まどか「……!」
ほむら「まどか…」
夫「おや?ここの巫女さんかい?」
まどか「え、えと…はい、一応」
妻「正月から偉いなあ、感心感心」
まどか「あ、ありがとうございます」
息子「…」ジィー
まどか「あ…」
ほむら「…」
妻「初詣に来たんだけど、立派な神社じゃん!巫女さんが頑張ってるからだろうね」
まどか「あ、あの…どうしてここが?ここは地元でも知られてないくらいマイナーな神社…ですから」
夫「前から気になってたんだ、たしかにマイナーかも知れないけれど」
夫「家からそう遠くはないし、それになにより名前がね」
妻「私達の名字は鹿目なんだ、この神社も鹿目だから気になったんだよ」
まどか「!!」
妻「それに何故かこの子がどうしてもここに来たかったみたいだね、なぁタツヤ?」
タツヤ「まろか!まろか!」
まどか「え…!?」
ほむら「そうだね、まどか…だね」
妻「うん?あれ!ほむらちゃんじゃん!」
まどか「!」
ほむら「お久し振りです、詢子さん、知久さん」
詢子「今日も相変わらずかわいいねぇ!」
知久「元気そうでなによりだよ」
タツヤ「まろかぁ!」ダキッ
まどか「わっ?」
タツヤ「まろか!まろか!」
詢子「お?どうしたタツヤ?このお姉ちゃんがまどかなのかい?」
タツヤ「あい!」
まどか「!」
知久「よかったら、君の名前を教えてくれないかな?」
まどか「え、えっと…ま…どか…まどか、です」
タツヤ「まろか!」
知久「へぇ…!よくタツヤが君の名前を呼んでいたんだけど」
知久「もしかしたら、君のことを呼んでいたのかな?」
まどか「い、いや…あの、その…」
詢子「やるじゃんタツヤ!こんな可愛いお姉ちゃんといつの間に仲良くなってたんだー?」
タツヤ「まろか!ひさしぶり!」
まどか「タ…ツヤ…?」
タツヤ「まろかまろかまろかー!」
詢子「あはは、すっかりなついちゃってるみたいだね」
知久「もしかしてタツヤの遊び相手になってくれてたのかな?ごめんね、ありがとう」
まどか「そ、その…」
詢子「もしまどかちゃんが良ければさ、お礼もしたいしいつか家に遊びにおいでよ」
まどか「えっ!?」
詢子「もちろんほむらちゃんと一緒にさ、ほむらちゃんにもタツヤはお世話になったからね」
ほむら「はい、お言葉に甘えて。ね、まどか」
まどか「あ…う、うん!」
詢子「よっし!なら何時でも言ってよ!うちのパパの料理はうまいぞー?」
知久「リクエストがあるなら何でも応えるよ」
ほむら「まどか、何か食べたいものあるでしょ?」
まどか「な、ならシチューとからあげ…がいいかなって」
知久「二つとも僕の得意料理だよ」
タツヤ「まどか!よかったね!」
まどか「う、うん!」
詢子「ふふっ」
ほむら「まどか、よかったね」
円環の理
ほむら「まどか、よかったね」
まどか「うん、むこうの私がまたパパの料理を食べられるなんて私も嬉しいよ」
なぎさ「なぎさは早くチーズが食べたいのです!」
なぎさ「なぎさはなぎさに早くなぎさ用のチーズを持ってくるのです!」
ほむら「ふふ、今年はいつもよりも何か起きそうな気がするわね」
まどか「そうだね、私もそんな気がするよ」
ほむら「まどか、今年もよろしくね」
まどか「うん!」
完