魔法少女A「わっ?びっくりした!」

魔法少女B「あれ?キミは…」

マイ「……」

魔法少女B「ずっと免許証を作ろうとしなかった魔法少女…だよね?」ヒソヒソ

魔法少女A「うん…もうそろそろタイムオーバーになるはず…」ヒソヒソ

マイ「私のことは構わないで…私にはやらなければならないことがたくさんあるの」

魔法少女A「は、はぁ…」

魔法少女B「それで突然どうしたの?」

マイ「あそこにいる二人はまだ生き返る可能性があるの、だから免許証の発行は見送らせて欲しいわ」

魔法少女A「生き返る…?どうやって?」

マイ「あくまでも可能性の話よ…でも私はできるはずと確信しているわ」

魔法少女B「いやだからその方法は?」

マイ「それは時間をおって説明するわ…でも大丈夫、負けるもんですか」

魔法少女B「は、はぁ…」

魔法少女B「ど、どうする?」ヒソヒソ

魔法少女A「妙なこと言ってるけど、ものすごく真剣な目付きだよ」ヒソヒソ

魔法少女B「だったら…」

魔法少女A「うん…」

魔法少女B「いいよ、私達もできればこっちに来てほしくはないからね」

魔法少女A「助かるならそれが一番だよ」

マイ「ありがとう…」

魔法少女B「ただ、問題なのはあの子達自身なんだよね…」

魔法少女A「あの様子だとすっかりこの世界に呑まれてる…」

魔法少女A「ここでゆうれいとして存在し続けることが何よりの幸せだと思うように…もうなってるよ」

魔法少女B「二人とも生きてた頃には体感できなかった幸せを手に入れちゃったみたいだからね…」

魔法少女A「基本的に、ここに来た魔法少女は怨念を残さないために無意識のうちにここにいることが幸せだと思うようになる」

魔法少女A「しかもあの二人はここで初めて両思いだと気付いて、しかも告白どころかプロポーズまでしたんだよ」

魔法少女B「今…あの二人の頭の中は幸せで満たされてる」

魔法少女B「まだ最初はあった現世への後悔も…もう消えちゃったみたい…」

魔法少女A「だから…どんな方法かは知らないけど…手遅れかもしれないよ?」

マイ「……生き返ることができるとして、その場合は本人の意思に左右されるのかしら?」

魔法少女A「うん、そうだよ」

魔法少女B「私達も何度か生き返った子は見てきた…あそこに川があるでしょ?」

マイ「三途の川…?」

魔法少女A「うん、本物の三途の川なのか、三途の川を模したものなのかはわからないけど」

魔法少女A「あの川の向こうに行けば、魂はソウルジェムに戻るの」

魔法少女B「ここの私達の魂は、魔女に生まれ変わることなく死んでしまった魂」

魔法少女B「肉体からもソウルジェムからも切り離されて迷子になった魂なの」

魔法少女A「その迷子になった魂がゆうれいとなって私達のようになる」

魔法少女B「でも、ゆうれいになる前の魂はまだ迷子になっただけで引き返すことはできる」

魔法少女B「川の向こうから、その魂にだけ乗ることができる不思議な船がやってきて…それに乗れば…」

魔法少女A「気付いたら生き返ってるってわけ」

魔法少女B「でもね、いくら不思議な船と言っても乗るかどうかは本人の意思次第なの」

魔法少女A「どんなに回りが生き返ることを望んでも、本人に生き返る意思がなかったらどうにもならない…」

魔法少女B「だからいくらキュゥべえと言っても、願いをかなえることに失敗してしまうことがあったみたいだよ」

魔法少女A「たぶん屁理屈で螺曲がった契約になっちゃうんだろうね…」

マイ「……つまり、あの二人が生き返りたいと思えばいいのよね?」

魔法少女B「うん、あの子達もさっきまでは生き返りたいと思ってたみたいだったよ…」

魔法少女B「けど…今は…」

魔法少女A「手遅れ…かもね…」



こころ「こんなに幸せになれるなんて思わなかったよ///」

まさら「ええ///私の求めていたものはこの幸せだったんだわ///」

こころ「ここは天国なんだね///幸せすぎて頭が変になっちゃいそう///」

まさら「私も…///ううん、もう変になってしまったんだわ///」

まさら「さっきまであったはずの後悔も悲しみも苦しみも何もない…///」

まさら「なんであんなに泣いていたのかもうわからなくなってしまった…///」

まさら「ただただ幸せ…///」

こころ「うん…///私もだよ、まさら///」

こころ「もう後悔なんてあるわけないよ///だってこんなに幸せなんだもん///」

こころ「まさらさえいてくれればほかはなーんにもいらない///」

こころ「わたしまさらだいすき///」

まさら「わたしもこころだいすき///」

まさら「こころいがいどうでもいい///」

まさら「こころ///」

こころ「まさら///」



マイ「っ…」

魔法少女A「これ…予想よりもかなり早く悪化してる…」

魔法少女B「まさかこんな僅かな時間でここまでなるだなんて思わなかった…」

魔法少女A「いろんな魔法少女見てきたけど、ここまでの子は初めてだよ…」

魔法少女B「たしかにいきなりルミナスしたから前兆はあったんだけど…」

魔法少女A「普通は生き返ることなんて滅多にないし、あんな感じになった方が本人にとっても幸せなんだけど」

魔法少女B「生き返る可能性があるのに…ああなっちゃうなんて…」

魔法少女A「もうまともな思考はできないのかも…」

魔法少女B「永遠にラブラブなゆうれいにね…でも所謂本物?の幽霊と違って成仏とかはしないからね」

魔法少女B「もうお互いのこと以外は何も考えられなくなっちゃうのかも…」

魔法少女A「いや…もうなっちゃったかも…」

マイ「そんな…」



まさら「こころ///」

こころ「まさら///」