仁美「……」

さやか「えっ?ひ、仁美!?何でここに!?」

仁美「…私……」

杏子「さやかとまどかを追って、一緒の電車に乗ってたんだぜ、なぁ?」

さやか「一緒の?そ、そうだったの?」

さやか「それじゃあ、今までのも全部…」

仁美「……ごめんなさい、見て…しまいましたの」

仁美「さやかさんが…皆さんが戦っているところを…」

さやか「そんな…」

仁美「…暁美さんが転校してからと言うものの、どこか距離を感じていました」

仁美「さやかさんやまどかさんは何かを隠している…と」

さやか「仁美…」

仁美「…もしかして、以前私を助けてくれたのは、さやかさんだったのですか?」

さやか「えっ?」

仁美「以前、私は何かに操られるように…そう、先ほどのまどかさんのように、死のうとしたことがありました」

さやか「!」

仁美「あの時、朧気にですが白いマントを羽織った方に助けてもらえた記憶があるんです」

仁美「あれは夢だと思っていたのですが…夢じゃなかったのですね」

仁美「さやかさん…!」

さやか「……」

杏子「もう言い逃れできないだろ、話してやりなよ」

杏子「全部、さ」

さやか「……わかった」

仁美「…ありがとうございます」

さやか「あたしは―――――」



その頃

まどか「ぅ…」

マミ「鹿目さん!」

まどか「あ…れ…わたし……」

まどか「はっ!ほむらちゃん!ほむらちゃんは…!?」

マミ「……」

まどか「マミさん?ほむらちゃんが…ほむらちゃんがいなくなっちゃったよ!」

まどか「どうしよう…わたしのせいで…」

マミ「しっかりして、鹿目さん」

まどか「でもっ、ほむらちゃんが…ほむらちゃんが…」

まどか「わたし…夢の中でほむらちゃんとやっと会えたんです」

まどか「ほむらちゃんの腕をつかんで、もう二度と離さないって思ったのに…」

まどか「なのに……」

マミ「鹿目さん、よーく見てみて?」

まどか「え…?」

マミ「ほら、あっち」

ほむら「…まどか」

まどか「!?ほ、ほむらちゃん!」

まどか「ほむらちゃんっ!」ギュッ

ほむら「……」

まどか「ほむらちゃん、ごめんね…わたし…わたしっ…!」

ほむら「まどか…」

まどか「うぅぅ…」

マミ「鹿目さんが落ち着くまでは、そうしておきましょう」

マミ「その後に私が全てを話すわ」

マミ「それまで、ちょっとだけ席を外すわ」

ほむら「ありがとう…ございます」

マミ「鹿目さんをよろしくね」

まどか「うぅ…」

ほむら「まどか…」