1時間後

アリナ「……」

かりん「うぅ…お正月だから開いてるお店あんまりないの…」

かりん「開いてても満席ばっかりなの…」

かりん「先輩、ごめんなさいなの…」

アリナ「別にアナタが悪いワケじゃないカラ」

アリナ(もう何回もお腹の音聞かれちゃったケド…)

アリナ(開き直ってこの子とあちこち歩いてる方が家に一人でいるよりずっと楽しい)

アリナ(アリナ…なんだか変わったような…)

アリナ(自分でもわからないケド…アリナの何かが変わったと思う…)

アリナ「ぐーぎゅるぎゅる」

アリナ「う…///」

かりん「せ、先輩…」

かりん(もうずっと鳴ってるの…恥ずかしがってるアリナ先輩はすっごく可愛いけど)

かりん(それ以上にやっぱり申し訳ないの…)

かりん「開いてるお店…開いてるお店…あっ!」

かりん「アリナ先輩、中華料理ってどうなの?」

アリナ「中華?正月から中華はノーマルじゃないヨネ」

かりん「う…そ、そうなの…」シュン

アリナ(あっ、今のはミステイクだった!)

アリナ「…でも、アリナ的にはノーマルじゃなくても全然大丈夫だカラ」

かりん「あっ、じゃああそこに中華料理屋さんがあるの!」

かりん「そこが開いてたらわたしが先輩にごちそうするの♪」

アリナ「…ありがとう」

アリナ(中華料理…高くなければ良いんだケド…)

万 々 歳

アリナ(あ、安そう)

かりん「ごめんください~なの」

「おいしいね」

「ええ、あなたと食べられればどれもおいしいから…」

「えへへ、それは私もだけどお店に失礼だよ?」

「ふふ」

鶴乃「気にしてないよー、あ、お客様来たみたい!」

かりん(あ、空いてるの!女の子が二人いるだけなの!)

鶴乃「いらっしゃいませ!あけましておめでとうございます!」

鶴乃「あれ?かりんちゃんだ!」

かりん「わっ、由比先輩?」

アリナ「!」

アリナ(自称最強の魔法少女…さっき神社にいた気がしたケド…)

鶴乃「ここ私の家族がやってるんだよ!ふんふん!」

鶴乃「いつもはフェリシアもバイトしてるんだけどねー」

かりん「牛さんなの!」

鶴乃「初詣の帰りにやちよとどっかに行ったから今日はいないんだけどね」

かりん「知らなかったの!わたし達お腹ぺこべこなの…」

鶴乃「それならさっそく準備するからね!」

鶴乃「店も常連さん一組しかいなくて空いてるからゆっくりしてってね、ふんふん!」

かりん「良かったの、これで先輩にごちそうできるの♪」

アリナ「…」

アリナ(ま…別に今は敵対してないしノープログレムだヨネ)

鶴乃「注文は何にする?正月早々来てくれたんだし安くしておくからね!」

かりん「先輩の好きなものにして欲しいの」

アリナ「アリナは…」

鶴乃「ん?」

鶴乃(わ!?マギウスのアリナだよね!?大人しいから気付かなかったよ!)

鶴乃(でも今は敵同士でもないし、なによりお客様だからね)

鶴乃(それよりも、かりんちゃんが言ってた大好きな先輩ってアリナのことだったんだ!?)

鶴乃(しかもごちそうするって…)

アリナ「じゃあこのチャーハン」

かりん「えっ、もっと高いのでも大丈夫なの!お年玉おばあちゃんにたくさんもらったから大丈夫なの…」

アリナ「別に、アリナはチャーハンが食べたいだけだカラ」

アリナ「ぐーぎゅるぎゅる」

アリナ「//////」

鶴乃「!?」

鶴乃(うわっ!あのアリナがすごく照れてる!すっごくかわいい!)

鶴乃(それになんとなくわかったよ、かりんちゃんにごちそうしてもらうから)

鶴乃(一番安いお子さま用チャーハンを頼んだんだね)

鶴乃(あんなにお腹好いてるのに…)

鶴乃(よーし!)

鶴乃「かしこまりましたー!かりんちゃんは?」

かりん「えっと、えっと…じゃあこのチャーハンの大盛りをお願いするの」

かりん(先輩とはんぶんこするの!)

アリナ「ちょっと、アナタは少食なのに大盛りはおかしいんですケド」

かりん「うぅ、で、でも…」

アリナ「アリナに気を使ってるなら、やめてほしいワケ」

かりん「うぅぅ…」

鶴乃「んー、なら普通でいいのかな?」

かりん「…はい、なの…」

鶴乃「かしこまりましたー!ちょっと待っててね!」

かりん「うぅ……」シュン

アリナ「…ありがと」

かりん「えっ?」

アリナ「アリナに気を使ってくれたんでショ?」

かりん「……」

アリナ「でも、アナタはアリナの後輩なんだし別に気なんか使わなくてノープログレムなワケ」

アリナ「気なんか使わなくてもアリナは…」

アリナ(……嬉しいんだカラ)

かりん「アリナ先輩…?」

アリナ「それよりも、そのお年玉、おばあちゃんに貰ったんなら、もっと大事に使うべきだと思うんですケド」

かりん「そ、それはわかってるの」

かりん「わたしにとって、アリナ先輩にごちそうするのは大事なことなの…」

アリナ「…!」

アリナ(くっ…かわいい…!)

アリナ(いつにも増してこの子がかわいく見えるんですケド!?)

アリナ(やっぱり今日のアリナはおかしいと思うワケ…)