鶴乃「うーん、まいったなー…」

フェリシア「三人も行方不明になるとかマジかよ」

さな「私があの時いろはさんを止めておけば…」

杏子「さやかがほむらを無理矢理乗せようとしなかったら、こうならなかったんじゃねーか」

さやか「あんただって楽しんでたでしょ!」

まどか「わたしがほむらちゃんが怖がってるって気付いてたら…」

くろは「ほむらあの時強がってたから仕方ないよ」

まどか「でも…いろはちゃんからの電話も気付かなかったし…」

マミ「すぐ折り返したのでしょ?なら仕方ないわ」

鶴乃「たぶん、ほむらちゃんはいろはちゃんと一緒のはずだから」

鶴乃「なんとかなってると思うよ?問題なのはやちよだよ」

フェリシア「マジでどこ行ったんだ?」

鶴乃「すっごい放心してたからねー、まるでソウルジェムどっかに落っことした……!?」

鶴乃「え?」

さな「うそ!?」

マミ「まさかソウルジェム落としちゃったの!?」

さやか「流石にそんな人いないでしょ」

杏子「いやお前…」

フェリシア「でも動いてたろ?」

マミ「ソウルジェムは半径100m程度で脱け殻になってしまうけど」

マミ「それよりもやや近い距離の場合は、ほぼ無意識状態になるらしいのよね…」

くろは「灯花が言ってたね…」

フェリシア「そういやそんなこと言ってたかも」

さな「じゃ、じゃあやちよさんはソウルジェムを…?」

鶴乃「…そうだとしても、本人が行方不明になるのとは別問題だよ」

まどか「そうだよね…」

マミ「私達が話していた時間はわずかだったのよ?その間にいったい何が…?」

くろは「……」

くろは(そう言えばあの時…なんとなくだけど…懐かしい気がしたような…)

くろは(由比さん達に会うのが懐かしかったからだと思ったけど…)

その頃

ほむら「……」

いろは「……」

ほむら(気まずい…)

いろは(気まずい…)

ほむら(ただ、いろはと手を握ってるだけなのに…)

いろは(なんだかすごい罪悪感が…)

ほむら「…ねぇ」

いろは「…ねぇ」

ほむら「あっ」

いろは「あっ」

ほむら「ご、ごめんなさい、どうぞ」

いろは「あ、その…なんてことないの、ただあの時を思い出すなぁって」

ほむら「…そうね、あの時もこうして二人でいたものね」

いろは「あの時は私はまどかちゃんの姿、ほむらちゃんはやちよさんの姿をしてたけど」

ほむら「今はお互い素の状態だものね…だから罪悪感があるのかしら…」

いろは「!」

ほむら「だ、だって…これじゃあ私がいろはと…その…」

いろは「う、うん…ただ友達と手を繋いでテーマパークに来てるだけなんだけど…」

ほむら「……端から見たら誤解されるような状況ね」

いろは「あはは…でもはぐれるわけにはいかないもんね」

ほむら「ええ…これ以上はぐれるのだけは避けたいわ」

いろは「早くみんなを見つけなきゃね」

ほむら「そうね…あら?」

いろは「誰かいた?」

ほむら「あのピンク色のツインポンポンは…」

いろは「まどかちゃんだ!」

ほむら「よかった!まどかー!」

いろは「まどかちゃーん!」

まどか?「ん?」クルッ

ほむら「あれ!?」

いろは「あれ!?」

ほむら(まどかと似てるけど…違う!明らかに違うわ!)

いろは(具体的に言うと作画が違うような…)

まどか?「ほむらちゃんといろはちゃん!こっちのわたしが探して…はっ!?」

まどか?「仲良さそうに手を繋いでる…」ボソッ

ほむら(声も違う!)

いろは(でも懐かしいような…?)

まどか?「これ…もしかして駆け落ちデート?」ボソッ

まどか?「いろはとほむらのデート(仮)みたいな」ボソッ

ほむら(何を言っているのかしら…?)

いろは(まどかちゃんだけどまどかちゃんじゃないよね…?)

まどか?「はっ!?なんでもないよ!」

ほむら「あの…あなたはまどか…なの?」

まどか?「うん?あ、そっか!自己紹介しなきゃだよね」

まどか?「なんやかんやでマギアレポートの世界からやって来た」

まどか先輩「マギレポ世界の鹿目まどかこと『まどか先輩』だよ!」

まどか先輩「今の目標はわたし主役のSSを作ること!よろしくね!」

ほむら「ま、まどか先輩?」

いろは「う…頭が…」

まどか先輩「この夢と魔法の国は特異点になってるんだよ!」

ほむら「特異点…?」

まどか先輩「ほむらちゃんは時間遡行してたからわかると思うよ」

ほむら「つ、つまりあなたは別の世界線のまどか…と言うことなのね?」

まどか先輩「そうだよー」

いろは「じゃあ他のみんなもいたりするの…?」

まどか先輩「他のみんなと言うか、わたし達5人で遊びに来たんだよ」

ほむら(5人…まどか、さやか、杏子、巴さん、私…なのかしら?)

まどか先輩「それにしても、こっちの世界ではほむらちゃんといろはちゃんがくっついてたんだね」

ほむら「え?」

まどか先輩「世界線によっては、アルティメットなわたしが大変なことになると思うよ」

ほむら「い、いや!別に私といろははそんなんじゃないわ!」

いろは「私の彼女はやちよさんだけだよ!」

ほむら「私の彼女もまどかだけだわ!」

まどか先輩「あれ?そうなの?さっきこっちの世界のわたしが必死にほむらちゃん探してたから」

まどか先輩「てっきり駆け落ちでもしたのかと思ったよ」

ほむら「駆け落ちはしないわよ…」

いろは「ねー…」

ほむら(と言うか、このまどか先輩って本当にまどかなの!?)

ほむら(他の時間軸や世界線から来るなんてとても信じられないわ…)

まどか先輩(ギャグ補正の前に理屈は通らないよ、ほむらちゃん!)

ほむら(!?テレパシーでもないのに直接脳内に…!?)

まどか先輩(これがギャグ補正だよ)

いろは(怖い)

まどか先輩「あ、他のわたし達が帰ってきたみたいだね」

まどか先輩×4「「「「いろはちゃーん」」」」

いろは「ひぃぃぃぃぃぃ!?」

ほむら「えぇっ!?」

ほむら(わたし達5人って…まどか先輩が5人!?どういうことなの!?)

いろは「に、逃げよう!ほむらちゃん!!」ダダダッ

ほむら「ま、まって!」ダダダッ

まどか先輩1「あれ?逃げられちゃった」

まどか先輩2「これじゃあわたしの出番はここまでみたいだね」

まどか先輩3「でもいつか主役になってみせるよ!」

まどか先輩4「その確率は1/12!」

まどか先輩5「また次回!」