あやめ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
葉月「ひゃあっ!?な、なに!?」
このは「っ!?ど、どうしたの!?あやめっ!?」
あやめ「このはがぁっ!葉月がぁっ!」
葉月「え!?あ、あ、アタシ達がどうかしたの??」
このは「わ、私達は何もしてないわ!!」
あやめ「死んじゃっ……え?」
葉月「!」
このは「!」
葉月「……ん?アタシとこのはが…?」
このは「……悪い夢を見ていたのね」
あやめ「このは…?葉月…?」
葉月「大丈夫だよ、あやめ。アタシもこのはも生きてるよ?」
このは「私達があやめを残して死ぬわけないでしょう…?ね?」
あやめ「う…ぅ…このはぁっ!葉月っ!」ダキッ
葉月「おわっ?…ふふ、よしよし」ナデナデ
このは「ふふっ」ナデナデ
あやめ「怖かったよ…怖かったよぉ…」
葉月「大丈夫大丈夫、安心しておやすみ?」
このは「あやめがここまで怖がるなんて…どんな夢だったのかしら…」
葉月「アタシとこのはが魔女にやられた…とか?」
あやめ「違う…二人が喧嘩して…殺しあって…」
このは「へ?」
葉月「へ?」
このは「私達が…?」
葉月「殺しあう…?」
あやめ「うん…あちし…あちし……」
このは「…もう、あやめったら、そんなのあり得るわけないじゃない」
葉月「そうだよー、アタシとこのはは二人で一人…ううん、アタシ達は三人で一人なんだよ?」
葉月「喧嘩…くらいはするかもしれないけど、殺しあいなんてするわけないじゃん」
このは「ええ」
あやめ「わかってる…わかってるけど…」
葉月「それとも、あやめはアタシ達がそんなことするように見えたりするの?」
あやめ「そんなことない!そんなことないけど…」
このは「あやめ」
あやめ「このは…」
このは「私は、葉月を、そしてあやめを。この世で一番大切な存在だと思ってる」
このは「この気持ちが今後変わることは絶対にないわ」
あやめ「…このは」
このは「あなた達二人が私の生き甲斐…生きる意味よ」
このは「どんなことがあっても、絶対にあなた達を手離したりなんかしない」
このは「この道は誰にも譲らない」
このは「例えワルプルギスの夜が道を阻んでも、どけと言われても、私はこう言い返してやるわ」
このは「あなたがどけ。と」
このは「だから大丈夫よ、あやめ」
あやめ「…うん」
葉月「アタシも同じだよ、二人を絶対に手離さない」
葉月「…もちろん、あやめに運命の人が現れて、私達の元を離れる日は来ると思う」
あやめ「え?」
葉月「でもね、例え離ればなれになっても、アタシ達のここは…心は、ずっとずっと繋がってる」
葉月「だってアタシ達は運命共同体…家族、なんだからね!」
あやめ「葉月…」
このは「ええ、そうね。ふふ」
葉月「だからあやめ、大丈夫だよ」
葉月「アタシ達は離ればなれになんかならないから」
葉月「あやめを一人になんてしないから」
このは「ええ、ずっと一緒よ」
あやめ「うん…うん…!」
葉月「ふふ。っと、明日は学校なんだし早く寝なきゃ」
あやめ「起こしてごめん…」
このは「いいのよ、昔からずっと三人でこうしてきたじゃない」
あやめ「うん…」
葉月「それじゃ、寝よっか」
このは「ええ、おやすみ。あやめ」
葉月「おやすみ。あやめ」
あやめ「うん…おやすみ…」
あやめ「…すぅ…すぅ…」
このは「……」
葉月「……」
このは「……眠った…わね」
葉月「うん…」
このは「……」
葉月「……びっくりした…バレたのかと思った…」
このは「私もよ……」
葉月「いつかは、あやめにも言わなきゃいけないってわかってるんだけどさ…」
このは「まだ…言えないわよね…」
葉月「うん…」
このは「……この事だけは、私と葉月だけの秘密よ」
葉月「わかってる、誰にも言わないって…」
このは「下手したら…また引っ越すことになるかもしれないわ」
葉月「それは大丈夫だと思うけどなぁ…」
このは「私だってそうはしたくないわ…神浜にいられればそれがベストよ」
葉月「あやめには、フェリシアちゃんやかこちゃんもいるからね」
このは「ええ…だから、誰にも話しては…バレてはダメよ」
葉月「うん、わかってる」
このは「それじゃあ、私達も寝ましょう」
葉月「うん、おやすみ。このは」
このは「ええ、おやすみ。葉月」
あやめ「………」