ほむホーム
まどか(あれから、ほむらちゃんのお家について)
まどか(たくさんお喋りしたんだぁ)
まどか(そして、先にお風呂を借りて、ほむらちゃんと交代して、そしてその後またお喋りして)
まどか(気がつけば、もう夜中になってたの)
まどか(話すのに夢中で、ご飯食べるのを二人とも忘れてたくらいなんだよ?)
まどか(でもその変わり、明日はわたしがほむらちゃんに…!)
まどか「今日はたくさんお喋りできたね」
ほむら「ええ、それにもうこんな時間」
まどか「あっ、もう10時過ぎてるんだね、なんだか早かったなぁ」
ほむら「私も早く感じるわ」
まどか「楽しい時ってあっという間感じるって言うけど、本当だよね」
ほむら「うん…そうね」
まどか「うぇひひ」
ほむら「もうすぐ11時…12時には寝なきゃ」
まどか「ほむらちゃんは何時も何時に眠ってるの?」
ほむら「私は何もなければ9時に眠るわ」
まどか「9時?!は、早いんだね!わたしも小学生の頃はそうだったけど、今はこの時間くらいだよ」
ほむら「小さい頃から、その時間には眠るようにしていたし、入院中も消灯が早かったの」
まどか「ん?」
ほむら「まぁ私も以前は眠るのが遅かったり、そもそも寝られなかったりしていた時期もあったわ」
ほむら「でも今はもう夜更かしする必要もなくなったし、以前の習慣に戻したのよ」
まどか「そうなんだぁ…ね、ほむらちゃんって入院してたの?」
ほむら「ええ、今は完治したけどずっと心臓の病気で入院していたのよ」
まどか「そ、そうだったんだね…いつ退院したの?」
ほむら「えー…まどかが転校してくる前かしら?」
まどか「え!?そうなの?び、びっくりだよ」
まどか「だってほむらちゃん、さやかちゃんや杏子ちゃんに負けないくらい運動できるよね?」
ほむら「まあ……永い永いリハビリをし続けてきた結果…かしら」
まどか「そっかぁ…」
ほむら「今はもう大丈夫だから心配無用よ」
ほむら「でも、夜更かしは良くないしそろそろ寝ましょうか」
まどか「うんっ」
ほむら「それにしても…やっぱり照れるわね、このパジャマ…」
まどか「えー?かわいいし、似合ってるよ?トカゲの着ぐるみパジャマ!」
ほむら「たしかに、私はトカゲっぽいからね」
まどか「え?トカゲっぽい?んー、そうは思わないよ?」
まどか「ただ、色合いとかしっぽとかが可愛かったから買ってみたんだぁ」
まどか「ちゃんと着てくれて嬉しいよぉ」
ほむら「まどかが買ってくれたんだもの、恥ずかしくても着ないなんてできないわ」
まどか「えへへ」
ほむら「昼間のショッピング中に買ってたのよね?全然気づかなかったわ」
まどか「バレないようにこっそり買ったんだもん」
まどか「あの時からここに泊まるつもりだったし、てぃひひ」
ほむら「準備良いのね、でも下着は忘れてるのよねぇ…」
まどか「うっ!ご、ごめんね?ちゃんと洗って返すから!」
ほむら「いえ、新品だし、まどかが使っても捨てても大丈夫よ?」
まどか「え?でも…」
ほむら「パジャマのお礼とでも思って?」
まどか「な、なら…」
ほむら「………あっ」
まどか「ん?」
ほむら「こ、このパジャマってクリスマスプレゼント…よね?」
まどか「うん!」
ほむら「なのに私は使ってない下着だなんて…あ、明日また別のものを買うわ!」
まどか「えっ?だ、大丈夫だよ!気にしないで?」
ほむら「でも…」
まどか「それよりも、わたし似合ってる?」
ほむら「ええ、似合ってるわ。ハムスターかしら?」
まどか「うんっ、まどはむだよ!」
ほむら「ふふ、じゃあ私はとかほむかしらね?」
まどか「うぇひひ!」
ほむら「ふふっ…あ、もう後少しで11時になるわ!寝ましょう?」
まどか「うん、そうだね。でもどうしてそんなに時計を気にするの?」
ほむら「えっ?だって12時には…」
まどか「12時?」
ほむら「……いや、もう私にはこないわよね」
ほむら「でも、まどかには来るはずだから!」
まどか「へ?」
ほむら「だから、もう寝ましょう?」
まどか「う、うん」
ほむら「それじゃあ、電気も消すわね」
まどか「うん」
ほむら「大丈夫?狭くない?」
まどか「大丈夫、ごめんね」
ほむら「私は平気よ、寝相も悪くないはずだし」
まどか「寝相かぁ、わたしはいっつもぬいぐるみを抱き枕代わりにしてるから、寝相悪いかも」
ほむら「ぬいぐるみを?ふふっ」
まどか「あー、今子供っぽいと思ったでしょ?」
ほむら「…ええ、ごめんなさい」
まどか「むぅ、いいもん、今日はとかほむぬいぐるみを抱き枕にするもん!」
ほむら「……ぬ、ぬいぐるみならしょうがないわね」
まどか「えへへ、ほむらちゃん抱き枕~」ギュッ
ほむら「………まどはむまどか」
まどか「ん?」
ほむら「…………」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「Zzzz…」
まどか「あ、あれっ?もう眠っちゃったの?」
ほむら「ん…」
まどか「…えへへ、おやすみ、ほむらちゃん」
まどか(結構時間気にしてたし、ずっと我慢してたのかな?)
まどか(いつも9時に寝てるんだもんね…悪いことしちゃったなぁ)
まどか(9時…昨日あそこにいたのも8時くらいだったよね?)
まどか(あそこで歌ったりした後に寝てるのかな?)
まどか(んー、ほむらちゃんって不思議)
まどか(不思議と言えば、ほむらちゃんとこんなに話したりしたのも昨日が初めてのはずなのに)
まどか(今はもう同じお布団で眠ってるんだよね…?)
まどか(普通なら、こんなことにはならないのに)
まどか(なぜか、ほむらちゃんだと初めてって気がしないし、むしろ懐かしいような気がするなぁ)
まどか(うーん、さやかちゃんはさやかちゃんで懐かしいんだけど、さやかちゃんとはまた違う感じ)
まどか(ほむらちゃんはもっと…)
まどか(……)
まどか(ほむらちゃん、かぁ)
まどか(やっぱりほむらちゃんは悪い子なんかじゃないよ)
まどか(いつもは無表情で、ちょっと不思議で、変わったところもあるけど)
まどか(笑えば可愛いし、照れても可愛いし、焦ったり怒ったりしても可愛い、普通の女の子だよ)
まどか(それに結構、純粋なのかなって)
まどか(純粋…)
まどか(そう言えば、ほむらちゃんってサンタさんのこと…)
まどか(サンタさん…?)
まどか(12時…来るとか来ないとか…)
まどか「あ!」
まどか(そ、そっか!ほむらちゃんが時間を気にしてたのって、12時にサンタさんが来るって思ってるからなんだ!)
まどか(わ!わ!そっか!そうなんだぁ!)
まどか(えへへへ、可愛いなぁ)
まどか(わたしも去年までは信じてたけどね、まぁさやかちゃんが……)
まどか(ううん、さやかちゃんに感謝しなきゃ)
まどか(そのおかげで、今のこのギャップがあるんだもん、えっとさやかちゃん風に言うとギャップ萌えなのかぁー!)
まどか(サンタさんかぁ)
まどか(……たぶん、今まではほむらちゃんのパパかママがサンタさんだったんだろうけど)
まどか(今は一人暮らしだもんね…)
まどか(うーん…)
まどか(どうしようかな、本当はパジャマとは別に明日プレゼントしようと思ってたんだけど)
まどか(今のうち、枕元に置いておけば、朝起きた時に…)
まどか(よーし!)
まどか「……」ソーッ
ほむら「ん…」
まどか「……」コソコソ
ほむら「……」
まどか「……」スッ
まどか(うん、これで大丈夫!)
まどか(これなら…!)
そして
チュンチュン
まどか「むにゃむにゃ」
ほむら「……」ムクッ
ほむら「ん?これは…あっ!」
ほむら「ぷ、プレゼント?!ほむらちゃんへ、って今年も書いてる…!」
ほむら「じゃあ、やっぱり!」
ほむら「なら、まどかにも…」
ほむら「……ない?」
ほむら「私に来て、まどかに来ないはずは……」
ほむら「………」
ほむら「……よく見たら、この字…いつものと違うわ」
ほむら「じゃあ、やっぱり…」
ほむら「…ふふっ」
まどか「んっ…ほむらちゃ…」
ほむら「まどか」
まどか「あれ…夢落ち…?」
ほむら「おはよう、まどか」
まどか「ふぇ?ほむらちゃ…ほむらちゃん!」
まどか「おはよう!えへへ」
ほむら「ほら、これ!」
まどか「わ、わぁー、サンタさんからのプレゼントなんだねー」
ほむら「ぷっ!」
まどか「へっ?なにかおかしかった?!」
ほむら「う、ううん!なにも!」
まどか「?…あっ、ねえ、開けてみようよ!」
ほむら「うん、そうだね」
まどか「…」ドキドキ
ほむら「あっ!これって…リボン?」
まどか「わ、わぁー!赤いリボン!わたしのと一緒だね!」
ほむら「赤い…リボン…」
まどか「ほむらちゃんも、リボンすっごく似合ってたもんね!サンタさんもそう思ってたんだよ、きっと!」
ほむら「そっか、サンタさんが似合ってると思ってくれたんなら、大切にしないと」
まどか「ねっ、つけてみて?」
ほむら「待ってね…どう?」
まどか「わぁ!やっぱり似合うよ!」
ほむら「ありがとう、まどか」
まどか「喜んでくれて良かったよぉ」
ほむら「…サンタさんってやっぱりいるんだね」
まどか「う、うんっ!」
ほむら「まどか、私ね?見たんだよ、サンタさんの姿」
まどか「え?!」
ほむら「そのサンタさんはね、赤くて髭の生えたおじいさんじゃなくって」
ほむら「見た目も中身も子どもっぽくて、可愛くて」
ほむら「ちょっと意地悪で、ちょっぴり悪魔みたいで」
ほむら「でもやっぱり優しくて、女神のような女の子」
まどか「あ…」
ほむら「それがサンタさんなんだね」
まどか「ん、んと…えへへ…」
ほむら「だからね、私もサンタさんにプレゼントしたいの」
ほむら「でも、何をプレゼントすれば良いのかわからないから、まどかも一緒に来てほしいな」
まどか「…うん、いいよ」
ほむら「ありがとう、まどか」
まどか「えへへ…でもね?もう、サンタさんはプレゼントを貰ってると思うよ」
ほむら「?」
まどか「サンタさんはね、今とっても幸せだと思うなぁ」
ほむら「そっかぁ、良かった」
まどか「ねっ、ほむらちゃん」
ほむら「なあに?」
まどか「わたし、サンタさんからまだプレゼント貰ってないの」
まどか「だから、ぎゅってしてほしいな」
ほむら「…うん」ギュッ
まどか「ありがとう、ほむらちゃん」ギュッ
ほむら「まどか…」
まどか「メリークリスマス」
ほむら「メリークリスマス」
まどか「えへへっ」
ほむら「えへ」
おわり
まどか(あれから、ほむらちゃんのお家について)
まどか(たくさんお喋りしたんだぁ)
まどか(そして、先にお風呂を借りて、ほむらちゃんと交代して、そしてその後またお喋りして)
まどか(気がつけば、もう夜中になってたの)
まどか(話すのに夢中で、ご飯食べるのを二人とも忘れてたくらいなんだよ?)
まどか(でもその変わり、明日はわたしがほむらちゃんに…!)
まどか「今日はたくさんお喋りできたね」
ほむら「ええ、それにもうこんな時間」
まどか「あっ、もう10時過ぎてるんだね、なんだか早かったなぁ」
ほむら「私も早く感じるわ」
まどか「楽しい時ってあっという間感じるって言うけど、本当だよね」
ほむら「うん…そうね」
まどか「うぇひひ」
ほむら「もうすぐ11時…12時には寝なきゃ」
まどか「ほむらちゃんは何時も何時に眠ってるの?」
ほむら「私は何もなければ9時に眠るわ」
まどか「9時?!は、早いんだね!わたしも小学生の頃はそうだったけど、今はこの時間くらいだよ」
ほむら「小さい頃から、その時間には眠るようにしていたし、入院中も消灯が早かったの」
まどか「ん?」
ほむら「まぁ私も以前は眠るのが遅かったり、そもそも寝られなかったりしていた時期もあったわ」
ほむら「でも今はもう夜更かしする必要もなくなったし、以前の習慣に戻したのよ」
まどか「そうなんだぁ…ね、ほむらちゃんって入院してたの?」
ほむら「ええ、今は完治したけどずっと心臓の病気で入院していたのよ」
まどか「そ、そうだったんだね…いつ退院したの?」
ほむら「えー…まどかが転校してくる前かしら?」
まどか「え!?そうなの?び、びっくりだよ」
まどか「だってほむらちゃん、さやかちゃんや杏子ちゃんに負けないくらい運動できるよね?」
ほむら「まあ……永い永いリハビリをし続けてきた結果…かしら」
まどか「そっかぁ…」
ほむら「今はもう大丈夫だから心配無用よ」
ほむら「でも、夜更かしは良くないしそろそろ寝ましょうか」
まどか「うんっ」
ほむら「それにしても…やっぱり照れるわね、このパジャマ…」
まどか「えー?かわいいし、似合ってるよ?トカゲの着ぐるみパジャマ!」
ほむら「たしかに、私はトカゲっぽいからね」
まどか「え?トカゲっぽい?んー、そうは思わないよ?」
まどか「ただ、色合いとかしっぽとかが可愛かったから買ってみたんだぁ」
まどか「ちゃんと着てくれて嬉しいよぉ」
ほむら「まどかが買ってくれたんだもの、恥ずかしくても着ないなんてできないわ」
まどか「えへへ」
ほむら「昼間のショッピング中に買ってたのよね?全然気づかなかったわ」
まどか「バレないようにこっそり買ったんだもん」
まどか「あの時からここに泊まるつもりだったし、てぃひひ」
ほむら「準備良いのね、でも下着は忘れてるのよねぇ…」
まどか「うっ!ご、ごめんね?ちゃんと洗って返すから!」
ほむら「いえ、新品だし、まどかが使っても捨てても大丈夫よ?」
まどか「え?でも…」
ほむら「パジャマのお礼とでも思って?」
まどか「な、なら…」
ほむら「………あっ」
まどか「ん?」
ほむら「こ、このパジャマってクリスマスプレゼント…よね?」
まどか「うん!」
ほむら「なのに私は使ってない下着だなんて…あ、明日また別のものを買うわ!」
まどか「えっ?だ、大丈夫だよ!気にしないで?」
ほむら「でも…」
まどか「それよりも、わたし似合ってる?」
ほむら「ええ、似合ってるわ。ハムスターかしら?」
まどか「うんっ、まどはむだよ!」
ほむら「ふふ、じゃあ私はとかほむかしらね?」
まどか「うぇひひ!」
ほむら「ふふっ…あ、もう後少しで11時になるわ!寝ましょう?」
まどか「うん、そうだね。でもどうしてそんなに時計を気にするの?」
ほむら「えっ?だって12時には…」
まどか「12時?」
ほむら「……いや、もう私にはこないわよね」
ほむら「でも、まどかには来るはずだから!」
まどか「へ?」
ほむら「だから、もう寝ましょう?」
まどか「う、うん」
ほむら「それじゃあ、電気も消すわね」
まどか「うん」
ほむら「大丈夫?狭くない?」
まどか「大丈夫、ごめんね」
ほむら「私は平気よ、寝相も悪くないはずだし」
まどか「寝相かぁ、わたしはいっつもぬいぐるみを抱き枕代わりにしてるから、寝相悪いかも」
ほむら「ぬいぐるみを?ふふっ」
まどか「あー、今子供っぽいと思ったでしょ?」
ほむら「…ええ、ごめんなさい」
まどか「むぅ、いいもん、今日はとかほむぬいぐるみを抱き枕にするもん!」
ほむら「……ぬ、ぬいぐるみならしょうがないわね」
まどか「えへへ、ほむらちゃん抱き枕~」ギュッ
ほむら「………まどはむまどか」
まどか「ん?」
ほむら「…………」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「Zzzz…」
まどか「あ、あれっ?もう眠っちゃったの?」
ほむら「ん…」
まどか「…えへへ、おやすみ、ほむらちゃん」
まどか(結構時間気にしてたし、ずっと我慢してたのかな?)
まどか(いつも9時に寝てるんだもんね…悪いことしちゃったなぁ)
まどか(9時…昨日あそこにいたのも8時くらいだったよね?)
まどか(あそこで歌ったりした後に寝てるのかな?)
まどか(んー、ほむらちゃんって不思議)
まどか(不思議と言えば、ほむらちゃんとこんなに話したりしたのも昨日が初めてのはずなのに)
まどか(今はもう同じお布団で眠ってるんだよね…?)
まどか(普通なら、こんなことにはならないのに)
まどか(なぜか、ほむらちゃんだと初めてって気がしないし、むしろ懐かしいような気がするなぁ)
まどか(うーん、さやかちゃんはさやかちゃんで懐かしいんだけど、さやかちゃんとはまた違う感じ)
まどか(ほむらちゃんはもっと…)
まどか(……)
まどか(ほむらちゃん、かぁ)
まどか(やっぱりほむらちゃんは悪い子なんかじゃないよ)
まどか(いつもは無表情で、ちょっと不思議で、変わったところもあるけど)
まどか(笑えば可愛いし、照れても可愛いし、焦ったり怒ったりしても可愛い、普通の女の子だよ)
まどか(それに結構、純粋なのかなって)
まどか(純粋…)
まどか(そう言えば、ほむらちゃんってサンタさんのこと…)
まどか(サンタさん…?)
まどか(12時…来るとか来ないとか…)
まどか「あ!」
まどか(そ、そっか!ほむらちゃんが時間を気にしてたのって、12時にサンタさんが来るって思ってるからなんだ!)
まどか(わ!わ!そっか!そうなんだぁ!)
まどか(えへへへ、可愛いなぁ)
まどか(わたしも去年までは信じてたけどね、まぁさやかちゃんが……)
まどか(ううん、さやかちゃんに感謝しなきゃ)
まどか(そのおかげで、今のこのギャップがあるんだもん、えっとさやかちゃん風に言うとギャップ萌えなのかぁー!)
まどか(サンタさんかぁ)
まどか(……たぶん、今まではほむらちゃんのパパかママがサンタさんだったんだろうけど)
まどか(今は一人暮らしだもんね…)
まどか(うーん…)
まどか(どうしようかな、本当はパジャマとは別に明日プレゼントしようと思ってたんだけど)
まどか(今のうち、枕元に置いておけば、朝起きた時に…)
まどか(よーし!)
まどか「……」ソーッ
ほむら「ん…」
まどか「……」コソコソ
ほむら「……」
まどか「……」スッ
まどか(うん、これで大丈夫!)
まどか(これなら…!)
そして
チュンチュン
まどか「むにゃむにゃ」
ほむら「……」ムクッ
ほむら「ん?これは…あっ!」
ほむら「ぷ、プレゼント?!ほむらちゃんへ、って今年も書いてる…!」
ほむら「じゃあ、やっぱり!」
ほむら「なら、まどかにも…」
ほむら「……ない?」
ほむら「私に来て、まどかに来ないはずは……」
ほむら「………」
ほむら「……よく見たら、この字…いつものと違うわ」
ほむら「じゃあ、やっぱり…」
ほむら「…ふふっ」
まどか「んっ…ほむらちゃ…」
ほむら「まどか」
まどか「あれ…夢落ち…?」
ほむら「おはよう、まどか」
まどか「ふぇ?ほむらちゃ…ほむらちゃん!」
まどか「おはよう!えへへ」
ほむら「ほら、これ!」
まどか「わ、わぁー、サンタさんからのプレゼントなんだねー」
ほむら「ぷっ!」
まどか「へっ?なにかおかしかった?!」
ほむら「う、ううん!なにも!」
まどか「?…あっ、ねえ、開けてみようよ!」
ほむら「うん、そうだね」
まどか「…」ドキドキ
ほむら「あっ!これって…リボン?」
まどか「わ、わぁー!赤いリボン!わたしのと一緒だね!」
ほむら「赤い…リボン…」
まどか「ほむらちゃんも、リボンすっごく似合ってたもんね!サンタさんもそう思ってたんだよ、きっと!」
ほむら「そっか、サンタさんが似合ってると思ってくれたんなら、大切にしないと」
まどか「ねっ、つけてみて?」
ほむら「待ってね…どう?」
まどか「わぁ!やっぱり似合うよ!」
ほむら「ありがとう、まどか」
まどか「喜んでくれて良かったよぉ」
ほむら「…サンタさんってやっぱりいるんだね」
まどか「う、うんっ!」
ほむら「まどか、私ね?見たんだよ、サンタさんの姿」
まどか「え?!」
ほむら「そのサンタさんはね、赤くて髭の生えたおじいさんじゃなくって」
ほむら「見た目も中身も子どもっぽくて、可愛くて」
ほむら「ちょっと意地悪で、ちょっぴり悪魔みたいで」
ほむら「でもやっぱり優しくて、女神のような女の子」
まどか「あ…」
ほむら「それがサンタさんなんだね」
まどか「ん、んと…えへへ…」
ほむら「だからね、私もサンタさんにプレゼントしたいの」
ほむら「でも、何をプレゼントすれば良いのかわからないから、まどかも一緒に来てほしいな」
まどか「…うん、いいよ」
ほむら「ありがとう、まどか」
まどか「えへへ…でもね?もう、サンタさんはプレゼントを貰ってると思うよ」
ほむら「?」
まどか「サンタさんはね、今とっても幸せだと思うなぁ」
ほむら「そっかぁ、良かった」
まどか「ねっ、ほむらちゃん」
ほむら「なあに?」
まどか「わたし、サンタさんからまだプレゼント貰ってないの」
まどか「だから、ぎゅってしてほしいな」
ほむら「…うん」ギュッ
まどか「ありがとう、ほむらちゃん」ギュッ
ほむら「まどか…」
まどか「メリークリスマス」
ほむら「メリークリスマス」
まどか「えへへっ」
ほむら「えへ」
おわり