マミ「ドリル……」

杏子「さーて、どうすっかな……」

杏子「って言うか、その黒マミは何で江戸からこっちに来たのさ」

まみ「黒まみ…もしかして私?」

杏子「ああ。どうやったらこっちに来れたのさ」

まみ「それが…私にもよくわからないの」

杏子「へぇ…」

まみ「魔女を追いかけていたら…いつの間にかこっちに来ちゃってて……」

まみ「五人でかすていらを食べる約束だったのにな……」

杏子「……なるほどね」

まみ「何とかして江戸に帰らなきゃ行けないわ」

杏子「そうだよな。わかった、あたしも手を貸すぜ」

まみ「本当に?」

杏子「ああ。あたしも魔法少女だしさ。ま、その…あたしの前世も世話になってるみたいだし」

まみ「杏子…ありがとう」

杏子「お、おう…なんかマミに名前で呼ばれるのは新鮮だな」

マミ「私もそう呼ぼうかしら?」

杏子「頼むからマミは何時ものままにしといてくれ!なんとか区別できてんだから!」

マミ「…はーい」

まみ「ふふっ」

杏子「っと、問題はこっからなんだよな…どう説明するか」

杏子「さやかとほむらも魔法少女だし、まどかも魔法少女のことは知ってるから事実は話せるとして……」

杏子「問題は仁美とほむかだな。あの二人は魔法少女のことは知らないからなぁ……」

マミ「どうする?とりあえず私の親戚と言うことにするのが無難かしら?」

まみ「私はそれで構わないけど……」

杏子「よし!とりあえずはこれで決まりだな!」

杏子「んじゃ、このことをさやかとほむらに伝えてくる!」

マミ「わかったわ」

まみ「よろしくね」


数分後

杏子「―ってこと。わかった?」

ほむら「ええ、話しは掴めたわ」

さやか「マミさんは前世も可愛いんだなぁ」

杏子「にしてもすげぇよな。あたしら前世でも一緒だったってさ」

さやか「あたしの前世かぁー。やっぱり可愛くて凄かったのかな?」

ほむら「どうせただのバカに決まってるわ」

さやか「ちょっとー!あたしはともかく、前世のあたしに失礼じゃないの!?」

ほむら「さやかは生まれ変わってもさやかよ」

さやか「はぁ?なにそれ!気に入らないんだけど!」

ほむら「ふんっ」

さやか「ぬぅー!ほっぺたつねってやる!」ムギュー

ほむら「ひゃやか!やめなひゃい!」ムギュー

さやか「ふぉむらぁー!」

ほむら「ひゃやか!」

杏子「まただよ」



まみ「……こっちのほむらはさやかが嫌いなのかしら?」

まみ「私の知ってるほむらは、さやかとも仲が良いのに…」

マミ「大丈夫。あの二人は何だかんだで仲が良いのよ。鹿目さんが嫉妬するほどね」

まみ「鹿目さん…まどかが?そう…やっぱり、こっちでもまどかとほむらは仲が良いの?」

マミ「もちろん。最も仲が良いと言うより、それ以上の仲と言うか……」

まみ「…なるほどね。生まれ変わってもそこはおんなじ、かぁ」

マミ「ふふ、お互い苦労するわね」

まみ「ふふ、そうね」



仁美「あの…私達はどうしたら良いのでしょうか」

ほむか「どうだろう…何かおいてけぼりになっちゃった」

仁美「…なら、今のうちに私達は私達でできることをしましょう」

ほむか「と言うと?」

仁美「自己紹介。ですわ」

ほむか「あっ」

仁美「私は志筑仁美。ほむらさんやさやかさんのクラスメイトです」

ほむか「わ、わたしは暁美ほむかです。ほむらお姉ちゃんの双子の妹です」

仁美「ふふ、本当にそっくりですのね」

ほむか「そうなのかな…?」

仁美「はい。これからよろしくお願いしますわ」

ほむか「こちらこそ、よろしくお願いします」

仁美「はい、喜んで」

ほむか「えへへ…」

仁美「うふふっ」