???「…やちよさんはわかるんだよね?」 

うい「…はい」 

???「さなちゃんは?」 

うい「……」 

???「…大丈夫だよ、私の大切な人達の名前だから」 

???「それに、ういに…ういちゃんに悪いことはしないから」 

うい(ものすごく悲しそう…この人は悪い人じゃないよ) 

うい「…はい、さなさんは知ってます」 

???「そっか、ありがとう…じゃあフェリシアちゃんはどうかな?」 

うい「はい、わかります」 

???「じゃあ、みかづき荘に他に住んでる人は?」 

うい「住んでるわけじゃないけど、鶴乃さんが毎日来てくれます」 

???「ふふ…うん、鶴乃ちゃんは毎日来てくれるもんね」 

???「他はどうかな?」 

うい「モキュがいます」 

???「…あははっ、ちゃんとモキュのことを言えるなんて、ういちゃんは優しいんだね」 

うい「大切な家族ですから」 

???「……そっかぁ…ふふ、うん…そうだね…」 

うい(泣きそうになってる…どうして…?) 

???「……ありがとう、ういちゃん。これでわかったよ」 

うい「…え、えっと…」 

???「ごめんね…ごめんね…」ポロポロ 

うい「わっわっ?大丈夫ですか!?」 

???「うん…ごめんね…ありがとう…大丈夫だよ…」 

うい「で、でも…」 

???「ういちゃん…これからも元気でね…」 

うい「え……」 

???「あっ…泣いてる…?」 

うい(そう、この人すごく泣いてる…なんで…) 

???「このハンカチで…あっ、ふふ…フェリシアちゃん、ちゃんとハンカチ持ってたんだ」 

うい「あ…さっきフェリシアさんから…」 

???「じゃあ私のハンカチはいらないね…ふふ…」 

うい「あっ…!」 

???「それじゃあ…」 

うい「…は、ハンカチ!貸してくれませんか…?」 

???「…いいの?私なんかのハンカチで…」 

うい「は、はい…」 

???「…はい、どうぞ」 

うい「あ、ありがとう…」 

???「……私からういへの最後のプレゼントになっちゃったね」 

うい「え?」 

???「ううん、なんでもない…じゃあね、ういちゃん」 

???「元気でね…さようなら」タタッ 

うい「あっ…!」 

うい「……行っちゃった…っ!?消えちゃった!?」 

うい「い、今の…ま、幻?違う…よね…?」 

うい「でも…あっ、ハンカチ…」 

うい「名前書いてる…いろは…」 

うい「なんだろう…すごくいい名前…」 

うい「それにすごく懐かしいような…」 

うい「あたたかくて優しい名前…」 

うい「いろは…?」 

うい「っ…?あ、頭が…いたい…」 

うい「わ、わたし…うぅっ…!」 

その頃 

まさら「……どこにも魔力を感じられない」 

まさら「環いろは…」 

まさら(昔はあまり良い印象はなかった) 

まさら(海でも巻き込まれたし、それにマギウスとの争いのせいでこころが傷付いた) 

まさら(だから私はあの人達に近寄らないようにしていた) 

まさら(でもそれは昔の話) 

まさら(最初はこころが言うから仕方なくだったけど)

まさら(私も神浜マギアユニオンに加わった) 

まさら(マギウスとの戦い以降も、神浜は幾度となく戦いの渦に巻き込まれた) 

まさら(でもそんな神浜を平和に導いたのは、もちろんみんなの絆よ) 

まさら(でもその中心にいたのは、いつも環いろはだった) 

まさら(彼女は私が持てないものを持っている) 

まさら(彼女がいなければ、神浜は…私達は全滅していたかもしれない) 

まさら(環いろはは神浜を何度も救った女神だと言う魔法少女もいるくらいにね) 

まさら(私もそうかもしれない、少なくとも彼女に対する悪い印象は今は0) 

まさら(むしろ、こころに連れられてみかづき荘におじゃましたことも何度もある) 

まさら(環姉妹…いろはさんとういちゃんとも何度も話した) 

まさら(特別仲が良くなったわけではないけれど…) 

まさら(私もいろはさんのことを大切な仲間だと断言できるくらいにはなっている) 

まさら(だから私はさっきも、いろはさんの力になれるよう) 

まさら(二葉さんの透明人間の能力をコントロールできるようにするための協力をした) 

まさら(そして今は…本気であなたを探している) 

まさら(こうして私が幸せな家庭を築くことができたのも) 

まさら(あなたの存在がなければ叶わなかったこと…) 

まさら(あまり口には出せる性格でないのは自覚してるつもり) 

まさら(でも私は、あなたに感謝してる) 

まさら(神浜を、私達の居場所を守ってくれたあなたを…!)