暫くして

かりん「楽しかったの♪」

アリナ「そ」ソワソワ

かりん「アリナ先輩はどうだったの?」

アリナ「…別に、普通だと思うワケ」

アリナ「…ふっ」ニコ

かりん「!!」

かりん(あ、アリナ先輩…今笑ったの!)

かりん(びっくりしたの…すごく可愛かったの…)

アリナ「それで、次はどこに行くワケ?」

かりん「あ、えっと…」

かりん(特に考えてないの…)

かりん(だけど、先輩がこの後も付き合ってくれるみたいで嬉しいの♪)

アリナ「…ん?」

月夜「これはなんなのでございますか…?」

月咲「ねー…」

アリナ(双子…なんでここに…アリナのフールガールの事を知られたら面倒なんですケド)

アリナ(だって今のアリナはマギウスのアリナとは違うワケ)

かりん「あ、アリナ先輩!!」

アリナ「!」

アリナ(そ、そんな大声で言わなくてもアリナは一緒にいるんだケド!?)

アリナ「…シャラッ」

かりん「あっちにわたあめとクレープ売ってるの!」

かりん「今日は去年お世話になったお礼にわたしがごちそうするの♪」ニコッ

アリナ「っ…」

アリナ(なにこの可愛い生き物)

アリナ(ラブリーすぎるんですケド…)

アリナ「ふ、ふふ…」

月夜「あー!」
月咲「あー!」

アリナ「あっ」

かりん「?」

月夜「あ、あけましておめでとうございます」

月咲「あ、あけましておめでとうだよ」

アリナ「……」

かりん「?先輩の知り合いなの?」

アリナ「こ、これは…」

月夜「…あら?あなたは?」

月咲「わ、手繋いでるよ!」

アリナ「なっ!?」

かりん「!」

月夜「い、意外でございます…!」

月咲「でもすごくお似合いで可愛いよね!」

月夜「ねー」

アリナ「っ?く…あ、アナタ達だっていつも手繋いでるダロ!」

アナタ「それにこれは…これは…」

かりん「これはわたしがすぐはぐれちゃうから先輩が心配してくれてるの♪」

かりん「これもわたしが子供だからなの、だから先輩は何もおかしくないの」

アリナ「!」

アリナ(フールガール…)

月夜「そういうことなのでございますね」

月咲「ウチも月夜ちゃんが心配だから気持ちはわかるなー」

月夜「私も月咲ちゃんが心配なのでございます」

月夜「だから安全を祈っておみくじを引いたのですが…」

月咲「ウチも月夜ちゃんもわけがわからない結果だったんだよ」

月夜「ねー」
月咲「ねー」

アリナ「そ」ツーン

かりん「変な結果?」

月夜「私は華丸大吉でございます」

月咲「ウチは博多大吉だよ」

アリナ「は?」

月夜「これは漫才をしろということなのでございましょうか?」

月咲「えっ?違うと思うよ!?」

月夜「はい、よろしくお願いいたします」

月咲「月夜ちゃん?」

月夜「ちょっとご相談がございまして…」

月咲「どうしたの月夜ちゃん!?流れを重視したいの!?」

月夜「最近、乾杯の音頭を頼まれることがございまして」

月咲「ウチも月夜ちゃんもまだまだ未成年だよ!?」

月夜「良い乾杯の音頭はないかと思うのでございます」

月咲「なんでそのネタ選んだの?」

月夜「それでは行くでございます」

月咲「月夜ちゃーん?」

月夜「スピーチとスカートは短い方がいい!と言う声をよく耳にしますが」

月咲「月夜ちゃん?」

月夜「ロングスカートの月咲ちゃんも見たい私はどうすればよいのでしょうか…」

月咲「月夜ちゃん!?」



かりん「見なくて良かったの?」

アリナ「あの二人はフールフールのウワサだカラ」

かりん「ウワサだったの!?」

アリナ「そんなことより、ここは人が多いからどこか別のところに…」

アリナ「ぐーぎゅるぎゅる」

かりん「!」

アリナ「……///」カァァッ

かりん「わ、わ」

かりん(照れてるアリナ先輩が可愛すぎるの!!)

かりん(でも…)

かりん「先輩、わたしお腹空いたの…だから先輩と一緒に食べたいの!」

アリナ「……」

かりん「先輩は何か食べたいものあるの?わたしがごちそうするの♪」

アリナ「……アリナは」

アリナ(この子に出させるのは流石に先輩として申し訳ないヨネ)

アリナ(でも…もっとこの子といたいアリナがいるワケ…)

アリナ(この子といる時が一番アリナは…)

アリナ(アリナは…)