まさら(……こころが魔女になってしまう…)

まさら(こころが魔女にやられたと誤解した私が魔女のこころを倒す…)

まさら(そこで私が魔女の正体を知って…発狂する…)

まさら(それが神浜の魔法少女に広まって…魔女になる事実を知った魔法少女が絶望して魔女になる…)

まさら(その魔女化した魔法少女と、無事だった魔法少女が戦い、消耗し、魔女になり…)

まさら(そしてほとんどの魔法少女が……)

まさら(……だから私とこころを事前に始末しに来た…)

まさら(そう言うこと…)

まさら(……もちろんそうじゃない可能性は十分あるけど…)

まさら(これなら辻褄はあう…)

まさら(………)

織莉子「…魔女はどこからやってくると思う?」

ななか「魔女は使い魔が成長するか」

葉月「グリーフシードが孵化して…」

ななか(このタイミングで魔女…?)

ななか(……まさか…いや…そんなはず…)

葉月(半分は正解…魔女……いや…違う…違うよね…)

織莉子「グリーフシード、魔女…それらの元の姿…それは…」

ななか(違う…違う…)

葉月(違うって言って…ねぇ…)

織莉子「……魔法少女が魔力を使い果たしたり、絶望するとソウルジェムはグリーフシードに変化し、そして魔女となる」

まさら「……」

まさら(やっぱり…そう…)

ななか「!!??」

葉月「!!??」

織莉子「つまり私たち魔法少女の行きつく先は魔女化…」

織莉子「魔女の正体は魔法少女のなれの果て…と言うことよ」

ななか「………」

葉月「………」

ななか(そんな…そんな…)

葉月(嘘だ…そんなの残酷すぎる…)

ななか(え………)

葉月(嘘だよね……)

織莉子「……遊佐さんも常盤さんもかなり動揺しているわ」

織莉子「今ならソウルジェムを奪い返して、そのまま倒すこともできる」

ななか「……」

葉月「……」

まさら「そうはさせない」パアッ

織莉子「……意外ね、加賀見さんが一番受けれているなんて」

まさら「…私だってショックは受けてる…でも、こころを助けられるのなら」

まさら「どんな事実も受け入れて、乗り越えてみせる…!」

織莉子「……なるほどね」

まさら「教えて、あなたが見た未来…そこでは私が魔女化したこころを倒してしまい」

まさら「真実を知って絶望した私をきっかけに、神浜の魔法少女に魔女化が知れ渡って」

まさら「絶望した魔法少女が魔女に、その魔女と戦って消耗した魔法少女が魔女になり」

まさら「その負の連鎖で神浜は魔法少女がほぼ全滅…それが神浜以外にも広がって…」

まさら「それを事前にそしするために、私とこころを始末しに来た…そういうこと?」

織莉子「……侮っていたわ、その通りよ」

まさら「やはり…」

織莉子「…意外ね、ほんの少し前は絶望し魔女になる寸前だったのに」

織莉子「今はそこの二人よりも冷静でいられるなんて」

まさら「……もし、こころと出会う前の私だったら、魔女化を知って絶望するか」

まさら「自らソウルジェムを破壊して自殺していたと思う…」

まさら「でも今の私は違う、こころを助けるためなら何だってできる、乗り越えてみせる」

まさら「何があっても絶対にこころを守ってみせる…!」

まさら「私は引かない…!」

織莉子「……そう、わかったわ。あなたを始末しに来たのは失敗だったわね」

織莉子「改めて謝罪するわ、ごめんなさい」

まさら「…この話を聞かなかった未来の私は魔女のこころを倒してしまう…」

まさら「それを知らせてくれたことは感謝するわ」

まさら「それにいきなりその話をされても、受けいられたかはわからない…」

まさら「あなたの行動は…50点ね、半分は正解だと思う」

織莉子「50点…ふふ、赤点でなくてよかったわ」

織莉子「神浜では50点がブームなのかしら?見滝原でも50点の中華は有名よ」

まさら「味は50点だけど、こころとの思いでは100点よ…」

織莉子「そう、ならキリカと食べにいってみるわ」

織莉子「それにキリカにも改めて謝罪させるわ」

まさら「構わない、私なら大丈夫」

織莉子「…心身ともにボロボロにされたのに、本当に大丈夫なのかしら?」

まさら「体は治してもらえたし、心だってこころが無事とわかって持ち直せた」

まさら「最終的にこころが無事なのであればプロセスは気にしない」

織莉子「そう…」

まさら「……呉さんの気持ちもわかる、もし目の前でこころが殺されそうになっていたら」

まさら「私はその相手を徹底的に攻めていたと思うわ…」

まさら「だから気にしないで」

織莉子「……ごめんなさい、ありがとう」

織莉子(…本当に自分よりも粟根さんが大事なのね)

織莉子(……調べが足りなかったわ、もっと他の行動をするべきだった)

織莉子(50点…その通りね、それにあの二人をなんとかしなくては…)

葉月「ななか…」

ななか「……葉月」

葉月「……どうしよう…」

ななか「……今は…時間が必要ね…」

葉月「うん…頭がグルグルしてる…このはの料理食べた訳じゃないのにね…」

ななか「…このはさんの手料理を食べた時、数時間気を失っていたのよね…」

ななか「魔法少女でも平気で気絶させるこのはさんはある意味もう魔女なのかもしれないわ…」

葉月「…やめてよ…このはは魔女じゃないよ…」

ななか「……ごめんなさい、訂正するわ…」

葉月「あたしも…このはも…あやめも…ななかも…魔女にならないよ…何か手はあるはずだよ…」

ななか「ええ…そうね…」

まさら「……」

まさら(常盤さんと遊佐さんを巻き込んでしまった…)

まさら(二人とも明らかに様子がおかしい…)

まさら(なんとかしないと…)

ななか「……美国さん」

葉月「今の話…嘘とかじゃないんだよね」

織莉子「ええ…残念だけど」

ななか「……わかりました…言いたいことは山ほどありますが…」

ななか「最悪のタイミングで知ることにならなくて良かったと…そう受け止めておきます…」

葉月「……そうだよね、目の前でこのはやあやめが魔女になって…とかじゃなくて良かったよ…」

ななか「ただ今は…少し時間が欲しいです…」

葉月「うん…そうだね…」

まさら「あの…巻き込んでしまって…すみません」

ななか「…いえ、これで良かったんです」

葉月「むしろ立ち直ってくれてありがとう…」

まさら「このことは…」

ななか「…今は私たちだけの秘密にしておくべきでしょうね」

葉月「うん…これからのことはまたななかさんと話し合うよ」

ななか「今はこころさんを探すことを優先するべきです」

葉月「うん…なんで魔女になっちゃうのか知らないと…」