女神)「それは」

まどか(魔法少女)「もちろん」


658 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 18:20:10.56 ID:Z3I4MqGgO
―――

まどか(少女)「ん…?」パチッ

まどか(少女)「ふわぁっ…むにゃむにゃ…」モフッ

まどか(少女)「…あっ」

ごまどか「Zzz…」

まどか(少女)「えへへ、ごまどかちゃんフカフカしてて気持ちいい」

まどか(少女)「でも、本当によかったのかな?」

まどか(少女)「わたしとごまどかちゃんで一枚の布団使っちゃって」


660 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 18:23:03.94 ID:Z3I4MqGgO
ギュウウゥ

ほむら「ままままま」

まどか(魔法少女)「ね、ねえ…ちょっと狭いから向こうに行ってくれないかな?」グググ

まどか(女神)「それはこっちの台詞だよ…!」グググ

まどか(魔法少女)「むむむ!」ギュウウゥ

まどか(女神)「むむむ!」ギュウウゥ

ほむら「ままままま」


663 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 18:29:04.48 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「えいっ」

まどか(女神)「っ!?か、髪引っ張らないでよぉ!」

まどか(魔法少女)「たまたまだよ!長いのあなたがいけないんだもん!」

まどか(女神)「酷いよぉ!」

まどか(魔法少女)「うー…あっ、そうだぁ」

まどか(魔法少女)「えーと?」テクテク

まどか(女神)「あれ?何処に行くの?」


665 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 18:32:26.15 ID:Z3I4MqGgO
まどか(魔法少女)「えへへ、あったあった」

まどか(女神)「?」

ほむら「ままままま」

まどか(魔法少女)「眼鏡をほむらちゃんにかけて」

メガほむ「ままままま」

まどか(女神)「あぁっ?」

まどか(魔法少女)「えへへ、やっぱり眼鏡ほむらちゃんも可愛いよね」

まどか(女神)「な、なら私も!」


668 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 18:38:50.11 ID:Z3I4MqGgO
まどか(女神)「ごまどかちゃんと寝てる私の方に…あった!」

まどか(魔法少女)「えへへ」
まどか(女神)「ちょっと退いてくれないかな?」

まどか(魔法少女)「きゃぁ?」

まどか(女神)「これをこうして…できた!」

リボほむ「ままままま」

まどか(女神)「うん!やっぱこれだね!」


670 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 18:42:57.59 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「あぁっ?なんで眼鏡外すの?」

まどか(女神)「だってこの方が可愛いもん!」

まどか(魔法少女)「そんなことないよ!」

まどか(女神)「それに、私はほむらちゃんの全部を知ってるんだよ?」

まどか(魔法少女)「一番最初にほむらちゃんと友達になったのは私だもん!」

まどか(女神)「それでも私の方がすごいもん!」


672 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 18:45:23.88 ID:Z3I4MqGgQ
キャーキャー

ごまどか「Zzz…」

まどか(少女)「………」

まどか(少女)(うぅ…うるさくて眠れないよぉ…)

まどか(少女)(何かわたしのリボン持っていくし…)

まどか(少女)(ほむらちゃん、大変だろうなぁ…)

まどか(少女)(ほむらちゃん)

まどか(少女)(がんばって)


674 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 18:49:37.93 ID:Z3I4MqGgQ
翌朝

まどか(少女)「おっきろー!」

ほむら「うぅ…」ゲッソリ

まどか(少女)「あ、ほむらちゃん昨日は眠れた?」

ほむら「意識が飛んでてよくわからなかったわ…」

ほむら「ただ、まどかが私の左右でずっと…」

まどか「あはは…朝ごはんの準備しとくから、顔洗っておいでよ」

ほむら「ええ…」


676 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 18:53:25.38 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「ところで、他のまどかは?」

まどか(少女)「何か一晩中揉めてたみたいで…」チラッ

ほむら「えぇ?」

まどか(少女)「よくわかんないけど、二人ともしがみついたまま眠っちゃったみたい」

まどか(魔法少女)「すー…すー」ギュッ

まどか(女神)「んん…」ギュッ

ほむら(眼福)


679 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 18:57:26.51 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「ごめんね、二人が煩くて…」

ほむら「いえ、気にしないで。顔洗ってくるわね」

ジャー

ほむら「んっ…」パシャパシャ

ほむら「ふぅ…あれ?タオルがない?」

ごまどか「ほむらちゃ!」

ほむら「あら、取ってくれたの?ありがとう」

ごまどか「てぃひぃ」


683 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 19:04:40.27 ID:Z3I4MqGgQ
通学路

恭介「昨日のさやかは最高だったよ」

さやか「えへへー、そうかな?」

恭介「さやかは天才だね」

さやか「いやいやぁー」

恭介「今日のコスプレは…ん?」

さやか「恭介、どうしたの?」

恭介「巴先輩と佐倉先輩だ」

さやか「ん?あぁ、コスプレで有名な二人ね」


685 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 19:08:44.14 ID:Z3I4MqGgQ
恭介「ああ、よく二人でコスプレしてでかけてるみたいだよ」

さやか「コスプレデートとは恐るべし!」

恭介「でも少し興味あるなぁ…よし、今度2人で行ってみよっか?」

さやか「え?あ、あたしと?」

恭介「もちろん」

さやか「ききききき!」

恭介「き?」

さやか「恭介のばかぁぁぁっ!」


687 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 19:14:27.47 ID:Z3I4MqGgQ
杏子「あの青い子、朝から元気だな」

マミ「えっ?あの子が気になるの…?」ウルウル

杏子「あはは、まっさかー!あたしはマミさん一筋だよ」

マミ「佐倉さんっ」パァッ

杏子「今日も魔女を倒したら2人で行こうぜ」

マミ「うんっ!それに今日はあの技の最終調整もしましょうね」

杏子「ああ、あれさえ完成すればあたし達は無敵だもんな」


689 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 19:17:45.41 ID:Z3I4MqGgQ
学校

ほむら「眠い…」

まどか(少女)「大丈夫?保健室で眠る?」

ほむら「…そうさせて貰うわ」

まどか(少女)「それじゃあ案内してあげるね」

ほむら「ありがとう」

さやか「あんた達学校で会うのは初めてなのに中良いんだね」

ほむら「まぁいろいろとあってね」

まどか(少女)「うん」


691 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 19:23:24.04 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「いろいろ?あぁ昨日まどかってさ、ほむらの家泊まったんだよね?」

仁美「!!!」

まどか(少女)「ま、まあ…」

さやか「変なことしとないでしょーね?」

まどか(少女)「あ、あはは…わ、わたしは大丈夫だよ」

さやか「そーお?ならいいんだけどさ」

ほむら「眠い…」

さやか「なんでほむらは寝不足なんだろーね?」


692 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 19:26:32.51 ID:Z3I4MqGgQ
一方

まどか(魔法少女)「むにゃ?」

まどか(女神)「すやすや」

まどか(魔法少女)「あ…れ…?って、きゃぁっ?」

まどか(女神)「むにゃ?」

まどか(魔法少女)「な、なんでほむらちゃんじゃなくてあなたと?」

まどか(女神)「んん…あれ?ほむらちゃんは?」

まどか(魔法少女)「と、時計は…えと、12時?」


695 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 19:34:46.92 ID:Z3I4MqGgO
学校

まどか(少女)「ほむらちゃん、一緒にお昼食べよう?」

ほむら「うん」

さやか「あたしはちょっとパスだわ」

まどか(少女)「上条くんと?」

さやか「ちょっとねー!」

まどか(少女)「それじゃあ、後は仁美ちゃんと…」

さやか「あー、仁美なら保健室に連れていかれたよー」


697 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 19:37:01.66 ID:Z3I4MqGgO
さやか「いつものあれでしょ?大丈夫大丈夫」

まどか(少女)「それなら大丈夫かな?」

ほむら「いつもの?」

さやか「んじゃ、あたしも行ってくるねー!」

まどか(少女)「いってらっしゃい」

まどか(少女)「それじゃ、二人になっちゃったけど、食べよっか?」

まどか(少女)「お弁当も作ってきたんだよ」


699 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 19:41:01.51 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「わざわざありがとう。嬉しいわ」

まどか(少女)「ううん…わたしは、他のわたしと違って一緒に戦えないし」

まどか(少女)「こんなことしかできないから…お礼なんて」

ほむら「ううん、すごく感謝しているわ」

まどか(少女)「ほむらちゃん…」

ほむら「まどかはまどかのままでいてくれるだけで良いの」

まどか(少女)「…うん」


701 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 19:44:07.70 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「……ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「なに?」

まどか(少女)「ワルプルギスって魔女をやっつけたら、他のわたしたちはどうなっちゃうのかな?」

ほむら「あっ…」

まどか(少女)「…ずっと昨日のようにはできないし……」

ほむら「……大丈夫、私がなんとかしてみせるわ」

ほむら「絶対に…!」


703 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 19:47:29.79 ID:Z3I4MqGgO
一方

まどか(女神)「こんなにたくさん食べられないよぉ…」

まどか(魔法少女)「ほむらちゃんに食べてもらいたくて作りすぎちゃった…」

ごまどか「ほむらちゃもぐもぐ!」

まどか(魔法少女)「あぁっ?ダメだよ、全部食べちゃ!」

ごまどか「ほむらちゃもぐもぐ!」

まどか(女神)「あわわわっ!」


706 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 19:54:11.30 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「こうして始まった、わたし三人とほむらちゃんとごまどかちゃんとの毎日は」

まどか(少女)「おかしかったり、見てるこっちが恥ずかしくなる毎日なんだよ」

まどか(少女)「一応神様になったって言われてるわたしは、とても神様には見えないし」

まどか(少女)「魔法少女のわたしも、わたしより子供っぽくて」


707 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 19:56:36.56 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「しかもよくほむらちゃんを取り合って喧嘩をするの」

まどか(少女)「そして、わたしが二人の代わりに謝って…」

まどか(少女)「うぇひひ、一番普通のわたしがお姉ちゃんに見えるんだって」

まどか(少女)「そしてほむらちゃんも毎日がすごく楽しそうなんだよ」

まどか(少女)「最初の時よりずっと笑うようになったもん」


709 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:00:53.28 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「学校はわたしと一緒」

まどか(少女)「家では他のわたしたちと一緒にほむらちゃんは毎日過ごしてるんだ」

まどか(少女)「わたしは自分の家に帰ってるから実際に見た訳じゃないけど」

まどか(少女)「お風呂やご飯の時はほむらちゃんがいろんな意味で死にそうなんだって」


712 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:05:16.24 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「そしてワルプルギスって魔女に備えての準備もしてあるみたい」

まどか(少女)「今日、そのミーティングがあるんだよ」

まどか(少女)「さすがに今日はみんな真面目みたい」

まどか(少女)「うぅ…緊張するよぉ」

まどか(魔法少女)「緊張しすぎて独り言たくさん話したね」


715 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:10:27.89 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「では、今から対ワルプルギスのミーティングを始めるわ」

ほむら「戦力は私、そしてまどか二人の計三人よ」

ほむら「巴マミと佐倉杏子が協力を拒んだのが痛かったわ…」

ほむら「二人で戦うことに意義があるって…勝たなきゃ意味ないじゃないの」

まどか(魔法少女)「まあ仕方ないよ、ほむらちゃん」


718 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:13:32.74 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(女神)「わたしたち四人でワルプルギスを倒そう?」

ほむら「…ええ、そうね」

ほむら(……正直な話、まどかは相当の戦力になるわ)

ほむら(あの時のまどかは単身でワルプルギスを…命がけで…)

ほむら(だから、まどかが一人いるだけでも全然違うわ)

ほむら(まして今回は二人…)


721 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:19:11.33 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら(ただ…この世界はまどかが契約した時とは違う世界)

ほむら(理屈はわからないけれど、まどかは本来の力を発揮できていないようなの)

ほむら(まどかの因果は概念になった段階でリセットされたのかしら…?)

ほむら(キュゥべえがまったくまどかに興味を示さなかったのも、そのせいだろうし…)


723 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:22:35.49 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら(とにかく、今回は純粋な私たちの強さで戦うしかなさそうね)

ほむら(だからマミと杏子を仲間にできなかったことはやはり痛手よ)

ほむら(…でも今度こそ何があっても絶対に負けるわけにはいかないわ)

ほむら(これは神様が私に与えてくれた最後のチャンスなのよ)

ほむら(絶対に負けられない…負けたくない)


726 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:27:36.89 ID:Z3I4MqGgQ
そして

ほむら「………」

まどか(魔法少女)「ほむらちゃんの統計だと、あと少しだね」

ほむら「…ええ」

まどか(女神)「ごめんね…私がもっと力があれば…」

ほむら「ううん、今のあなたでも私にとっては百人力よ」

まどか(女神)「ほむらちゃん…」

まどか(魔法少女)「ワルプルギス…私がやっつける!」


728 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:30:23.94 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「まどか!絶対にワルプルギスを倒して、私たちの帰る場所に…!」

ほむら「まどかやごまどか達の元に帰るわよ!」

まどか(魔法少女)「うんっ!」

まどか(女神)「うんっ!」

ほむら「……そろそろよ、準備はいい?」

まどか(魔法少女)「………」

ほむら「まどか?」

まどか(魔法少女)「…ほむらちゃん、ちょっとだけ言いかな?」


730 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:33:02.20 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「え…どうしたの?」

まどか(魔法少女)「…ほむらちゃん、私ね?その…」

まどか(魔法少女)「私、ほむらちゃんのことが大好き!」

ほむら「えっ?」

まどか(魔法少女)「例えどんなに遠く離れても、同じ世界にいなくても」

まどか(魔法少女)「どんなとこにいたって、ずっとずっと」

まどか(魔法少女)「私は、ほむらちゃんが大好きだよ」


731 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:34:52.26 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「まどか…」

まどか(魔法少女)「えへへ」

ほむら「…私もよ、まどか。あなたと出逢えて本当によかった」

ほむら「私もあなたが大好きよ、まどか」

まどか(魔法少女)「ほむらちゃん…!」

まどか(女神)「……私もだよ、ほむらちゃん」

ほむら「まどか…」

まどか(女神)「私もほむらちゃんが大好き」


735 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:38:44.80 ID:Z3I4MqGgO
まどか(女神)「ほむらちゃんには何度も何度も助けてもらったのに」

まどか(女神)「私は今の私になるまで何にも知らないで…」

まどか(女神)「だからね?ほむらちゃんのこと知ってから私は…」

まどか(女神)「ずっとほむらちゃんのこと考えるようになって…」

まどか(女神)「でも…ほむらちゃんのすぐそばにいても話すらできないで…」


736 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:41:04.05 ID:Z3I4MqGgO
まどか(女神)「だからね?今こうしてほむらちゃんとまた話せていることが」

まどか(女神)「奇跡のように思えて…」

ほむら「……」

まどか(女神)「だからその奇跡が消えちゃう前に言うね?」

まどか(女神)「私も、ほむらちゃんが大好きだよ」

まどか(女神)「ほむらちゃんは、私の最高の…えへへ」


738 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:43:27.45 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「…まどかぁ」

まどか(魔法少女)「…私ね?あなたと…もう一人の私と会えたこともすごく嬉しかったよ」

まどか(魔法少女)「神様の私も、普通の女の子の私も、あざらしの私も」

まどか(魔法少女)「みんな私なのに、私じゃないんだもん」

まどか(魔法少女)「私ね?私も大好きだよ!」

まどか(女神)「…うんっ!」


740 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:47:26.33 ID:Z3I4MqGgO
まどか(女神)「私も大好きっ!」

まどか(女神)「ほむらちゃんも、あなたも、ここにいない私も、ごまどかちゃんも」

まどか(女神)「さやかちゃんも仁美ちゃんもマミさんも杏子ちゃんも」

まどか(女神)「クラスのみんなも家族のみんなも」

まどか(女神)「みんな…みんな大好きだよ!」


741 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:49:34.66 ID:Z3I4MqGgO
まどか(女神)「だから一緒に帰ろうね!」

まどか(魔法少女)「うんっ!」

ほむら「えぇっ!」

ほむら「さあ、いくわよ!」

ほむら「……!」

まどか(魔法少女)「……!」

まどか(女神)「……!」

ほむら「……もうすぐよ」

まどか(魔法少女)「うん…!」

まどか(女神)「がんばろうね!」


742 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:51:17.20 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「……」

まどか(魔法少女)「……」

まどか(女神)「……」


ほむら「………」

まどか(魔法少女)「………」

まどか(女神)「………」

ほむら「……も、もうすぐ」

まどか(魔法少女)「う、うん……」

まどか(女神)「……あれ?」


744 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:53:56.50 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「どうしたの?ワルプルギスが来た?」バッ

まどか(魔法少女)「…!」グッ

まどか(女神)「いや…そうじゃなくって…」

ほむら「ならどうしたの?」

まどか(魔法少女)「あっ」

ほむら「ワルプルギス?」

まどか(魔法少女)「え、えっと…気のせいかもしれない…けど…」

まどか(女神)「空が晴れてきてるような…?」


746 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:56:52.15 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「……へ?」

まどか(女神)「ほら、あそこ」

ほむら「え?そんなはずは…」

ほむら「あっ」

まどか(女神)「ね?」

まどか(魔法少女)「どんどん青空が広まってきてるよ!」

ほむら「な、なんで…今までにこんなことは…」

まどか(女神)「向こうに行ってみようよ」

まどか(魔法少女)「うん、そうだね。確認しなきゃ!」


749 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 20:59:37.05 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「あっ…この跡は…」

まどか(魔法少女)「ワルプルギスが攻撃した跡だね…」

まどか(女神)「ならワルプルギスはここにいたんだよ!でもどうしていなくなっちゃったの?」

ほむら「…もしかして、隠れて様子を伺ってるのかもしれないわ!」

まどか(魔法少女)「う、うんっ!気を付けて!」

まどか(女神)「!向こうから魔力を感じるよ」


751 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 21:03:04.75 ID:Z3I4MqGgQ
一方

まどか(少女)「あっ!青空が広まってきてるよ!」

まどか(少女)「やったね、ごまどかちゃん!ほむらちゃん達の勝ちだよ!」

ごまどか「てぃひー!」

まどか(少女)「これでもうみんな大丈夫だよっ!」

ごまどか「…ううん、ここからだよ」

まどか(少女)「えっ?」

ごまどか「うぇひ?」

まどか(少女)「……?」


755 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 21:06:47.35 ID:Z3I4MqGgQ
その頃

まどか(魔法少女)「向こうから何かがこっちに来てるよ…?」

ほむら「っ…」

まどか(女神)「…あれ?この魔力反応って……」

まどか(魔法少女)「あっ!」

ほむら「くる…!」バッ

マミ「うふふ、今から何処に行きましょうか?」

杏子「今日はマミさんの手作りをくいたいなぁ」


757 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 21:10:27.35 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「……へ」

まどか(魔法少女)「ま、マミさん…?」

まどか(女神)「杏子ちゃん…?」

杏子「ん?なんだあんたらか」

マミ「魔女ならもう倒したわよ?」

ほむら「……え?」

まどか(女神)「ま、魔女ってワルプルギスの夜?」

杏子「さぁ?魔女の名前なんていちいち覚えてないっつーの」

まどか(魔法少女)「あ、あのっ!すごくおっきい魔女だよ?」


760 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 21:17:08.37 ID:Z3I4MqGgQ
マミ「ええ、ついさっき倒したわ」

まどか(魔法少女)「…え?ど、どうやって?」

杏子「そりゃ魔法でだけど」

ほむら「……え?ま、魔法で…?」

マミ「エルテナ・フォルファ・ブフェーラネーヴェよ」

ほむら「え?」

マミ「それよりも、早く食材を買いに行かなきゃ!佐倉さん!」ニギッ

杏子「うんっ!」ニギッ


764 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 21:20:57.69 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(魔法少女)「よ、よくわかんないけど…」

まどか(女神)「マミさんと杏子ちゃんがワルプルギスをやっつけたみたいだね…」

ほむら「……へ」

まどか(女神)「あ、あはは…な、なんだか拍子抜け…だね」

まどか(魔法少女)「で、でも!これでみんな助かったんだよ?」

まどか(魔法少女)「よかったよ!これでよかったんだよ!」


767 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 21:24:32.93 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「そ、そんな…なら、私の今までは…」

ほむら「私の今までが…よくわからない魔法に負けた…?」

ほむら「…ふ、ふふっ」

ほむら「あ、あは…あははっ…」

ほむら「これじゃピエロじゃない…」

まどか(魔法少女)「ほむらちゃん…」

まどか(女神)「で、でもっ!ほむらちゃんの戦ってきた理由は」

まどか(女神)「ワルプルギスを倒すことじゃなかったんだし!」


771 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 21:27:32.14 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「そ、そっか…うん、そうだよね?」

ほむら「私が戦ってきた理由は…まどかと…」

まどか(女神)「うん!」

ほむら「まどかを守るため…まどかを魔法少女にさせないため」

ほむら「まどかを魔女にさせないため!」

ほむら「そして、まどかとの出逢いを…!」

まどか(女神)「うん、そうだよ!」

まどか(魔法少女)「………」


773 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 21:30:19.59 ID:Z3I4MqGgO
まどか(女神)「ほむらちゃんの願いはちゃんと叶ったんだよ」

ほむら「うんっ…!」

まどか(魔法少女)「………」

まどか(女神)「えへへ、ならさ。帰ろうよ、私たちが待ってるよ」

ほむら「ふふっ、そうね」

まどか(魔法少女)「………」

ほむら「まどか、帰りましょう。みんなが待ってるわ」

まどか(魔法少女)「………」


775 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 21:33:11.28 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「……まどか?」

まどか(魔法少女)「はっ…はっ…」

まどか(女神)「ど、どうしたの?」

まどか(魔法少女)「く…苦しい…苦しいよぉ…」

ほむら「まど…!?」

まどか(魔法少女)「うぅぅぅぅぅ…」

まどか(女神)「そ、そんな…」

ほむら「うそ…」

キュゥべえ「何事にもそれなりの因果があるものだよ」

キュゥべえ「暁美ほむら、そして鹿目まどか」


777 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 21:36:07.24 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「っ?」

まどか(女神)「キュゥ…べえ…?」

キュゥべえ「ワルプルギスの夜が最強の魔女ではないことを知っていたはずだけどね」

キュゥべえ「なんどもその姿を見てきた暁美ほむら」

キュゥべえ「そしてその本人である鹿目まどか」

キュゥべえ「ワルプルギスなんて前座に過ぎないんだよ」

ほむら「……」ワナワナ


779 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 21:39:21.86 ID:Z3I4MqGgO
キュゥべえ「君たちは何の対価も支払わずに大量のものを手に入れてきた」

キュゥべえ「だからこれで対価を支払ってもらうよ」

まどか(魔法少女)「うっ…う…うぅぅっ…」

キュゥべえ「それに別の時間軸からやってこようが君の魔女化は運命だったのさ」

キュゥべえ「鹿目まどか」

ほむら「まどかっ!」

まどか(魔法少女)「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!」

ほむら「まどかぁぁぁぁっ!」


781 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 21:42:10.51 ID:Z3I4MqGgO
まどか(女神)「そんな…」

ほむら「あ…あぁ…」

クリームヒルト「………」ゴゴゴゴゴ

キュゥべえ「やはり今回は待ちに徹底したのは正解だったようだ」

キュゥべえ「これで僕はノルマを達成できたし、いますぐこの星から撤退するよ」

キュゥべえ「やれやれ、やっと星に帰れるよ」

キュゥべえ「じゃあね、もう会うことはないだろう」


783 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 21:45:31.02 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「ぁ……」ヘナヘナ

まどか(女神)「ほむらちゃん…」

ほむら「うぅっ…ぐすっ…まどかぁ…」

ほむら「なんで…どうしてぇ…」

ほむら「うぅぅっ…ぐすっ…けほっけほっ…」

ほむら「ぅぅ…うぇぇぇぇぇん」

まどか(女神)「ほ、ほむらちゃん?しっかりして?」

ほむら「うぇぇぇぇぇん」

まどか(女神)「ほむら…ちゃん…」


785 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 21:48:48.85 ID:Z3I4MqGgO
まどか(女神)「……私の力が使えれば…」

クリームヒルト「………」ゴゴゴゴゴ

まどか(女神)「…救済の魔女…クリームヒルト…」

まどか(女神)「鹿目まどか…」

まどか(女神)「もう一人の…私……」

クリームヒルト「………」ゴゴゴゴゴ

まどか(女神)「っ?ま、まわりが?吸い込まれて…?」

まどか(女神)「……絶対にさせない!」


787 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 21:51:12.34 ID:Z3I4MqGgO
一方

まどか(少女)「な…なに…あれ…?」

ごまどか「もう一人の自分に打ち勝たなきゃいけないんだよ」

まどか(少女)「えっ?」

ごまどか「………」

まどか(少女)「……勝てるよ」

ごまどか「うぇひ?」

まどか(少女)「みんな、絶対に勝つよ!」

まどか(少女)「勝ってここに帰ってくるもん!」


792 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 21:56:35.51 ID:Z3I4MqGgO
クリームヒルト「………」ゴゴゴゴゴ

まどか(女神)「みんなを巻き込んで…嘘の幸せなんて…」

まどか(女神)「そんなの絶対に間違ってる!」

まどか(女神)「それはあなたにだってわかるはずだよっ!」

まどか(女神)「だって言ったでしょ?大好きって!」

まどか(女神)「嘘なんかじゃない、本当の気持ちなんだって!」


795 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 22:00:56.29 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「どうして…あなたは……」

ほむら「魔女に…うぅっ…」

ほむら「魔女になってまで…みんなを救済したいの…?」

ほむら「結局、それがあなたの答えなの…まどか…?」

まどか(女神)「きゃぁっ!?」

まどか(女神)「っ…うぅ…」

ほむら「それが…答えなら…私は…」ジワジワ

ほむら「こんな世界…めちゃくちゃにして…」ジワジワ

ギュッ


798 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 22:04:18.07 ID:Z3I4MqGgO
ほむら「…まど…か…?」

まどか(少女)「ありがとう、ほむらちゃん」

ほむら「ど…どうして…ここに…?」

まどか(少女)「わたし、ごまどかちゃんに約束したんだ」

ほむら「約束…?」



まどか(女神)「私ならわかるはずだよっ!そんなとこに幸せなんかないって!」

クリームヒルト「………」ゴゴゴゴゴ

まどか(女神)「本当の幸せが何処にあるのかって?」


799 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 22:07:51.22 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「うん、約束。勝ってここに…ごまどかちゃんの元に帰るって」

まどか(少女)「わたしたち三人とほむらちゃんの四人で帰ってくるって!」

ほむら「まど…か…」



まどか(女神)「私ね?概念になってからいろんなことをしてきたんだ」

まどか(女神)「でも…それを誰にも分かってもらえなくって…」

まどか(女神)「誰にも話すこともできないで…」


801 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 22:11:24.95 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「わたし…ずっとね?自分が嫌だったんだ…」

まどか(少女)「勉強も運動もできないし…得意のお料理だって…」

まどか(少女)「パパには全然叶わないし…」

まどか(少女)「わたしは…誰の役にも立てないんだなって…思って…」



まどか(女神)「泣きたいときも、喜びたいときも誰も側にいてくれなかった」

まどか(女神)「ものすごく寂しかった!」


803 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 22:15:43.14 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「だから…わたし…嫌になっちゃったんだ…」



まどか(女神)「だけど私が望んで概念になったから…仕方ないって…」

まどか(女神)「それが私の役目だって思ってた…そう思いたかった」

まどか(女神)「でも…寂しさだけはどうにもならなかったの…」

まどか(女神)「だから…私…嫌になっちゃったんだ…」


806 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 22:20:31.03 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「でもね?そんな時に出逢えた大切な人がいるの」

まどか(少女)「それが、ほむらちゃん」

ほむら「まどか…」

まどか(少女)「そさて、わたしたちと、ごまどかちゃんだったんだ」

まどか(少女)「最初は変だなって…わたしがたくさんいるって絶対おかしいと思ったよ」

まどか(少女)「ドッペンゲンガーだったらどうしようとかね…」


811 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 22:24:44.61 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「でもね、みんなと過ごしてきている内にわかったんだ」

まどか(少女)「わたしはわたしなんだなって」

まどか(少女)「魔法少女のわたしでも神様のわたしでもなくって」

まどか(少女)「わたしには、わたしの役目があるんだなって」

まどか(少女)「勉強も運動もできなくてもいい、取り柄がなくても良いって」

まどか(少女)「わたしは、ありのままのわたしでいることが一番だってわかったの」


814 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 22:28:15.12 ID:Z3I4MqGgO
まどか(少女)「それをわたしに気づかせてくれたのが」

まどか(少女)「ほむらちゃんと」

まどか(少女)「神様のわたし」

まどか(少女)「そして、魔法少女のわたしなんだ」

まどか(少女)「だからね?今は胸を張って言えるよ」

まどか(少女)「わたしは、わたしが大好きって!」

まどか(少女)「鹿目まどかが大好きだって!」


816 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 22:30:54.46 ID:Z3I4MqGgO
まどか(女神)「でもね?そんな時に再開できた大切な人がいるの」

まどか(女神)「それが、ほむらちゃん」

まどか(女神)「そして、まだ契約もしてない何も知らなかったころの私と」

まどか(女神)「初めて魔法少女になった時の私…あなたなんだ」

クリームヒルト「…………」

まどか(女神)「最初は信じられなかったよ…嘘か夢だって思ったもん」


817 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 22:33:21.33 ID:Z3I4MqGgO
まどか(女神)「だってね?ほむらちゃんが抱きついてきたし」

まどか(女神)「私が三人もいたんだよ?そんなの絶対おかしいもん」

まどか(女神)「でも、夢でも嘘でもなくって本当のことだったんだ」

まどか(女神)「同じ私なのに、一人一人ちょっとずつ違って…」

まどか(女神)「えへへ、不思議だよね?私もあなたもほむらちゃんが好きなのに」

まどか(女神)「好みが違ったりしてね」


821 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 22:37:00.47 ID:Z3I4MqGgO
まどか(女神)「夜はほむらちゃんを取り合って髪とかほっぺをひっぱりあったりしてさ」

まどか(女神)「ふふっ、ほんと神様らしくないよね、私」

まどか(女神)「でも、それでいいってわかったの」

まどか(女神)「だって私は神様じゃなくて、まどかだから」

まどか(女神)「魔法少女でも神様でも普通の女の子でも私は私」

まどか(女神)「鹿目まどかだもん」


823 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 22:40:43.19 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(女神)「そしてわかったんだ…私が一番欲しかったものが」

まどか(女神)「そしてもう持ってたってこどかさ」

クリームヒルト「………」ゴゴゴゴゴ

まどか(女神)「それはね?あたなも持ってるものなんだよ」

まどか(女神)「だって、あなたも鹿目まどか…私だからね」


826 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 22:44:43.80 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(女神)「私が一番欲しかったものはね?」

まどか(少女)「うん」

まどか(女神)「ほむらちゃんやさやかちゃん達と過ごす何気ない日常だったんだよ」

まどか(少女)「特別な才能なんてなくていい、ただみんなと一緒にいて」

まどか(女神)「一緒に笑ったり、たまには喧嘩なんかもしたりして」

まどか(少女)「そして明日を楽しみにしながら眠る毎日」


829 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 22:49:02.17 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「そんな毎日がね?わたしたちの幸せなの」

まどか(女神)「そして、それはを私たちはもう持ってたんだよ」

クリームヒルト「……」

ほむら「……まどか」

まどか(少女)「わたしは特別な才能がほんとは欲しかったのかもしれない…」

まどか(女神)「私は概念じゃなくなって、みんなと会いたくてしかたなかったのかもしれない…」


832 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 22:53:03.13 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(少女)「でも、『わたし』がもっていないものを『私』が持ってて」

まどか(女神)「『私』がもっていないものを『わたし』が持ってるって気づくことができて」

まどか(少女)「わたし、今はすっごくいい気分だよ」

まどか(少女)「わたしはありのままのわたしで…」

まどか(女神)「私は魔法少女の…今の私で…」

まどか「まどかで本当に良かったって言えるよ!」


834 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 22:56:42.48 ID:Z3I4MqGgQ
クリームヒルト「……」

まどか「だからもうやめよう?」

まどか「あなたが…私が作りたかった幸せはもう持ってるんだよ」

まどか「ここが…この世界が、ありのままの普通の世界が一番の」

まどか「私達にとっての幸せをつくってくれる場所なの」

まどか「だからもういいんだよ」

まどか「私は幸せになれたんだよ」

クリームヒルト「…」


836 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 23:01:16.65 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「………まどか」

クリームヒルト「……」シュゥゥゥッ

まどか(少女)「あっ?」

まどか(女神)「クリームヒルトが消えてく…」

ほむら「こんなことが…」

クリームヒルト「……」シュゥゥゥッ

まどか(魔法少女)「」

ほむら「まどか……」

まどか(魔法少女)「」

ほむら「まどかぁっ…!」

まどか(少女)「………ダメ…かな?」

まどか(女神)「………」


842 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 23:06:30.65 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「まどかっ!まどかぁっ!お願い!目を開けてっ!」

まどか(魔法少女)「」

ほむら「まどか…」

まどか(女神)「……ソウルジェムがグリーフシードになっちゃったから…もう…」

ほむら「そのくらいわかってる!でもっ!」

まどか(少女)「……何とかならないの?」

まどか(女神)「……一度、魔法少女になっちゃった以上は…」


844 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 23:11:29.97 ID:Z3I4MqGgQ
マミ「はぁ…はぁ…」

杏子「よぉ…話し合いはすんだかい…?」

まどか(女神)「杏子ちゃん?それにマミさんも…」

マミ「今の…魔女よね?あなた達が倒したの…?」

まどか(女神)「…ううん、倒した…と言うよりは消えてくれた…のかな」

杏子「おい…魔女が自分から消えるなんてあるのかよ?」

まどか(女神)「…あの魔女は…楽園をつくる魔女なの」



846 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 23:15:22.18 ID:Z3I4MqGgQ
マミ「楽園?」

まどか(女神)「…あの魔女は自分の楽園にみんなを連れていって」

まどか(女神)「救済しようとしていたの…だから、ここが彼女が望んだ楽園だって…教えて…」

まどか(女神)「消えてくれたから…ここが楽園だってわかってくれたの…」

杏子「ここが楽園ねぇ?あたしはそうは思わないけどね」

杏子「だって、街がめちゃくちゃじゃんか」


847 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 23:18:23.86 ID:Z3I4MqGgQ
杏子「あんたらがお話してる間にさ、あたしとマミさんで必死に食い止めようとしたのに」

マミ「…被害は防げなかったわ」

まどか(女神)「ご、ごめんなさい…」

杏子「それに、ここが楽園ってどういうわけさ?」

まどか(女神)「私は…私が一番欲しいものに気づかないままだったから」

まどか(女神)「偽物の楽園…欲しかったものを作ろうとしてたの」

まどか(女神)「本当は持っていたのに…」


849 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 23:22:58.84 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「まどかぁっ…」

まどか(魔法少女)「」

まどか(少女)「ほむらちゃん…」

杏子「……ま、話の流れはだいたい聞いてたからわからなくもないけどさ」

マミ「結局…その子の命は助からないのね?」

まどか(女神)「………はい」

杏子「それに…グリーフシードが魔女を生む、ねぇ」

マミ「……正直、知りたくない事実だったわ」


851 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 23:26:57.73 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(女神)「やっぱり…ショックですか?」

マミ「否定はできないわ…でも、どの道私がすべきことに変わりはないもの」

まどか(女神)「?」

マミ「私は、何があっても絶対に佐倉さんと一緒にいるって決めたの」

杏子「マミさん…」

マミ「だからソウルジェムがグリーフシードを…魔女を生むからといって」

マミ「魔女なんかに絶対になるもんですか」


853 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 23:30:12.82 ID:Z3I4MqGgQ
マミ「私は佐倉さんの側から最後まで離れない…そう決めたの」

マミ「これが私の覚悟よ、そうよね?佐倉さん」

杏子「ああ!あたしも最後までずっとマミさんの側にいてやるよ!」

マミ「ふふっ、ありがとう」

杏子「へへっ!」

まどか(女神)「……」

マミ「だからね、私は例え私が魔女になっても」

マミ「佐倉さんが魔女になったとしても最後まで絶対に諦めないわ」


855 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 23:33:41.34 ID:Z3I4MqGgQ
杏子「あたしもさ、あたしは生きる!生きてマミさんと添い遂げるんだ」

杏子「魔女化だろうがソウルジェムが砕け散ろうが最後まで諦めねぇよ」

杏子「な、マミさん!」

マミ「ええ!」

マミ「だからね?鹿目さん…あの子の命を諦めるにはまだ早いわ」

まどか(女神)「えっ?でも…」

杏子「いいかい?魔法少女はさ?」

マミ「夢と希望を叶えるのだから」

杏子「ほんとの奇跡だっておこせるかもしれないってことさ」


857 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 23:37:53.28 ID:Z3I4MqGgQ
マミ「そう言うこと。だから諦めちゃダメよ?」

杏子「だって好きなんだろ?そいつが…自分がさ」

まどか(女神)「…うん」

マミ「ふふっ、その子が元気になったら遊びに来てね」

杏子「特別にあたしとマミさんのパーティーに招待してやるよ」

杏子「ほんとに特別なんだからさ、絶対にそいつも連れてこいよ!」

まどか(女神)「うんっ!」

マミ「ふふっ、それじゃあね」

杏子「行こうぜ、マミさん!」


860 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 23:40:57.69 ID:Z3I4MqGgQ
ほむら「まどか…まどかっ…」

まどか(魔法少女)「」

まどか(少女)「……ほむらちゃん、信じようよ」

まどか(少女)「絶対に目を開けてくれるってさ!」

ほむら「もちろんよ…諦めるにはわけにはいかないわ…」

ほむら「長い長い迷路の中でようやく見つけた光なの…」

ほむら「見失うわけには絶対にいかないわ」



863 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 23:46:31.75 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(女神)「ほむらちゃん…わたし…」

まどか(少女)「わたし、絶対に諦めないよ!」

ほむら「私だって絶対に諦めないわ!」

まどか(女神)「……うん、私も」

まどか(女神)「絶対に…私も絶対に諦めない!そんなルール壊しちゃうんだから!」

まどか(女神)「みんなで奇跡をおこそうよ!」

まどか(少女)「うんっ!」

まどか(女神)「ええっ!」

「あるんだよ」

ほむら「!」

「奇跡も魔法もあるんだよ」


865 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 23:49:42.84 ID:Z3I4MqGgQ
まどか(女神)「さ…」

まどか(少女)「さやかちゃんっ?」

さやか「やっほー、大丈夫だった?」

まどか(女神)「さやかちゃん?どうしてここに?」

さやか「いやー、ちょっとね」

さやか「ってかあなたがまどかの親戚のお姉ちゃんなんだ?」

さやか「ほんと瓜二つなんだね!」

まどか(女神)「え、えと…う…うん」

さやか「そして…この子も」まどかの親戚…かぁ

まどか(魔法少女)「」

さやか「……」


867 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 23:53:15.32 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「…ほんとにそっくりだよ…まどかにしか見えない…」

さやか「……死んじゃったの?」

まどか(少女)「……まだ死んでないよ!」

さやか「そっか、よかった」

ほむら「よかったって…あなた…」

さやか「だってそうじゃん?まだ死んでないんだったらさ」

さやか「普通に起きて普通に遊んだりできるかもしれないってことでしょ?」

ほむら「それは…ええ、そうよ」

ほむら「まどかは必ず目を開けてくれるわ」


872 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/14(金) 23:59:41.93 ID:Z3I4MqGgQ
さやか「うん、あたしも手伝うよ!」

ほむら「手伝う?」

さやか「起こそうよ、みんなで奇跡を!」

さやか「起きないから奇跡って呼ばれるってよく言われてるけどさ」

さやか「どんなことだって、最初に成功させて人はいるんでしょ?」

さやか「だったらさ!あたし達でこの子を生き返らせる奇跡を起こせばいいんだよ!」

まどか(少女)「さやかちゃん…うん!そうだね!」

まどか(女神)「うんっ!」

ほむら「……ええ!」



874 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:03:46.17 ID:8jA+h7uNQ
ほむら「…でも、どうしてここがわかったの?」

まどか(少女)「さやかちゃんは上条くんと一緒にいたはずじゃ…」

さやか「うん、一緒にいたよ?でも、この子に呼ばれたんだよね」

まどか(女神)「この子?」

さやか「もう言ってもいいよねー?」

ごまどか「うぇひー!」

まどか(少女)「!」

ほむら「ごまどか?」

ごまどか「ほむらちゃ!」

まどか(女神)「えっ?ごまどかちゃんがさやかちゃんを?」


876 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:07:43.22 ID:8jA+h7uNQ
さやか「うん、恭介といたらこの子が来てさ」

さやか「まどかを助けにいこう!って言うもんだからねぇ」

まどか(女神)「えっ?えっ?ごまどかちゃんが言ったの?」

さやか「うん」

ごまどか「てぃひー」

まどか(女神)「…ほんとかな?」

ほむら「あなたも上条くんもごまどかを見て驚かなかったの?」

さやか「そりゃまどかみたいなあざらしが突然来たんだから驚いたよ」

さやか「でも、すぐにわかったよ。まどかに何かがあったってさ」


878 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:11:35.98 ID:8jA+h7uNQ
さやか「それに恭介もすぐ向かうように行ってくれたし」

まどか(少女)「上条くんが?」

さやか「うん、魔法少女のマスコットに悪い子はいないってねー!」

ごまどか「うぇひー」

ほむら「……よく魔法少女だとわかったわね」

さやか「…それに、まどかが心配だったからね」

まどか(少女)「さやかちゃん…」

ほむら「怖くなかったの?騙されてるとか、いろいろ」

さやか「そりゃ怖かったよ?だってあんだけでかいのがいたしさ」


881 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:15:50.59 ID:8jA+h7uNQ
さやか「でも、まどかに会えなくなるってことの方がもっと怖かったから」

まどか(女神)「さやかちゃん…」

さやか「あたしは恭介が好きだよ。でもまどかも大好きだからね」

さやか「だってさやかちゃんは、まどかの親友だもん!」

まどか(少女)「うんっ、ありがとう。えへへ」

さやか「あたしはバカだからなのかな?物分かりが悪いんだよねぇ」

さやか「三人は親戚って言われても、まどか本人にしか思えなくてね」


883 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:19:50.10 ID:8jA+h7uNQ
さやか「親友のまどかが死ぬだなんて、絶対に認めたくないんだよね」

まどか(魔法少女)「」

さやか「でしょ?まどか?」

まどか(少女)「…えと……」

ほむら「…そうよ、まどか…まどかなの」

ほむら「みんなまどかなのよ…」

さやか「やっぱり…ね」

まどか(魔法少女)「」

さやか「絶対に生き返らせてあげるからね、まどか!」


886 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:24:41.86 ID:8jA+h7uNQ
さやか「そしたら一緒に遊びに行こっ?またあのコスプレ来てさ」

さやか「可愛かったよ?あのコスプレ!だからまた見せてね!」

まどか(女神)「さやかちゃん…」

ごまどか「……やっぱりさやかちゃんは良いお友達だよね」

まどか(女神)「うん、さやかちゃんは私の親友だよ」

まどか(女神)「…って」

ごまどか「他にもマミさんや杏子ちゃんだってそうだし」

ごまどか「仁美ちゃんたちクラスのみんなも、パパもママもタツヤも」


888 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:28:32.98 ID:8jA+h7uNQ
ごまどか「そしてほむらちゃん」

ごまどか「みんなみんな、大好きで大切な人だもんね」

まどか(女神)「ご、ごまどかちゃん…あなた、話せたの…?」

ごまどか「うん、ほんとは最初から話せたんだ」

まどか(女神)「えっ?ならどうして…」

ごまどか「私も鹿目まどかだもん、日本語くらい話せるよぉ」

まどか(女神)「えぇっ?」

ごまどか「それに、私も神様だからね」

まどか(女神)「!?」


891 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:33:18.27 ID:8jA+h7uNQ
ごまどか「…あなたは概念になったあと…円環の理でずっと一人で頑張ってきたよね?」

まどか(女神)「う、うん…」

ごまどか「そんな中、だんだん寂しくなってきて…概念になったことを後悔するようになった」

まどか(女神)「………」

ごまどか「それからのあなたはよく泣くようになって…また人間に戻りたいと思うようになった」

まどか(女神)「……うん」

ごまどか「その時に私は生まれたの。あなたを救済するためにね」


895 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:38:00.02 ID:8jA+h7uNQ
ごまどか「私はあなたを助けたくて生まれたの」

ごまどか「なんであざらしなのかな?って思うよね?」

まどか(女神)「え、えと…」

ごまどか「それはただあざらしが可愛いなぁって思ったからだけだから気にしなくていいよ?」

ごまどか「ただペットならなんでも良かったの」

まどか(女神)「そ、そっか…」

ごまどか「そして、ペットとしてあなたに近づいて、あなたが後悔してることが分かったんだ」


898 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:43:39.16 ID:8jA+h7uNQ
ごまどか「そこで私は思ったの、あなたを人間としてもう一度生きてもらうって」

ごまどか「そして、その中で本当に欲しかったものに気付いて欲しかったんだ」

まどか(女神)「だ、だから…私は人間に…?」

ごまどか「うん、概念としての力は無くなった魔法少女としてね」

ごまどか「そして、あなたが再構築した世界とは別の世界に来てもらったんだよ」

まどか(女神)「それが…ここなんだね」


903 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:49:04.23 ID:8jA+h7uNQ
ごまどか「うん、そしてこの世界の鹿目まどかとあなた」

ごまどか「そしてわたしの三人のまどかで生活をするつもりだったんだよ」

まどか(女神)「…あれ?」

ごまどか「でも、ここで私の想定外の事態が起こったの」

まどか(女神)「もしかしてそれって…」

ごまどか「うん、一番最初の鹿目まどか…そこで眠っている彼女までこの世界に来てしまったことなの」

まどか(魔法少女)「」

まどか(女神)「………」


905 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:53:59.62 ID:8jA+h7uNQ
ごまどか「当初の予定ではあなたが自分の欲しいものをもう持ってたってことが確認できれば」

ごまどか「あとはまた円環の理に戻ってもらうつもりでいたんだけど…」

ごまどか「この鹿目まどかがイレギュラーになっちゃって、計画にズレがでちゃったんだ」

ごまどか「まさかクリームヒルトまで使うなんて聞いてなかったもん」

ごまどか「私を生んだ神様はいじわるなのかな?」

ごまどか「それとも、神様のいたずら?」


907 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 00:57:56.72 ID:8jA+h7uNQ
ごまどか「私にはどっちが正解かなんてわかんないけど」

ごまどか「ほむらちゃんは神様のいたずら。って言ってたよ」

まどか(女神)「い、いたずらでクリームヒルトなんて…」

まどか(女神)「それに、このもう一人の私はそのせいで…」

ごまどか「うん、酷いよね?」

まどか(女神)「酷いよ…あんまりだよ…」

ごまどか「でも、今はわかるよ。これはあなたたちに与えられた試練なんだって」

まどか(女神)「試練…?」

ごまどか「そして,あなた達はその試練に合格したの」


910 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:02:58.61 ID:8jA+h7uNQ
まどか(女神)「試練…合格…?わけわかんないよ…?」

ごまどか「クリームヒルトは…私たち鹿目まどかの影みたいなものなの」

ごまどか「そのクリームヒルトを倒すんじゃなくて、自ら消えさせること」

ごまどか「そうすることで、あなたは本当の意味で自分自身を乗り越えることになるの」

ごまどか「そしてそれを見事にクリアしたんだよ!」

まどか(女神)「……でも、死んじゃった私は…もう…」

ごまどか「あるんだよ」


912 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:06:10.89 ID:8jA+h7uNQ
まどか(女神)「えっ?」

ごまどか「奇跡も魔法もあるんだよ」

まどか(女神)「え?え?」

ごまどか「さっき言ったでしょ?」

まどか(女神)「…もしかして……」

ごまどか「うん、どんな願いも一度だけ叶えてあげる!」

まどか(女神)「…ほんとう?」

ごまどか「うん、なんだって大丈夫だよ」

ごまどか「もう一人の私を生き返らせてもいいし」

ごまどか「概念をやめて元の生活に戻るのもいいし」

ごまどか「ほむらちゃんと結婚だってできるんだよ」


914 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:10:41.38 ID:8jA+h7uNQ
まどか(女神)「……」

ごまどか「だから何か一つ願い事を言ってよ」

ごまどか「どんな願いでも大丈夫だから」

まどか(女神)「……私は…」

まどか(女神)(人間に戻れるなら戻りたい…さやかちゃん達と遊びたい…でも、概念としてみんなを見守りたいのも本当の気持ち)

まどか(女神)(それにもう一人の私には行き交えってほしいし、幸せになってほしい)

まどか(女神)(そして、ほむらちゃんと……)

まどか(女神)(………)

まどか(女神)「決めたよ」

ごまどか「うん」

まどか(女神)「私の願いは――――」

―――


922 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:15:49.35 ID:8jA+h7uNQ
―――

ほむら「すぅ…すぅ…」

まどか「おっきろー!」

ほむら「んん…あと5分…」

まどか「ダメだよ、早く起きなきゃ遅刻しちゃうよ?」

まどか「今日はみんなと遊ぶ約束してるんだから」

ほむら「約束…?あっ!そうだったわね!」

まどか「うん、だから早く支度してね?」

ほむら「わかったわ!」

まどか「てぃひひ、私も着替えてこよっと」


924 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:20:00.60 ID:8jA+h7uNQ
ほむら「おまたせ、まどか」

まどか「おそいよぉー!」

ほむら「ごめんなさい…あら?その服はたしか…」

まどか「うん!ほむらちゃんから貰ったものだよ!」

ほむら「ふふっ、やっぱり紫も似合うわね」

まどか「うん、髪の色も今はほむらちゃんとおそろいだもん!」

ほむら「似合ってるわよ、まどか」

まどか「えへへ、ありがとう。ほむらちゃん」

ほむら「それじゃあ行きましょうか?」

まどか「うんっ!」


929 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:25:09.13 ID:8jA+h7uNQ
ほむら「今日は何をして遊ぶの?」

まどか「さやかちゃんがインターネットで面白いものを見つけたんだって」

ほむら「また上条くんの影響かしら?」

まどか「絶対そうだよねぇ」

ほむら「ふふっ」

マミ「暁美さーん!」

まどか「あれ?マミさんだ」

ほむら「何かしら?」

マミ「暁美さん、今度私たち籍を入れることになったの!」

まどか「わぁ!ついにマミさんもなんですね!」

マミ「ええ、だからあなた達に相談しておきたくって」


931 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:29:09.53 ID:8jA+h7uNQ
マミ「巴杏子と佐倉マミ、どちらがいいかしら?」

マミ「暁美さんはどう思う?」

まどか「私は…んーと…」

マミ「あっ、まずは暁美さんに聞きたいのだけど…」

ほむら「ちゃんと暁美さんが答えてるじゃない」

マミ「あっ!そっか!そうよね」

まどか「てぃひひ!」

マミ「なら…あら?杏子さんから電話だ」

杏子『マミ!早く帰ってきてくれ!なんかモモがさー!』

マミ「えっ?わかったわ、すぐ帰るから」


933 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:33:07.67 ID:8jA+h7uNQ
マミ「と言うわけで…ごめんなさい、今日は失礼するわね」

マミ「また一緒に遊びましょう?この前のパーティーは楽しかったわ」

ほむら「ええ、ではまた」

まどか「さよならーっ!」

ほむら「さて、私たちも…あら?私も電話だわ。でてもいい?」

まどか「いいよ、さやかちゃんからかな?」

ほむら「ありがとう…もしもし」

さやか『ほむらー、早く来てよ!もう待ちくたびれちゃったよぉー!』

ほむら「ごめんなさい、すぐに向かうわ」

さやか『うん、それまでまどかとアニメ見とくね』


935 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:36:45.52 ID:8jA+h7uNQ
ほむら「わかったわ。でもコスプレはまどかが恥ずかしがるだろうから止めておきなさい?」

さやか『いやいやいや、まどかにぴったりのコスプレはもう…ってまどか!逃げんなー!』

さやか『あーもー、まどか逃げちゃったじゃん』

ほむら「あなたが悪いのよ?」

さやか『はいはい、んじゃまってるから二人で来てね』

ほむら「ええ、じゃあね」

まどか「さやかちゃん、どうしたの?」

ほむら「まどかに逃げられたらしいわ」

まどか「あはは…大変だなぁ」


937 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:40:41.34 ID:8jA+h7uNQ
その頃

まどか「うぅぅ…コスプレは恥ずかしいよぉ」

マミ「あら、鹿目さん。こんなところでどうしたの?」

まどか「さやかちゃんが無理矢理コスプレさせようとするから…」

マミ「ああ、あのピンク色の女の子が主役のアニメのでしょ?」

マミ「髪の色も髪型も鹿目さんは似てるものね…あ、でも声はライバルの方が…」

まどか「うぅ、やめてくださいよぉ」

マミ「ふふっ、それじゃ私は杏子さんが待ってるから帰るわね」

まどか「あ、さよなら」


942 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:45:11.97 ID:8jA+h7uNQ
さやか「つーかまーえたっ?」

まどか「きゃっ?さやかちゃん?」

さやか「観念しろーまどかはコスプレイヤーになるのだぁー」

まどか「やだぁっ!助けてー!」

ほむら「こら、まどかが嫌がってるじゃないの」

まどか「ほむらちゃーん助けてぇ!」

まどか「てぃひひ、鹿目さん。頑張ってね」

まどか「笑ってないで暁美さんも助けてよぉ!」

さやか「あはははっ!」

ほむら「ふふっ」



945 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:52:46.60 ID:8jA+h7uNQ
―――

まどか(鹿目)「疲れたよぉ…」

まどか(暁美)「髪色変えてよかったぁ」

まどか(鹿目)「うぅ…暁美さんはずるいよぉ…」

まどか「てぃひひ!」

ほむら「さやか、それでインターネットで何をするの?」

さやか「あっ、そうそう。この前恭介のパソコンさわってたらさ」

さやか「なんか恭介のメモ帳に台本みたいなのがあったのよ」

ほむら「台本?」

さやか「うん、なんかタイトルが…中沢「伝説の木下」…みたいな?」

ほむら「なにそれ?」


946 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:56:58.60 ID:8jA+h7uNQ
さやか「あたしもちゃんと見てないからわかんないんだよねぇ」

さやか「見ようとしたら恭介が珍しく怒ったんだもん」

まどか(暁美)「じゃあ今日はその台本みたいなのをさやかちゃんが?」

さやか「するどいぞまどか!さすがほむらの嫁だぁ」

まどか(暁美)「えへへ」

まどか(鹿目)「それ関係あるのかな?」

ほむら「さやか、中身はもう考えてあるの?」

さやか「もっちろんよ!」

ほむら「なら、早速書き込みましょう


948 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:01:18.09 ID:8jA+h7uNQ
まどか(鹿目)「ね、何を書くの?」

さやか「まどかが主役のお話!」

まどか(暁美)「まどかってどっちの?」

さやか「今いない方」

ほむら「あら、今日は彼女もくるの?」

さやか「うん、それにまどかがいないと始まらないしさ」

さやか「たぶんそろそろくるよ」

ごまどか「うぇひー!」

さやか「ほら」

まどか(女神)「みんな、おまたせー」

ほむら「おかえり、まどか」

まどか(女神)「えへへ、ただいまどか!」

まどか(暁美)「今日も世界を移動してきたの?」


950 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:04:22.31 ID:8jA+h7uNQ
まどか(女神)「うん、私は私のお仕事があるもん」

まどか(鹿目)「とりあえず、今日はお疲れ様」

まどか(女神)「ありがとう!」

さやか「早速だけどまどか、掲示板立てるの手伝ってよ」

さやか「あたしなんか立てられなくてさ」

まどか(女神)「たぶんレベルが足りないんだよ、私が代わりに立ててあげるね?」

まどか(鹿目)「なんの話かわかった?」

まどか(暁美)「ううん、ぜんぜん」

ほむら「まどかもパソコンくらいしたいのよ」


952 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:08:16.62 ID:8jA+h7uNQ
さやか「さっそくだけど、台本読んでみて?」

ほむら「あら?台詞が全部まどかじゃない」

まどか(暁美)「これを私たちで読めばいいの?」

さやか「そうそう!」

まどか(鹿目)「うぅ…ちょっと恥ずかしいよぉ」

まどか(女神)「ふむふむ…うん、いいよ!」

さやか「それじゃ行きますか!」

ほむら「……と言うか掲示板に書き込む内容を口に出す意味はあるの?」

さやか「その方がインスピレーションがわくのだよ、ホムソンくん」

ほむら「ほむらよ」


954 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:11:53.06 ID:8jA+h7uNQ
さやか「それじゃ!スタート!」

まどか(暁美)「まっどかー!」

まどか(鹿目)「ぁ…ぇと!は、はーいっ!」

まどか(鹿目)「ま、まどまど、はっじまーるよー?」

さやか「ちょっちまっち!もっとどうどうと!」

まどか(鹿目)「うぅ…」

まどか(女神)「なら今のうちに私は立てておくね?」

さやか「あ、コピーしてるの張り付ければいいから打たなくてもいいよ」

まどか(女神)「はーい」

ほむら「まどかもパソコンに慣れたわね」

まどか(女神)「えへへ、暇なときにちょっとね」


955 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:15:29.57 ID:8jA+h7uNQ
ごまどか「てぃひてぃひうぇひひ!」

さやか「え?話のなかみ?」

さやか「そりゃ書いてからのお楽しみってやつだよ」

ごまどか「ごまろかー」

さやか「ん?ごまどかにももちろん出番あるよ!」

ごまどか「てぃひてぃひ!」

さやか「うんうん、まっ後はお楽しみにね」

ほむら「まどか、準備はできた?」

まどか(鹿目)「た、たぶん…」

まどか(暁美)「大丈夫だよ、ほむらちゃん」

まどか(女神)「こっちも立ったよー」

さやか「よし!いくぞ!」


957 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:18:58.03 ID:8jA+h7uNQ
まどか(暁美)「まっどかー!」

まどか(鹿目)「はーいっ!!」

まどか(鹿目)(暁美)「まどまど!!はっじまーるよー!!!」

まどか(女神)「えっ?まどまど?えへへ、それはね?」

まどか(女神)「私たちの楽しい日常のお話だよっ!」

さやか「おっけー!インスピレーションきたよこれ!」

ほむら「そもそも書きためはしてないの?」

さやか「するわけないじゃん、めんどくさい」

さやか「それじゃ、書きますかー!」


959 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:22:50.11 ID:8jA+h7uNQ
さやか「って…あれ?」

ほむら「さやか?」

さやか「ちょっと?なにまるごとコピーしてんのよ?」

まどか(女神)「えっ?だってさやかちゃんが…」

さやか「本文とSS分類はコピーいらないよぉ!」

まどか(女神)「あ、ほんとだ…」

さやか「なんかいきなり書きづらいじゃん!」

まどか(女神)「ごめんね?さやかちゃん」

まどか(暁美)「間違っちゃったの?」

まどか(女神)「う、うん…」

まどか(鹿目)「やめなよ、さやかちゃん…間違えたならまた新しいのを…」


961 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:26:19.89 ID:8jA+h7uNQ
さやか「いーや、こんなんでもせっかく立ててもらったんだから」

さやか「さやかちゃんは最後まで書いちゃいますからねー!」

まどか(女神)「ありがとう、さやかちゃん」

まどか(鹿目)「でも大変そう…」

まどか(暁美)「……!」ジィー

まどか(暁美)「ちょっと待って!」

ほむら「どうしたのまどか…?」

まどか(暁美)「間違い…見つけたの!それは…」

ほむら「あっ…たしかに」

まどか(暁美)「おしえてあげようよ」


963 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:32:44.72 ID:8jA+h7uNQ
ほむら「いえ、待って」

まどか(暁美)「ほむらちゃん?」

さやか「よーっし、さやかちゃん頑張りますからね!」

まどか(女神)「さやかちゃん、私も応援するよ!」

まどか(鹿目)「出だしは何か意味あったの?」

さやか「いいのいいの!なんとかなるからさ!」

まどか(暁美)「あぁ…ぐだっちゃうよ?」

ほむら「…ふふっ、案外こっちの方がさやか達らしくていいと思わない?」

まどか(暁美)「んー…たしかにそうかもね」

ほむら「でしょう?」


967 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:37:31.49 ID:8jA+h7uNQ
ほむら(この…長いようで短くて…短いようで長かった)

ほむら(私たちの話…)

ほむら(最初の間違いを含めても、意外とこの方が私たちに似合っているのかもしれないわね?)

ほむら(可愛い女神のうっかりミス)

ほむら(うん、そんな感じね)

ほむら(さて、いつ間違いに気付くか楽しみだわ)

ほむら(…でも間違いを間違いじゃないようにできたら)

ほむら(それはちょっぴりいいかもなって)

ほむら(そう思うようなタイトルね)

ほむら「ふふっ」

スレタイ:まどか「少女と魔法少女と女神とあざらし」

おわり