食後

いろは「夢と魔法の国ですか!?」

やちよ「ええ、どうかしら?」

いろは「もう何年も行ってないし、いいかも…!」

さな「…」

フェリシア「えー?オレ大阪のやつがいいー、あっちの方がカッコいいし!」

鶴乃「でもウッシーマウスいるよ?」

フェリシア「そっか!ならオレも大丈夫だぞ!」

やちよ(ウッシーってある意味魔女やウワサ以上に奇妙よね…)

さな「…」

フェリシア「さなも可愛いのたくさんいるからよかったじゃん」

さな「う、うん…でも私…」

いろは「さなちゃん?あっ、そっか…」

やちよ「っ!!」

鶴乃「そ、そうだよ!さなは透明人間だから魔法少女以外には見えないんだ!」

さな「あっ」

やちよ「これではさなが楽しめないわね…他を検討しましょう」

いろは「はい!」

フェリシア「だな」

さな「ま、まってください!そうじゃなくて…」

やちよ「気を使わなくていいのよ?私たちは5人で1つなのだから」

さな「じゃなくって、その…私入園料払いたくても払えないと思うから」

さな「罪悪感があって…」

やちよ「そこ!?」

いろは「ルール違反になっちゃう…」

鶴乃「それならせめて、ししょーは一般(大人)料金で!」

やちよ「嫌よ、大学生でも学割効くし、そもそも大人じゃないもの」

フェリシア「別にタダにこしたことねーじゃん」

さな「そ、それはダメなような…」

やちよ「使うか使わないかは別として、ちゃんと5人分を前もって買うわ」

やちよ「これなら大丈夫でしょ?少なくとも金額的には誰も損も特もしないわ」

鶴乃「それが無難かなー」

さな「いいんですか…?」

やちよ「当然のことよ」

いろは「あっ、でも乗り物とかは…」

さな「わ、私そういうの乗ったことないから大丈夫です…」

やちよ「それに搭乗数関係ないものもたくさんあるわ、それを中心に回れば大丈夫よ」

さな「で、でも…」

フェリシア「んー…飯は?」

鶴乃「私の席に二人で座ればいいよ、さな小柄だし全然いける!ふんふん!!」

さな「いいんですか…?」

鶴乃「いいにきまってるよー」ニパー

やちよ「決まりね、質問はある?」

フェリシア「オレワーワーいうやつに乗りたい!」

やちよ「あなたはいつもワーワー言ってるでしょ」

フェリシア「そうじゃねーよ!」

いろは「ジェットコースターとか?」

やちよ「!」

鶴乃「ん?」

フェリシア「それそれ!」

やちよ「ん……いろはは乗りたい?」

いろは「うーん、私はいいかな」

いろは(さなちゃんは乗りたくても乗れないんだもん…)

やちよ「そうよね!?私も乗るつもりはないわ。さなだって乗れないのだしね、あ!鶴乃!あなたがフェリシアに付き添ってあげるといいわ!私たちは三人で見てるから、それでいいわよね?」

いろは(やちよさん…)

鶴乃(怖いんだ)

さな(ごめんなさい…)

フェリシア「やちよはびびってんだけじゃん」

やちよ「はぅ!ち、違うわ!長年魔法少女やってきた私がジェットコースターなんかを恐れるわけないじゃない」

フェリシア「なら一緒にのろーぜ!」

やちよ「断るわ、いろはとさなの二人を残したら、普通の人にはいろは一人にしか見えないはずよ、いろはが誘拐されたらどうするつもりなのよ!」

いろは「ゆ、誘拐?されないと思うけど…」

やちよ「ういちゃんが一人でいたら誘拐されると思わない?」

いろは「されるに決まってるじゃないですか!ういは可愛すぎるんです!普通誘拐します!」

やちよ「そう!そのういちゃんの実の姉のあなたにも同じことが言えるのよ!」

いろは「!!」

やちよ「いろははもう少し自分の外見の良さに気付くべきだわ!」

いろは「ういの…実の姉…ういは世界一かわいいから…私は…?」

いろは「で、でも私なんかういの足元にも及ばないし…だけど私はお姉ちゃんだから…??」

いろは「じゃあ私もういみたいに…??でも私なんて…?だけどお姉ちゃんだから…??」

いろは「ぐるぐる」

鶴乃「フェリシア、二人で乗ろう?」

フェリシア「だなー」

さな「ごめんなさい、私のせいで…」

鶴乃「やちよが子供なだけだから気にしなくていいよ!」

やちよ「誰が子供なのよ」

フェリシア「ならやっぱ大人じゃん」

やちよ「大人じゃないわ」

フェリシア「めんどくせー!」

いろは「ぐるぐる」

鶴乃(私がしっかりしなきゃ…!)

鶴乃「ふんふん!!」