やちよ(気付いてあげて…って…)

いろは「わぁ、美味しそうなお節!」

さな「やちよさんと頑張って作ったんです!」

鶴乃「万々歳最強お節もあるよ!」

フェリシア「いつものじゃん」

うい「おしるこもあるからね!」

いろは「うん、どれも美味しそう!」

ワイワイ

やちよ「……」

鶴乃「はいはい!いろはちゃん!あーん!」

いろは「あーん」

鶴乃「どう?どう?何点?」

いろは「味は…3…50点…?」

鶴乃「えぇっ!?まだ50点!?」

いろは「でも、鶴乃ちゃんが、あーんしてくれたから、100点!!」

鶴乃「ひゃっ、100点!?ほんとにほんとにほんとに100点!?」

いろは「うん、そうだよ」

鶴乃「やったぁー!!初めてテスト以外で100点取れたぁー!!

さな「テストは100点多いのに不思議ですよね」

フェリシア「味は50点のままだぞ」

鶴乃「はっ?じゃあ私がお客さんにあーんしたら…」

いろは「鶴乃ちゃんにあーんして貰えるのは、私だけにして欲しいな…」

鶴乃「だよね!いろはちゃん専用だよ!」

いろは「ふふっ、ありがとう」

いろは「…」チラッ

やちよ「……」

いろは「……」

さな「いろはちゃん、私も…!あ、あーん!」

いろは「さなちゃん!あーん」

さな「や、やった!初めてです!」

いろは「ふふ、すごく美味しいよ、さなちゃん」

さな「このお節も、まどかさんが色々教えてくれたんです」

いろは「まどかちゃんが?」

さな「はい、まどかさんは妙にお節に拘ってて」

いろは「そうなんだ、まどかちゃんって結構食べ物にこだわるよね」

いろは「シチューもだし、唐揚げもよく配ってるもん」

うい「お汁粉も、まどかさんがわたし達に教えてくれたんだよ」

いろは「えっ?灯花ちゃん達にもってこと?」

うい「うん、わざわざ晴着着てなの」

さな「私の時もお正月じゃないのに晴着着てたよ」

いろは「そうなんだ?私が会ったときは普通だったよ」

鶴乃「たまに晴着姿のまどかちゃん見かけるけど、あれ私服感覚で来てるのかな?」

いろは「それはないんじゃないかな…」

やちよ「……」

フェリシア「……」

フェリシア「まどかのことはどーだっていいだろ」

フェリシア「それよりも、これうめーぞ!いろはも食えよ!」

フェリシア「ほら、あーん!」

いろは「うん、あーん!」

フェリシア「な?うめーだろ!」

いろは「うん、美味しいよフェリシアちゃん」

フェリシア「ま、オレが作った訳じゃねーけどな!これ誰が作ったんだ?」

さな「これはやちよさんです」

やちよ「!」

いろは「やちよさん、すごく美味しいです」

やちよ「そ、そう…」

鶴乃『やちよ』

やちよ「…なに?」

鶴乃『なにって…せっかくフェリシアが気を使ってくれたんだよ?

やちよ『……わかってる』

鶴乃『やちよ…』

いろは「まどかちゃん直伝のお汁粉」

うい「うん、でも作ったのはわたしだよ」

うい「お姉ちゃん」

いろは「あーん」

うい「どう?」

いろは「うん!あまーいお汁粉!すっごく美味しいよ、うい!」

うい「えへへ、よかった」

やちよ「……」

うい「あっ、甘いと言ったら…」

さな「!」

さな「そうだ、クリスマスはバラバラだったから」

さな「また作ったんです!」

やちよ「!」

鶴乃「お、まさか…!」

フェリシア「うおー!ケーキだ!」

さな「私はお節に注力してたから、ほぼやちよさん一人で作ったんですよ」

鶴乃「さすがししょー!」

フェリシア「すげー旨そうじゃん!」

いろは「やちよさんのケーキ…!」