ななか「…美国さん、あなたの予知魔法でこころさんがどこにいるのか探し出すことは可能ですか?」

織莉子「やってみなければわからないわ」

葉月「1%でも可能性があるのなら、やってみるべきですよ…」

まさら「お願い…力を貸して」

織莉子「断る理由もないわ…でもいいの?私にソウルジェムを返して」

織莉子「今なら二人を倒すこともそう難しくないと思うのだけど」

ななか「…あなたが私たちを倒す利点はないはずです」

葉月「戦いになったらなったで大暴れしたい気分だけどね…」

まさら「……」

織莉子「…もちろん、襲うつもりはないわ。なんなら加賀見さんの剣を喉元に突き立てても構わない」

まさら「…いえ、それで集中力が欠けてもらっても困る」

織莉子「そうね…それにキリカが来なければ私は負けていたのだし、無駄な争いをするつもりもないわ」

ななか「わかりました。では…」

織莉子「キリカのも?」

ななか「…あなたの友人の魂をいつまでも預かっておくのも気が引けますから」

織莉子「…そう、ありがとう」

まさら(常盤さん…やはり動揺しているのね…らしくないわ)

まさら(遊佐さんも大人しくなったし…申し訳ない…)

織莉子「それでは粟根さんの未来を見てみるわ、集中させて…」

織莉子「……」

まさら(本当に無防備…信用して大丈夫ね)

織莉子「………泣いてる…」

織莉子「ここは…?わからない…でも一人でずっと泣いているわ」

織莉子「何かを呟いてる…?まさらと…?」

まさら「こころ…」

まさら(今もこころは泣いている…どこなの?)

織莉子「……っ…はぁ…はぁ」

織莉子「……あまりわからなかった…」

織莉子「…ごめんなさい…意図的な未来予知はまだ使いこなせていないの…」

まさら「いえ…ただできる限り詳しく教えてほしい」

織莉子「…街中ではないし、部屋の中でもない…自然に囲まれた場所に佇んでいるわ」

まさら「もしかして山の中?」

織莉子「その可能性は高いわ、おそらく山頂ね…なぜそこにいるのかはわからないけど」

まさら「こころは山登りが好きなのよ…ならやはり山に…」

まさら「でもキュゥべえを探してたはず…」

葉月「…キュゥべえは神浜にはいないから、神浜以外の山…なのかな」

織莉子「そうかもしれないわ」

ななか「…手分けして市外の山を当たりましょう」

ななか「まさらさん、こころさんが向かいそうな山に心当たりはありますか?」

まさら「…神浜ならある…でも市外は…」

葉月「…だったら、神浜から日帰りで登山できる山を探そうよ」

葉月「登山なら限られてくるだろうし…」

ななか「そうですね…」

織莉子「私も協力させてもらうわ、キリカにもね」

織莉子「魔女にならずあの悲劇を回避するのが一番よ」

まさら「ありがとう」

織莉子「連絡先を共有するべきね」

ななか「そうですね」

葉月「うん、見つけたらすぐに連絡しなきゃね」

まさら「……ごめんなさい、今スマホを無くしていて…」

織莉子「なら私のを貸しておくわ、私はキリカのを使えば大丈夫」

まさら「ありがとう…」

織莉子「パスコードは039039よ、おりこおりこ」

まさら「…わかった、助かるわ」

ななか(おりこおりこ…?)

まさら「…あ」

織莉子「あ!!」

まさら(待ち受けが呉…)

織莉子「ま、まって!!ごめんちょっとだけ設定させて!!///」

織莉子「……はい!」

まさら「え、ええ…」

織莉子「げ、ゲストモードにしておいたわ…!」

ななか(今の慌てっぷり…今日一番ね…)

葉月(見られて恥ずかしい壁紙だったのかな…あたしは昔の写真だから見られてもいいけど)

織莉子「…こほん、それでは粟根さんを探しに行くわ」

織莉子「ではまた!」タタッ

葉月「あ、逃げた!」

葉月「そんなに恥ずかしいの見られたの?なんだった?」

まさら「……」

まさら(…呉さんの寝顔)

まさら「…いえ、見る前に設定されてしまって」

葉月「そっか」

ななか「…では私たちも参りましょうか」

ななか「時間もあまり残っていないし、急がねば…」

葉月「もう日も暮れるからね…」

まさら「…今から市外の山に向かってもらうのは申し訳ないですし、私が…」

ななか「たしかに夜の山には危険も多いと思います、ですが私たちは魔法少女…」

葉月「…ソウルジェムさえ無事なら大丈夫なんだし、探さなきゃ…ね?」

まさら「…ありがとうございます」

ななか「ですが単独行動は避けるべき…私は美雨さんと向かいます」

葉月「ならあたしはこのはと行くよ」

まさら「私は…」

まさら(あいみ…あの子に魔女化を知らせるべきではない…私は一人で大丈夫…それに行きたいところが一つある…神浜だけど…)

まさら「あいみと向かいます」

ななか「わかりました、ではさっそく」

葉月「うん…あ、その…本当に魔女化のことは内密に…ね」

ななか「……もちろんです」

まさら「はい…」

葉月「…それじゃあ…また後で…」





純美雨「ななか!無事だったネ!」

ななか「美雨さん…っ、それに…」

あきら「何か手がかりはあった?」

かこ「私達も頑張って探したんですけど…」

ななか「……」

ななか(…あきらさん…あなたにはまだソウルジェムのことを…)

ななか(かこさん…私が魔法少女になるよう誘導してしまった…)

ななか(私が…かこさんを魔女に……)

ななか「っ…」

かこ「?あ、あの…私に何か…?」

ななか「…いえ、その…」

あきら「ななか!?泣いてる!?」

かこ「わわっ?だ、大丈夫ですか!?」

純美雨(あのななかの目に涙が…いったい何が…)

純美雨「ななか…ホントに大丈夫ネ?」

ななか「…すみません、少し取り乱していました…」

あきら「ななか…?」

かこ「ななかさん…」



あやめ「あっ!葉月ー!」

葉月「っ…あ、あやめ…このは…」

このは「そちらはどう?何か手がかりは?」

葉月「ぁ…う、うん!山にいるみたいでー、だから今から山に…」

あやめ「今から山に!?んー、うん!いこいこ!」

このは「…そうね、粟根さんとは何度か協力した関係だし、見捨てることもできないもの」

葉月「うん…ありがと」

あやめ「…葉月?だいじょぶ?」

葉月「え…?」

このは「…葉月、何かあったのね。いつもの葉月じゃないわ」

このは「あの時の…3人で家を出たあの日の葉月と似ているわ」

葉月「このは…」

このは「…言いたくなければ言わなくてもいい。でも一人で抱え込まないで」

このは「昔の私と同じ過ちはしてほしくないの…」

葉月「このは…このはっ…」ダキッ

このは「!…ふふ、昔はよくこうしてたわよね」ナデナデ

あやめ「このはだけズルい!あちしも葉月慰める!」ナデナデ

葉月「…ありがとう…このは…あやめ…」

葉月(何があっても二人を守ってみせる…)

葉月(二人を魔女になんか絶対させない…!)

葉月(いつか…このはに相談しよう…大丈夫、今のこのはなら受け入れてくれるはず)

このは「……」

このは(…間違いなく良くないことがあったわね…覚悟しておかないと)

このは(命に代えても、葉月とあやめは私が守る!)

あやめ(このはと葉月っていつもは夫婦?みたいだけど)

あやめ(たまにねーちゃんと妹みたいになんだよね)

あやめ(なんかちっちゃい頃思い出すなー)

あやめ(あの頃からあちし逹三人は家族だったもんね!)

あやめ(またフェリシアとかこに二人の自慢してやんよ!)