ほむら「……あなたの気持ちはわかったわ」

ほむら「でも、記憶を元に戻すことはできないの…」

まどか「そう…なの?」

ほむら「あなたが白まどかと…えっと、合体?融合?…」

ほむら「とにかく元に戻れば記憶も戻るはずだけど」

ほむら「それは絶対にさせないわ、再びまどかに叛いてでも阻止してみせる」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「何があっても絶対にあなたには人間のままでいて欲しいの…!」

まどか「……うん」

ほむら「それにね、あなたの力は私が預かっていたのだけど」

ほむら「それも今は手元にないのよ…」

まどか「えっ?」

ほむら「私は自分のソウルジェムを砕いて、あなたから奪った力を取り込み」

ほむら「ダークオーブとして再構築したの」

ほむら「でもそれが今では…」パアッ

まどか「あっ、綺麗…」

ほむら「……どう言うわけか砕いたはずのソウルジェムに戻っているの」

まどか「え?と言うことは…元に戻ったの?」

ほむら「わからない…わからないけど言えることは」

ほむら「今の私には悪魔の力、あなたから奪った力も記憶もない…と言うことなの」

まどか「どうして?」

ほむら「気がついたらこうなっていたの…」

ほむら「世界が変わったのは、あなたも気付いているのよね?」

まどか「うん、何故かまた転校する日に戻ってたの」

ほむら「ええ…つまり、この宇宙は少なくともこれで三度目の書き換えが行われたことになるわ」

ほむら「まどかが転校する日に戻って、何故か私にはマドカと言う双子が存在していて…」

ほむら「………!!」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「……動揺しすぎてて気づかなかったわ」

ほむら「もしかして…あの子は…」

モニタリングルーム

アルティメットまどか「ほむらちゃんも気がついたみたいだね」

マドカ「うぇひひ」

アルティメットまどか「あなたの招待に」

マドカ「……」

ほむホーム

まどか「ほむらちゃん、もう記憶のことはいいよ」

ほむら「…ありがとう」

まどか「でも、その代わりなんだけどね」

まどか「写真とか…何かないかな」

ほむら「写真?」

まどか「ほむらちゃんのこれまでの思い出って言うのかな…」

まどか「ほむらちゃん、たぶんちょこちょこ写真撮ったりしてるよね?」

ほむら「え?な、なんでそれを?」

まどか「だってほら、これ」

ほむら「あっ」

まどか「よくわかんないけど、フォトフレーム?みたいなのがたくさんあるから」

まどか「ここに流れてる映像って、今までの世界のなんでしょ?」

ほむら「……そ、そうね」

モニタリングルーム

アルティメットまどか「ほむらちゃんの部屋って本当に特殊だもんね」

マドカ「魔法使わなきゃすっごく普通の部屋なんだけどね」

アルティメットまどか「私が言うのもなんだけど魔法は本当に便利だもんね」

マドカ「このモニタリングルームも魔法で作ってるくらいだもん」

アルティメットまどか「実際はほむらちゃんとこの一室を魔法で特別な空間にしてるだけなんだしね」

マドカ「ほむらちゃんが気付いているのかはわかんないけど、すぐそばにいるんだよ」

アルティメットまどか「もうこのモニターなくても大丈夫なくらいかも」

マドカ「でも乱入はよくないから、このままモニタリングするよ!」

アルティメットまどか「そうだね」