灯花「わたくし達が願いでキュゥべえの能力を3人で受け継いだのは忘れてないかにゃ?」

うい「うん、忘れるわけないよ」

ねむ「その結果、神浜だけで発現する現象があるよね」

うい「ドッペル?」

灯花「そう、わたくし達は魔法少女の負の力をドッペルとして具現化させた」

うい「そうだよね」

ねむ「そしてもうひとつあると思わないかな?」

うい「もうひとつ…あっ、ウワサ!」

ねむ「そう僕の具現の力でウワサを産み出すことができた」

いろは「中でも桜子ちゃんは人間そっくり…」

ねむ「むふっ、それはある種の産みの親であるお姉さんが才能あるからだよ」

いろは「えっ、そ、そうかな?」

やちよ「万年桜のウワサ…魔力で産み出された存在ではあるけれど」

やちよ「限りなく魔法少女に…人間に近いわ」

やちよ「でも…」

やちよ(あくまでも彼女はウワサ…)

ねむ「そう、彼女は完全な人間と言うわけではないよ」

ねむ「魔力で完全な人間を作り出すことは不可能、そう思っていたからね」

ねむ「でも…」

灯花「この子は間違いなく人間だよ」

のぞみ「すやすや」

まさら(そう…この子は人間…私とこころの娘)

こころ(ドッペルでもウワサでもないよ…!)

あいみ「じゃあドッペルやウワサじゃない、この子はどうやって…?」

ねむ「誕生の瞬間を君も見てたはずだよね?」

あいみ「目の前でみたけど…」

灯花「それなら、説明しなくても本当はわかってるんじゃないかにゃー?」

あいみ「……まさらとこころの魔力が…でも…」

ねむ「ドッペルや魔女は魔法少女の負の感情から生まれる」

ねむ「それに起因しているのかはわからないけど、魔女やドッペルは人の形をしていない」

ねむ「もし仮に負の感情が人ならざる姿をしているとすれば」

ねむ「真逆の感情ならどうなるかな?」

灯花「結婚なんてするくらいだから、普通じゃない感情があったはずだよねー?」

まさら(あの瞬間の私は…言葉じゃ表せないくらいの嬉しさ…幸福感があった)

まさら(そしてそれ以上に…こころへの…)

こころ(私もだよ、まさら)

まさら(ええ…!)

まさら「……愛よ」

あいみ「!」

まさら「こころへの愛、それが一番強かった…!」

こころ「私も、まさらが愛しくて頭がいっぱいだった…!」

灯花「そうだにゃー」

ねむ「ありきたりな表現だとは思うけれど、この子は二人の愛から産まれたんだ」

ねむ「純粋な愛、それがそのまま魔力になった」

ねむ「それが二人、全く同じタイミングでね」

ねむ「愛によって魔力が増幅することは初めてではないと思うよ」

ねむ「それはここにいるみんなにも心当たりはあるはず」

いろは「たしかに…私、ういの為にあの時は力がみなぎってたよ!」

灯花「あの絶望的な状況を覆せたのは、お姉様のういへの愛の力だもんね…羨ましいにゃぁ…」

やちよ「あの時のいろはには、どんな壁でも上れそうな…不思議な力があったわ」

十七夜「うむ…あの時、環姉妹がいなければ我々は全滅していただろう」

十七夜「アリナ・グレイを除いてな…」

うい(そう言えば今日もアリナさんココイチにいたよね)

やちよ「私達魔法少女は正の感情で強くなれる…かなえとメルが力を貸してくれるのもその時だわ」

十七夜「それが二人の場合は愛として限界を越えた、それも同時にな」

十七夜「その結果…ふむ」

ねむ「そう、二人の魔力が、ソウルジェムが共鳴したんだ」

ねむ「完全同調したと言っていいだろうね」

灯花「そしてその同調した二人の魂と魔力がひとつの形に具現化したんだよね」

灯花「人の形、ううん、赤ちゃんとして!」

灯花「それがこの子!」

のぞみ「すやすや」

みたま「簡単に言うと、二人の愛の結晶なのねぇ」


十七夜「魂の完全同調による共鳴か…」

十七夜「魔女が漆黒の絶望とするならば」

やちよ「この子は鮮やかな希望の象徴ね…!」

あいみ「だから名前はのぞみちゃんなんです!」

いろは「のぞみちゃん…私達魔法少女の希望…!」

マミ「完全同調《フルコネクト》」

マミ「魂の共鳴《ソウルルミナス》」

マミ「鮮やかな希望《カラフルホープ》」


マミ「…本当に赤ちゃんが…」