ほむか速報!まどマギ SS マギレコ まとめ【魔法少女まどか☆マギカ】

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まさここSS2

【まさここ】Fresh Heart of Despair【完】




それから時は流れ……

女の子「ねー?なんでこんなところにお墓があるの?」

母親「ここはね?ママの一番のお友だちが眠ってるの」

女の子「えー?でもふたつあるよ?いちばんじゃないよ!」

母親「二人とも一番だからいーのっ!」

女の子「ずるーい!」

母親「ずるくなーい!」

父親「あははっ」

母親「もーっ、パパも笑ってないで何か言ってよ!」

父親「パパもな?まことママ二人とも一番だからなー!」

女の子「えー!?」

母親「ふふっ!ママも、まこちゃんとパパが一番かなっ!」

女の子「うー!まこもママとパパがいちばんだもん!」

父親「そう!だから一番はたくさんいていいんだぞー!」

母親「一番と言えば…ほらっ、見て見てっ!」

女の子「なになに?」

父親「ほーら、綺麗だろー?」

女の子「わー!きれー!」

母親「でしょでしょー!」

母親「ここで眠ってる2人もね?この景色が大好きだったんだよー?」

女の子「だからここでねむってるんだ!」

母親「あはは、そうだね」

女の子「んーと…こ、こ、ろ!ま…さ、ら!」

母親「そう!まさらとこころ!」

父親「ちゃんと読めるんだな!えらいぞー!」

女の子「えへへー、まことにてるもん!」

女の子「あれ…?」

母親「ん?あぁ、まだ漢字は読めなくて大丈夫だよ」

父親「粟根と加賀見…まだまだ読めるのは先だよ」

女の子「んーん、おんなのひとがてをふってるの!おーい!」フリフリ

父親「え!?」

母親「こころ…まさら…いるの…?」

女の子「あっ!チュー!チューした!」

父親「へ?」

母親「いる!絶対いる!なに?私たちの娘に見せつけてるのー!?」

女の子「ママとパパもチューしよ!」

父親「えぇっ!?///」

母親「や、やだよ!二人の前でしたことないもん///」

女の子「いつもしてるのにー」

女の子「あっ、おうえんしてるよ!」

父親「ど、どんなテンションなんだ?」

母親「とりあえず相変わらずバカップルみたいだね」

女の子「ごまかさないでって」

父親「って言われても…なぁ?」

母親「ちゅっ」

父親「!?///」

母親「二人に負けたくないから…///」

父親「~///」

女の子「パパまっかー!」

父親「あーもう!帰るぞー!」

女の子「にげた!」

母親「逃げたね!」

母親「…じゃ、私たちも帰ろっか!」

女の子「うん!またねー!」

母親「またね!バカップルもほどほどにしなよ?」


――――ありがとう――――

母親「!!」

母親「うん、私のほうこそ」

母親「ありがとうっ!またくるからねっ!」

母親「ほらほら!早く行かないとパパが逃げちゃうぞー!」

女の子「まてー!」

母親「まてまてー!」




――――大好きだよ――――

――――ええ、私も大好きよ――――

――――まさら――――

――――こころ――――

――――ふふっ――――


image

fin

【まさここ】Fresh Heart of Despair【33】



まさら《…》ニコ
こころ《…》ニコ

あいみ「まさら…!こころ…!」

ももこ「二人とも…幸せそうだ」

みたま「ええ…」

レナ「…そっか…二人とも…これで良かったんだ…」

かえで「あの笑顔…懐かしいね…」

一方



フェリシア「クソッ…」

さな「もう…こころさんの魔力は…」

あやめ「ううう~…」

かこ「…でも…魔女の反応も…」

れん「あっ!?」

梨花「どうしたの…?」

れん「あ、あれ…」

梨花「えっ…?あっ!?」

フェリシア「な、なんだあれ!?」

さな「み、見たことありません…!」

あやめ「か、神様!?神様だよっ!?」

かこ「どこかで…見覚えが…」

かこ「まどか…さん…?」


円環の理《…》キラキラ

レナ「な、なにっ!?」

かえで「め、女神さま!?」

ももこ「こ、これが…円環の…理…?」

みたま「……まどか…ちゃん…?」

みたま「いや…まさかそんなはず…」

あいみ「こころ…まさら…」

あいみ「いっちゃうんだね…」

まさら《…》コク
こころ《…》コク

まさら母「まさらちゃんっ!」

こころ母「こころちゃんっ!」

まさら父「元気に暮らすんだよ…!」

こころ父「幸せになるんだぞ!」

まさら《…》ニコ
こころ《…》ニコ

ももこ「元気でな…むこうのみんなにもよろしく…!」

レナ「むこうで今度こそ幸せになって!レナ達も幸せになるからっ!ほら!かえでっ!」

かえで「ふゅっ!?レナちゃんくっつきすぎだよ!?」

レナ「レナ達も幸せになって二人を送り出すのっ!?」

ももこ「アタシもっ!」

かえで「ふみゃうみゃう!」

ももこ「やっぱチームワークだろ!」

まさら《…》クス
こころ《…》クス

みたま「…二人をお願いね」

みたま「……まどかちゃん」

円環の理《…》コク

まさら《…》フリフリ
こころ《…》フリフリ

あいみ「まさらーっ!こころーっ!」

あいみ「私も幸せになるからーっ!」

あいみ「二人もぜっっっっっ~~~ーーーたい幸せになってね!!!」

まさら《…》ニコ
こころ《…》ニコ

あいみ「死んだらまた会おうね~~~っ!!!」

ももこ「縁起でもないこと言うなよな…ふふっ」

みたま「…二人ともとても幸せそうな表情をしていたわ」

レナ「今のは本物…よね?」

かえで「レナちゃんじゃないし、本物だよ!」

レナ「なっ!そんな言い方しなくてもいいじゃん!」

かえで「だってレナちゃん、まさらさんに変身してここにくるつもりだったもん」

レナ「でもレナ!レナでここにきたから!」

ももこ「たはは…やっぱレナそうするつもりだったのか」

あいみ「…今のは二人の魂…だよね!」

みたま「ええ…二人の魂よ」

みたま「魂が還っていったの…」

みたま「円環の理に導かれて……」

こころ父「こころ…嬉しそうだったな…」

こころ母「ええ…今度こそ…幸せになってくれるはずよ」

まさら父「末永く幸せに…だな」

まさら母「そうね…まさらちゃんとこころちゃんなら大丈夫よ」

あいみ「…私、もう泣かない!」

あいみ「二人があんなに幸せそうな笑顔だったんだもん」

あいみ「私たちも笑顔にならなきゃ!」

ももこ「ああ…そうだな」

レナ「レナ達も負けちゃダメなんだから」

かえで「んゆ!そうだね!」

みたま「ふふっ、そうね」


その夜

あいみ「それでね、二人とも最後は幸せそうに導かれたんだよ!」

隼人「…そっか、よかったね…本当に」

あいみ「うんっ!」

隼人「じゃあさ、あいみも…」

あいみ「ん?」

隼人「もう…無理しなくてもいいんだよ」

あいみ「え?私はもう別に…」

隼人「あいみ」ダキッ

あいみ「隼人くん…」

隼人「もう…もういいんだ…」

あいみ「隼人ぐんっ…う…うぅぅぅ…」

あいみ「うわぁぁぁんっ」

隼人「あいみ…」ポンポン

あいみ「こころぉっ…まさらぁっ…」

あいみ「寂しいよぉ…うわぁぁぁん」

隼人「……」

隼人(オレは…ずっとあいみのことが好きだった)

隼人(だからこっそり…ずっと見てたんだ)

隼人(あいみはいつも『まさらとこころは2人一緒』って言ってたけど)

隼人(本当は『まさらとこころとあいみは3人いつも一緒』…だったんだ)

隼人(それはオレ達が恋人になっても変わらなかった)

隼人(二人の話をしている時、本当にあいみは楽しそうで)

隼人(そんなあいみの笑顔を見るのが、オレの楽しみだったんだ)

隼人(そんな二人が…いなくなってしまった…)

隼人(あいみが辛いのは…これからなんだ…)

隼人(オレは魔法少女じゃないし…何の力もない…でも…)

隼人(あいみだけは何があっても絶対に守ってみせる…!)

隼人(だから…どうかオレ達を見守っていて欲しい)

隼人(粟根さん…加賀見さん…!)

【まさここ】Fresh Heart of Despair【32】



こころ「」

あいみ「こころっ!こころっ!やだっ!やだよっ!」

こころ父「……」

こころ母「うぅぅぅぅぅ…」

まさら父「ありがとう…」

まさら母「あなたと出会えて…おばさん達も幸せだったよ…こころちゃん…」

ももこ「くぅっ……!」パアッ

みたま「っ…」ゴシゴシ

みたま「…後は私たちが…!」パアッ

あいみ「うぁぁぁぁぁぁん…」

こころ父「あいみちゃん…」

あいみ「うぅっ…ひっく…こころぉ…」

こころ父「…こころの顔を見てほしいんだ」

あいみ「え…?」

こころ「」ニコ…

あいみ「…!」

こころ父「とても…幸せそうな顔だろう?」

あいみ「こころ…」

こころ父「こころは満足だったんだ…君たちのおかげだよ」

こころ母「こころちゃん…」

こころ父「……みなさん」

こころ父「こころは…こんなに良い笑顔で旅立つことができました」

こころ父「これも全てみなさんのおかげです…」

こころ父「素晴らしい友達、そして恋人に恵まれて…」

こころ父「こころは本当に…本当に幸せな人生を歩むことができたと思います…」

こころ父「本当に…ありがとうございました」

こころ母「ぅ…うぅ…あ、ありがとう…ございました…」

あいみ「……」

まさら母「まさらちゃん…こころちゃんと幸せにね…」

まさら父「向こうで元気に暮らすんだよ…」

ももこ「くぅ……」ゴシゴシ

みたま「…ぐすっ…」

あいみ「こころ…まさら……うぅっ…」

こころ「」

ももこ「……?」

ももこ「みたま…おかしくないか…?」

みたま「え…?」

ももこ「こころから感じていたあの呪いが…感じられない…」

みたま「…!た、たしかに…でもこころちゃんの体に呪いはたしかに…」

あいみ「!?」

ももこ「どうした!?」

あいみ「こころのソウルジェムが…蒼く輝いて…?」

こころ「」カァァァ

ももこ「!?」

みたま「この魔力は…!?」

あいみ「まさら…!!」


こころ「」カッ

まさら《……》

あいみ「…!」

こころ父「なっ?」

こころ母「え…?」

まさら父「そんな…!?」

まさら母「まさらちゃん…!?」

ももこ「まさら…幻じゃない…これは…?」

みたま「……どういうこと…?」

ももこ「レナ…?いや…!」

あいみ「まさら…!」

まさら《…》ニコ



その頃

少し離れた所

かえで「ダメだよっ!レナっ!!」

まさら「せめてこころさんの最後くらいまさらさんの姿をっ!」

かえで「すぐにレナだってバレるよ!」

まさら「それでもっ!」

かえで「それに最期の光景が偽者で良いの!?」

まさら「っ…」

かえで「レナの気持ちはわかるけど…ダメだよ…」

まさら「……」

レナ「じゃあ…どうすればいいのよ……」

レナ「私…何もしてないのに……」

かえで「そんなことない」

レナ「!」

かえで「そんなことないよ、レナ」

レナ「かえで…」

かえで「レナは誰よりも魔女を倒してグリーフシード用意してくれたし」

かえで「それに…あの時だって私を庇ってくれたよね?」

レナ「あれは……」

かえで「まさらさんの最期…たぶん…すごく辛い光景だったと思うよ」

レナ「……」

かえで「それを一人で背負って…少しでもみんなの辛さを抑えようって頑張ってくれたよね」

レナ「…でも…何もできなかった…」

かえで「ううん」

かえで「辛いのを我慢して、無理して性格も変えようとして」

かえで「弱い水波レナを見せない!って、いつも頑張ってた」

レナ「……」

かえで「だけど…もういいんだよ?」

レナ「っ…」

かえで「……こころさんの魔力は…もう…」

レナ「あ…!!」

かえで「……」

レナ「……じゃあ…こころさんは…もう…」

かえで「うん…」

レナ「そんな…そんなっ…」

かえで「…こころさんも、あいみさんも…みたまさんも、ももこちゃんも」

かえで「他にもたくさん…みんな、みんな頑張ったの」

かえで「だからもう…無理しなくていいんだよ?」

かえで「レナちゃん」

レナ「うぅぅ…レナ…レナは……」

レナ「……ううん、泣くのはまだよ…!」

レナ「魔女を倒さなきゃ…!」

かえで「…そうだね」

レナ「行くわよ!かえで!」

かえで「うんっ!」



まさら《…》

あいみ「まさら…」

ももこ「これはいったい…!?」

みたま「…こころちゃんから呪いが完全に消えているわ」

ももこ「じゃあ呪いから魔女は…」

みたま「生まれない…呪いそのものが消えたんだもの…」

ももこ「でもどうして…」

あいみ「…まさら!まさらだよ!」

ももこ「え?」

あいみ「こころのソウルジェムにほんの少しだけまさらの魔力があったでしょ!」

みたま「!!まさかそれが!?」

あいみ「まさらがずっと守ってくれてたんだよ!こころを呪いから!」

ももこ「じゃあ…今までこころが生きてこられたのも…奇跡じゃなくて…」

あいみ「まさらのおかげだったんだ…!」

こころ「」
まさら《…》

まさら母「まさらちゃん…」

まさら父「そうか…こころちゃんのそばにずっと…」

あいみ「じゃあ目の前に見えるのは…」

みたま「まさらちゃんよ…まさらちゃんの魔力がまさらちゃんに…!」

あいみ「まさらっ…!」

まさら《…》スッ

ももこ「こころのソウルジェム…」

みたま「本来なら…魔女になっても不思議じゃないわ…」

まさら《…》カッ

こころ《…》
こころ「」

あいみ「…!」

こころ父「こころっ…」

こころ母「こころちゃん…」

まさら《…》ニコ
こころ《…》ニコ

あいみ「笑った…!」

みたま「これは…」

レナ「ももこっ!」

かえで「どうしたの?」

ももこ「レナ…かえで…」

まさら《…》
こころ《…》

レナ「まさらさん!?それにこころさん…!?」

かえで「な、何があったの?」

ももこ「…まさらはずっとこころの側にいたんだよ」

レナ「え…?」

ももこ「それで…今から一緒に旅立つんだ…」

【まさここ】Fresh Heart of Despair【31】



こころ「……」

あいみ「こころ!あとちょっとだよ!がんばろっ!」

こころ父「そうだぞっ!あと少しで一番綺麗な景色が見られるんだぞっ!」

こころ父「あと少し…あと少しでっ…!」

こころ母「あと少し…う…うぅっ…」

まさら母「まさらちゃんっ!こころちゃんに力を…!」

まさら父「頼む…もう少し時間をこころちゃんに…」

ももこ「……」スッ

みたま「…私も行くわ」スッ

ももこ「…いや…アタシ一人でやる」

みたま「あなた一人に辛い思いはさせないわ…」

ももこ「…みたま」

みたま「一緒に行きましょう…チームワークでしょ?」

ももこ「へ…ああ、やっぱ…チームワーク…だろ」

あいみ「………」

あいみ(ももこにもみたまさんにも手は出させない…)

あいみ(こころは…私が……)

あいみ(わた…し…がぁ…っ…)

こころ「……」

こころ父「……」

こころ母「……」

まさら父「……」

まさら母「……」

ももこ「……」

みたま「……」

あいみ「……」

あいみ(それから暫く…私達はみんなただ黙って空を眺めてた)

あいみ(ううん…眺めることしかできなかった…)

あいみ(たぶんみんな…こころがもう……)

あいみ(…それを察して…だから…)

あいみ(ただ黙って祈るしかできないんだよ…)

あいみ(…一番綺麗な夕日を見ることができたら…)

あいみ(それがこころ最期の景色になったら…)

あいみ(一番それが良いって…みんな…だから…)

あいみ(だから……)

あいみ(でも…私は…その綺麗な夕日が見たくない…)

あいみ(見たくないよ…)

あいみ(だって…その夕日を見ちゃったら…こころが……)

あいみ(だから私は…このまま時間が止まってくれたら良いのにって…)

あいみ(そう思っちゃうの…)

こころ父「……」

こころ母「……」

まさら父「……」

まさら母「……」

ももこ「……」

みたま「……」

あいみ(いつの間にか…こころ以外のみんなが俯いてる…)

あいみ(みんな…みたくないんだよ…)

あいみ(ねぇ…まさら…)

あいみ(このまま時間が止まれば良いのにって…思っちゃダメかな…)

あいみ(ダメ…だよね…)

あいみ(まさら…早くこころに会いたいよね…)

あいみ(でも…でもさ…)

あいみ(もう少しだけで良いから…待ってくれないかな…)

あいみ(お願いだから…まさらっ…)

こころ「…ぁ…!」

あいみ「!」

こころ父「どうしたっ!?こころっ!?」

こころ母「だいじょうぶっ!?」

こころ「み…て…」

あいみ「!!!」

こころ父「え…」

こころ母「あ…!」

まさら父「…すごい」

まさら母「綺麗…」

ももこ「…!!」

みたま「す、すごい…さっきよりもずっとずっと…」

みたま「こんなにここでの景色が綺麗だったなんて…」

あいみ「…きれい」

あいみ(これが…こころとまさらが見た景色…)

あいみ(こんなに綺麗だったなんて…)

あいみ「すごく綺麗…魔法みたい…」

ももこ「まさか誰かが魔法で…?」

みたま「でもここにそんな魔法は…」

こころ「ううん…ちがうよ…」

あいみ「こころ…」

こころ「あのひ…わたし…ま…さら…と見た…よ…」

まさら父「……」

まさら母「……」

こころ「この…きれい…な…け…しき…」

こころ父「……」

こころ母「……」

こころ「あの…とき…と…おな…じ…」

ももこ「……」

みたま「……」

こころ「うれ…し…い…」

あいみ「こころ…」

こころ「さいご…に…また…みたか…っ…た…から…」

あいみ「こころっ…」

こころ「おと…さ…」

こころ父「こころっ!なんだ?なんでも言ってくれ!」

こころ「いつ…も…あり…が…と…」

こころ父「っ…!父さんもだっ…!」

こころ「おか…さ…」

こころ母「っ…なに?」

こころ「かえ…っ…きて…あり…と…」

こころ母「!!…う…う…うぅ…」

こころ母「もう二度と…出ていったりなんてしないわ…」

こころ母「だから…死なないで…お願いだから…」

こころ「…ごめ…ね…」

こころ母「う…ぅぅぅぅ…」

こころ父「こころ…」

こころ「みんな……」

あいみ「……」

ももこ「こころっ!」

みたま「こころちゃんっ!」

こころ「いま…まで…ありが…う…」

こころ「たの…し…っ…た…」

ももこ「ああ…アタシも楽しかったぞ!」

ももこ「二人のノロケ話聴くの楽しみだったんだからな…」

みたま「私もよ…いつも相談に来てくれて…」

みたま「私…本当にすごく嬉しかったんだから…」

こころ「ありが…と…」

あいみ「……」

こころ「あ…ぃ…み…」

あいみ「…こころ」

こころ「わた…し…あなたと…なかよく…れて…」

こころ「しあ…せ…だ…よ…」

あいみ「私もだよっ!」

こころ「あいみ…」

あいみ「こころっ…」

こころ「あいみ…は…わたし…の…わたしたち…の…」

こころ「さいこうの…しんゆう…だよ…!」

あいみ「!!こころ…こころっ!私もっ!私もだよっ!」

あいみ「こころとまさらは私の最高の親友だよっ!!」

こころ「ありがとう…」

あいみ「こころぉっ…」

こころ「……まさら…」

まさら父「!」

まさら母「!」

こころ「だいすき……」

こころ「………」

まさら父「まさらもこころちゃんのこと…大好きだよ」

まさら母「まさらちゃんもあなたと出会えて幸せだったよ…」

こころ「……」

こころ父「こころ…?」

こころ「…」

こころ母「こ…ころ…こころ…こころちゃん…」

こころ母「こころちゃんっ!!」

あいみ「こころ……」

こころ「…」

ももこ「あ…」

みたま「っ…」

こころ「」

あいみ「こころ…?こころっ…こころ…!」

こころ父「くぅ…っ…!!」

こころ母「いや…いやっ…こころ…こころちゃんっ…」

まさら父「……」

まさら母「……」

ももこ「くそっ…くそっ…!!」

みたま「……」

あいみ「こころっ!やだよっ!私を一人にしないでよっ!!」

あいみ「目を開けてよっ!こころっ!こころっ!!」

あいみ「こころーーーっ!!!」

こころ「」

【まさここ】Fresh Heart of Despair【30】



山頂

こころ「…!」
あいみ「着いたよ、こころ…!」

こころ父「……ついた」

こころ母「………」

まさら父「ここが…」

まさら母「まさらちゃんとこころちゃんの想い出の……」

ももこ「……綺麗…だな」

みたま「……ええ…とても…」

こころ父「これは…あの時を…思い出す…な……」

こころ母「う…ぅぅぅ…」

こころ父「あの頃は…楽しかったよな…なぁっ…」

こころ母「こころ…ごめんね…ごめんね…」

こころ「ぅぅん…いま…しあ…せ…」
あいみ「……」

こころ父「…やり直せるなら…あの時をから…くそっ…くそぉっ…」

こころ母「うぅぅぅぅ……」

まさら父「…あの日の夜…あの子は本当に幸せそうだった」

まさら母「まさらちゃんも…間違いなく幸せそうだったわ…」

ももこ「…まさらとはそんなに話す機会は多くなかったけどさ」

ももこ「よくここでの想い出を自慢してたよ…」

ももこ「はは…本人に自慢するつもりはないんだろうけどさ…」

ももこ「こころのことになると本当に楽しそうで…」

ももこ「マギウスの翼にこころが襲われた時なんてさ…」

ももこ「声は落ち着いてたけど…めちゃくちゃ怒ってて…」

ももこ「はは…アタシちょっと怖かったんだよな…ははは…」

ももこ「はは…」

ももこ「………」

まさら父「ふふ…おじさんは毎日怒られてた気がするよ…」

まさら母「…あの日のことはよく覚えているわ」

まさら母「町中の電気が消えて…天気も大荒れで…」

まさら母「この世の終わり…そう覚悟したけれど…」

まさら母「あの子は帰ってきてくれた…」

まさら母「何があったのかを知っているようだったけど…聞くに聞けなくて…」

まさら母「だけどこれだけはわかったのよ…」

まさら母「こころちゃんの無事を本当に喜んでたって…」

こころ「…ま…さら…」

まさら父「まさらちゃん…本当に何よりもこころちゃんのことが大切だったからね…」

まさら父「ああ…こころちゃんさえいてくれれば他に何もいらない…」

まさら父「結果はどうであれ…こころちゃんと出会い、そして恋人になれただけでも…」

まさら父「あの子は幸せだったんだ…」

まさら母「ええ…そうね…本当に……」

こころ「…たし…も……っしょ…」

こころ母「この子も…同じです…」

こころ母「バカな親に散々悩まされていたこの子を救ってくれたのは…」

こころ母「他の誰でもない…まさらちゃんですから…」

こころ父「…こころに笑顔が戻って…私達夫婦も安心できました」

こころ父「それに毎日毎日楽しそうで…」

こころ父「な…こころ…?」

こころ「…うん…!」

こころ母「う…ぅぅ……」

こころ父「……この子達の人生は短かったのかもしれない」

こころ父「でも…こころがまさらちゃんと過ごしてきた時間はこの子達にとっても」

こころ父「そして私達親にとっても、かけがえのない宝物です」

こころ「ぅん…うん…!」

まさら父「はい…その通りです」

まさら母「私達の誇りです…」

こころ母「うぅぅぅぅ…」

ももこ「くっ…」

ももこ「っ……」

あいみ「…私は…二人をいつもそばで見てきました」

あいみ「辛いことも楽しいことも…いつも二人は一緒に乗り越えてきました」

あいみ「ほんとに…ほんとに二人はいつも一緒だったから…」

あいみ「だから…きっと…また向こうで…まさらと…」

あいみ「まさらとぉっ…うっ…う…うぅぅぅ…」

こころ「まさ…ら…うん…」

ももこ「巴さんは円環の理って言ってた…」

ももこ「それが本当にあるのか…わかんないけど…」

ももこ「でも…きっと…いや、絶対まさらはこころを待ってくれてる」

ももこ「今でも感じるんだ…まさらの魔力を…!」

みたま「…ええ…私も感じるわ…まさらちゃんを…」

みたま「きっと…まさらちゃんはすぐそばにいてくれてるはずよ…」

こころ「まさ…ら…」

あいみ「うん…私も感じる…感じるよ…まさら…」

まさら父「もしかして…そこにいるのか…?」

まさら母「まさらちゃんっ…!」

こころ「まさら…」

こころ父「っ…く…う…!」

こころ母「ぅぅ……」

あいみ「あ…!」

ももこ「ど、どうした?」

あいみ「いや…綺麗だなぁ…って」

ももこ「そうだな…もうすぐ夕暮れだもんな…」

みたま「本当に綺麗ね…」

ももこ「あと少ししたらもっと綺麗になるよ…」

あいみ「うん…あとちょっと…ちょっとで…」

こころ「うぅん…これも…きれ…い……」

こころ父「っ…なぁ、あの時も綺麗だったよなぁっ」

こころ母「っく…ええ…あの時の景色は…お母さんも…大事な想い出よ…」

こころ「ん…わた…も……」

こころ父「また…またみんなで見れて良かったな!なぁ、こころ…!」

こころ父「こころっ…!」

こころ母「またあなたと見ることができて…お母さんもお父さんも幸せよ…」

こころ「…わたし…も…し…あ…せ…だよ…」

こころ「すご…く…」

こころ「ぅ………」

こころ父「っ…」

こころ母「うぅ…」

あいみ「こころ…」

あいみ(もう…こころの魔力はほとんど残ってない…)

あいみ(もう…もうっ…)

あいみ(こころっ…!)

ももこ「あいみ…」

ももこ(あいみのあの表情…そうか…あいみは誰よりもこころの魔力がわかるんだ…)

ももこ(もう少しで一番綺麗な夕日が見れる…)

ももこ(せめてそれまでは…)

ももこ(あと少し…あと少しでいいんだ…!)

みたま「……」

みたま(…もうとっくに私の予想は越えているわ…)

みたま(正直…登りきれるなんて思わなかった…)

みたま(もうテレパシーだってとっくにできなくなってる…)

みたま(それなのに…微かにまだ話せるなんて…)

みたま(こころちゃん…あなたは本当によく頑張ったわ)

みたま(ここまで耐えられる魔法少女なんてそうそういないわよ…)

みたま(凄く辛い…なんて言葉じゃ言い表せないくらい辛かったわよね…)

みたま(…今まで本当にありがとう…)

みたま(あとは私達に任せて…)

みたま(本当に…本当にありがとう…)

みたま「……ももこ、準備を…」コソッ

ももこ「!!」

ももこ「……ああ」

ももこ(こころから出てくる魔女を…アタシが倒す…!)

ももこ(アタシがっ…!!)
あけみふうふ!
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やーいやーいバカさやかのバーカ
は?
バカって言ったほうがバカなのよこのバカ杏子!
バカ論争や記事カテゴリよりも、私はまどかを見たいわ
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