いろは「ウゥゥ…」

うい「うぅ…」

タルト『ういさん…いろはさん…』

タルト(二人の魔法の正面からぶつかり合い…)

タルト(結果的に相殺になりましたけど…ういさんの魔力はもう殆ど…)

タルト(それに…私も…)

タルト(あの時ありったけの魔力をういさんのスマホに込めました)

タルト(でもやっぱり…このくらいしか…)

タルト(このままじゃ、ういさんまで取り込まれしまいます…)

タルト(それだけは絶対に守らないと!)

いろは「ウイ…オネェチャンガイヤナノ…?」

うい「嫌なわけないよ…でも今のお姉ちゃんはお姉ちゃんじゃないもん!」

うい「だからわたしがお姉ちゃんを助けなきゃ!」

いろは「ワタシダヨ…タマキイロハダヨ…」

うい「っ…」

うい(本物のお姉ちゃんなのはわかってる…)

うい(わたしのせいでお姉ちゃんは……)

うい「お姉ちゃん…」

ヴゥンッッ

うい「!?」

いろは「!?」

万年桜のまさら「アァァァーッッ!!」ヴォン

いろは「クッ!!」

バチィィィィィッ

うい「な、なに!?」

タルト『え、援護…ですか?』

タルト(ものすごい気迫…あれは…私の剣と似てる…?)

うい「さ、桜子ちゃん?…っ?ううん…」

万年桜のまさら「いろはを返せぇぇぇぇっっ!!!」

いろは「グゥッ!」

うい「まさら…さん…?」

うい(あ、あの顔はまさらさんだよね?でも様子が…)

うい(見た目も桜子ちゃんみたいになってるし…)

タルト『ういさんの仲間ですか?』

うい「う、うん…けど…何かおかしいよ…」

万年桜のまさら「いろはを!いろはをよくもぉぉぉっ!!」

いろは「グゥゥ…!」

うい「お、お姉ちゃんっ!」

タルト(あのいろはさんが押されてる…で、でもいろはさんの体が…)

タルト『ういさん!このままだといろはさんの体が!!』

うい「う、うん!まさらさんっ!やめてーっ!!」

万年桜のまさら「…うい?」

うい「!?桜子ちゃん…?」

万年桜のまさら「うい!ういーっ!」タタッ

ダキッ

うい「わぁっ?」

万年桜のまさら「うい…よかった…うい…うーい」スリスリ

うい「まさらさん?桜子ちゃん?」

うい(やっぱりまさらさん…だよね?顔も声もまさらさんだし…)

うい(でも桜子ちゃんにしか…)

うい「!」

うい「ひょっとして…まさらさんと桜子ちゃんが?」

いろは「ストラーダ・フトゥーロ!!」

うい「あっ」

タルト『危ないっ!』

万年桜のまさら「はっ…」

いろは「キエチャエ…」

万年桜のまさら「ういーっっ!!」バッ

うい「まさらさ…」

ドカァァァァァ



やちよ「っ…また…」

みふゆ「ストラーダ・フトゥーロ…ですよね…」

十七夜「中でどうなってる…!」

アリナ「シット…こうなったら…」

アリナ「力ずくでやるしかないヨネ!!」

十七夜「!よせ!弾き返されるだけだぞ!」

アリナ「アイシー!わかってるカラ!でもっ!」

さな「まってください!」

十七夜「!」

やちよ「さな…!」

アリナ「透明人間…!」

さな「アリナ…さん、私にやらせてください」

ももこ「さなちゃんならなんとかできるかもしれない」

やちよ「ももこ、あなたがさなを…ありがとう」

ももこ「悪い、遅くなった…」

やちよ「ううん、ありがとう…」

ももこ「あれ…まさらは?桜子もいないけど…」

十七夜「……すまん」

ももこ「えっ…」

アリナ「……」

ももこ「失敗…したのか…?」

やちよ「…二人の自我が共に…暴走してるのよ…」

ももこ「マジかよ…こころに何て言えば…」

ももこ「こころももうすぐ来るのに…」

十七夜「っ…」

アリナ「透明人間、どうするワケ?」

さな「みたまさんと練習した魔法で…」

やちよ「結界はここに隠れているわ」

さな「ありがとうございます…!」

やちよ「大丈夫なの…?」

さな「はい!わたしがいろはさんを…助けます!」

さな「やぁっっ!!」

スゥゥゥ…

十七夜「!見えた」

さな「やった!」

シュンッ

さな「あっ!?」

やちよ「すぐに…消えた…?」