まどか「あれ?この頃にはもうメガほむちゃんじゃなくなってるんだ…」

ほむら「この頃から私は誰にも頼らずにワルプルギスを倒すように模索し始めたのよ」

まどか「誰にも頼らずにって…ずっと一人だったの?」

ほむら「例外もあるにはあるけど、基本的にはそうだったわ」

まどか「わたしは…?」

ほむら「まどかともできる限り距離を置くようにしていたわ」

まどか「そんな…」

ほむら「でも何故かだんだん、まどかの方から私に近寄るようになっていたのよね」

ほむら「私にしろ巴マミにしろ、魔法少女には近付いて欲しくなかったのに…」

まどか「え、えっと…ごめんね?」

モニタリングルーム

アルティメットまどか「ほむらちゃんがループすればするほど因果が私に集まったんだけど」

アルティメットまどか「それとは別に、無意識のうちにほむらちゃんを意識する力も強くなったみたいだったね」

マドカ「それに途中からはほぼ毎回前回の時間軸が夢として現れてたもんね」

アルティメットまどか「そうそう、だからほとんど見てないはずなのに」

アルティメットまどか「ほむらちゃんの魔法少女姿も簡単にイラストにできたもん」

ほーむルーム

まどか「この辺りの時間軸はほとんどわたしの後ろ姿しか写真ないんだね…」

ほむら「どの時間軸のまどかも忘れることのないよう最低1枚は写真におさめるようしていたの」

ほむら「結局、盗撮みたいになってしまったのだけどね…ごめんなさい」

まどか「別に盗撮とかじゃ…ん?」

まどか「ねぇ、ほむらちゃん…よく見たらどの写真のわたしも、ほら」

ほむら「え?」

まどか「後ろ向いてるけど微妙にこっち見てる気がするよ」

ほむら「えっ!?」

まどか「これも、これも…あ、これなんて確実にこっち見てるよね」

ほむら「??」

モニタリングルーム

アルティメットまどか「正直、ほむらちゃんが写真撮ってるのは知ってたよ」

アルティメットまどか「ほむらちゃん隠れるの下手だしバレバレなんだもん」

アルティメットまどか「あの頃は理由まではわからなかったけど…」

アルティメットまどか「いつもそっけないほむらちゃんが一生懸命写真撮ろうとしてるのを見たら」

アルティメットまどか「気付かないふりをしてあげたいなって思ったんだよ」

マドカ「ほむらちゃんって結構抜けてるんだよね」

マドカ「でもそこが可愛いの!」

アルティメットまどか「そうそう!」

ほーむルーム

ほむら「まさか…まどかはわかってて写真を撮られてたの…?」

まどか「そうみたいだね」

ほむら「そんな…」

まどか「ほむらちゃんはさ、このわたしも撮ってたでしょ?」

ほむら「!?」

まどか「わたしはね、それに気付いていたの」

ほむら「な…?」

まどか「ほむらちゃんって写真撮るのに時間かかるよね」

ほむら「ま、まあ…」

まどか「なんとなく雰囲気で察せたの、ほむらちゃんが何かを頑張ってるって」

まどか「わたしもほむらちゃんのこと気になってたし、これがきっかけで仲良くなれたらな」

まどか「くらいにしか考えてなかったよ、だから気付かないふりをしてたの」

まどか「たぶん他のわたしもそうだったんじゃないのかな」

ほむら「そんな…そんなことが…」

モニタリングルーム

アルティメットまどか「時間停止して撮ればいいのに、それはしようとしないところが可愛いよね」

マドカ「あれは時間停止すればいいことに気付いてないだけだよ」

マドカ「隠れて写真を撮ることだけに気を取られすぎるみたい」

マドカ「しかも物陰からじゃなくて、普通に撮ろうとするからね」

アルティメットまどか「ほむらちゃんってそんな時メガほむちゃんっぽさが出てくるよね」

マドカ「根は何も変わってないからねー」