そして…
梨花「れんちゃーん!」
れん「あ、梨花ちゃん…!」
梨花「ごめんね!もう来てたんだ…待たせちゃったかな?」
れん「い、いえ、私も今きたばっかりです…はい」
れん(本当は遅刻するのが怖くて30分前には来てたけど…)
れん(今だって待ち合わせ15分前だから…)
梨花「あは、それあたしも一度は言ってみたい台詞だなっ」
梨花(私早めに来たのに…れんちゃん何時から待っててくれたんだろう?)
梨花(今度からは待ち合わせの30分前には来なきゃいけないよね)
梨花「それじゃ行こっか!」
れん「は、はい…!」
梨花「街中綺麗だねー」
れん「はい…」
れん(緊張します…)
梨花「クリスマスだもんね、そりゃ綺麗に決まってるか」
れん「はい…」
れん(クリスマス…家族以外と過ごすの…初めてだから…)
れん(何をすればいいのか…うう)
梨花「れんちゃん?」
れん「はい…」
梨花「じーっ」
れん「うっ」
れん(どうしよう…服装変だったのかな…)
れん(いつも制服だから…私服あんまり着ないから…)
れん(私なりにおしゃれしたつもりだけど…)
梨花「れんちゃん、今日はいつも以上に可愛いね!」
れん「…!」
梨花「その服初めて見たけど、すっごく似合ってるよ!」
梨花「れんちゃんは可愛いから何を来ても似合うかもだけどねっ」
れん「あ…ありがとうございます…はい」
れん(うれしい!)
れん「り、梨花ちゃんも…その、すごく可愛いです…!」
梨花「ほんと!?れんちゃんにそう言ってもらえると凄く嬉しいなぁ」
梨花「えへへ、実はね?今日のために新しく買ったんだー」
梨花「あたし、れんちゃんと今日会うのすごく楽しみだったからね!」
梨花(よかった…れんちゃん大人しいから誉めてくれるって思わなかったよ)
梨花(私ちっちゃいからあんまりサイズが合わないんだよね…)
れん「そ、その…梨花ちゃんにピッタリで可愛いと思います…はい」
梨花「れんちゃん…ありがとっ!」
れん「は、はい…!」
梨花「えへへ」
れん「…くしゅん」
梨花「わ!大丈夫?寒い中待たせちゃったから風邪引いちゃったかな…」
れん「だ、大丈夫…」
れん(本当はマフラー買いたかったけど、今日のための準備とプレゼントでお金が……)
梨花「んー、ほんとは後から渡そうと思ってたんだけど…」
れん「?」
梨花「はい!あたしかられんちゃんにクリスマスプレゼント!」
れん「あ…!」
梨花「ねっ、開けてみてよ!」
れん「!!…マフラー…!」
れん(これって…)
梨花「れんちゃんがマフラーしてるところ見たことなかったからね」
梨花「銀と白と青でれんちゃんっぽいでしょ?」
れん「こ、これ…!ありがとうございます…はい!」
梨花「どうかな?」
れん「すごく暖かい…はい!」
梨花「似合ってる!よかった…くちゅんっ」
れん「あ…」
梨花「えへへ、あたしもマフラー持ってくればよかった」
梨花(プレゼントや今日のための準備でお金使っちゃって)
梨花(私用のマフラー買う余裕ないんだよね、でもれんちゃん喜んでくれてよかった)
れん「り、梨花ちゃん…その…ぷ、プレゼント、です!…はい」
梨花「えっ?れんちゃんが私に?あ、ありがとう!」
梨花「あけていい?」
れん「はい…!」
梨花「あ!マフ…!!」
梨花「わ!わ!これってまさか!」
れん「はいっ」
梨花「金と白と赤…れんちゃんのとペアのやつだよね!?」
れん「はいっ!」
梨花「私これほしかったの!ありがとう、れんちゃん!」
れん「えへ…」
梨花「マフラー見かけたとき、あたしとれんちゃんっぽいなって思ってて」
梨花「お揃いできらたって思ってたんだよっ!」
れん「私もそう…でもお金なくて私の分は買えなかったから…はい」
梨花「そうなの!?私もそうだよ!あたし達こんなところもお揃いなんだね!」
れん「は、はいっ…!」
梨花「すごいよ!マジでちょーうれしい!」
れん「わ、私もうれしいです、はい…!」
梨花「れんちゃんっ!」
れん「梨花ちゃん…!」
一方
このは「で、できたわ!」
葉月「こ、これが…」
あやめ「このはの作ったケーキ…!」
葉月『あやめ…私たちのクリスマスはここまでみたいだねー…』
あやめ『あちし…もっとクリスマスを味わいたいよぉ…』
このは「葉月、あやめ、今回は大丈夫だと思うわ…」
葉月「そう言ってもねぇ…キッチンが結界になってるからねぇー…」
あやめ「なんでああなったの?」
このは「チキンが爆発したのよ…何故かしら?」
あやめ「ううー、肉が…」
葉月「チキンは私が買ってきたから大丈夫だよ」
葉月「それよりも、このは…まだ時間あるんだしケーキは後からでもいいんじゃない?」
葉月「食べたら私達のクリスマスは…」
このは「三人とも気絶したままクリスマスが終わるのなんて私も嫌よ」
あやめ「なら夜でいいじゃん!」
このは「作りたてを二人に食べてもらいたいの…ケーキは大丈夫だから…たぶん」
あやめ「そのたぶんで何回も葉月が泡吹いて倒れてるのみたからなぁ…」
葉月「今思うとあの魔法少女昏睡事件ってこのはの料理が原因だったとか…?」
このは「葉月…流石にそれは傷付くわ…」
葉月「ごめんごめん、冗談だよー…あはは」
このは「とにかく、ケーキだけは大丈夫だと思うから食べてみて」
葉月「……わかった」
あやめ「葉月!?」
葉月「何があっても、このはについていくって決めたんだしねぇ…」
葉月「ケーキなんかに負けるわけにはいかいから…!」
葉月(さようなら、クリスマスの私…撤収~!)
葉月「いただきます!」
葉月「ぱくっ!」
あやめ「葉月ー!」
このは「…!」
葉月「!!!」
あやめ「…あれ?気絶してない?」
葉月「このは…これって…」
このは「ええ!」
葉月「私達は普段ケーキなんて食べられなかったけど…クリスマスだけは食べられた」
葉月「あの大好きだったケーキ…あれに似てる…!」
あやめ「ほんと!?ならあちしも!」
あやめ「!!ほんとだ!」
このは「でしょ!?そうよね!?」
葉月「すごいよこのは!よくあれの再現ができたねぇー!」
あやめ「ほんとにこのはが作ったの!?」
このは「ええ!やったわ!やったぁー!!」
葉月「変なキノコとか持ってたし、不安でしかなかったからねぇ」
あやめ「あの毒キノコはなんだったの?」
このは「ノーコメントで。でもケーキには使ってないわ」
このは「あのケーキの味は私達にとって一生忘れられない味だから…」
葉月「そうだね…ありがとう、このは」
あやめ「ありがとう!」
このは「ケーキが大丈夫なら、他のも大丈夫なはず!」
このは「さあ!私達のクリスマスを楽しむわよ!」
翌日、恥ずかしさのあまり葉月に匿われにやって来た常盤ななかが
泡を吹いて気絶している三人の美少女を発見するのであった
その気絶した表情は穏やかだったそうな
一方
かりん「アリナ先輩にプレゼントなの!」
アリナ「フールガールからのプレゼントとか期待できないんですケド」ワクワク
アリナ「ン?漫画…」
かりん「自分で作った漫画なの!わたしとアリナ先輩の漫画なの!」
アリナ「……」パラパラ
かりん「ど、どうですか…なの」
アリナ「……そこで待ってテ」テクテク
かりん「あっ…行っちゃったの」
かりん「アリナ先輩に喜んでもらえなかったみたいなの…」
かりん「わたし…頑張って描いたの…」
アリナ「別に喜んでないなんて言ってないんですケド」
かりん「アリナ先輩!」
アリナ「ほら」
かりん「イチゴ牛乳!」
アリナ「飲んで」
かりん「はいなの!」チュー
アリナ「どう?」
かりん「とっても美味しいの!」
アリナ「そ、なら…」
かりん「わっ、取られちゃったの…」
アリナ「ちゅ~ずぞぞっ」
かりん「わぁっ!また飲まれたの!」
アリナ「アリナ的には50点だから当然でしょ」
かりん「うぅー…そもそもいつも間接キスなの…」
アリナ「嫌?」
かりん「べ、別にアリナ先輩なら嫌じゃないの…でも…」
アリナ「そ、なら」スッ
かりん「!!??///」
アリナ「アリナ、何もプレゼント用意してないから、それがプレゼント代わりだから」
かりん「あわ…あわわ??///」
アリナ「アリナ的にはただのクリスマスプレゼントだから、勘違いして欲しくないんですケド」
一方
こころ「寒いねー」
まさら「ええ、でも平気…あなたが側にいるから」
こころ「まさら…ふふっ」
まさら「?」
こころ「ね、もっとそっちに行っても良い?」
まさら「…あなたの好きにすればいい」
こころ「ありがとう」
まさら「…あたたかい」
こころ「うん、私もあったかい…」
こころ「まさら……」
まさら「なに」
こころ「まさらは…来年も一緒にこの光景を見てくれるよね?」
こころ「私はもう一人でこの光景を見なくてもいいんだよね…?」
まさら「ええ、あなたはもう一人じゃないから…」
こころ「えへへ…ありがとう、まさら」
まさら「……」
こころ「まさら?」
まさら「……」ギュッ
こころ「わっ!」
まさら「…これなら、もっと暖かくなるから」
こころ「まさら…うんっ!」ギュッ
まさら「……」
こころ「えへへ…かなり顔が近くなっちゃったね」
まさら「ええ…」
こころ「私ね…まさらと会えて本当に良かったって心からそう思ってるの」
こころ「あ、ギャグじゃないよ?」
まさら「大丈夫、わかってる」
こころ「ありがとう…あのね、私…まさらがいなかったら今ごろはとっくに…」
こころ「本当にまさらは私の心の拠なんだよ…?」
まさら「…そう」
こころ「……えへへ、ごめんね?変なこと言っちゃって」
まさら「……私は…あまり言葉にするのが得意じゃないから」
まさら「だから…一言だけ伝えるわ」
こころ「まさらから一言だけ…?」
まさら「耳を貸して」
こころ「こう?」
まさら「……大好き」
こころ「……」
こころ「ぼんっ」
まさら「……?」
こころ「」
まさら「……え?」
こころ「」
まさら「え…どうしたの?」
こころ「」
まさら「息…してない…!?」
まさら「ど、どうしよう!どうすれば…そ、そうだ!」
まさら「緊急事態だから仕方ないわ…!」
数分後
こころ「はっ」
まさら「あっ!」
こころ「あ、あれ?私…?」
まさら「良かった!」ギュッ
こころ「わっ!ま、まさら!?」
まさら「良かった…本当に良かった!」
こころ「まさら…」
こころ(まさら…こんな顔するんだ)
こころ(何があったのかよくわかんないけど…これだけは覚えてる)
こころ「まさら」
まさら「な、なに?」
こころ「私も大好きだよ」
まさら「」
こころ「ふふ、言っちゃった」
まさら「」
こころ「……まさら?」
まさら「」
こころ「息…してない!?」
こころ「まさらーっ!?」
こころ「ど、どうしよう!どうしよう!」
こころ「あ…き、緊急事態だから仕方ないよね?」
こころ「ごめんね、まさら!」
まさら「んっ」パチッ
こころ「わあぁっ!?」
まさら「一瞬記憶が飛んでいたみたい…ん?」
こころ「ま、まさら…よかった」
こころ(でも少しだけ残念かも…?)
まさら「…今、顔がものすごく近かった」
こころ「ま、まさらが息してなかったから…」
まさら「なるほど、だからあなたも私と同じことを…」
こころ「え?同じって…えっ!?」
まさら「でもこんな形では…私は嫌だから…」
まさら「だから…目を瞑って」
こころ「!?!?」
こころ「う、うんっ…!」
まさら「いい?いくわよ?」
こころ「お、おねがいします…」
チュッ
梨花「れんちゃーん!」
れん「あ、梨花ちゃん…!」
梨花「ごめんね!もう来てたんだ…待たせちゃったかな?」
れん「い、いえ、私も今きたばっかりです…はい」
れん(本当は遅刻するのが怖くて30分前には来てたけど…)
れん(今だって待ち合わせ15分前だから…)
梨花「あは、それあたしも一度は言ってみたい台詞だなっ」
梨花(私早めに来たのに…れんちゃん何時から待っててくれたんだろう?)
梨花(今度からは待ち合わせの30分前には来なきゃいけないよね)
梨花「それじゃ行こっか!」
れん「は、はい…!」
梨花「街中綺麗だねー」
れん「はい…」
れん(緊張します…)
梨花「クリスマスだもんね、そりゃ綺麗に決まってるか」
れん「はい…」
れん(クリスマス…家族以外と過ごすの…初めてだから…)
れん(何をすればいいのか…うう)
梨花「れんちゃん?」
れん「はい…」
梨花「じーっ」
れん「うっ」
れん(どうしよう…服装変だったのかな…)
れん(いつも制服だから…私服あんまり着ないから…)
れん(私なりにおしゃれしたつもりだけど…)
梨花「れんちゃん、今日はいつも以上に可愛いね!」
れん「…!」
梨花「その服初めて見たけど、すっごく似合ってるよ!」
梨花「れんちゃんは可愛いから何を来ても似合うかもだけどねっ」
れん「あ…ありがとうございます…はい」
れん(うれしい!)
れん「り、梨花ちゃんも…その、すごく可愛いです…!」
梨花「ほんと!?れんちゃんにそう言ってもらえると凄く嬉しいなぁ」
梨花「えへへ、実はね?今日のために新しく買ったんだー」
梨花「あたし、れんちゃんと今日会うのすごく楽しみだったからね!」
梨花(よかった…れんちゃん大人しいから誉めてくれるって思わなかったよ)
梨花(私ちっちゃいからあんまりサイズが合わないんだよね…)
れん「そ、その…梨花ちゃんにピッタリで可愛いと思います…はい」
梨花「れんちゃん…ありがとっ!」
れん「は、はい…!」
梨花「えへへ」
れん「…くしゅん」
梨花「わ!大丈夫?寒い中待たせちゃったから風邪引いちゃったかな…」
れん「だ、大丈夫…」
れん(本当はマフラー買いたかったけど、今日のための準備とプレゼントでお金が……)
梨花「んー、ほんとは後から渡そうと思ってたんだけど…」
れん「?」
梨花「はい!あたしかられんちゃんにクリスマスプレゼント!」
れん「あ…!」
梨花「ねっ、開けてみてよ!」
れん「!!…マフラー…!」
れん(これって…)
梨花「れんちゃんがマフラーしてるところ見たことなかったからね」
梨花「銀と白と青でれんちゃんっぽいでしょ?」
れん「こ、これ…!ありがとうございます…はい!」
梨花「どうかな?」
れん「すごく暖かい…はい!」
梨花「似合ってる!よかった…くちゅんっ」
れん「あ…」
梨花「えへへ、あたしもマフラー持ってくればよかった」
梨花(プレゼントや今日のための準備でお金使っちゃって)
梨花(私用のマフラー買う余裕ないんだよね、でもれんちゃん喜んでくれてよかった)
れん「り、梨花ちゃん…その…ぷ、プレゼント、です!…はい」
梨花「えっ?れんちゃんが私に?あ、ありがとう!」
梨花「あけていい?」
れん「はい…!」
梨花「あ!マフ…!!」
梨花「わ!わ!これってまさか!」
れん「はいっ」
梨花「金と白と赤…れんちゃんのとペアのやつだよね!?」
れん「はいっ!」
梨花「私これほしかったの!ありがとう、れんちゃん!」
れん「えへ…」
梨花「マフラー見かけたとき、あたしとれんちゃんっぽいなって思ってて」
梨花「お揃いできらたって思ってたんだよっ!」
れん「私もそう…でもお金なくて私の分は買えなかったから…はい」
梨花「そうなの!?私もそうだよ!あたし達こんなところもお揃いなんだね!」
れん「は、はいっ…!」
梨花「すごいよ!マジでちょーうれしい!」
れん「わ、私もうれしいです、はい…!」
梨花「れんちゃんっ!」
れん「梨花ちゃん…!」
一方
このは「で、できたわ!」
葉月「こ、これが…」
あやめ「このはの作ったケーキ…!」
葉月『あやめ…私たちのクリスマスはここまでみたいだねー…』
あやめ『あちし…もっとクリスマスを味わいたいよぉ…』
このは「葉月、あやめ、今回は大丈夫だと思うわ…」
葉月「そう言ってもねぇ…キッチンが結界になってるからねぇー…」
あやめ「なんでああなったの?」
このは「チキンが爆発したのよ…何故かしら?」
あやめ「ううー、肉が…」
葉月「チキンは私が買ってきたから大丈夫だよ」
葉月「それよりも、このは…まだ時間あるんだしケーキは後からでもいいんじゃない?」
葉月「食べたら私達のクリスマスは…」
このは「三人とも気絶したままクリスマスが終わるのなんて私も嫌よ」
あやめ「なら夜でいいじゃん!」
このは「作りたてを二人に食べてもらいたいの…ケーキは大丈夫だから…たぶん」
あやめ「そのたぶんで何回も葉月が泡吹いて倒れてるのみたからなぁ…」
葉月「今思うとあの魔法少女昏睡事件ってこのはの料理が原因だったとか…?」
このは「葉月…流石にそれは傷付くわ…」
葉月「ごめんごめん、冗談だよー…あはは」
このは「とにかく、ケーキだけは大丈夫だと思うから食べてみて」
葉月「……わかった」
あやめ「葉月!?」
葉月「何があっても、このはについていくって決めたんだしねぇ…」
葉月「ケーキなんかに負けるわけにはいかいから…!」
葉月(さようなら、クリスマスの私…撤収~!)
葉月「いただきます!」
葉月「ぱくっ!」
あやめ「葉月ー!」
このは「…!」
葉月「!!!」
あやめ「…あれ?気絶してない?」
葉月「このは…これって…」
このは「ええ!」
葉月「私達は普段ケーキなんて食べられなかったけど…クリスマスだけは食べられた」
葉月「あの大好きだったケーキ…あれに似てる…!」
あやめ「ほんと!?ならあちしも!」
あやめ「!!ほんとだ!」
このは「でしょ!?そうよね!?」
葉月「すごいよこのは!よくあれの再現ができたねぇー!」
あやめ「ほんとにこのはが作ったの!?」
このは「ええ!やったわ!やったぁー!!」
葉月「変なキノコとか持ってたし、不安でしかなかったからねぇ」
あやめ「あの毒キノコはなんだったの?」
このは「ノーコメントで。でもケーキには使ってないわ」
このは「あのケーキの味は私達にとって一生忘れられない味だから…」
葉月「そうだね…ありがとう、このは」
あやめ「ありがとう!」
このは「ケーキが大丈夫なら、他のも大丈夫なはず!」
このは「さあ!私達のクリスマスを楽しむわよ!」
翌日、恥ずかしさのあまり葉月に匿われにやって来た常盤ななかが
泡を吹いて気絶している三人の美少女を発見するのであった
その気絶した表情は穏やかだったそうな
一方
かりん「アリナ先輩にプレゼントなの!」
アリナ「フールガールからのプレゼントとか期待できないんですケド」ワクワク
アリナ「ン?漫画…」
かりん「自分で作った漫画なの!わたしとアリナ先輩の漫画なの!」
アリナ「……」パラパラ
かりん「ど、どうですか…なの」
アリナ「……そこで待ってテ」テクテク
かりん「あっ…行っちゃったの」
かりん「アリナ先輩に喜んでもらえなかったみたいなの…」
かりん「わたし…頑張って描いたの…」
アリナ「別に喜んでないなんて言ってないんですケド」
かりん「アリナ先輩!」
アリナ「ほら」
かりん「イチゴ牛乳!」
アリナ「飲んで」
かりん「はいなの!」チュー
アリナ「どう?」
かりん「とっても美味しいの!」
アリナ「そ、なら…」
かりん「わっ、取られちゃったの…」
アリナ「ちゅ~ずぞぞっ」
かりん「わぁっ!また飲まれたの!」
アリナ「アリナ的には50点だから当然でしょ」
かりん「うぅー…そもそもいつも間接キスなの…」
アリナ「嫌?」
かりん「べ、別にアリナ先輩なら嫌じゃないの…でも…」
アリナ「そ、なら」スッ
かりん「!!??///」
アリナ「アリナ、何もプレゼント用意してないから、それがプレゼント代わりだから」
かりん「あわ…あわわ??///」
アリナ「アリナ的にはただのクリスマスプレゼントだから、勘違いして欲しくないんですケド」
一方
こころ「寒いねー」
まさら「ええ、でも平気…あなたが側にいるから」
こころ「まさら…ふふっ」
まさら「?」
こころ「ね、もっとそっちに行っても良い?」
まさら「…あなたの好きにすればいい」
こころ「ありがとう」
まさら「…あたたかい」
こころ「うん、私もあったかい…」
こころ「まさら……」
まさら「なに」
こころ「まさらは…来年も一緒にこの光景を見てくれるよね?」
こころ「私はもう一人でこの光景を見なくてもいいんだよね…?」
まさら「ええ、あなたはもう一人じゃないから…」
こころ「えへへ…ありがとう、まさら」
まさら「……」
こころ「まさら?」
まさら「……」ギュッ
こころ「わっ!」
まさら「…これなら、もっと暖かくなるから」
こころ「まさら…うんっ!」ギュッ
まさら「……」
こころ「えへへ…かなり顔が近くなっちゃったね」
まさら「ええ…」
こころ「私ね…まさらと会えて本当に良かったって心からそう思ってるの」
こころ「あ、ギャグじゃないよ?」
まさら「大丈夫、わかってる」
こころ「ありがとう…あのね、私…まさらがいなかったら今ごろはとっくに…」
こころ「本当にまさらは私の心の拠なんだよ…?」
まさら「…そう」
こころ「……えへへ、ごめんね?変なこと言っちゃって」
まさら「……私は…あまり言葉にするのが得意じゃないから」
まさら「だから…一言だけ伝えるわ」
こころ「まさらから一言だけ…?」
まさら「耳を貸して」
こころ「こう?」
まさら「……大好き」
こころ「……」
こころ「ぼんっ」
まさら「……?」
こころ「」
まさら「……え?」
こころ「」
まさら「え…どうしたの?」
こころ「」
まさら「息…してない…!?」
まさら「ど、どうしよう!どうすれば…そ、そうだ!」
まさら「緊急事態だから仕方ないわ…!」
数分後
こころ「はっ」
まさら「あっ!」
こころ「あ、あれ?私…?」
まさら「良かった!」ギュッ
こころ「わっ!ま、まさら!?」
まさら「良かった…本当に良かった!」
こころ「まさら…」
こころ(まさら…こんな顔するんだ)
こころ(何があったのかよくわかんないけど…これだけは覚えてる)
こころ「まさら」
まさら「な、なに?」
こころ「私も大好きだよ」
まさら「」
こころ「ふふ、言っちゃった」
まさら「」
こころ「……まさら?」
まさら「」
こころ「息…してない!?」
こころ「まさらーっ!?」
こころ「ど、どうしよう!どうしよう!」
こころ「あ…き、緊急事態だから仕方ないよね?」
こころ「ごめんね、まさら!」
まさら「んっ」パチッ
こころ「わあぁっ!?」
まさら「一瞬記憶が飛んでいたみたい…ん?」
こころ「ま、まさら…よかった」
こころ(でも少しだけ残念かも…?)
まさら「…今、顔がものすごく近かった」
こころ「ま、まさらが息してなかったから…」
まさら「なるほど、だからあなたも私と同じことを…」
こころ「え?同じって…えっ!?」
まさら「でもこんな形では…私は嫌だから…」
まさら「だから…目を瞑って」
こころ「!?!?」
こころ「う、うんっ…!」
まさら「いい?いくわよ?」
こころ「お、おねがいします…」
チュッ