鶴乃「わたしには、みかづき荘のみんな…ううん、ユニオンの…ユニオンだけじゃない」

鶴乃「わたし達に協力してくれたたくさんの魔法少女に全身全霊の恩返しがしたい!」

りん「みんなに恩返し…」

鶴乃「……けど、やっぱり一番は、みかづき荘…かな」

鶴乃「いろはちゃん、やちよ、さなにういちゃん、そしてフェリシア」

鶴乃「みんながいてくれたおかげで、わたしは今もこうしていられるんだからね」

鶴乃「もう昔みたいに一人で背負ったりはしない、無茶もしない」

鶴乃「でも」

鶴乃「やっぱり由比鶴乃として、みんなに恩返しがしたいんだ!」

鶴乃「りんちゃんの言うような未来に、もしこの世界もなる可能性があるのなら」

鶴乃「それからみんなを守るのが、わたしなりの恩返しなんだよ!」

鶴乃「いろはちゃんも、やちよも、さなも、ういちゃんも、フェリシアも…」

鶴乃「まさらちゃんもこころちゃんも、マサラちゃんも…」

鶴乃「誰も死なせやしない!」

鶴乃「それがわたしの目指す真の最強!!」

鶴乃「だからね!りんちゃん!」

鶴乃「わたしにみんなを守らせて!!」

りん「鶴乃さん…!あ、ありがとうございます…!」

鶴乃「ふんふん!」

マサラ「……そんなに息巻いて大丈夫なの?あなた、以前そうして壊れてしまったのでしょう?」

鶴乃「うん、でもあの時のわたしは一人で背負い込んじゃってたからね」

鶴乃「けど今は違う、わたしにはみんながいてくれる!」

鶴乃「だからわたしは大丈夫!!」

マサラ「……そうよね、愚問だったわ」

鶴乃「それに、最初にわたしに話してくれたの、すっごく嬉しい!」

りん「!」

鶴乃「わたしね?やちよのように頼られる人に憧れてたんだ!」

鶴乃「わたしはいつまで経っても弟子のままだからね」

鶴乃「だからこうやって、頼りにしてもらえたのがすっごく嬉しい!」

鶴乃「しかも!りんちゃんは未来のやちよとういちゃんの弟子なんでしょ!?」

りん「え、まぁ、一応」

鶴乃「じゃあ!わたしはりんちゃんの兄弟子だね!わたしもやちよの弟子だったから!」

りん「!」

マサラ「魔法少女の弟子…ね」

鶴乃「まさらちゃんもマサラちゃんもセンスあるから師匠はいらないかもだけど」

鶴乃「でも弟子もいいよ!」

りん「うん、私もそう思う」

鶴乃「だよね!」

鶴乃「あ!!!」

りん「な、なに?」

鶴乃「さっそくで悪いんだけど…りんちゃん、わたしのお願いきいてくれる?」

りん「お願い?え、ええ、大丈夫です」

鶴乃「よし!それじゃそれじゃ!」

鶴乃「わたしと模擬戦しようよ!」

りん「!」

鶴乃「かなり重要なポジションになるりんちゃんの強さは知っておきたいし」

鶴乃「未来のやちよとういちゃんの弟子ってほもすごく気になる!」

鶴乃「しかも、まさらちゃんとこころちゃんの娘さんなんだもん!」

鶴乃「コンビネーションならわたしの知ってる魔法少女でもトップクラスの二人の娘さん…!」

鶴乃「絶対に強いと思う!」

マサラ(……たしかに私も気になる)

マサラ(一瞬だけ対峙はしたけれど、あの時私もそれなりに覚悟はしていた)

マサラ(それにこの子の秘めた魔力は相当なもの…)

マサラ(私も見てみたい、パラレルな娘の実力を…)

鶴乃「だからさ!1回だけ!お願いっ!」

りん「……わかりました、やってみます」

鶴乃「ほんと!ありがとう!」

りん(鶴乃さんは伝説の魔法少女の一人…しかも最強の魔法少女とも呼ばれた存在…)

りん(私の力がどこまで通用するか試したい)