アルティメットまどか「ねえ、ほむらちゃんは何処か行きたい所ある?」

ほむら「私はまどかが行きたい所なら何処でも構わないわ」

アルティメットまどか「なら、このままお散歩しながらお話しでいいかな?」

ほむら「ええ」

アルティメットまどか「見滝原は変わってないね」

ほむら「そうね、特に町並みには手を加えていないわ」

アルティメットまどか「町並みと言えば、ほむらちゃんの結界の中の見滝原の再現度すごかったよね」

ほむら「ああ…あれは…正直意識したわけじゃないからよくわからないのだけど」

ほむら「あれで良かったのかしら?」

アルティメットまどか「私は違和感なかったと思うよ、私の家も完璧に近かったし」

ほむら「なら、少しは違う部分もあったのね?」

アルティメットまどか「強いて言うならベランダが豪華になりすぎだったところくらいかな」

アルティメットまどか「いくらパパでもあそこまではできないよ」

ほむら「そうだったのね…」

アルティメットまどか「でも、ほむらちゃんちゃんと私の家を覚えててくれたんだよね」

アルティメットまどか「私の家に遊びに来たこと…あんまりなかったのに」

ほむら「……友達の家に招待されたことなんて、まどかだけよ」

ほむら「後は強いて言うなら巴マミくらいしかいないわ」

ほむら「だから、忘れるだなんてできないわ」

アルティメットまどか「そっか…」

アルティメットまどか「…そのおかげで、またパパやママ、タツヤと一緒に生活できたんだ」

アルティメットまどか「すごく嬉しかったよ」

ほむら「!……そう、あなたはあの時だけ家族と一緒に過ごせたのよね…」

アルティメットまどか「あれがなかったら、もう二度とみんなと生活はできなかったからね」

アルティメットまどか「ほむらちゃんが無意識でもみんなを取り込んでくれたからなのかな」

ほむら「……あなたの家族まで巻き込んでしまったわ」

アルティメットまどか「危険な目には会わなかったし、大丈夫だよ」

ほむら「でも…」

アルティメットまどか「私はみんなとまた会えて嬉しかったよ、だから謝らないで?」

ほむら「……ありがとう」

アルティメットまどか「あ、そうそう!さやかちゃんは大変だったみたいだよ」

ほむら「え?」

アルティメットまどか「さやかちゃんの家って結界の中じゃさやかちゃんと杏子ちゃんの二人暮らしだったみたいなの」

ほむら「そうなの?」

アルティメットまどか「ほむらちゃんはさやかちゃんの家族を知らなかったからね」

アルティメットまどか「だから、さやかちゃんが一人で杏子ちゃんの面倒を見てたんだって」

アルティメットまどか「家事もして、宿題もちゃんとして、だからね」

アルティメットまどか「ある意味私が一番驚いたのはさやかちゃんの成長だったかも!」

ほむら「……以外と言うわね」

アルティメットまどか「さやかちゃんは私の一番の親友だからね」

ほむら「……まどかに信頼されているさやかが羨ましいわ」

アルティメットまどか「でも私が一番好きなのはほむらちゃんだよ?」

ほむら「っ…」

アルティメットまどか「ほむらちゃんさえよければ、今すぐ円環の理に戻ってずっと一緒にいたいもん」

ほむら「…わ、私はそう言うのは…」

アルティメットまどか「わかってるよ、だからこうして他のまどかと戦ってるの」

アルティメットまどか「今の私は、本来の私から『まどからしさ』が無くなって」

アルティメットまどか「『円環の理としての使命』と『ほむらちゃんへの思い』と『今までの記憶全部』が残ってるの」

ほむら「!!」

アルティメットまどか「だから私はほむらちゃんと円環の理に戻るのを諦める気はないよ!」

ほむら「まどか…」

ほむら(そうか…私があの時『まどからしさ』を奪ったから、今のまどかがまどかっぽくなってしまったのね…)

ほむら(まさかまどかがここまで私のことを思ってくれてるだなんて、思いもしなかったけど…)

ほむら(どうすれば良いのかわからないわ…)