1時間後

マミ「これだけあれば十分かしら…?」

ゆかり「大丈夫だと思うよ」

マミ「そう?なら帰りましょうか」

ゆかり「うん」

マミ「!」

ゆかり「!」

マミ「…ゆ、ゆかりちゃん」

ゆかり「うん、この前の魔女…なのかも」

マミ「……」ゴクリ

ゆかり「大丈夫?なんなら、わたし一人でも…」

マミ「そっ、そんな!それはダメよ!わ、私も魔法少女なんだから、が…頑張るわ!」

ゆかり「マミちゃん…うん、わかった。なら早く行こう?」

マミ「う、うん!」



その頃

CDショップ

さやか「んーと、これとこれと…こんなもんかな?」

仁美「さやかさんは音楽も詳しいのですね」

さやか「え?うーん、別に特別詳しいわけじゃないんだけどね」

さやか「いつの間にかこうなっていたと言うか何と言うか」

仁美「……」

さやか「ん?」

仁美「…やっぱり上条くんに?」

さやか「えっ!?き、恭介は別に…」

仁美「…」

さやか「……いや、仁美に嘘は隠せないよね」

さやか「うん、仁美の言うとおり恭介の影響だよ」

さやか「これだって、恭介に聞かせるために買うんだし…」

仁美「ふふ、さやかさんは上条くんをお慕いしていますものね」

さやか「へぇっ!?べ、べべ別にそんなんじゃねーし!!」

仁美「そうですか?なら私が上条くんの側にいても良いのでしょうか?」

さやか「えっ?え?え?な、なんで仁美が?」

仁美「嫌でしょう?」

さやか「う、あ、えっと嫌と言うか…えー…」

さやか「あ、あたしは別に…」

仁美「さやかさん」

さやか「な、なに?」

仁美「さやかさんはもう少し、ご自身に自信を持つべきだと思います」

さやか「何言って…」

仁美「さやかさんは昔からずっと上条くんの側にいましたし」

仁美「上条くんもいつも楽しそうにしています」

さやか「え…」

仁美「少し前、母の付き添いで病院に行ったとき、上条くんと会いましたの」

さやか「!」

仁美「一人でいらしたので話しかけてみたのですが…」

仁美「私が同じクラスだってわからなかったみたいで…」

さやか「はぁ!?仁美のこと知らなかったのあいつ!?」

仁美「女の子の顔を覚えるのが苦手だと…」

仁美「さやかさんのことをとても楽しそうに話していましたわ」

さやか「えっ?ほ、ほんと?」

仁美「はい」

さやか「そっか…そっか。あ、でもさ、あたしと恭介は幼馴染みだからね!」

仁美「ええ」

さやか「で、あたしと仁美は親友、しかも何年も前から!」

仁美「ありがとうございます」

さやか「でね、幼馴染みの親友がわからないってあり得る?」

仁美「いえ、私の存在自体は覚えてくださったのですけど、今同じクラスかどうかはわからなかったらしいんです」

さやか「えぇ…マジで?仁美って確実にクラス一…いや、学年一モテる美少女なのに」

仁美「ふふ、それはどうかわかりませんが」

さやか「いやいやいや、仁美はこのさやかちゃんを持ってしても苦戦必至の美少女だって」

仁美「ありがとうございます」

仁美「ちなみに、まどかさんのことは流石にわかっていたみたいですわ」

さやか「え?そうなの?あたしら大体3人一緒じゃん」

さやか「あ、でも仁美は習い事ばっかだから…かも?」

仁美「それはそうですわね…こうしてさやかさんと二人だけなのはかなり久々ですし…」

さやか「やっぱやめたりできないの?」

仁美「一応、頼んではいるのですが…」

さやか「そっかぁ…」

仁美「でもなるべく時間を作って、もっとさやかさんやまどかさんと遊びたいですわ」

仁美「それに、ほむらさんやゆかりさんも加わったら、きっと今よりも楽しいと思いますの」

さやか「…うん、そうだね!」