まさら「こころ…!こころ…!」タタタッ

まさら(どこにいるの…こころ…!)

~♪

まさら「!電話…っ!こころ!」

あいみ『えっとごめん、あいみでした…』

まさら「こころは見つかったの!?」

あいみ『見つかったわけじゃないけど、何をしてるのかはわかったかも』

まさら「何?教えて!」

あいみ『キュゥべえを探してるみたい』

まさら「キュゥべえを?キュゥべえは少し前から姿を消したはず…」

あいみ『うん、だからたぶん今もキュゥべえを探してるはずだよ』

まさら「……わかった」

あいみ『今どこにいる?みたまさんから渡されてるものがあるし一旦合流したいんだけど』

まさら「今はいつものショッピングセンター…お弁当箱売り場にいるわ」

あいみ『え?なんでそんなとこにいるの?』

まさら「……少し」

まさら(ここは思い出の場所…)

あいみ『ん…?まぁいいや、今から行くから待っててね!じゃあ』

まさら「ええ…」

まさら「……キュゥべえ?なんでこころが…?」

フェリシア「ん?あ!銀髪のねーちゃん!」

さな「こ、こんにちは」

まさら「……こんにちは」

フェリシア「栗色のねーちゃんがいなくなっちまったんだろ?オレ達も探してんだけど見つけられなくて…」

まさら「そうなの?ありがとう、助かるわ…本当に…」

さな「いったい何があったんですか…?」

まさら「わからない…でもキュゥべえを探してるらしくて…」

フェリシア「キュゥべえ?あいつ最近いないだろ?」

さな「あ、でもそう言えばいろはさんがたまに話しかけられてるのって…」

フェリシア「え?いろは?……あー!そういやいたな!」

まさら「キュゥべえがいるの!?」バッ

ポロッ

さな「あっ」

さな(鞄落としました…気づいてないみたいだし、拾ってあげなきゃ)

さな「んしょ…」

フェリシア「ああ!なんか小さいキュゥべえみたいなのだけどな!」

まさら「案内して!」ガシッ

フェリシア「わ、わかった!わかったから!」

フェリシア(さっきから変だと思ってたけど、いつものねーちゃんと違う…すげぇ慌ててるんだ…)

フェリシア(…なんか、とーちゃんとかーちゃんが魔女にやられた時のオレみたい…)

フェリシア(早く探してやんねーと…!あんな思い誰にもさせたくねーよ!)

さな「あの、いろはさん今どこにいますか?」

さな「……わかりました、今から向かいますね、はい、ではまた」

まさら「こころ…」

フェリシア「よし、そんじゃ行こうぜ!」

さな「はい、行きましょう」

まさら「ありがとう」

10分後

あいみ「あれ?まさらどこにいるんだろ?」

あいみ「まさらー?」

あいみ「うーん、電話も繋がんないし…」

あいみ「なんでまさらもこころも電話に出ないんだろ…」

あいみ「こころはともかく、まさらは出なきゃいけないでしょ!」

あいみ「もう一回かけてみよ」

~♪

あいみ「ん?あれ、なんか下から着信音が…」

あいみ「什器の下かな…あれ!これって…まさらのスマホじゃん!」

あいみ「えー!?まさらスマホ落としてるよ!だから出なかったんだ…」

あいみ「なんか前もどこかでスマホ無くして面倒なことになった的な話聞いたことあるけど」

あいみ「まさかまさらでそうなるなんて…」

あいみ「……それにしても、まさらのスマホの壁紙…流石よね」

あいみ「超いい笑顔のこころ」

あいみ「これ毎日見てるのに自分が恋してるのに気付かなかったのね、まさら…」

あいみ「たしかこころの壁紙は山頂のまさらだったよね」

あいみ「…むしろなんであの二人付き合ってなかったんだろ??」

あいみ「こころは意識絶対してると思うんだよねー、この壁紙もこころが撮らせたんじゃない?」

あいみ「んー、こころもこころでめちゃくちゃ可愛いよね」

あいみ「特にこの笑顔、まさら以外は誰も見れないくらいとびっきりの笑顔だよ」

あいみ「好きな人にしかできない本物の笑顔つまてやつ?100点満点でしょ、ほんと可愛い…」

あいみ「いいなぁ、まさら…あれだよ100万ドルの笑顔ってこういうことなんじゃないかな」

あいみ「こころは可愛いし、まさらは美人だし…うん、お似合いだよ」

あいみ「あの二人色々羨ましいなぁ…自信なくしちゃう…」

あいみ「隼人くんって可愛いのと美人なのどっちが好みなんだろ…」

あいみ「……うー」

あいみ(そもそも、隼人くんは私のどこを好きになってくれたのかな…)

あいみ(はぁ…ほんとに隼人くんと両思いなのか自信ないよ…明らかに両思いの二人が羨ましい…)

あいみ「いやいや!今は二人に嫉妬してる場合じゃないでしょ!とりあえずまさら探さないと!!」

あいみ「さーて、どうしようかな…とりあえずテレパシー飛ばしてみる?」

あいみ『まさらー!まさらー!』

あいみ『まさらタウンにーさよならバイバイー!』

あいみ『私はこころとー旅に出る』

あいみ『マサラー!』

あいみ「……うん、いないね」

あいみ「ってことはもうこの辺にはいない…よね」

あいみ「仕方ない、地道に探すしかないか」

あいみ「まさらどこ行ったんだろ…何の連絡もしてこないって普段のまさらじゃありえないよ」

あいみ「かなり焦ってるだろうし、仕方ないのかな」

あいみ「でもまさらって何時もすぐ正しい行動するって言うか、かなりしっかりしてるんだよね」

あいみ「いくらこころがいなくなって焦ってるって言っても…んー?」

あいみ「……誰かに襲われたとかじゃないよね…?」

あいみ「まさか……いやいや!そんなわけない!まさらはかなり強い魔法少女なんだし!」

あいみ「大丈夫だよね?まさら…」

あいみ「………」

あいみ(あれ…まさらが遠くに行っちゃうような…気のせい…だよね?)

あいみ(まさら………?)

一方

いろは「この子が小さいキュゥべえです」

小さいキュゥべえ「モッキュ!」

まさら「キュゥべえがどこにいるか知らない?」

小さいキュゥべえ「モキュモキュ」

まさら「?」

いろは「この子、キュゥべえみたいに話せないんです」

まさら「そうなの?じゃあ…」

いろは「でも私なんとなく何て言ってるかわかるんです」

まさら「え?ならなんて…」

いろは「もう一度聞いてみますね!」

いろは「キュゥべえはどこにいると思う?」

小さいキュゥべえ「モッキュ!(見滝原山の山頂だよ!)」

いろは「ううん、違うと思う」

まさら「何と言ったの?」

いろは「見滝原山の山頂って…」

まさら「見滝原山の山頂…」

いろは「この子、まだ小さいからだと思うんですけど…何か的外れなことよく言うんです」

小さいキュゥべえ「モキュモキュッ(でも前にそこにいるってたしか言ってたよ)」

いろは「ううん、違うよ」

小さいキュゥべえ「……」

フェリシア「いろはってこれでも最初の頃は小さいキュゥべえをやちよから庇ってたらしいぜ」コソコソ

さな「そうなんですか?いつもあんな感じで違う違うって言ってて…意外です」コソコソ

フェリシア「なー」

さな「ねー」

まさら「山頂…」

いろは「ごめんなさい…役に立てなくて…」

いろは「まどかちゃん達にも事情は話してるんですけど、こころさんは見かけてないって…」

いろは「だからたぶん見滝原山にも、見滝原にもいないんだと思います…」

まさら「……わかったわ、ありがとう」

いろは「何かわかったらすぐに連絡しますね!」

まさら「ごめんなさい、助かるわ」

いろは「んと、連絡先を…」

小さいキュゥべえ「モキュ(赤外線だね)」

いろは「そうじゃないよ」

まさら「…あれ…?スマホがない…そういえばあいみとも…」

さな「え?…あ!あの時もしかしたら…」

まさら「あの時…落としたときに鞄から出てしまったのかしら…」

さな「ご、ごめんなさい!ちゃんと見ておくべきでした…」

まさら「いえ、あなたは何も悪くないわ」

さな「でも…」

まさら「今はスマホよりこころの方が大事、スマホはまた買えばいい」

フェリシア「ならオレとさなでねーちゃんのスマホ探しとくよ!なんか特徴とかある?」

まさら「ごめんなさい、助かるわ…本体はシルバー、イエローとブラウンのケースをつけてて」

まさら「待ち受けがすごく可愛いからそれでわかるはず」

フェリシア「可愛い?わかった!」

まさら「それじゃあ私は行くわ、わざわざありがとう」

フェリシア「またなー!」

フェリシア「可愛い待ち受けってなんか意外だな」

さな「そうですね」

フェリシア「牛かな?」

さな「猫かな?」

いろは「ういかな?」

小さいキュゥべえ「モキュ…(それは絶対ないよ…)」

いろは「ううん、ういは世界一の妹だよ」

小さいキュゥべえ「……(……)」