ほむホーム

あかり「みんな遅いね」

まどか「そうだね」

あかり「ねえ、まどかちゃん」

まどか「ん?」

あかり「見滝原ってどんなところなの?」

まどか「どんなところ…?」

あかり「うんっ。可愛いお店屋さんとかいっぱいあるのかな?」

まどか「うーん、それなりにはあると思うけど…」

まどか「当たり前だけど、東京には敵わない…かな?」

あかり「そっかぁ。それでも、あかり見滝原に行ってみたいなぁ」

まどか「どうして?」

あかり「だって、ほむらちゃん物凄く楽しそうなんだもん」

まどか「ほむらちゃんが?」

あかり「うん。あかり、ほむらちゃんと話してわかったんだぁ」

あかり「ほむらちゃんは見滝原が大好きなんだなぁ。って」

まどか「……そうかな、まどかにはこっちの方が楽しそうに見えたよ」

あかり「えっ?そうかな?」

まどか「うん。もっと言うと、あかりちゃんと話してる時…かも」

あかり「あかりと?」

まどか「そう、あかりちゃんと。あんなに誰かと嬉しそうに話してるほむらちゃんの姿を見たの初めてだもん」

あかり「……」

まどか「わた…まどかと話す時も、あんなに嬉しそうな表情しないもん」

まどか「さやかちゃんと話すときも楽しそうだけど、それとはまた違うし」

まどか「マミさんや杏子ちゃん、仁美ちゃん達とも違う…」

まどか「だからね、きっとほむらちゃんはあかりちゃんが好きなんだな。って思ったの」

あかり「えへへ。そうかな?」

まどか「うん、そうだよ」

あかり「そっかぁ。えへ、あかり嬉しいよぉ」

まどか「……あかりちゃんはさ、その…ほむらちゃんのこと」

まどか「…好き…なんだよね?」

あかり「うんっ。大好きだよぉ」

まどか「……そ、そっかぁ」

あかり「ほむらちゃんも、あかりのこと好きでいてくれたら嬉しいなぁ」

まどか「………好き、だよ。きっと」

あかり「そうなのかな?わぁい!」

まどか「……まどか、わかるもん。これでも見滝原じゃほむらちゃんと一番ずっと一緒にいたんだから」

あかり「そうなんだね」

まどか「………」ジィー

あかり「?」

まどか「……鏡は…あった」

あかり「鏡?」

まどか「むむむ」ジィー

あかり「鏡とにらめっこしてどうしたの?」

まどか「………」


まどか「……はぁ」ションボリ

あかり「???」

まどか「……あかりちゃんには勝てないよぉ」

あかり「え?あかり何かに勝ったの?」

まどか「うん……」

あかり「わぁい。よくわかんないけど、あかり嬉しいよぉ」

まどか「………」ジィー

あかり「ん?」

まどか「あかりちゃん」

あかり「なぁに?」

まどか「まどか、負けないから!」

あかり「へ?」

まどか「もう諦めないもん!絶対に負けないもん!」

あかり「えっと、まどかちゃん?どうしたの?」

まどか「むむむ!」

あかり「えー…?」

まどか「あかりちゃんってやっぱり可愛いよね」

あかり「えっ?えへへ、そんなことないよぉ」

まどか「頭のおだんごも可愛いよ」

あかり「おだんごはあかりのチャームポイントだよ」

まどか「わ、わたしの…まどかのツインポンポンだって…」

あかり「ツインポンポン?」

まどか「まどかの髪型だよ、ほむらちゃんが名付けてくれたの…って」

あかり「髪型…?」

まどか「あっ、そっか…わたし髪下ろしてるんだった…」

まどか「ごめんね、ちょっとリボン……はっ?」

あかり「?」

まどか「あかりちゃん!」

あかり「なぁに?」

まどか「まどかを弟子にしてください!」

あかり「え?」

まどか「お願いっ!負けたくないの…!」

あかり「よくわかんないけど、いいよぉ!」

まどか「わぁ、ありがとう。あかりちゃん!」

あかり「えへへ」

まどか「でも、負けないからね!」

あかり「そう言えば宣戦布告されてたんだよね?」

まどか「うん、負けないもん!」

あかり「えーと、あかりだって負けないんだからね」

まどか「勝っても負けても恨みっこ無しにしようね」

あかり「うん、いいよ」

まどか「よーし、負けないぞ」

あかり「あかりも負けないよぉ」