りん「歴史が変わってる…」

鶴乃「そう、たしかにりんちゃんはこの世界の未来から来たんだろうけど」

鶴乃「その未来には、マサラちゃんをはじめとした別世界からやって来た魔法少女はいないんだよね?」

りん「それは、まぁ…」

マサラ「…」

鶴乃「この世界にはたくさんの別世界の魔法少女がいる…」

鶴乃「たぶん最初に介入して来たのは、晴着まどかちゃんだよ」

鶴乃「あの子は1年以上前からこの世界にいるからね」

鶴乃「そしてこの数ヶ月で、もっといろんな魔法少女が増えてきた」

鶴乃「それには絶対、ちゃんとした理由はあると思う」

鶴乃「マサラちゃんだってそうでしょ?」

マサラ「……そうね、私には明白な理由はわからないけど…」

マサラ「でも、なんとなく…わかる気がする」

マサラ「私が呼ばれた理由…」

りん「マサラさん…」

鶴乃「いろんな魔法少女、そしてルミナス…後は住んでるマンションとかもそうだよ」

鶴乃「明らかに、誰かが将来現れる何かに備えて戦力を整えてる…わたしはそうとしか思えなかったんだ」

マサラ「!」

鶴乃「りんちゃんの話を聞いて確信に変わったよ」

鶴乃「りんちゃん以外に未来で起きた事件を知っている誰かが、その事件を防ぐために頑張ってるんだってね」

りん「……なる…ほど…」

鶴乃「わたしがこの力を得たのも、これを察知して、ねむと特訓してたからなんだ」

りん「ねむ…ねむさん…」

鶴乃「うん、ねむもこの動きを察知してたみたい。少なくともこの世界の魔法少女だと、灯花は事実を知ってるみたいなんだ」

りん「灯花さん…」

鶴乃「灯花はねむにも話していないようだけど、ねむはすぐに見抜いてたみたいだよ」

マサラ「柊さん…天才とは聞いていたけど…会うと永遠に環さんのことを話しだすからヤバい子としか思ってなかった」

りん「…………」

鶴乃「ま、まぁねむも灯花もいろんな意味でぶっ飛んでるからね」

鶴乃「ういちゃんが付いてないとほんと危なっかしいし!」

りん「ういさん…!」

鶴乃「そう言えば…未来で灯花とねむはどうしまの?」

りん「…………二人は……」

りん「…………私のせいで…」

鶴乃「!」

マサラ「………りんを庇った?」

りん「……ううん、違う…私がこの世界に来れたのも…」

りん「灯花さん、ねむさん…ういさん…そしてひめなさん」

鶴乃「!?」

りん「この4人のおかげだから…」

鶴乃「え?ひめなちゃん?」

りん「え?はい」

鶴乃「あ、ごめん、ちょっと意外な人が出てきたから…」

りん「ひめなさん?」

鶴乃「う、うん、あの子は未来でも生きてるんだ」

りん「ええ、あの人はかなりのカリスマで、生き延びた魔法少女をまとめてる一人」

りん「実質、未来の神浜のリーダーみたいな人だから」

鶴乃「そ、そうなの?!」

マサラ「藍家ひめな…私はあまり詳しくは知らないけど、ネオマギウスのリーダーでいろいろヤバい魔法少女…よね?」

鶴乃「ま、まぁ…敵だった頃はほんとヤバかったからね」

鶴乃「わたし達、あとほんの少しでも遅ければひめなちゃんに皆殺しにされてたとこだったし」

鶴乃「でも味方になった今は違うよ?たしかにあの子にはカリスマ性あるからね!」

鶴乃「わたしも軍師みたいなことするの好きだけど、ひめなちゃんの方が一枚上手な感じだもん」

鶴乃「でもそっか、あの子が未来では神浜を…」

りん「ひめなさんは自分はリーダー代理って言ってる…本当のリーダーはいろはだって」

鶴乃「!」

りん「いろはさんが亡くなって20年近く経ってるのに、今でも神浜のリーダーはいろはだって言ってる」

鶴乃「……そっか、いろはちゃん…ほ?ちなみに、いろりん?」

りん「え?」

マサラ「いろは×りん?」

鶴乃「いやカップリングじゃなくて!」

鶴乃「ひめなちゃんって特徴的なあだ名つけたりしない?」

りん「ひめなさんが?いえ…至って真面目な人だけど…」

鶴乃「そ、そっか!」

鶴乃(まぁりんちゃんの時代では30過ぎてるだろうし、流石にねぇ…)