一時間後

真ほむホーム

ほむ母「はーい、たくさん食べてね、まどかちゃん」

まどか「あ、ありがとうございます!」

ほむら「……」

ほむ母「ほら、ほむらちゃんも」

ほむら「…ええ」

ほむ母「いただきます」

まどか「い、いただきます」

ほむら「……いただきます」

まどか「もぐ…あっ、おいしい!」

ほむ母「そう?よかったぁ、お口にあったみたいね」

まどか「はい、このオムライス、とろとろで凄くおいしいです」

ほむ母「ありがとう、ほむらちゃんの大好物でね、家ではホムライスって読んでるの」

まどか「ホムライス?」

ほむら「もうっ!余計なこと喋らないでよ!」

ほむ母「でも本当のことじゃない」

まどか「あはは、でも面白いし、美味しいよ、ホムライス」

ほむ母「ほら、まどかちゃんも喜んでくれてるし」

ほむら「もぅ…!」

まどか「わたしのパパの手料理もすっごく美味しいけど、負けないくらいすっごく美味しいよ」

ほむ母「あら?まどかちゃんのお家はパパがお料理しているの?」

まどか「はい、ママは仕事で忙しいから、パパがいつも家事をしてるんです」

ほむ母「そうなのね、うちはパパが仕事仕事で中々帰ってこられないの」

まどか「じゃあ今もお仕事なんですか?」

ほむ母「うん、だから普段はほむらちゃんと二人で食べてるの」

ほむ母「でも、ほむらちゃんが群馬にいる時は一人だったから寂しかったなぁ」

まどか「そうなんですね…」

ほむら「…ちょっと外の空気吸ってくる」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむ母「………」

まどか「あの…大丈夫…なんですか?」

ほむ母「…ほむらちゃんは昔から、ああ言うところがあるのよね」

まどか「昔…ほむらちゃんの昔って、どんな感じだったんですか?」

ほむ母「パッとみじゃ、今と昔は大違い…なんだけど、根っこは昔から変わらないのかな」

まどか「?」

ほむ母「ほむらちゃんはね、昔から体が弱くて、入退院を繰り返していたの―」



ほむら「はぁ……」

杏子「よぉ」

ほむら「杏子!?」

杏子「ここじゃ話しにくいだろ?あっち行こうぜ」

ほむら「…!」

杏子「グリーフシードのお礼だとでも思って付き合ってよ」

ほむら「…ええ、わかったわ」