さやか「よーし、そろそろ出掛けよっか」

杏子「そうだな」

マミ「今日は食べられるといいな、あのチーズケーキ」

キュゥべえ「そうだね」

さやか「ってことで、しゅぱーつ!」

杏子「食い終わったらゲーセン行こうぜ」

さやか「のぞむところよ!今日こそはあたしが勝つ!」

杏子「まぁ軽くひねってやるよ」

マミ「ねぇ、だったらついでにプリクラ撮ってみない?」

杏子「えーやだよ」

マミ「うっ」

さやか「まぁまぁ別に良いじゃん」

杏子「なんかだるいし」

さやか「なら、あたしとマミさんの二人で取るから杏子はいいよ」

キュゥべえ「僕もいるよ」

杏子「なっ!」

さやか「ねー、マミさん」

マミ「ま、まあ…佐倉さんが嫌なら…」

杏子「あーもうわかったよ!撮りゃあいいんだろ?三人でさ」

キュゥべえ「僕もいるよ」

マミ「佐倉さん…!」

さやか「それにしてもプリクラかぁ、最近はまどかから自慢されてばっかだったからねぇ」

杏子「あたしはほむらからだよ」

マミ「え?なになに?」

さやか「なにって、そりゃあのバカップルのプリクラ自慢っすよ」

杏子「聞いてもないのに何度も何度もさぁ、毎日よく飽きないよな、あいつら」

マミ「まぁ…ふふ、簡単に想像できるわね」

さやか「ほんと幸せそうで羨ましいわ…はぁ」

杏子「ん?」

マミ「最近は、あの二人だけで別行動も増えたものね」

杏子「なあ」

さやか「最後にまどかと二人で遊んだのいつだろ」

杏子「おいってば」

さやか「んー?なによ、何か美味しそうなものでもあったの?」

杏子「あそこにいるの、ほむらじゃねぇか?」

さやか「え?…あ、ほんとだ、一人でブランコ何て珍しい」

マミ「近くに鹿目さんもいるはずよ、おーい暁美さーん」タタッ

さやか「あ、マミさーん」タタッ

杏子「……なんか様子が変じゃないか?」


ほむら「………」

ほむら「はぁ……」

ほむら「まどか……」

マミ「暁美さーん」

ほむら「………」

マミ「暁美さん?」

さやか「おーい!なにしてんの?」

ほむら「まどか……」

さやか「ねぇってば」

ほむら「……あ、さやか」

マミ「どうしたの?鹿目さんは一緒じゃないの?」

ほむら「……まどか」

ほむら「………」

マミ「???」

さやか「ん…?」

杏子「おい、ほむら、どうしたのさ」

ほむら「杏子…別に、なんでもないわ」

さやか「嘘つきなよ、明らかに何かあるでしょ」

ほむら「何もないったら何もないの…」

マミ「で、でも暁美さん、目が赤いわ…大丈夫?」

ほむら「……大丈夫」

マミ「暁美さん…」

さやか「……ほむら、まどかと何かあったんでしょ」

ほむら「っ…」

杏子「…」

さやか「黙ってたって何も解決しないよ、あたしでよければ話聞くからさ」

マミ「私も相談に乗るわ、暁美さん」

ほむら「………本当に何でもないの」

さやか「でも…!」

ほむら「本当に大丈夫…まどかと喧嘩したりはしてないから」

さやか「…」

マミ「そう…なの?」

ほむら「…本当よ」

マミ「ほっ…良かった、てっきり鹿目さんと喧嘩しちゃったのかと思ってたの」

マミ「暁美さんと鹿目さんが喧嘩なんかするわけないものね!あんなに仲良しなんだもの」

ほむら「っ…」

マミ「本当に良かったわ…あ、でも何かあったらすぐに相談してね?」

マミ「暁美さんも鹿目さんも、私の大切な後輩だもの、何時でも駆けつけるわ!」

ほむら「……ありがとう」

マミ「うんっ!」

さやか「杏子…」

杏子「…ああ」

ほむら「……さやかも杏子も、心配かけたわね」

ほむら「ちょっと考え事をしていただけなの…もう大丈夫よ」

ほむら「私は家に帰るわ…ありがとう、さようなら」トボトボ

マミ「そうだ、お土産にケーキ買って来るわ、今度鹿目さんも呼んで一緒に食べましょうね」

ほむら「………そうね」タタッ

マミ「あっ…本当に大丈夫…だったのかしら?」

さやか「まー、ほむらにも悩みの一つや二つくらいあるんでしょ」

杏子「あ、気を取り直してあたしらはケーキ食いに行こうぜ」

マミ「…そうね、じゃあ行きましょうか」

さやか「レッツゴー!」

杏子「あ」

さやか「ん?なになに?」

杏子「やっべ、さやかん家に忘れ物してた、取りに帰っとくからさやかとマミは先行っといてくれ」

マミ「え?なら私も…」

さやか「忘れ物なんてけしからぁん!早く行ってきなさい!」

杏子「ああ」タタッ

マミ「あ…大丈夫かしら?」

さやか「スペアキー持たせてるから大丈夫っすよ」

マミ「そう?」

さやか「ええ、だからあたしらは先行きましょー!」

マミ「え、ええ…」