ほむら「わぁ…」

いろは「どうかな?美味しそうでしょ?」

ほむら「う、うん、これは…?」

いろは「ん?パンケーキだよ」

ほむら「これが…パンケーキ…?」

いろは「もしかして初めて?」

ほむら「え、ええ…ちょっと違うものを想像していたけど」

ほむら「ホットケーキの仲間…なのね」

いろは「そうだね、違いは色々言われてるけど仲間でいいと思うよ」

いろは「まどかちゃんと食べにいったりしないの?」

ほむら「基本的に土日のお昼はまどかと一緒に料理をしているから」

ほむら「こういったものを食べにいったりはあんまり…」

ほむら「それにまどかはお小遣いをキッチン用具や材料に使ってしまって…」

いろは(まどかちゃん頑張ってるんだなぁ…)

いろは「ほむらちゃんは、まどかちゃんがどうしてそんなことをしてくれると思ってるの?」

ほむら「まどかは優しいから…私を哀れんでくれているのよ」

ほむら「まどかがいなければ私はとっくにこの世にはいないのだし…」

いろは(うーん、そんなんじゃないと思うけど…)

いろは(絶対ほむらちゃんのことが好きだからだよ)

いろは(でもほむらちゃん自身がずっとこうなんだね…)

アリナ「はい、あーん♪」

かりん「あーん♪」

アリナ「おいしい?」

かりん「おいしいの♪おかえしなの♪」

アリナ「あーん♪」

かりん「どうですか?」

アリナ「かりんに食べさせてもらえるならオールデリシャスだヨネ♪」

いろは「!?」

ほむら「!?」

いろは(え!?かりんちゃんと…アリナさん!?)

いろは(かりんちゃんはともかくアリナさんって…ええ~っ!?)

ほむら「あ、あの人…マギウスの…よね?」

いろは「う、うん…た、たぶん…」

ほむら「す、すごい…あんなにどうどうど…」

いろは「すごいね…ひ、人ってあんなに変われるんだ…」

ほむら「……変われる…」

いろは「あ、でもアリナさんほどじゃなくても、みんな最初の頃と比べたら色々変わったよね」

ほむら「私は…」

いろは「ほむらちゃんも時間遡行で変わったんだよね?」

ほむら「……いえ、私は変われなかった…」

いろは「え?そうかな?」

ほむら「もちろん変わる努力はしてきたつもりだけど…私は…」

ほむら「私は…まどかになりたかった…」

いろは「えっ?」

ほむら「…今のあなたのように見た目をまどかにしたかったと言うわけじゃないわ」

いろは(あっ、今の私まどかちゃんになってたんだった)

ほむら「まどかのように優しく、そして強くなりたかった…」

ほむら「でも私は結局まどかになることはできなかった…」

いろは「ほむらちゃん…」

いろは(たしかにまどかちゃんは優しいし強いけど)

いろは(それはほむらちゃんだって…)

ほむら「マギウスを見るとどうしても思い出してしまうの…」

いろは「マギウス?」

ほむら「私がまどかだったら、きっと救えた命があったんだって…」

いろは「……」

ほむら「……ごめんなさい、変な話をしてしまって」

いろは「う、ううん!そんな!」

ほむら「……」

いろは(ほむらちゃん…何度も何度も時間遡行をしてきたんだよね…)

いろは(まどかちゃんやさやかちゃん達が死んでしまうところも何度も見たって…)

いろは(それに…黙ってくれてるんだと思うけど…)

いろは(たぶん私達も…)

いろは(繰り返せば繰り返すほど、ほむらちゃんは悲しい思いをしてきて…)

いろは(それできっと自信もなくなっちゃって…だから、まどかちゃんの想いも無意識で気付かないようにしてるのかも…)

いろは(私達はまどかちゃん達がいてくれなかったら、みんなバラバラになってたと思うし)

いろは(恩返しだってまだできてないんだもん)

いろは(だから…頑張ってほむらちゃんとまどかちゃんが付き合えるようにしなきゃ!)

いろは(それに…今のほむらちゃんを見てると…あの時のやちよさんを思い出すの…)

いろは(やちよさんも黙って一人で背負い込んでたから…)

いろは(…もしかしたら、今もやちよさんは何かを背負ってるんじゃ…?)

いろは(……)

いろは(私はほむらちゃんもやちよさんも助けたい…!)

いろは(頑張らなきゃ!)

離れた席

マミ「あら…?」

みふゆ「ん?」

マミ「あそこにいるの…七海さんじゃ?」

みふゆ「え?私のやっちゃんレーダーに反応はないけど…え!?」

マミ「離れててわかりにくいですけど…」

みふゆ「や、やっちゃん?なんで?それに一緒にいるのって…」

マミ「鹿目さん?あの髪型とリボンは間違いないわ…」

マミ(でもどうして鹿目さんが七海さんと?)

マミ「近くで様子を見たいけど…」

みふゆ「近くにアリナさんがいるから…今は…くっ」

みふゆ「や、やっちゃん!なんで鹿目さんと…!?」

マミ「この時間っていつも暁美さんと一緒にいるはずなのに…」

マミ「暁美さんと何かあったのかしら…?」