マドカ「ほむらちゃん!」

ほむら「今度は赤まどかね」

マドカ「デートだよ!」

ほむら(赤まどか…暁美マドカ、私の双子…と言う設定みたいだけど)

ほむら(もちろん、私の双子であるはずがないわ)

ほむら(見た目は完全に一番見慣れたまどかそのものよ)

ほむら(仮に私がまどかの双子なら、私も可愛くないとおかしいわ)

ほむら(でも実際は私はこの程度、まどかと比較することすら畏れ多いわ)

ほむら(とにかく、赤まどかは私の双子ではない)

ほむら(でも正体もわからない…)

ほむら(白まどかから分離した訳でもなさそうだし…)

ほむら(黄まどかから分離するわけもない)

ほむら(どこからともなく現れた謎のまどか…)

マドカ「ほむらちゃん!」ズイッ

ほむら「わっ?ち、近いわ!」

マドカ「うぇひひ!お腹空いたよね?」

ほむら「ま、まぁもうお昼だものね」

マドカ「お弁当作ってきたよ!一緒に食べよ!」

ほむら「そうね」

マドカ「じゃあ彼処の公園で食べようね」

ほむら「ええ」

モニタリングルーム

アルティメットまどか「私もお弁当作ってくれば良かった…」

まどか「家では何をしていたの?」

アルティメットまどか「さやかちゃん家に泊めてもらったけど」

アルティメットまどか「杏子ちゃんの機嫌がすごく悪くて大変だったよ、さやかちゃんが」

まどか「さやかちゃんっていつの間にか苦労人みたいになってるよね」

アルティメットまどか「今の成長したさやかちゃんなら大丈夫だけど」

アルティメットまどか「昔のさやかちゃんのままだったら、大変なことになってたよ」

まどか「成長したさやかちゃん…」

アルティメットまどか「さやかちゃんも長年円環の理にいたからね」

まどか「じゃあやっぱりさやかちゃんも本当はこの世界にいれなかったの?」

アルティメットまどか「うん、ほむらちゃんがさやかちゃんを生き返らせてくれたんだよ」

まどか「生き返らせて…って」

まどか(やっぱりわからないよ…)

公園

マドカ「じゃーん!」

ほむら「あら、美味しそう…」

マドカ「早起きしてこっそり作ったんだよ!」

ほむら(どれも美味しそうだわ)

ほむら(しかも私の好物ばかりなような…)

ほむら(…でも、私の好物って今までまどかに話したことあったかしら?)

ほむら(記憶にないわ…まどかも料理はしなかったはずだから)

ほむら(聞かれもしなかったはずだし…)

マドカ「まずは…ねぇ、唐揚げどう?」

ほむら「…ええ、いただくわ」

マドカ「はい、あーん」

ほむら「え、ちょっ」

マドカ「大丈夫だよ、双子なんだし!」

ほむら「いやでも」

マドカ「あーん」

ほむら「っ…あ、あーん」

マドカ「てぃひひ!どうかな?」

ほむら「…美味しい」

マドカ「えへへ!よかったぁ」

ほむら(本当に美味しいわ、しかも私好みの味付け…)

ほむら(でもこれは…?まどかのお父様の味付けとも違うわ)

ほむら(いったいどこでこれを?)

ほむら「…マドカ、あなたはどこで料理を覚えたの?」

マドカ「えー?ほむらちゃんは料理をしないから、わたしが覚えて」

マドカ「毎日作ってきたんだよ?」

ほむら「……そう」

ほむら(そう言う設定なのね)

ほむら(それにしても本当に美味しい)

ほむら(ここまで私の好みを押さえてくるなんて)

ほむら(どこで私の好みを…?)