現在

かえで「あれかもずっと、『アリナ先輩…』ってため息ばっかりついてるみたいなの…」

フェリシア「なんでだ?つかれてんのかな?」

鶴乃「そうだったらいいんだけどねー…」

カランカラン

鶴乃「あ、いらっしゃいませー!」

月咲「ごめんくださいー」

フェリシア「よぉ!」

月咲「うーん…」キョロキョロ

鶴乃「あり?今日は一人なの?珍しいね」

月咲「ウチね、月夜ちゃんと手分けしてアリナさんを探してるんだよ」

鶴乃「!」

月咲「でもやっぱここには来てないよね…」

鶴乃「マギウスのみんなに顔出してないの…?」

月咲「うん、ウチが最後に見かけたのは元旦の初詣の時だよ」

鶴乃「そっか…」

月咲「あ、もしアリナさん見かけたらウチに教えてね!」

鶴乃「うん、わかった!」

月咲「じゃ、頼むよー」

フェリシア「なんだよ、食ってかねーのかよ」

かえで「ふゆぅ、落ち込んでるのかな…」

鶴乃「明らかに様子が変だったからね、あんな優しいアリナも凹んだアリナも見たことなかったもん」

カランカラン

鶴乃「あ、いらっしゃいませー!」

月夜「失礼いたします…」

フェリシア「うわ!?」

月夜「うーん…」キョロキョロ

鶴乃「あり?今日は一人なの?珍しいね」

月夜「私、月咲ちゃんと手分けしてアリナさんを探しているのでございます」

鶴乃「!」

月夜「ですがやはりこちらにはいらしてないようでございます…」

鶴乃「マギウスのみんなに顔出してないの…?」

月夜「はい、私が最後にお見かけしたのは元旦の初詣の時でございます」

鶴乃「そっか…」

月夜「あ、もしアリナさん見かけたら私に教えてほしいのですが…」

鶴乃「うん、わかった!」

月夜「ありがとうございます、では」

フェリシア「なんだよ、食ってかねーのかよ」

かえで「ふみゃうみゃう!?」

フェリシア「ん?」

かえで「なんで二回とも全く同じリアクションなんですか!?」

鶴乃「だってもう知ってるみたいな対応したら可哀想じゃん」

かえで「そ、そうなんですか…?」

鶴乃「それに……あの二人はマギウスの翼……」

かえで「ふゆ?」

鶴乃「私はマギウスに身も心も捧げたの…だからマギウスの翼にも無礼はできないよ…」

鶴乃「マギウスこそ救世主なんだから……」

かえで「ふみゃうみゃうっ!?」

フェリシア「ぐーぎゅるぎゅる」

鶴乃「ちょっ!」

かえで「えっ?」

フェリシア「腹減ったー」

鶴乃「あはは、なんてね~。びっくりした?」

かえで「び…びっくりしたぁ…」

鶴乃「やっぱりそうなんだ?」

鶴乃「前やちよといろはちゃんの前でやったらめちゃくちゃ怒られたよ」

かえで「そりゃそうだよ…」

鶴乃「なんか自分じゃよくわからないんだよねー」

鶴乃「完全に私のししょーはいろはちゃんに取られちゃったから、構って欲しかっただけなんだけどなぁ」

かえで「やめたほうがいいと思うよ…?」

鶴乃「うん!ならもうしない!」

鶴乃「そんなことより、マギウスの本拠地にも顔出してないなんて…大丈夫なのかな…」

フェリシア「さっさとかりんが謝ればいいんじゃねーの?」

鶴乃「それができれば苦労しないんだけどね」

かえで「今、ももこちゃんとレナちゃんがかりんちゃんに会いに行くところだよ」

鶴乃「あ、そうなんだ!」

フェリシア「そもそも何しに来たんだ?」

かえで「私?私は何か他に良い方法ないかなぁって…」

かえで「とりあえず二人が元旦ここにいたから、来てみただけかな」

鶴乃「一緒に行かなかったの?」

かえで「なんかレナちゃんが『かえでは今日こないでよね!』って」

フェリシア「かえでハブるとか珍しいなー」

鶴乃「わっ、フェリシア!」

フェリシア「ん?」

かえで「ふゆ?私は大丈夫、レナちゃんには考えがあるからだろうし!」

鶴乃「信頼してるんだね」

かえで「もちろん!」