ほむら「はぁ…はぁ…」

いろは「はぁ…はぁ…」

ほむら「な、なんだったのかしら…」

いろは「たぶん幻か何かを見てたんだよ…」

いろは「見た目がなんか違うまどかちゃんが5人もいるわけないし…」

ほむら「そ、そうよね…声も違ったんだし…」

いろは「たぶんさっきのは、魔法少女や魔女の悪戯だったんだよ」

ほむら「そうね…そうに違いないわ」

いろは「ほむらちゃんはあのまどかちゃんのことどう思う?」

ほむら「え?そうね…見た目も声もたぶん性格も本物のまどかとは違うけど」

ほむら「なんだか癖になりそうな可愛さがあったような…そんな感じかしら?」

ほむら「でも流石に5人同時に現れるのはね…」

いろは「そうだよね」

ほむら「いろはは七海さんが増えたらどうする?」

いろは「やちよさんが5人?うーん…あんまり想像できないや」

いろは「やちよさんは一人で十分だよ、でももし5人いたら…」

いろは「たぶん、みふゆさんや鶴乃ちゃん、ももこさん、シャア?さんに取られちゃう気が…」

ほむら「シャア?ああ、あのモデルの…たしか名前はシャアじゃなくてアメリア?だったような??」

いろは「そんなことより、やちよさんが増えたりしても私…独り占めしたいかな」

ほむら「え?そう?ちょっと意外…あなたなら仲良く均等にしそうなイメージがあるわ」

いろは「やちよさんは私の恋人だもん、分身でも浮気なんかやだよ」

いろは「ほむらちゃんだって、まどかちゃんを誰にも取られたくないでしょ?」

ほむら「たしかに」

いろは「だから…あれ?」

ほむら「どうしたの?」

いろは「落とし物だ、指輪……え!?」

ほむら「そ、ソウルジェム!?」

いろは「……これって…」

ほむら「だ、大丈夫?まさか破損したりなんて…」

いろは「………」

ほむら「いろは…?え?嘘よね?まさか欠けてたり…」

いろは「…これ、やちよさんのソウルジェムだよ」

ほむら「!?」

いろは「何故かここだと魔力を感じられないけど…見たらわかるもん」

いろは「絶対やちよさんのソウルジェムだよ!!」

ほむら「な、なんで…?七海さんが落とすなんてとても思えないけど…」

いろは「ほむらちゃん!!」

ほむら「う、うん」

いろは「早くやちよさんを探さなきゃ!!」

ほむら「そ、そうね!」

その頃

さやか「いました?」

鶴乃「いないねー…」

フェリシア「もう一周分探したぞ!」

杏子「こんだけ広いとなー…たぶんすれ違ったんだろうけどさ」

さやか「まどか達は…あ、きた」

まどか「ほむらちゃーん!!」

まどか「うぅ…ケホケホ」

さやか「ちょっ…まどか、気持ちはわかるけど…そんなに大声を出すのはやめといた方がいいよ」

杏子「声もガラガラになってきてるじゃん」

まどか「でも…」

マミ「そうね…これ以上は喉に悪いし」

マミ「それに、いくら賑やかな場所とは言え、まわりの事も考えなきゃね」

まどか「……はい」

くろは「鹿目さん…」

さやか「マミさん達も手がかりなしですか?」

マミ「ええ…」

鶴乃「いろはちゃんとほむらちゃんは二人でみんなを探してるはずだし」

鶴乃「きっとどこかで合流できるはずだよ!」

フェリシア「問題はやつよだろ!あいついい歳して何迷子になってんだ?」

さな「ただの迷子ならいいんですけど…」

フェリシア「迷子じゃねーの?」

鶴乃「電話にもでないし、そもそも私達がやちよから目を離してたのなんて数分くらいだからね…」

さな「やっぱり誘拐されたんじゃ…」

フェリシア「あんな悪魔みたいなやつ誘拐なんかしたって誰も得しないだろ」

鶴乃「フェリシア、いろはちゃんの前でそんなこと言わないように気を付けてね」

フェリシア「わかってるよ、いろはのやつ妹とやちよのことになると性格変わるからな…」

さやか「そもそも、やちよさんみたいに強い人を誘拐なんてできないでしょ」

杏子「ソウルジェム落としてたならありえるだろ」

マミ「仮にソウルジェムを落としてて意識がないも同然の七海さんだとしたら…あり得なくはないわよね」

くろは「美人だしね…」

まどか「ほむらちゃん…んっ、ケホケホ」

鶴乃「まどかちゃん喉大丈夫?のど飴あるよ!」

まどか「あ、ありがとうございます」

さやか「ったくもー、ほむらもどこほっつき歩いてんだか」

杏子「あんだけまどかが探し回ってんのにな、あちこちでまどかっぽいの見かけたぞ」

さやか「ほんとにね」

一方、どこかの物陰

やちよ「」

?「ふ…ふふふ…」

?「ふふふふ…」