早朝

いろは「ん…んん…」

いろは「はっ?」

いろは『さなちゃん?やちよさん?』

やちよ「すー…すー…」

さな「すん…すん…」

いろは『寝て…る?』

いろは『あれ?なんで私達毛布を……』

いろは『…………まさか

まさら「すぅ…すぅ…」

こころ「すー…すー…」

いろは『…眠ってる……』

いろは『透明化の魔法は解けてないはずなのに…

いろは『…透明化…』

いろは『あっ』

いろは『…もしかして初めからバレてた…?』

いろは『じゃあ私達のやったことって意味…』

いろは『……ううん、でもね?二人が今のところ大丈夫なのはわかったんだし』

いろは『少しは役に立てた…よね?』

いろは『どうしよう?もう少し様子を見てから二人を起こして家に帰らないと…』

いろは『って言っても、みんな眠ってるし…バレちゃったみたいだし…』

いろは『そうだ、お礼とお詫びに朝ごはん用意しておこう!』

いろは『元々お弁当作るために材料は冷蔵庫に入れさせてもらってるし』

いろは『念の為多めに持ってきたから、7人分くらいなら作れるはずだよ』

その後

やちよ「私のドーナツがないわね…私の……はっ?」

さな「ぅん…?」

やちよ『い、いつの間にか眠ってたわ…!』

さな『わわわ』

やちよ『あれ?毛布が…さな?

さな『私は何も…魔法で防寒はしてますけど…いろはさんが?』

やちよ『そうね…いろはの姿が見当たらないし、二人は眠ってるみたいだし…』

さな『…いろはさんがなんとかフォローしてくれた…んでしょうか?』

やちよ『そ、そうね…そうだといいのだけど……』

さな『うう…なんだか失敗しちゃったような…』

やちよ『…と、とりあえず二人に異常はなさそうだし、それだけでも良かったと思うわ』

さな『そ、そうですね…あっ、もうこんな時間…そろそろここをでなきゃ!』

やちよ『そうね、朝から私達がここにいるのは不自然だものね…』

さな『一旦ここをでましょう、いろはさんも探さないと』

やちよ『そうね…毛布はどうする?

さな『そもそもどこから…あれ?まさらさんの……』

やちよ『ん?』

さな『……な、なんでもないです!やちよさんは先にどうぞ!』

やちよ『え?ええ…』

まさら「すぅ…すぅ…」

こころ「すー…すー…」

さな『……まさか……』

さな『……同じタイプの魔法少女……』


リビング

いろは「あっ、やちよさん」

晴着まどか「おはようございます」

クーほむ「おはようございます」

やちよ「ええ、おはよう。二人とも悪かったわね、無理をお願いして」

晴着まどか「ううん、役に立ててよかったです」

クーほむ「それで…どうでした?」

やちよ「特に何もなかったと思うわ」

いろは「そうみたいですね」

やちよ「いろは、毛布ありがとう。どこから持ってきたの?」

いろは「それは……えっと」

クーほむ「私が用意したものです」

やちよ「あ、そうだったのね。ありがとう」

クーほむ「…いえ」

晴着まどか「てぃひひ…」

いろは「さなちゃんは?」

さな「おはようございます」

いろは「あ、おはよう!」

晴着まどか「おはよう!」

クーほむ「おはよう」

いろは「じゃあさっそくだけど、やちよさんとさなちゃんはご飯食べておいてください」

いろは「私達はそろそろ帰らなきゃ」

やちよ「そうね、朝ごはんは…」

晴着まどか「いろはちゃんが作ってくれました」

やちよ「そうなのね。ありがとう

いろは「いえ…私本当に何もしてませんし…

晴着まどか「いろはちゃんは昨日二人を回復してくれただけでも十分すぎるよ」

いろは「あれは…あっちの私も助けてくれたからだよ」

やちよ「…あなた達3人とも別の世界の自分が身近にいるのよね…」

晴着まどか「そうですね、わたしとほむらちゃんはわたし達の方が別の世界から来たんですけど…てぃひひ」

さな「不思議なこともあるんですね」

クーほむ「軌跡も魔法もあるのよ」

クーほむ「それよりも早く食事を、もう二人が起きてきてもおかしくないですし」

やちよ「そうね、いただきます」

さな「いただきます」