ほむか速報!まどマギ SS マギレコ まとめ【魔法少女まどか☆マギカ】

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このはづSS

【このはづSS】あやめ「あちし、帰りたくないよぉ…」【完】



後日

あやめ「あちし、帰りたくないよぉ…」

かこ「え?どうしたの?」

フェリシア「オレも…」

かこ「フェリシアちゃんまで!?」

あやめ「このはと葉月がラブラブすぎて…あちし、見てて恥ずかしいよ…」

かこ「あー…」

フェリシア「オレもだよ、やちよといろはバカなんじゃねーの…?」

フェリシア「みんな万々歳食べたらさ、ほら…えーと…ムカムカするとか言うじゃん」

フェリシア「あんな感じに、二人を見てるといつもなるんだよ」

フェリシア「やちよはいい歳なんだし、いろはも妹が見てんのにさ」

フェリシア「なにやってんだか…」

かこ(フェリシアちゃんが大人になってる)

あやめ「フェリシアは何してんの?」

フェリシア「鶴乃んとこに逃げてんだよ、みかづき荘にいずれーからな…」

フェリシア「さなとういはよく平気だよな…」

あやめ「えー、フェリシアはまだいいじゃん」

あやめ「あちしなんて他に行くとこないからさ…」

かこ「!」

フェリシア「何でだよ、お前結構知り合いいんじゃん」

あやめ「ひみかんとこに行くのは何か悪いし…」

あやめ「こころも、このはと葉月と一緒だもん」

フェリシア「あー…」

かこ「じゃあ私の家に来る?」

フェリシア「!」

あやめ「え?いいの!」

かこ「毎日じゃなければ大丈夫だよ」

あやめ「いくいく!絶対行く!」

フェリシア「ずりーよ!ならオレも行く!」

かこ「んー、うん、いいよ!」

フェリシア「よっしゃー!」

あやめ「わはー!楽しみ!」

かこ「ふふっ、私も二人とお泊まりしてみたかったの」

フェリシア「んじゃ決まりだな!」

あやめ「じゃあ後からかこん家行くから!」

かこ「うん、まってるね!」

静海家

あやめ「ってことだから、あちしかこん家行ってくるね」

このは「あんまり騒いだりしないようにね?」

あやめ「わかってるよー」

葉月「これお菓子ね、みんなで食べてよ」

あやめ「ありがとう!」

このは「これはご両親に」

あやめ「わかった!ありがとう!」

このは「ちゃんと歯を磨くのよ?」

葉月「髪もちゃんと乾かすんだよ?」

あやめ「心配ないってー、じゃあ!」

このは「いってらっしゃい」

葉月「気を付けてね」

このは「ふふ、あやめも大きくなったわね」

葉月「このはのおかげだよ」

このは「何いってるの、葉月のおかげよ」

葉月「じゃ、アタシら三人のおかげってことで」

このは「ふふ、そうね」

葉月「…」

このは「ん?」

葉月「ああいや、このはと二人っきりって、あやめが修学旅行に行った時以来だなって」

このは「そうね…ふふ、なら今日は思いっきり甘えてもいいのよ?」

葉月「うん…♪」

このは「ふふっ、よーし、じゃあ今晩はお姉ちゃんが料理を作ってあげるわ」

葉月「え!?」

このは「楽しみにしててね?」

葉月「ま、まって!アタシが作るからさ!」

このは「……」

葉月「あ…いや、その…」

このは「大丈夫」

葉月「え?」

このは「私に任せて」

葉月「……うん、わかった!」

このは「ありがとう」

その夜

夏目家

フェリシア「かこって料理できんだな!うまかったぜ!」

あやめ「葉月より上手だよ!」

かこ「えへへ、ありがとう。料理の本たくさん読んだから」

フェリシア「そっかー、毎日食いてえよ」

かこ「ほんと?」

フェリシア「だってうちはさ、いろはは薄いし、やちよはばばくさいし、鶴乃は50点だしで」

フェリシア「まともなの、さなくらいなんだぜ?ういはいろはが作らせないしさ」

かこ「でも楽しそうで羨ましいなぁ」

ピロン♪

あやめ「ん?…わっ」

フェリシア「んー?なんだ?」

あやめ「葉月からすっごい長いやつきた…」

かこ「葉月さん?…あっ」

フェリシア「なんだこれ…?」

あやめ「葉月がこのはの料理ほめまくってる…?」

あやめ(葉月…料理で頭が…?)

かこ(恋は盲目って言うけど、味覚も…?)

フェリシア(前ねーちゃんの料理食った時、オレとかこ気絶したんだよな…)

あやめ「葉月が一番変わったんだよねー…このはにベタベタだもん」

かこ「でも、羨ましいな…好きな人と一緒に暮らしてるんだもん」

あやめ「もう10年以上一緒に暮らしてるけどねー」

フェリシア「うちはそんな長くねーけど、似たようなもんだぜ」

かこ「魔法少女同士で生活してるって、改めて考えるとすごいよね」

フェリシア「そうかー?」

あやめ「ふああ…」

かこ「あっ、そろそろ寝る?」

あやめ「ひさしぶりにゆっくりできたから眠くなってきた…」

フェリシア「えー?もっと話そうぜ!」

かこ「明日休みだし、また起きてからにしよう?」

フェリシア「やだー!」

30分後

あやめ「ぐぅぐぅ」

フェリシア「ぐーぐー」

かこ「ふふっ」

かこ(二人とも可愛い寝顔だなぁ)

かこ(…二人とも、家庭の事情が複雑なのはわかってる)

かこ(でも、魔法少女同士で生活してるのがちょっぴり羨ましいかも)

あやめ「んぅ…あ?」

かこ「あ、起こしちゃった?」

あやめ「ん、だいじょぶ…ふぅ」

あやめ「夢の中でも、このはと葉月がラブラブだったよ」

かこ「あはは、でもあやめちゃん今日は二人のためにここに来たんでしょ?」

あやめ「ばれてた?」

かこ「なんとなくね」

あやめ「今まであちしのことで迷惑かけちゃったし、今度はあちしが二人を助けなきゃねー」

かこ「あやめちゃん大人になったよね」

あやめ「このはと葉月の分もあちしがしっかりしなきゃ」

かこ「あやめちゃんは偉いよ」

あやめ「んなことないって」

フェリシア「ぅぅん…」ムク

かこ「あっ、フェリシアちゃん」

あやめ「ごめん起こした?」

フェリシア「あやめ…かこ…トイレ…」

かこ「!?」

あやめ「!?」

この後、あやめとかこがブロンド美少女の霊に魅了されることを
フェリシアは知る由もなかった

その後

フェリシア「じゃあ帰るな」

あやめ「あちし、帰りたくないよぉ…」

かこ「今日も泊まろ?ね?フェリシアちゃん!」

フェリシア「あー?」




【このはづSS】あやめ「あちし、帰りたくないよぉ…」【神編】



このは「葉月…」

葉月「怖い…怖いんだよ…気がついたら不安に押し潰されそうににる…」

葉月「ある日突然このはやあやめがいなくなる夢だって何度も見た…」

このは「…」

葉月「そんなのやだよ…絶対にいやだ…」

葉月「アタシは…アタシはっ…」

葉月「うぅぅっっ…」

このは「……わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ」

葉月「!」

このは「わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ~」

葉月「このはっ…」

このは「わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ~」

葉月「…ふふ」

このは「大丈夫…大丈夫よ、葉月」

このは「私は何があっても、あなたを残していなくなったりなんかしないわ」

このは「これからも、ずっと」

葉月「…ありがとう」

このは「ほら、葉月」スッ

葉月「このは?」

このは「今は二人きりだし、葉月だけのこのはになってあげるわ」

このは「だから、ね?」

葉月「このは…このはーっ!」ダキッ

このは「きゃ?…ふふっ」

葉月「このは…このは…」ギュゥゥ

このは「葉月…」ポンポン


葉月(このは…大好き…)

このは(普段は冷静で頭の回転も早いのに)

このは(こうなると小さい頃の葉月そのままなのよね)

このは(葉月…私も大好きよ)

このは(あなたと一緒ならどんな困難だって乗り越えてみせる)

このは(これまでのように…これからも、ずっと)

葉月「…」ギュゥゥ

このは(それにしても……)

このは(葉月…可愛すぎるわ…)

このは(初めて会った頃からずっと思ってた)

このは(あやめだってものすごく可愛い、天使そのものよ)

このは(でも葉月は違う…天使とかじゃなくて…なんと言うか…)

このは(葉月は……)

このは(………ふふふ)

このは(……やっぱり私…葉月が好きなのね…)

このは(なんとか理屈で誤魔化して来たけど…ほんとは私だって…たぶん昔からずっと…)

このは「…葉月」クイッ

葉月「このは?」

チュ

このは「…っふ」

葉月「ぁ…え?あ?///」

このは「私からしたのは初めてね…///」

葉月「う、うん…?///」

このは「あら?ずいぶん大人しいじゃない?」

葉月「あ、や、だって急に…///」

このは「葉月らしくないわね…でもそんな葉月をもっと見たくなったわ」

葉月「こ、このは?///」
チュ

葉月「~~~!?///」

このは「葉月…可愛い…」

葉月「ま、待って!?このはスイッチ入ったの?いつもと違うってば!?///」

このは「葉月がいけないのよ…」

葉月「さっきはアタシをまだ恋人にはみたいなニュアンスだしてたのに!?///」

このは「もう嘘はつかないわ」

葉月「こ、このは?まって!わぁぁあぁ!?///」

ガシャーン

このは「!?」ビクッ
葉月「!?」ビクッ

あやめ「いちち…あっ」

このは「あ、あやめ…?いつから…?」

葉月「ち、ちがっ!これは違うからっ!」

あやめ「……このは、葉月」

このは「わ、わた、私達は別に何も恋人じゃないわ!?」

葉月「そ、そうそう!アタシ達は別に何も!!」

あやめ「おめでとう!」

このは「え?」

葉月「へ?」

あやめ「あちしも最初はびっくりしたけど、かこが言ってたことわかったよ!」

あやめ「このはと葉月ってラブラブなんだ!」

このは「あっ、や、それは」

葉月「ま、まぁその何て言うか」

あやめ「あちし、二人があちしに隠し事してるってわかってたよ」

このは「…ご、ごめんなさい」

葉月「あやめには…と言うか誰にも言えなくて…」

あやめ「なんか二人の様子が変なこと多いから、喧嘩してるのかと思ったもん」

このは「喧嘩なんてするわけないわ!」

葉月「喧嘩はないって、うん」

あやめ「だって不自然?なんか変だったもん」

あやめ「でもやっとわかったよ!二人はラブラブなんだ!」

このは「そ、それはその」

葉月「ま、まぁ、ねぇ?」

あやめ「最初から全部見てたの!ごめん!」

このは「えっ」

葉月「…マジ?」

あやめ「あちしに気を使った?んだよね?でももう大丈夫だよ!」

あやめ「もうコソコソしないで、どーどーとラブラブになっちゃえ!」

このは「……」

葉月「……」

このは「…ふ…ふふ…」

葉月「あはは…」

このは「あやめにどう打ち明けるかを一番悩んでいたのが嘘みたいだわ」

葉月「うんうん、まさかバレてたなんてねー」

このは「……わかった、もう私は嘘をつかない」

このは「あやめ。私は葉月と恋人になるわ!」

葉月「!」

このは「もう理屈なんて、世間なんて、将来のことなんて、何も気にしない!」

このは「葛藤なんてすべて捨ててやるわ!」

このは「自分の気持ちに素直になるわ!」

このは「葉月!大好きよ!」

あやめ「うんうん!」

葉月「このは…」

あやめ「ほら、葉月も葉月も!」

葉月「…うん、アタシもこのはが大好きだよ!」

このは「葉月…///」

葉月「このは…///」

あやめ「うんうん!」


【このはづSS】あやめ「あちし、帰りたくないよぉ…」【心編】



このは「私のこの気持ちが恋なのかどうかはわからなかった、でもね葉月…」

葉月「このはっ…」

このは「これからも、あなたとずっと一緒にいたい」

このは「その想いだけは今も昔も変わらなかった、そしてこれからも…」

このは「…この想い、私の気持ち…これは特別なものよ」

このは「これが恋心かどうかはまだわからない…でもこれだけは言える」

このは「私にとって、葉月とあやめは特別な存在よ」

このは「葉月もあやめも好き…大好き、そして…葉月への好きと、あやめへの好きもまた違う」

このは「あやめは妹、娘のような好き…家族愛よ」

このは「だけど葉月は…たぶん、違う…」

葉月「……」

このは「これはきっと…これから正解を出せると思う」

このは「葉月の望んだ答えじゃないかもしれない…けど今は…」

葉月「ううん…大丈夫」

このは「ありがとう…卑怯よね、はっきりさせないだなんて」

葉月「アタシだってそうだったもん、わかるよ…」

このは「葉月…」

このは「……やっぱり、素直にならなきゃ駄目ね」

葉月「ん…?」

このは「葉月…これからも私と一緒にいてください」

このは「ずっとずっと一緒に…最後までずっと…!」

葉月「…!!」

このは「………あっ」

このは「ってこれじゃあプロポーズみたいじゃない!?ち、違う!間違えたわ!」

葉月「このは」

このは「流石に重すぎたわ!?ち、違うの!」

葉月「よろしくお願いします」

このは「ずっと一緒ってそういう……えっ?」

葉月「うん、ずっとこのはと一緒にいる」

このは「えっ?ちょっ…まって!意味わかってるの?」

葉月「わからないもんか!アタシが最初にこのはが好きって言ったんだし!」

葉月「今はもう恋人のつもりなんだからね?」

このは「そ、それはわかってるけど…でも私が言ったのは」

葉月「これからもずっと…だよね?」

このは「ええ…」

葉月「このはが何を言いたいのかはわかってる、それでもアタシはこのはの側にいたい」

このは「葉月……葉月、聞いて」

葉月「…」

このは「…今はまだ上手くいってる…でもこの先5年、10年もすれば…」

葉月「普通じゃない、って言いたいんだよね?」

このは「…そうよ、普通じゃない…世間の目だってあるわ」

葉月「…自分で言うのもアレだけどさ、アタシ達は…普通とは違う生き方をしてきた」

葉月「親を失って…施設で育った、そして何より魔法少女になった」

このは「…」

葉月「魔法少女は…死と隣り合わせだよ」

葉月「体だって、もう普通には戻れない…ソウルジェムがアタシ達の本体なんだ」

葉月「…更紗帆奈のこと…マギウスの翼のこと…他にも色々あった」

葉月「……必死に生きてきたけど…いつ死んでもおかしくなかった」

このは「っ…」

葉月「特に…更紗帆奈事件は……」

葉月「あれだけ頭を使ったつもりなのに…アタシ…このはも…あやめも…アタシ自身も…」

葉月「何もかも信じられなくなりそうだった…」

葉月「あの時…このはがいなかったらアタシ……」

葉月「きっともうここに…いなかったと思う…」

このは「葉月…」

葉月「今でも震えそうになる…あれだけたくさんいたのに…アタシは何もできなかった…」

葉月「目の前でみんなが…やちよさんですら何もできない状況で…」

葉月「アタシは何も…できなかった…ななかがいなかったら…もっと酷くなってたかもしれない…」

このは「…何もできなかったのは私もよ」

葉月「ううん、このははアタシやあやめを守ってくれた…」

葉月「ソウルジェムの秘密だって一人で抱え込んでくれて…」

このは「あれは…」

葉月「…アタシは無力だって想い知らされたよ…最初から最後までおもちゃにされてただけだった…」

葉月「……マギウスの翼の時だって…ワルプルギスの時だって…」

葉月「アタシは……」ガクッ

このは「葉月っ!」

葉月「……」プルプル

このは(トラウマ…なのね…無理もないわ…)

このは(私達は死と隣り合わせ…それを嫌と言うほど痛感させられたのだから…)

葉月「…どんなに頑張っても…アタシひとりじゃ何もできないことはたくさんあるんだって…」

葉月「更紗帆奈の暗示に無力だった…」

葉月「あのままじゃアタシはきっと自分を見失ってたと思う…」

葉月「それだけじゃない…みかづき荘のみんなや、見滝原のベテラン魔法少女はマギウスに洗脳されたりした…」

葉月「それどころか洗脳したマギウスすら…人格を変えられてた…」

葉月「どんなに強くても…頭が良くても…」

葉月「簡単に自分を乗っ取られる…それが魔法少女なんだって…」

このは「……更紗帆奈はもういないし、マギウスも解散したわ」

葉月「わかってる…でも、これから何かあるかなんてわからない…わからないんだよっ!」

葉月「また狙われて!何もできないまま操られて!このはやあやめを傷つけるかもしれないっ!」

このは「葉月っ」

葉月「あんなに必死にやってきたのに何もできなかった!されるがままだった!」

葉月「だからこれからもっっ!!」

葉月「アタシはっ…アタシは……」

葉月「う…ぅぅぅ…」

このは「葉月…」

葉月「うわあぁぁぁぁぁっ」

このは(葉月は誰よりも私達のことを考えて行動してくれる…)

このは(私に内緒で無理に頑張ったりも…)

このは(それも葉月の優しさから…)

このは(でもだからこそ…最悪のケースを何度も想定して…不安に襲われる…)

このは(葉月の心は…いつも不安に押し潰されそうになっているのね…)



あやめ「……」

あやめ(葉月があんなに泣いてるところをまた見るなんて…)

【このはづSS】あやめ「あちし、帰りたくないよぉ…」【真編】



このは「…ねぇ、葉月」

葉月「ん?」

このは「…本当に…私でいいの?」

葉月「…」

このは「葉月は贔屓一切無しで見ても、私がこれまで出会った中で一番美人だし、すごく可愛い」

葉月「…このはに言われると…恥ずかしい…///」

このは「性格だって私と違って、何の問題もないわ」

このは「何より優しい…私はこれまで何度あなたの優しさに救われたか…」

葉月「このは…」

このは「それに頭だって良い、私なんかと違って、誰とでもやっていけるはず」

このは「つまり…あなたはその気になればどんな人とも付き合えるはずよ」

このは「正直、私なんか…葉月の相手に相応しくないわ」

このは「だから…」

葉月「このは」

窓の隙間

あやめ「!!!!」

あやめ(あわわわわわ!!!葉月がこのはに!葉月がこのはに!!)

あやめ(ち、ちゅーしてる!わああああああ!!!)


葉月「ん…どう?これでも疑う?」

このは「き、急になんて卑怯よ…///」

葉月「アタシはこのはが何と言おうと、世界で一番このはを愛してるよ」

葉月「あやめも世界一だけど、あやめは家族として、妹として、娘として愛してる」

葉月「でも、このはは違う」

このは「葉月…」

葉月「…アタシはもうずっと前から…ずっとずっとこのはのことが好きだったからね」

葉月「いつもアタシの側にはこのはがいてくれた、このはがいるだけで安心できた」

葉月「つつじの家を出る時も、このはがいてくれたら大丈夫だって思えた」

葉月「魔法少女もそう、このはがいてくれれば…」

葉月「今こうして、三人で平和に暮らせているのも、このはのおかげだもん」

葉月「だからアタシは、このはとあやめさえいてくれれば、それだけで幸せだった」

このは「…」

葉月「でも…自分の本当の気持ちに気付いて……苦しかった」

このは「葉月…」

葉月「アタシはこのはが好き…でもアタシはそれまで、家族愛、姉妹愛だって思ってた」

葉月「このはも、あやめも、大好き…でも違う大好きだった」

葉月「……このはを愛してしまったんだよね」

葉月「…アタシとこのはは…血の繋がった家族じゃない、戸籍上はただの他人だよ」

このは「…」

葉月「…でもさ、アタシは…アタシ達は本物の家族にだって負けない家族になれた」

葉月「アタシにとって、このはは…お姉ちゃんみたいな存在なんだって、思いたかった…」

葉月「同い年だけどさ…アタシはいつもこのはの背中を追いかけてきたからね…」

葉月「なのに…気付いたら、このはを好きになってた…もしかしたら、最初からだったのかもしれない…」

葉月「アタシにとってのこのはは、一番身近だけど、一番遠い…そんな相手なんだって…」

葉月「……アタシはこのはを…家族を愛しちゃいけないって…そう思った」

葉月「だからずっと隠し続けてきた…」

このは「…」

葉月「もしこのはに知られて…拒絶されたら…そう考えたら怖くて仕方なかった」

葉月「誰にも言えないで…ずっと悩み続けてきたんだよ…」

このは「…」

葉月「…でもそんな時…ななかが、アタシの背中を押してくれた」

葉月「ななかはアタシの悩みに気付いてた…勇気づけてくれた」

葉月「だからアタシは…あの日このはに告白できた」

葉月「恋人になれた」

このは「…ふふ、そうね」

このは「葉月がいつも悩んでいることは気づいていた」

このは「おそらく原因が私であることも…」

このは「それでも相談に乗ろうとしたわ、でも誤魔化されるばかりで…」

葉月「ごめん」

このは「ううん、当然よ…相談できるはずがないもの」

このは「…葉月のことを、そういう風に見たことはなかった」

このは「私にとって、葉月とあやめはかけがえのない家族」

このは「命に代えても守るべき存在だとしか考えていなかった」

葉月「うん…」

このは「生き残ることに必死すぎたのもあるけれど…」

このは「いつかは、葉月とあやめを送り出すんだと…それが私の使命だと思ってたわ」

このは「自分の恋愛だなんて一度たりとも考えたことがなかったのよ…」

このは「…でもね、葉月を送り出す日のことを想像すると…すごく辛かった」

葉月「!」

このは「あやめの場合ももちろん辛いわ…でも何か葉月は違った」

このは「私にとって葉月は幼少期からいつも隣にいてくれたパートナー…」

このは「あなたが私を姉のように慕ってくれていたことは解っていたけど」

このは「私はあなたを対等の立場で見ていたかったのよ…」

葉月「…」

このは「同い年だけど…私の方が先につつじの家にいたから…」

このは「私が葉月を守らなきゃ、と思ったのを今でも覚えてる」

このは「けれど、私は何度も何度も葉月に助けられた」

このは「私は葉月がいてくれたから、ここまでこれたのよ」

このは「あなたがいなければ、あやめを守ることすらできずにいたわ…絶対に」

このは「もし我儘が許されるのなら、ずっと隣にいてほしい…そう思い続けていたの」

葉月「このは…」


【このはづSS】あやめ「あちし、帰りたくないよぉ…」【新編】



翌日

放課後

あやめ「………」

あやめ(昨日のは悪い夢だった…でも、あちし…わかるよ…)

あやめ(このはと葉月が、あちしに何か隠し事してるって…)

あやめ(前から変だなーって思ってた、二人がちょっと変わったって言うか)

あやめ(あちしだけ仲間外れにされてるような…)

あやめ(嫌な感じがして…だからあちし…あんな夢を…)

あやめ「はぁ…」

フェリシア「んあ?ため息なんてめずらしーじゃん」

かこ「どうかしたの?」

あやめ「フェリシア…かこ…あちし…あちしっ…」

フェリシア「?」

かこ「…何かあったんだよね?良かったら話してみない?」

―――

かこ「……なるほど」

フェリシア「あー…?」

あやめ「あちし…二人が遠くに行っちゃいそうな気がして…」

かこ(…なんとなく、わかっちゃった)

かこ(このはさんと葉月さんは…)

フェリシア「なんかオレもそれ知ってるような…」

あやめ「え?フェリシアも?」

フェリシア「父ちゃんと母ちゃんじゃなくて…そうだ!いろはとやちよだ!」

かこ「!!」

あやめ「あの二人が?」

フェリシア「そうなんだよ、なんかあの二人たまに様子がおかしくなるんだよなー」

フェリシア「聞こうとしても、さなに邪魔されるし」

フェリシア「鶴乃に聞いてもちゃっちゃーってしか喋らないし」

フェリシア「ういはずっと笑ってるし、ぜってー知ってる!」

フェリシア「もうめんどくせーから気にしないことにしてたんだよ、今思い出した」

フェリシア「ぜってーオレ何か隠されてる!」

かこ「あ、あはは…」

あやめ「フェリシアもなんだ…なんなんだろ…」

フェリシア「よし!決めた!オレ今日暴いてやる!」

フェリシア「だからあやめも暴いてやれよ!」

あやめ「!」

かこ「う、うーんと、それはやめておいた方が良いような…」

フェリシア「いややる!今日はういとさなが、白いねーちゃんの見張りに行ってて邪魔がいないしよ!」

かこ「見張り?」

フェリシア「勉強したくねーっていつも脱走してるらしいぞ」

かこ「あぁ…」

フェリシア「とにかくオレはやる!だからあやめもやれよな!」

あやめ「わかった…あちしもやる!」

かこ「んー…」

かこ(どの道いつかは気付くと思うし…止めなくてもいいかな…?)

かこ(むしろ、二人がそれを知って…)

かこ(私とフェリシアちゃん…私とあやめちゃん…フェリシアちゃんとあやめちゃんも…)

かこ(ううん!むしろ三人とも……)

フェリシア「あ?かこのやつなんでニヤニヤしてんだ?」

あやめ「やってやるかんなー!」



このは「あやめ、もう夜も遅いしそろそろ寝ないと」

あやめ「起きてる!」

葉月「何かあるの?」

あやめ「うん!」

葉月「テレビ?」

あやめ「ううん!」

このは「なら…配信?」

あやめ「ううん!」

葉月「なら何があるの?」

あやめ「わかんない!」

このは「?…友達と何かする?」

あやめ「え?うーん、フェリシアもするって!」

葉月「へぇ?やちよさんなら『早く寝なさい』って言いそうな気もするけど…」

このは「…まあ、たまにはいいと思うわ」

葉月「ん、そだね」

このは「じゃあ、私と葉月は先に眠るわ」

葉月「もし何か食べたら、ちゃんと歯磨きして眠るんだよ」

あやめ「わかった!」

このは「それじゃあ、おやすみなさい」

葉月「おやすみー」

あやめ「おやすみ!」

あやめ(よーし!)

あやめ(二人とも、あちしがいない時にコソコソしてるもん!)

あやめ(だからこっそり部屋を覗き見してやる!)

寝室

このは「ふふ、あやめも夜更かしがしたくなる年頃なのかしら」

葉月「アタシらもあれくらいの頃って無駄に夜更かししたかったよねぇ」

このは「ええ、でも園長先生に叱られるのよね」

葉月「優しくね」

このは「……懐かしいわね」

葉月「うん……」

このは「……私達は普通とは違う人生を歩んでいるのかもしれない」

このは「でも…私は、これで良かったと思ってるわ」

葉月「…アタシもだよ、アタシ達は昔も今も…そしてこれからも、普通とは違うのかもしれない」

葉月「けど、後悔なんてしてないよ」

葉月「つつじの家があったから、あやめと、そしてこのはと出会えた」

葉月「つつじの家に来たばかりのアタシには何もなかった」

葉月「何もかもが空っぽだった、でも…このはがいてくれた」

葉月「辛いこともたくさんあった…」

葉月「あやめの前では弱いアタシを見せるわけにはいかない…」

葉月「あの子は本当に小さい頃からアタシ達の側にいたからね」

葉月「そんなに年齢が離れてるわけじゃないけど…アタシはあやめのお姉ちゃんじゃなくて」

葉月「お母さんにならなきゃ、って昔から思ってた」

葉月「…変だよね、アタシもまだまだ小さい子供だったのにさ」

このは「いいえ、私もよ…葉月と一緒」

このは「不思議とあやめは最初から私とこのはになついてくれたわ」

このは「だから守らなきゃ、と誓ったのよ」

このは「あの子だけは何があっても守り抜く」

このは「この気持ちは今も昔も変わらない」

このは「あやめを…そして葉月、あなたを守る」

このは「これが私の変わらない気持ちだった」

このは「でも…変わってしまった」

このは「私にとって、あなたは…守る対象ではなくなったのよ…」

葉月「…うん、アタシも変わったからね」


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