その後
なぎさ「おいしいのです!」
マミ「ふふ、作ったかいがあったわ、たくさん食べて大きくなってね」
なぎさ「はいなのです!マミの作るすき焼きは格別なのです!」
マミ「ありがとう」
なぎさ「マミは毎年すき焼きを作ってるのですか?」
マミ「…うん、そうなるのかしらね」
マミ「元々、うちはお母さんが毎年すき焼きを作ってくれていたの」
マミ「大晦日は家族みんなで大掃除をしてね」
マミ「そして大掃除が終わったら、お母さんのお手伝いをするの、その時にこのすき焼きの味も教わったわ」
マミ「お母さんのすき焼きはちょっぴり甘めでね」
マミ「お父さんも大好物で、たくさん食べちゃうんだけど」
マミ「お肉だけはあんまり食べないで、私にたくさんくれたの」
マミ「たくさん食べて大きくなってね…ってね」
マミ「だけど、私もそんなに食べられないから結局は残しちゃって」
マミ「お父さんが綺麗に全部食べてくれるの」
マミ「お母さんはそれを見て笑ってて」
マミ「それで、私は紅白を家族皆で見るの」
マミ「でも夜更かしは苦手だから段々と眠くなっちゃってね」
マミ「最後に、お父さんが年越しそばを作ってくれて」
マミ「お腹いっぱいだけど、特別なものだから、全部食べるの」
マミ「今年こそカウントダウンをするんだ!って息込むんだけど」
マミ「結局、寝ちゃっててね…気がついた時には新年を迎えているの」
マミ「お母さんとお母さんが笑顔で、あけましておめでとう…って言ってくれて」
マミ「カウントダウンができなくて、ちょっと悔しいけど、それでも何だかすごく嬉しかった…」
マミ「あの時はお正月は、お年玉が貰えるから楽しみにしてたつもりなんだけど」
マミ「今になってわかったの…そうじゃないって」
マミ「私は、お年玉なんかじゃなくて…お母さんとお父さんと過ごすことが大好きだったんだなぁって…」ウルウル
マミ「……っ」ゴシゴシ
マミ「もう…やだなぁ、泣かないって決めてるのに、やっぱり涙がでてきちゃう…」
マミ「私……」
なぎさ「マミ」
マミ「…はっ?わ、私ったらなぎさちゃんに何を言ってるの!」
なぎさ「……」
マミ「ごめんね?変な話をながながとしちゃって…」
マミ「えぇと、そうなの、私は毎年すき焼きを作って、食べるのが好きなの」
なぎさ「……」ダキッ
マミ「え?ちょ…なぎさちゃん?」
なぎさ「……なぎさは、マミのお母さんにも、お父さんにもなれないのです」
マミ「…?」
なぎさ「でも、妹にはなれるのです」
マミ「えっ?」
なぎさ「なぎさは、マミが大好きなのです」
なぎさ「大好きなマミが悲しんでるのは、なぎさも悲しくなってきて…そんなの嫌なのです」
なぎさ「だからなぎさは、マミのそばにいるのです」
なぎさ「今日のわたしは百江なぎさじゃなくて、巴なぎさになるのです!」
マミ「なぎさちゃん…!」
マミ「ありがとう」ギュッ
なぎさ「えへへ」
マミ「でも、ごめんね?妹にはならなくても大丈夫よ」
なぎさ「えっ…なぎさじゃ嫌なのですか?」
マミ「ううん、そうじゃないの、私もなぎさちゃんの事は大好きよ」
なぎさ「なら…」
マミ「なぎさちゃんはなぎさちゃんよ」
なぎさ「?」
マミ「私は、ありのままのなぎさちゃんが好きなの」
マミ「だから妹なるとかならないとか、そうじゃなくってね」
マミ「ただ、なぎさちゃんが側にいてくれれば、それだけで幸せなの」
なぎさ「マミ…」
マミ「…ふふ、ごめんね、わけわかんないよね」
なぎさ「そんなことないのです」
マミ「ありがとう」
なぎさ「その代わり、マミにお願いがあるのです」
マミ「なあに?」
なぎさ「今日は、なぎさを泊めて欲しいのです」
マミ「えっ?いいの!?あっ…でもダメよ、なぎさちゃんは家族と過ごさなきゃ…」
なぎさ「実は、もうママとパパにはオッケーしてもらってるのです」
マミ「え?」
なぎさ「マミお姉ちゃんなら安心できるって言ってたのです」
マミ「あっ、え、でも…せっかくの大晦日を私なんかと最後まで過ごしちゃうのは…」
なぎさ「せっかくの大晦日だから、マミと過ごしたいのです!」
マミ「なぎさちゃん…ふふ、ありがとう」ダキッ
なぎさ「えへへ」
マミ「それじゃあ、このまま二人でカウントダウンまでしちゃいましょう?」
なぎさ「はいなのです!」
そして
なぎさ「…ますかるぽぉね…かまんべぇる」ムニャムニャ
マミ「ふふ、やっぱり眠っちゃったわね」
マミ「カウントダウン始まっちゃった」
『10』
マミ(私はひとりぼっちだと思ってた)
『9』
マミ(もちろん、仲間やお友達は増えたわ)
『8』
マミ(でも、どこかちがくて…)
『7』
マミ(そう、私は佐倉さんや暁美さんが羨ましかった)
『6』
マミ(大切な人と一緒に過ごせることが羨ましかった)
『5』
マミ(でも…今は違う)
『4』
マミ(私にも、大切な人が側にいてくれる)
『3』
マミ(もうひとりぼっちじゃない)
『2』
マミ(こんな気持ちでむかえる新年は初めて)
『1』
マミ(もう何も怖くない)
『あけましておめでとうございます!』
マミ「ふふっ」
なぎさ「まみ…だいすきなのです…」ムニャムニャ
マミ「UN nuovo anno Felice」
マミ「あけましておめでとう、なぎさちゃん」
マミ「私も大好きよ」
マミ「るーん♪るーん♪るんるんるーん♪」
おわり
なぎさ「おいしいのです!」
マミ「ふふ、作ったかいがあったわ、たくさん食べて大きくなってね」
なぎさ「はいなのです!マミの作るすき焼きは格別なのです!」
マミ「ありがとう」
なぎさ「マミは毎年すき焼きを作ってるのですか?」
マミ「…うん、そうなるのかしらね」
マミ「元々、うちはお母さんが毎年すき焼きを作ってくれていたの」
マミ「大晦日は家族みんなで大掃除をしてね」
マミ「そして大掃除が終わったら、お母さんのお手伝いをするの、その時にこのすき焼きの味も教わったわ」
マミ「お母さんのすき焼きはちょっぴり甘めでね」
マミ「お父さんも大好物で、たくさん食べちゃうんだけど」
マミ「お肉だけはあんまり食べないで、私にたくさんくれたの」
マミ「たくさん食べて大きくなってね…ってね」
マミ「だけど、私もそんなに食べられないから結局は残しちゃって」
マミ「お父さんが綺麗に全部食べてくれるの」
マミ「お母さんはそれを見て笑ってて」
マミ「それで、私は紅白を家族皆で見るの」
マミ「でも夜更かしは苦手だから段々と眠くなっちゃってね」
マミ「最後に、お父さんが年越しそばを作ってくれて」
マミ「お腹いっぱいだけど、特別なものだから、全部食べるの」
マミ「今年こそカウントダウンをするんだ!って息込むんだけど」
マミ「結局、寝ちゃっててね…気がついた時には新年を迎えているの」
マミ「お母さんとお母さんが笑顔で、あけましておめでとう…って言ってくれて」
マミ「カウントダウンができなくて、ちょっと悔しいけど、それでも何だかすごく嬉しかった…」
マミ「あの時はお正月は、お年玉が貰えるから楽しみにしてたつもりなんだけど」
マミ「今になってわかったの…そうじゃないって」
マミ「私は、お年玉なんかじゃなくて…お母さんとお父さんと過ごすことが大好きだったんだなぁって…」ウルウル
マミ「……っ」ゴシゴシ
マミ「もう…やだなぁ、泣かないって決めてるのに、やっぱり涙がでてきちゃう…」
マミ「私……」
なぎさ「マミ」
マミ「…はっ?わ、私ったらなぎさちゃんに何を言ってるの!」
なぎさ「……」
マミ「ごめんね?変な話をながながとしちゃって…」
マミ「えぇと、そうなの、私は毎年すき焼きを作って、食べるのが好きなの」
なぎさ「……」ダキッ
マミ「え?ちょ…なぎさちゃん?」
なぎさ「……なぎさは、マミのお母さんにも、お父さんにもなれないのです」
マミ「…?」
なぎさ「でも、妹にはなれるのです」
マミ「えっ?」
なぎさ「なぎさは、マミが大好きなのです」
なぎさ「大好きなマミが悲しんでるのは、なぎさも悲しくなってきて…そんなの嫌なのです」
なぎさ「だからなぎさは、マミのそばにいるのです」
なぎさ「今日のわたしは百江なぎさじゃなくて、巴なぎさになるのです!」
マミ「なぎさちゃん…!」
マミ「ありがとう」ギュッ
なぎさ「えへへ」
マミ「でも、ごめんね?妹にはならなくても大丈夫よ」
なぎさ「えっ…なぎさじゃ嫌なのですか?」
マミ「ううん、そうじゃないの、私もなぎさちゃんの事は大好きよ」
なぎさ「なら…」
マミ「なぎさちゃんはなぎさちゃんよ」
なぎさ「?」
マミ「私は、ありのままのなぎさちゃんが好きなの」
マミ「だから妹なるとかならないとか、そうじゃなくってね」
マミ「ただ、なぎさちゃんが側にいてくれれば、それだけで幸せなの」
なぎさ「マミ…」
マミ「…ふふ、ごめんね、わけわかんないよね」
なぎさ「そんなことないのです」
マミ「ありがとう」
なぎさ「その代わり、マミにお願いがあるのです」
マミ「なあに?」
なぎさ「今日は、なぎさを泊めて欲しいのです」
マミ「えっ?いいの!?あっ…でもダメよ、なぎさちゃんは家族と過ごさなきゃ…」
なぎさ「実は、もうママとパパにはオッケーしてもらってるのです」
マミ「え?」
なぎさ「マミお姉ちゃんなら安心できるって言ってたのです」
マミ「あっ、え、でも…せっかくの大晦日を私なんかと最後まで過ごしちゃうのは…」
なぎさ「せっかくの大晦日だから、マミと過ごしたいのです!」
マミ「なぎさちゃん…ふふ、ありがとう」ダキッ
なぎさ「えへへ」
マミ「それじゃあ、このまま二人でカウントダウンまでしちゃいましょう?」
なぎさ「はいなのです!」
そして
なぎさ「…ますかるぽぉね…かまんべぇる」ムニャムニャ
マミ「ふふ、やっぱり眠っちゃったわね」
マミ「カウントダウン始まっちゃった」
『10』
マミ(私はひとりぼっちだと思ってた)
『9』
マミ(もちろん、仲間やお友達は増えたわ)
『8』
マミ(でも、どこかちがくて…)
『7』
マミ(そう、私は佐倉さんや暁美さんが羨ましかった)
『6』
マミ(大切な人と一緒に過ごせることが羨ましかった)
『5』
マミ(でも…今は違う)
『4』
マミ(私にも、大切な人が側にいてくれる)
『3』
マミ(もうひとりぼっちじゃない)
『2』
マミ(こんな気持ちでむかえる新年は初めて)
『1』
マミ(もう何も怖くない)
『あけましておめでとうございます!』
マミ「ふふっ」
なぎさ「まみ…だいすきなのです…」ムニャムニャ
マミ「UN nuovo anno Felice」
マミ「あけましておめでとう、なぎさちゃん」
マミ「私も大好きよ」
マミ「るーん♪るーん♪るんるんるーん♪」
おわり