やちよ「どう?」

いろは「すっごく甘くて美味しいです♪」

いろは「でも太っちゃいそう…」

やちよ「魔法少女なんだしそのくらい大丈夫よ」

いろは「やちよさんが羨ましいです」

やちよ「私?」

いろは「見た目と違ってすっごく食べるのに、細くて美人で…」

やちよ「食べたらその分動くだけよ」

いろは「そうかなぁ…」

やちよ「私からしたらフェリシアや二葉さんの方が羨ましいけどね…」

いろは「え?なんでですか?」

やちよ「内緒」

いろは「えー?」

やちよ「でも私はいろはが一番良いわ」

いろは「えっ?ど、どういうことですか?」

やちよ「内緒」

いろは「も、もーっ!」

やちよ「ふふっ、いろはは本当に可愛いわね」

いろは「からかうのはやめてくださいっ」

やちよ「ごめんなさーい」

いろは「…でも、不思議だな…」

やちよ「ん?」

いろは「やちよさんとこうして一緒にいることが…すごく不思議なんです」

やちよ「…」

いろは「元々住んでた場所は全然違うし、年齢も離れてて…」

いろは「私とやちよさんの共通点って、魔法少女なことくらいなのに」

いろは「今はこうして一緒に…ずっと一緒で…」

やちよ「…」

いろは「楽しい時も、辛い時も、いつも側にいてくれたのがやちよさんで」

いろは「これって運命なのかな…って…」

いろは「って…///」

いろは「わ、私なに言ってるんだろ?///ごめんなさいまちがえました!///」

やちよ「…あら、そう?」

いろは「うー///」

やちよ「…私は運命だと思ってるわよ」

いろは「!」

やちよ「初めてあなたと出会った時、まさかこうなるだなんて思いもしなかったわ」

いろは「…そうですね、もうずっと昔のように感じます」

やちよ「ええ…あの頃はいろはも、ういちゃんも、フェリシアも二葉さんもいなかった」

やちよ「ももこ達とも疎遠だったし、みふゆは行方不明だったし」

やちよ「あれでも付きまとってきた鶴乃くらいしかいなかったからね…」

やちよ「本音を言うと、鶴乃が唯一の心の支えだったのかもしれないわ」

いろは「鶴乃ちゃんがそれを知ったらすごく喜びますよ」

やちよ「鶴乃には内緒にしてね?」

いろは「ふふっ、はい」

やちよ「…あの頃の私は死に場所を求めていたのよ」

やちよ「みふゆを探しだして、神浜に他の魔法少女を近づけない」

やちよ「それだけが私に残った道しるべだった」

やちよ「でもそれも…半ば諦めかけてた…」

やちよ「そんな時、あなたが神浜にやってきたのよね」

いろは「懐かしいですね…ほんとに…」

やちよ「使い魔にもやられちゃうようなへっぽこ魔法少女のあなたが」

やちよ「今ではこんなに立派に成長したんだもの」

いろは「あはは…あの頃も神浜以外の魔女なら倒せたんですけどね」

いろは「でもういや灯花ちゃんにねむちゃん…三人に心配ばかりさせちゃって…」

いろは「それが神浜での異変の原点だったなんて…想像もできませんでした」

やちよ「そう考えると、ますます運命としか思えないわ」

いろは「そう…ですね」

やちよ「あなたが存在したことで神浜でいろんな出来事が起こった」

やちよ「辛いこともたくさんあったけど、奇跡的に被害者はほとんどいないわ」

やちよ「本当に奇跡的に…」

いろは「魔法があるんですもん、奇跡だってありますよ、きっと」

やちよ「そうね、奇跡も魔法もあるのよね…」

いろは「はいっ」

やちよ「そしてその奇跡を起こしたのはあなたよ、いろは」

いろは「ふぇぇっ?」

やちよ「…本当にありがとう、いろは」

いろは「や、やめてくださいっ!私は別に何も…」

やちよ「いろは…」

ギュッ

いろは「ひゃっ?///」

やちよ「本当に…本当にありがとう」

いろは「や、やちよさんっ?///」

やちよ「いつもあなたには感謝しているの、それを年内に伝えたかった」

いろは「っ…///」