十七夜「残る問題は…果たして自分にそれができるかだな」

みたま「……はっきり言うけど…十七夜ひとりでは無理よ」

ほむら「っ…」

十七夜「ふむ、やはりそうか」

みたま「だから…十七夜、これを」スッ

十七夜「なっ…これは…」

みたま「私のソウルジェムよ、これを十七夜…あなたに託すわ」

十七夜「…どうするつもりだ、八雲…」

みたま「あなたの心を読む魔法、そして私の調整…」

みたま「この2つの魔法を組み合わせれば…」

みたま「不可能も可能にできるはずよ…!」

十七夜「……だが、失敗すれば八雲…どうなるかはわかるだろう」

みたま「みんなと運命を共にできるなら本望よ」

十七夜「…」

みたま「もし本当に私たちだけ見逃してもらえたとしても…」

みたま「ももこや、やちよさん…みんなのいない神浜で生きていたってしょうがないじゃない…」

十七夜「…ああ、同感だ」

みたま「…ふふ、神浜なんて滅びれば良いって思っていたのが嘘のようね」

十七夜「お互い変わったな」

みたま「ええ…それじゃあ、十七夜…そしてほむらちゃん」

みたま「三人のソウルジェムを合わせるわ」

十七夜「うむ」

ほむら「はい…!」

みたま「ほむらちゃんとまどかちゃんの魔力を十七夜に」

みたま「そして限界まで調整して…最後に私のソウルジェムを十七夜のソウルジェムに…!」

みたま「何度も魔力の受け渡しを今日はしたけど…」

みたま「これが正真正銘、最後の調整よ…」

十七夜「我々4人の最後の力を振り絞り、アリナを呼び覚ます」

十七夜「そして画伯を取り戻す…!」

十七夜「これしかやつを止める手段はない…」

十七夜「…暁美君、本当にいいんだな?」

ほむら「はい、後悔はしません…これは、まどかの意思でもありますから」

まどか「すぅ…すぅ…」

十七夜「ありがとう…!」

みたま「それじゃあ…いくわよ」

十七夜「ああ」

ほむら「はい」

カッッッ

一方

莉愛「不味いですわ…あのウワサが町の方へ…」

麻友「ど、どうしましょう…莉愛ちゃん…」

莉愛「……神浜の残りの魔法少女の力を終結して、戦うつもりだったけど…」

莉愛「やちよちゃん達が束になってもかなわなかった…」

莉愛「…だったら…私にできることは…残った魔法少女を逃がすこと…!」

麻友「莉愛ちゃん……」

莉愛「麻友さん、あなただけでも逃げなさい」

麻友「えっ?」

莉愛「…私は臆病者ですわ…みんなが戦ってるのに…私は隠れてチャンスを窺うことしかできなかった…」

莉愛「残った魔法少女のみんなと協力しなきゃ勝てないと判断したからとは言え…」

莉愛「結局…何もできなかった」

莉愛「だから麻友さん、せめてあなただけでも私に守らせなさい!」

麻友「…莉愛ちゃんが戦うなら、私も戦う!」

莉愛「なっ?」

麻友「莉愛ちゃんを一人になんてさせません!」

莉愛「麻友さん…」

まなか「なーにカッコつけてるんですか」

莉愛「げっ!」

まなか「まなかも、いえ、まなか達も戦いますよ!」

莉愛「あ、あなた達!?逃げなさいと行ったでしょ!?」

純美雨「ななか達がやられたのに尻尾を巻いて逃げるなんてできないネ」

あきら「みんなを見捨てたりはできないよ!」

あいみ「まさらやこころも、きっとこうしてたと思う…だから私も!」

このみ「町の花々も、魔法少女の命も枯らしたくない…!」

理子「わ、わたしもがんばりますからっ!」

このは「葉月の…ななかさん達の…みんなの仇は必ず!」

あやめ「あちしだって頑張る!!葉月もフェリシアもかこも助ける!!」

れいら「正直言うと…物凄く怖いけど…でも」

せいか「私たちも戦う…みんなと協力すれば…きっと…」

みと「勝てるよっ!」

かのこ「カエンダケとかに比べれば大したことないはず!」

夏希「みんな一緒なら勝てるよ…ゴー!ファイ!ウィン!」

莉愛「みんな…」

莉愛(全員心から震え上がってるはずでしょうに…)

莉愛(でも……)

郁美「私達も戦うよ…!」

令「ぶりっこキャラ忘れるくらい本気みたいだね」

令「もちろんこの観鳥さんも取材じゃなくて戦うよ」


純美雨「マギウスの翼カ…」

月夜「今はマギウスの翼としてではなく、神浜の魔法少女として戦うでございます」

月咲「マギウスもそうじゃない魔法少女も、東も西も、生まれも育ちも関係ない!」

月咲「ウチら全員神浜の魔法少女なんだから、力をあわせればなんとかなるよ」

月夜・月咲「ねー!!」

莉愛「あなた達まで…」